シー・アイ・シー研究開発部ではさまざまな研究を行っております。
我々を取り巻く生活環境は、化学の進歩と物流の発達によりますます便利に快適になってきました。
しかし、同時に日々新しい有害生物やそれらが媒介する感染症などの侵入リスクが増してきています。
人命を損なうような有害生物の研究は、大学や国の研究機関が莫大な予算をかけて研究しています。
しかし、ゴキブリ類やイエネズミなど日本では衛生上問題の少なくなった動物に関する研究は行われなくなりました。
健康被害は無いとはいえ、経済的な被害は依然として大きな問題となっています。当社ではこれらの動物を飼育し、防除するための研究を積極的に行っています。
また、近年話題になっている外来生物の防除法などもPCOの業務で培った知識と経験をもとに研究開発しています。
超音波
日本の建築物内で、経済的損失が大きい衛生動物はクマネズミです。
近年建築される大型のビルは多目的型の複合商業施設が多くなり、その構造はクマネズミが侵入しやすい構造となってきています。
そこで、ビルをクマネズミの侵入から守るために、20年以上にわたりクマネズミの超音波防除の研究を行っています。
捕虫機開発
食品や医薬品などの製造現場では、異物混入が大きな問題となっています。
その中の重要な混入物として昆虫類があげられます。
内部発生する種や、外部で発生したものが屋内に侵入し様々な問題を発生させます。
いかに効率よく捕獲するか、また、侵入・発生させない技術を日夜研究しています。
小笠原諸島生態維持、外来種防除
外来生物の中でも、特に防除が優先されている特定外来生物に関して、飼養許可を取得し現地での採集、飼育、防除法の研究を行っています。
特に、2011年に世界自然遺産に登録された小笠原諸島で現在防除の重要性が増しているグリーンアノール、クマネズミ、ニューギニアヤリガタリクウズムシなどの防除法の研究開発を行っています。