Symploce pallens
2022 .1.14
Symploce pallens 卵鞘
Ootheca of Symploce pallens
2009年から飼育しているが維持管理に一度もつまずいた事がないため,あまり観察しない地味~な種.
幼虫を飼育ケースから採集しやすいので,餌昆虫として重宝している.
(過去の写真)
現在は,ムカデベビー,ヤエヤマサソリの餌となっている.
今日もそんなことでいじっていたら白い卵鞘が目に留まった.
2011年にも登場し,白い卵鞘が・・・.
と書いてあるが,その時以降いろんな種類の卵鞘を見てきて今回「白すぎ?」と改めて変?なことに気が付いた.
単為生殖系のワモンゴキブリはこの産卵段階でこの白さは絶対孵化しない.
他の種でも,白い卵鞘や色が薄いのは希望薄.
この個体だけかと思ったが他にも同様の個体がいる.
ただこの卵鞘は幾分茶色がかっているし,卵鞘が縦なので産み始め.
さっきの真っ白は横向いているのでこの卵鞘より時間は経過している.
いろいろ見ていると産下された卵鞘も白っぽいのがある.
このゴキブリはあまりネタが無いかと思ったが,次回は白い卵鞘の謎に迫りたいと思います.
2018 .7.31
紙を食うSymploce pallens
Cockroach to eat paper
チャバネゴキブリ科の中で,しかも小型でこれほど紙を食う種も珍しい.
しかも丈夫.
2012 .12.13
餌としてのゴキブリ
The cockroach which can be used as food.
昆虫食の動物用生餌として,利用されるゴキブリとしては,トルキスタンゴキブリBlatta(Shelfordella)lateralis が有名である.
しかし,1齢幼虫は2mm以上あり,ヤエヤマサソリ・マダラサソリ幼体,タランチャラ幼体には大きすぎると思っていた.
そこで目を付けたのが,Symploce pallens 初齢幼虫.
1mm前後と小さい.
また,飼育環境下で採集しやすい.
丈夫で飼い易く,成虫も中々愛らしい
2011 .9.7
Symploce pallens卵鞘
雄はどこにでもいるホソモリゴキブリの形態をしているが,
本種の雌は,個人的に好きな「ぷちっ」とした体形をしている.
白いが産下される時には茶褐色に色づく.
2010 .4.12
Symploce pallens
family Blattellidae
subfamily Blattellinae
genus Symploce Hebard, 1916
species Symploce pallens(Stephens,1835)
分布:ハワイ,メキシコ,フロリダ,キューバ
体長15mmの小型の種.
♀は短翅で,腹部は殆んど露出する.
翅の収まりが前胸の形に似ており,前胸が二つ連なっているようにも見える.
また,前胸背は多少盛り上がった膨らみがあり,ゴキブリの特徴である平面的というよりも,厚みのある立体的な形をしている.
♂は翅があり,特別特徴的な形はしていない.