ネズミの種類
日本に生息するネズミ科のネズミは18種が知られています。
その中で建築物内に侵入するネズミはクマネズミ・ドブネズミ・ハツカネズミの3種であり、
それ以外のネズミは法律により保護されています。
ドブネズミ
クマネズミ
ハツカネズミ
ネズミの害
ネズミが生息・徘徊することで、様々な被害が発生します。
- 感染症・食中毒菌の媒介による健康被害
- 経済的被害
- 不快不衛生の風評被害
近年SNSの普及により、特に飲食店舗の衛生面での風評被害が深刻なダメージを受けます。
イエダニによる刺咬被害
ネズミが媒介するダニ
食品被害
ネズミによる咬害
ケーブルの断線
電線鼠害
建物の汚損
天井裏のフン
ネズミの侵入箇所
建築物への侵入は主に以下の8カ所が重要です。
それぞれに適した対策を施すことがネズミの侵入予防になります。
一度侵入してしまったネズミの駆除には、多大な労力と時間が必要になるため、まず侵入させないことが重要です。
- 駐車場入口
- 納品口
- シャッター上部隙間
- 自動ドア可動部隙間
- エキスパンション隙間
- 地下鉄連絡通路
- 自動ドア下部隙間
- 配管配線貫通部
駐車場入口
納品口
シャッター上部隙間
自動ドア可動部隙間
エキスパンション隙間
地下鉄連絡通路
自動ドア下部隙間
配管配線貫通部
ネズミの対処法
環境的対策
ネズミが生息しにくい環境を作ることにより、ネズミの生息数を減少させます。
- 整理整頓清掃により巣材や餌になる物をかたづける
- 整理整頓により営巣場所になるような閉鎖場所をなくす
- 外から侵入するような開放部を遮断する
- 建物内部の移動経路の遮断する
化学的対策
殺鼠剤や忌避剤などを使用する方法で、殺鼠剤は急性毒と累積毒(抗凝血性剤)の2種類に大別される。
- 抗凝血性殺鼠剤:毎日少量ずつ摂取する事により血液凝固阻止作用を起こし、静かに死亡する。ワルファリン・クマテトラリル・フマリン・ジフェチアロールなどがある。
※当社では、殺鼠剤を主体とした根絶手法を開発しました。 - 急性殺鼠剤:一度の摂食で短時間に致死させるリン化亜鉛製剤などがある。
- 忌避剤の利用は咬害による断線などを防止する目的で使用する。忌避剤のみでネズミを防除するのは困難である。
物理的対策
- 捕獲箱や粘着トラップによる捕獲:ネズミの個体数を減らす為に捕獲を行なう。ドブネズミは生息場所が土場や下水の水が多い場所であるため、粘着シートでは捕獲されにくい。捕獲箱を使用したほうが捕獲成績が良い場合がある。しかし、クマネズミは警戒心が強くどちらの罠にも捕まり難い。
- 超音波防鼠機の利用:ネズミはある周波数帯の超音波を嫌うことが知られている。その周波数をネズミが侵入してくる箇所に効果的に照射することで、忌避反応を起こさせ侵入を阻止する方法。
粘着トラップによる捕獲
忌避パテによる侵入口の遮断
侵入対策
- ※
- 駐車場入り口や他街区との接合部天井裏、出入り口稼動部の構造上の隙間など、物理的遮断が不可能な箇所は、超音波防鼠機を設置することによりネズミの侵入を阻止します。