Eurycotis opaca
2020 .11.20
Eurycotis 2種のその後
Afterwards of the two species of Eurycotis spp.
ついに,Eurycotis opaca? の最後の♀が死亡しました.
調子が良いときは爆発的に増えるのですが,難しい種なんでしょうか?
卵鞘が孵化しないのは,他の種にも共通することですが,なぜそうなるのかよくわかりません.
もう1つ.
ベネズエラ産の小型種.
こちらは何とか卵鞘が孵化してきており,持ち直しそうな気配.
まだ,幼虫死という危険があるので半年は注意して観察が必要かと.
2020 .5.25
Eurycotis opacaの分泌液
Eurycotis opaca secretion
先週のワモンゴキブリの標本をつくった時,同時にEurycotis opacaの標本も作製した.
本種は,ついに累代失敗し現在高齢の成虫が数匹残っているだけ.
徐々に死亡するので朽ちる前に標本にしたのだが,完全に死亡していなかったようでこんなになっていた.
まず右.
結晶化した黄色い物質.
左.
結晶は発生していないが,下の樹脂が溶けて大穴開いている.
過去にも標本作製しているが,こんな状態になったのは初めて.
穴はかなり深く,ちょっと衝撃的.
後肢跗節に溶解と同時に付着した樹脂の塊.
エイリアンの強酸?血液が垂れて金属床を溶かして落下するシーンを思い出した.
手についても特別変化はなかったと思うが,
2018 .10.2
Eurycotis opacaの繁殖
Breeding of the Eurycotis opaca
ここのところ,累代飼育には成功しているが,どうも手放しで放置ができる状態ではないようだ.
孵化時期は過ぎ,幼虫が出てしまえば,難なく成虫まで飼育できる.
毎回,躓くのが産卵から孵化までの期間.
今回も,十分な成虫が出ているので,産卵床は追加せずにそのままにしておいた.
すると,やはり孵化がうまくいかないのか初齢幼虫が少ない.
仕方がないので,ここの所実行して成功している湿らせたオアシスを入れる.
これでどれだけ孵化率が上がるか.
2017 .12.11
Eurycotis opaca
Breeding case cleaning of the Eurycotis opaca
順調に累代出来てはいるが,観察は怠っていない.
特に卵鞘の孵化具合.
初齢幼虫の発生状況.
卵鞘の中には変形した物が多く見られる.
ちょうど成虫が産卵終わり,幼虫に代替の時期となっている.
本当は全ての齢が交じり合うと良いのだが,まだそうなっていない.
この,種苗シェルターは,ダンボールシェルターに入れない大型種には重宝している.
本種には大プラケがちょうど良いようです.
2017 .3.8
Eurycotis opacaの翅バカ
Eurycotis opaca on the hand
床換えついでに.
この属の上翅は,累代飼育の影響なのか,いくぶん広がる個体が発生する.
この個体はあまり目立たないが,↓のEurycotis floridanaは,大きく横に張り出している.
もっとひどいのもたまに出る.
野生個体でも発生しているのだろうか?
やはり発生地で採集してみたい.
2016 .10.14
Eurycotis opaca 幼虫
Nymph of the Eurycotis opaca
続々と孵化し様々な齢の幼虫が育ってきました.
良い感じ.
しかし,写真左に薄茶色の卵鞘が写っている.
このような卵鞘は孵化しないので,まだ何か問題があるのかもしれない.
2016 .8.29
Eurycotis opaca孵化
Hatch of the ootheca of the Eurycotis opaca
卵鞘を湿らせたのが良かったのか,たまたまか.
1卵鞘程度の数の初齢幼虫が徘徊していた.
コモンネーム: Opaque stinking cockroach
直訳は不透明な悪臭を放つゴキブリ??
わかりにくいですね.
有名なEurycotis floridana のコモンネームは
skunk cockroach; Florida stinkroach; stinking cockroach; stinkroach; Florida cockroach; Florida woods roach; palmetto bug
など沢山あるが,ポピュラーなのはAllpet Roachesに記述されているFlorida Skunk roach .
これに習うとCuba Skunk roach か.
和名も考えると難しい.
2016 .2.10
Eurycotis opaca 復調
Recovery of the Eurycotis opaca
最後の1ペアから何とか幼虫が出て成長してきました.
どうやらこれがEurycotis opaca のようです.
2015 .9.29
Eurycotis sp. 奇跡の復活
Miraculous revival of the Eurycotis sp.
コモンネーム:オパカ2.
過去には数十匹以上に増えていたが,国外のペットローチの傾向として,少しレアな種は,突然幼虫が発生しなくなり,途絶えてしまう事がある.
これもそうなり,数ヶ月前に,幼虫2匹となった.
幸いにして雌雄そろっていたので,気に掛けて見ていたが,無事,2匹とも成虫となった.
次は産卵と首を長くして待っていたが,これが中々産卵しない.
ワモンなら羽化して10日もすれば,産卵が始まるのだが,1ヶ月しても産まない.
そのうち雄は触覚が短くなり,2匹しかいない密度で触覚が切れるのはどう考えても連れ添っている雌の仕業.
相性が悪いのかとゴキブリの事ながら心配になる.
その後,交尾は確認できなかったが,卵鞘をシェルターにいい感じで産み付けていたので少し希望の光が見えていた.
で,昨日,やっと1齢幼虫発見.
9割がた諦めていたので,とりあえず良かった.
で,ふと思い出した.
E.floridanaの生態なら,Cornwell(1968)に書いてあった.
そこには,成虫になって卵鞘を産むまで55日.
孵化まで48日も要するとある.
多分,本種も同じ様に時間が掛かるのだろう.
2011 .11.7
オパカ 脱皮
Emergence of the Eurycotis opaca sp.
Eurycotis属は大型の種が多いようだが,脱皮直後はさらに一回り大きく見える.
55mmほどあるだろうか.
2010 .4.15
Eurycotis opaca
family Blattidae
subfamily Polyzosteriinae
genus Eurycotis Stål, 1874
Eurycotis opaca (Brunner von Wattenwyl, 1865)
生息地:キューバ
体長は50mmを超える.
スカンクローチfloridanaと同属であるがこちらの方がはるかに大きい.
頭頂より胸部腹部背面側縁に黄褐色のバンドがはいる.
はたして臭いも同じであろうか.
幼虫.