ワモンゴキブリ
2024 .11.14
ワモンゴキブリ白眼♂死亡
White-eyed Periplaneta americana male died
翅ボロになり死亡しました.
果たして雌と交尾出来たのか,
次雌が死亡したら解剖してみようと思いますが,Peripranetaの貯精嚢分かりにくいんですよね.
脚が外れてホントボロボロ.
お疲れ様でした.
2024 .11.7
ワモンゴキブリおまけ付き卵鞘
Periplaneta americana ootheca with an extra
親.
こちらは産下された単為生殖ので年に1回出るかどうかの珍品.
分かりにくいですが右が腹側になります.
普通は左の薄ピンクの飛び出した部分だけ産んだ後,食ってこの産卵は一旦は終わるのですが,今回は頑張って途中で正常に産卵が開始されようです.
しかし,よく見ると右側は皴があり萎縮したようになっています.
果たして孵化するか.
楽しみです.
2024 .10.11
白眼ワモンゴキブリ♀死亡
White-eyed Periplaneta americana ♀ died
今年6/29に黒眼♂と同居させた白眼♀が死亡しました.
軽く半年は生きるので,同居させる時期が遅すぎたのか.
それとももともと能力低下していたのか.
腹端部に糞の塊が付き始めると,もう産卵はしません.
これは死亡する少し前に撮影した状態.
跗節は外れ翅端もかすれています.
近いかなと思っていたのですが天寿を全うしたと思います.
2024 .9.25
ワモンゴキブリ白眼♂×黒眼単為♀卵鞘2個目孵化
Periplaneta americana White-eyed♂ × Black-eyed ♀ ootheca 2nd hatching
4匹孵化.
孵化数少ないので精子が入っていない気がします.
交尾が終わっていれば,こんな過保護にしなくても育ちますが念のためいつも通りの処置をしました.
羽化は早くて4か月後でしょうか.
性別はもう少し大きくなれば調べやすくなるのでその頃には将来が見えてきます.
2024 .9.12
ワモンゴキブリ単為生殖F16
Parthenogenetic F16 adults of the Periplaneta americana
長く細い触角.
翅も90点の出来.
1号としては上出来の姿です.
2024 .8.15
白眼雄を同居させた雌の卵鞘が孵化
Eggsheaths laid by cohabiting females of the white-eyed strain of the Periplaneta americana hatched.
未交尾♀に白眼の雄を同居させた後に産卵された卵鞘が孵化しました.
さーて,白眼はいるか?
いない,ようだ.
潜性遺伝子(昔は劣性で習いましたが今はこう呼ぶらしい)であればF1には出てこないはず?
とりあえず,死亡しないようにいつもの容器に入れ次世代まで待つことにする.
2024 .7.31
ワモンゴキブリの脚再生
Regeneration ability of Periplaneta americana
終齢幼虫です.
右後脚が欠損しています.
羽化とともにどこまで再生できるか別飼育していました.
羽化後.
翅が開いてしまいました.
1匹だけ飼育していたのですが,脚が影響したのでしょうか.
結果,脛節,跗節が再生されていますが,脛節が栗イガ状になってしまいました.
短かったり,曲がったりすることはよくあるのですが,これだけ変形したのは初めて見ました.
こればっかりは本人の希望通りにはならないのでしょう.
2024 .7.29
ワモンゴキブリの白眼と黒眼の交尾
Mating of the white and black eyed American cockroaches
白眼の♀1に父島の♂2入れた容器で交尾確認できました.
めでたしめでたし.
これで産卵すればよいが,今のところまともな産卵をしたのは1ケージだけ.
前途多難.
2024 .7.26
ワモンゴキブリの移動
Move a Periptlaneta americana
良く増えるワモンゴキブリ.
新ケースへ移動です.
初齢幼虫から成虫まで適度にまじりあい,害虫らしさが出ています.
移し終わり.
直後は皆右往左往してますが,やがてシェルなー内など落ち着く場所を決め静かになります.
2024 .7.17
白眼の卵鞘
Ootheca of the White-Eyed Periplaneta americana
単為生殖で爆産している黒眼雌に白眼雄を同居させて約半月.
待望の産卵を確認しました.
卵鞘右側が少し色薄い気がしますがとりあえずスタート切りました.
やはりこの雌は優秀で,他の4ケースはまだ産卵してません.
かなり厳しい気がしますが,楽しみでもありますね.
それに比べこちらは屋久島から来たワモン.
雌成虫1匹でご来社だったのですがもうこんなに増えています.
両性生殖は強いですね.
2024 .7.4
白眼ワモンゴキブリ復活目指して
Aiming to revive the white-eyed Periplaneta americana
そうはいってみた物の,これで全滅2回目.
何もせずに終わるならこの原因を探ってみることにする.
果たして雄の精子の問題か,それとも雌の能力の問題か.
もうこの個体たちはだいぶ歳を取ってしまったが,やるだけやってみます.
幸い,精子に飢えている?単為生殖雌は沢山いる.
という事でいくつかペアをつくりました.
1.父島単為生殖♀の毎週産卵する優秀黒眼♀1×白眼♂2
2.父島単為生殖♀の羽化1週間未産卵♀2×白眼♂1
3.父島♂2×白眼♀1
4.父島♂2×白眼♀1
5.父島♂1×白眼♀1(♂1欠品につき)
さて卵鞘を産んでくれると希望が持てるのだが.
2024 .7.3
白眼ワモンゴキブリ終了の予感
White-eyed Periplaneta americana premonition of the end
卵鞘を産まなくなりました.
雄は元気.
雌も見た目は普通.
しかし,ケース内には破片が少しあるだけです.
悔しいですね.
系統を重んじる私としては血を混ぜたくないのですが.
どうしよう.
2024 .6.27
ワモンゴキブリ卵鞘内
Inside a ootheca of the Periplaneta americana
単為生殖F16の卵鞘から産まれた幼虫です.
今回は2匹だけ.
単為生殖卵鞘は孵化率かなり悪いです.
また,幼虫も弱いので湿らせたミズゴケ容器に潜り込ませます.
こうしないと1週間持ちません.
この状態で成虫まで飼育します.
では,2匹以外の卵の状態を見ましょう.
3匹目が頑張ったのですが,他の2匹と一緒に抜けること出来なかったようです.
発生が途中で止まっている?していない?卵が多いです.
こちらはいい線まで成長していた卵.
小さな顎が見えますが,動きが見られません.
卵鞘から1匹だけ出ることは見てないので,2匹が最低条件かもしれません.
2匹には頑張って成長してもらいたいです.
2024 .6.21
秋田からの贈り物
Present from Akita Pref.
F田君から頂きました.
ワモンワモンの個体たちです.
当初はワモンゴキブリだけの予定でしたが,
クロゴキブリ.
エゾアカヤマアリ.
ケースを触るとこのポーズでだるまさんが転んだ状態になります.
不思議.
クロオオアリ.
産卵始まってます.
容器に連結しましたがしばらくこのままでしょう.
ムネアカオオアリ.
こちらも産卵始まっておりしばらくは様子見.
ありがたいですね.
蟻は以前小型種飼育しましたが,ケース隙間から脱出したり大変でした.
大型種は変な気を使わなくても良いので楽しそうです.
2024 .5.21
ワモンゴキブリ単為生殖F16孵化
Periplaneta americana parthenogenetic F16 hatchig
卵鞘1個目です.
まだ周りには,F15の幼虫が沢山いるのですそれらを追い越しそうです.
単為生殖の若齢幼虫は乾燥に弱いので水苔内に放逐します.
ここからすぐに脱出した個体の多くは外で乾燥します.
水苔内で2週間ほど過ごせば,外に出ても大丈夫な状態になります.
餌は水苔を食べているようです.
2024 .4.30
ワモンゴキブリF15成虫と幼虫
Adult and nymph of the F15 Periplaneta americana
なんとなく綺麗な写真が撮れました.
同じ卵鞘から産まれた2匹.
こうして写真ならべるといつも一緒にいて仲良さそうに見える.
しかし,これはたまたま.
狭い容器内なので,2匹の写真が撮りやすい.
2024 .4.2
F16卵鞘
Ootheca of parthenogenetic Periplaneta americana F16
まだF5の孵化していない卵鞘もあるのですが,F16の卵鞘が産卵されました.
シェルターから剥がしてケースにて孵化まで保存します.
2024 .3.19
単為発生ワモンゴキブリF15続々羽化
Pparthenogenetic Periplaneta americana F15 hatching one after another
15代目です.
成虫が発生する一方まだ孵化している段階のF15もいます.
さらに孵化する前の卵鞘もいます.
ここまで日が離れると,どこかで切らないといけないですが,孵化率が悪いのでどうしても予備的に残すことになります.
2024 .2.15
ワモンゴキブリの素潜り
Diving time of the Periplaneta americana
単為発生F15が成虫になりました.
№1.個体です.
いつものように単独飼育にするため新容器に移したら,水容器にダイブ.
ワモンは雑排水槽にもいるので水はお手の物なのか,潜った切り出てこない.
そのうち出るだろうとみていたが5分,10分経ってもほとんど動かずこの状態.
ゴキブリは口で呼吸しないから腹部出てれば窒息しないと思ったが少し心配になる.
一応,プルプル動いているので呼吸はしていると思うが.
で,ビデオ撮影して結末を記録に収めた.
31分.
さすがに,水から上がった瞬間よろめいていますね(笑).
その後しばらく放心状態でした.
F15 一番乗りの個体なので本当心配しました.
ギネス申請できそう.
2024 .1.29
白眼ワモンゴキブリ卵鞘
Oothecae of the White eyed Periplaneta americana
これは,新成虫ペアケージではなく,集団飼育しているケージで発掘した物.
これは孵化しません.
新成虫ペアは産む気配なし.
まあ,半年以上はチャンスあるので,気長に待ちます.
2024 .1.12
白眼ワモンゴキブリペアの様子
White eyed Periplaneta americana
順序が決まっているかと思いましたが,早い者勝ちか今日は反転してました.
どちらでも良いのでしょう.
外に出してみましたが逃げないですね.
2024 .1.5
白眼ワモンゴキブリ別居
Separation of white eyed Periplaneta americana
昨年,新成虫ペアをスイートルームに同居させました.
仲良くしているかと思いきや別居中?
ケージ越しでは不鮮明なのでそっとシェルターを出しました.
意外と逃げないものです.
やはりというか,♀は高い方;2階にいます(笑).
ゴキブリは群れると言いますが,成虫は別個体と一定の距離を保ちたがるようでこの距離が良いのでしょう.
ワモンが群れている場所に行っても,2匹がくっついてイチャイチャしているのは見たことないです.
交尾の時だけですね.
そういえば,交尾は終わったのでしょうか?
今のところ翅の欠損や触角の欠損はなく,集団飼育している個体に比べると健康状態は良さそうです.
集団飼育している群は一向に産卵しません.
この子らに期待するしかなさそうです.
2023 .12.28
ワモンゴキブリ白眼新生ペア
Newemergence pair of White-eyed Periplaneta americana
いまだに卵鞘が全くない.
先日,別飼育室に分けた成虫たちも産まない.
半分諦め状態.
そんな折,まだ新成虫ペアが発生しているのを見つけた.
ちょうど雌雄.
これに賭けようと言うことで,スイートルームに移って頂いた.
餌も豪華にアカズミゴキブリ仕様.
産むと良いですね.
と言う分けで,目出度く新ペアがいたことは期待が持てる所で今年は終わり.
長いようであっという間の2023年でした.
マスク生活からも解放され,新しいゴキブリもいくつか入手出来,図鑑も発売出来るなど,忙しい年でしたがそれなりに良かったと思います.
来年は沢山ゴキブリネタが集まっているので何とかすべて開放したいと考えています.
引き続きよろしくお願いします.
良いお年をお迎えください.
2023 .12.25
ワモンゴキブリ再生
Something mysterious
単為生殖F14最後の幼虫.
脱皮不全により脚と触角が欠損している.
終齢幼虫なので羽化とともにかなり修復できると期待していました.
結果.
触角は少し伸びた.
背面から見て中脚左が曲がった.
後脚??
右が再生されたのは素晴らしいが,左がなくなっている.
悩み20分ほど考えました.
そういえば脱皮殻が食べられずに残っていた.ので確認した.
ミラクルでもなく,完璧な再生と不幸が起きた結果でありました.
分かりますか?
背面から見て右脚はほぼ日常使用に耐えられるほどの完璧な再生をしました.
しかし,左脚は脱皮時に抜く事が出来ず,脱落となってしまったのです.
こんなことあるのですね.
簡単に脱皮で再生なんて言ってますが,当人にとっては簡単な事ではないのです.
いや~,ますますゴキブリが好きになりました.
2023 .12.21
ワモンゴキブリダニ侵入
Mite infestation in Periplaneta americana case
ワモンゴキブリは2度目の侵入.
経路が分からない.
オガサワラゴキブリの様に洗うのも大変なので,元気そうな♀成虫を数匹ピンセットつまみ,霧吹きで水をかけてダニを吹き飛ばし.
その後,「トントン」して別ケージに入れゼロスタートする.
多分大丈夫でしょう.
2023 .12.13
ワモンゴキブリ白眼また不調
White-eyes Periplaneta americana are not increasing.
よく見るとまた若齢幼虫がいない.
原因は卵鞘がない=産卵していない.
いよいよヤバくなったので,手近管理用と飼育用で分けて産卵が行われているのか観察します.
今度こそ終わりそうです.
2023 .10.16
ペストワールド2023
PESTWORLD 2023
参加してきました.
場所はワイキキに隣接するHawaii Convention Centerで開催です.
宿泊したホテルはワイキキビーチの目の前.
す~ばらしい眺めの部屋.
今日はついたばかりなので夕食後ワイキキの街中を散歩しました.
通り沿いはブランド店や高級ホテルが立ち並び,遅くまでにぎわっていました.
下に目をやると定番のワモンゴキブリ.
出没箇所はマンホールの穴や隙間です.
一番見つけやすいゴキブリです.
その後しばらく探しましたがワモンのみ.
明日に期待.
2023 .9.13
ワモンゴキブリの触角
Antennae of Periplaneta americana
父島で採集してきたワモンゴキブリをやっと展足した.
改めて見て,触角の長さに驚いた.
飼育していると,このような事にはあまり気が付かない.
何よりも,今更ワモンゴキブリの標本をつくることがほとんどない.
さらにもう一つ.
この2個体は同じ場所(3mと離れていない)で採集された♂だが,前胸背板の斑紋の形が大分違う.
これがワモンゴキブリの醍醐味である.
本当は,はじめの写真のように触角を前方に伸ばして乾燥させたいのだが,管理上無理なので折りたたむことになるが,
この長さは,触角の長いカミキリムシのような風情になる.
2023 .8.17
ワモンゴキブリ単為生殖F15孵化
Periplaneta americana parthenogenetic F15 hatchig
7/8に採卵された卵鞘です.
前回F14の時は5匹でしたが,今回は1匹だけ.
相変わらず卵鞘の外観はカビが付着して状態良くないです.
卵鞘内は6匹成長していましたが,脱出する力がなかったようです.
単為発生幼虫は乾燥に弱いので水苔に入れます.
1週間以上ここに入っています.
2023 .6.29
ワモンゴキブリの触角
Antennae of a Periplaneta americana
長い触角を絶えずふわふわ動かしながら,周りを見ているワモンですがこの個体は1本しかないですね.
数年このような単独飼育をしていますが,初めて見ました.
今まで通常通りの管理はしていたと思うのですが全然気が付きませんでした.
羽化の時に事故ったのかもしれません.
どうなっているか拡大したのですが分かるようでわからない.
どうやら柄節の先が欠損しているようです.
これだけ見事になくなっていると,やはり羽化の際に邪魔が入り丸ごと取れてしまったのかもしれません.
生活には支障はなさそうです.
2023 .5.22
ワモンゴキブリ単為生殖F15の卵鞘
Parthenogenetic Periplaneta americana F15 ootheca
単為生殖による累代ワモンゴキブリF15になる初卵鞘.
段ボールシェルターに産みこまれていたので掘り起こしたのだが,親が近寄ってきました.
親の愛か.
色が薄いので孵化する確率は低そうだが何にしても1個目誕生.
2023 .5.1
ワモンゴキブリの顎の力
The power of the American cockroach’s mandible
ワモンゴキブリがMFの破片を持ち上げ,シェルターの上に移動させていた.
結構でかいが軽々と加えて持ち上げている.
その重量は0.46g.
ワモンゴキブリの体重が約1.5g(♀)なので自重の1/3の重さを口で持ち上げたことになる.
60㎏の人が口で20㎏(20㎏を検索するとビール瓶1ケース)を持ち上げるのは簡単ではない.
動物の秘めたる力というのは神秘的ですね.
私には絶対無理です.
2023 .4.6
ワモンゴキブリ単為生殖F14成虫
Parthenogenetic F14 adults of the Periplaneta americana
左がF13,右がF14.
当たり前ですがそっくり.
F13成虫
F14成虫.
F13幼虫.
2023 .1.23
春の予感
Feel of spring
週末,恒例の単為生殖ワモンゴキブリの採卵しました.
(親は40匹ほどいます)
前回まで2週間に1個程度の採卵でしたが,今回はこんなに沢山.
温度環境とか変わらないはずだし,逆に大寒波とかで寒い.
熱帯原産の種ですが,春を感じる何かを野生の生物は持っているのでしょうね.
2023 .1.11
雑事 24
Little things 24
まずは産卵.
ワモンゴキブリの曲がった卵鞘.
無事産下されましたが,孵化するかどうか.
キチャバネゴキブリ産卵
まだF1です.
体に比べて太いですね.
ナミホシヒラタアブ?
この時期に屋外で凍えていました.
そのおかげで写真は撮り放題.
Gromphadorhina oblongonotaですが,大きな♂成虫にが出ました.
でも,もう少し大きくなります.
少し変わった場所から採集されたニセセマルヒョウホンムシ?
セマルではないかとも考えているのですが,交尾器を見ないと判断できなさそうなので,文献取り寄せ確認する予定.
2022 .12.23
トビイロゴキブリの前胸背板
Periplaneta brunnea pronotum
寒いですね.
今日は一日外出していたのですが,痩せには寒さがきつ過ぎます.
さて,トビイロゴキブリ.
緒方ら(1990)のトビイロゴキブリの前胸背板については,「前胸背板の環状紋は,ワモンゴキブリと区別がつかないほどよく似ている」とある.
ワモンゴキブリ.
トビイロゴキブリ(広島系).
私が飼育している系統は広島で採集された系統で,前胸背板に黄紋(私には茶褐色紋が出るように見える)は出るが,紋の境界線がぼやけており見分けが付けやすいと思っていた.
最近,大阪系を入手したのだが,言われてみると結構違う.
こちらが大阪系.
個体差があるので全てがこのように鮮明ではないが,広島とは明らかに異なっている.
こうなると,他にも種子島や福岡,名古屋などがあるので見てみたいですね.
緒方一喜,田中生男,安富和男(1990)ゴキブリと駆除.197pp.財団法人日本環境衛生センター.川崎.
2022 .12.7
ワモンゴキブリの脚にカビ
Mold on American cockroach legs
脱皮不全により跗節が曲がってしまった単為生殖累代ワモンゴキブリ.
良くあることで,産卵には支障ないのでそのまま飼育していたのだが,カビ?がはえている.
拡大して見ると,ゴミが付いてそれにたまたま発生したわけではないようだ.
ゴミくらいならピンセットで剥がすのだが,これは少し違う.
よく考えればゴミならばゴキブリお得意の身繕いで綺麗になっているハズ.
跗節.
何やら重症に見える.
現状では処置の仕様がないので様子見ます.
2022 .11.30
普通のワモンゴキブリ
Normal Periplaneta americana
昨日の白眼に比べて一目瞭然,活気があります.
普通はこんな感じで成虫幼虫が適度に混ざります.
今回は少し掃除が遅れてしまい,水なし状態で放置してしまいましたが元気元気.
水容器にも入っています.
シェルターもボロボロなので少し交換しました.
糞量がすごいです.
終わり.
今のところ何の心配もない普通のワモンゴキブリ達です.
2022 .11.29
ワモンゴキブリ白眼
White Eyes of the Periplaneta americana
現在,成虫群からその子供たちへ世代が変わる時期.
ボロボロの成虫に混ざり,若齢幼虫が目立ち始めている.
今のところ数十匹程度いるようなので,掃除だけにしておく.
葉っぱを入れるのは元気出るようにおまじないのような物.
2022 .10.28
ワモンゴキブリ床替え
Cleaning of the Periplaneta americana breeding container
3ヵ月放置の状態.
糞がケース内に目立つ.
水容器上の卵鞘.
餌に産み付けられた卵鞘.
それぞれ,親が生まれてすぐに水が飲めるよう.
餌が食べられるようにと産みつけたのでしょう.
幸せな卵鞘たち.
シェルターを移すと乾燥糞が溜まっています.
野外では,これらの糞はどのように消滅しているのでしょう.
掃除後撮り忘れたのでこれでおしまい.
2022 .10.19
ワモンゴキブリ単為生殖F14孵化
Periplaneta americana parthenogenetic F14 hatchig
容器で保管していた卵鞘が孵化しました.
第一号です.
この幼虫たちは,両性生殖の幼虫より非常に弱い為,溺れない処置をした水容器に入れます.
孵化できたのは5匹のようです.
卵鞘の表面はカビが生えてますが,乾燥させると孵化がさらに悪くなるので今のところ容器保管でやっています.
中もこんな感じでカビが侵入しています.
よく孵化したと思います.
2022 .10.13
父島到着1日目
Arrival on Chichijima Island, Day 1
昨晩は大分揺れましたが,小笠原の天気は上々.
まずは宿舎に設置したトラップの確認.
たくさん仕掛けてあったのですがゴキブリだけ紹介.
台所.
ミナミヒラタゴキブリの幼虫.
物置.
ワモンゴキブリの初齢だと思います.
今回の父島は夜間調査が多いので早くもゴキブリ多数見かけました.
フタテンコバネゴキブリ雌成虫.
ミナミヒラタゴキブリ幼虫.
素早くて撮れない.
コワモンゴキブリ雌成虫(卵鞘付き).
ワモンゴキブリ雌成虫.
ついでに爬虫類両生類も.
活動中のオガサワラヤモリ.
寝ているグリーンアノール.
ライトで起きた?
入浴中のオオヒキガエル.
まだまだここは夏まっさかり.
2022 .10.3
ワモンゴキブリ掃除
Cleaning American cockroach breeding cases
3ヵ月ケージ内の掃除をしなかったワモンゴキブリの様子.
水容器のガーゼは引っ張られ消滅間近.
糞も大量に堆積しているのですが,寿命が長いことと脱皮殻を食べてくれるので堆積するのは糞と孵化済みの卵鞘の残骸.
ゴミを出すと,Periplanetaの場合,ケースの底面に産み付けられた卵鞘が付着していることが多いです.
孵化済の卵鞘もあれば孵化待ちもあると思われますが,そこまで分別する余裕がないのでこのまま洗浄に回します.
その場合は,洗剤と水を入れて泡立て,一晩放置してからゴミを浮かせ洗浄します.
ゴキブリのケージ交換の注意点は,卵鞘の生きたままの廃棄と若齢幼虫の見逃しによるゴミぽいです.
最近様々な外来種問題が話題として取り上げられています.
国内分布種といえど,野外に放たれないように十分注意して管理してください.
2022 .8.29
ワモンゴキブリ2つ
Periplaneta americana 2 episodes
上野営業所の人が捕まえて来てくれました.
ローチトラップに張り付け状態.
脱皮直後だったらしいです.
雌です.
まだオレンジですね.
粘着から剥がすとピンセットで胸部などが圧迫されたのか,六肢が突っ張ってしまいました.
それでも,何とか身づくろいを開始.
綺麗でよいのですが,これではおそらく交尾は完了していないので,♂は得られない.
というわけで追加をお願いいたしました.
そしてこちらは八丈島産ワモンゴキブリ.
やっと孵化しました.
これで安心,累代出来ます.
2022 .6.8
餌を与えないでください
Please do not feed cockroach
昨日,講演の仕事で関内へ行きました.
普段は寄り道などしないのですが,今回はひらめいたというか,目に見えない力に引き寄せられたというか.
まあ,終わった時間が12:00だった事,中華街が近くだと来るとき地図見て気付いた事もありますが.
帰りは石川町駅から乗っても大して変わらないなということで中華街に立入ってみました.
独身の頃は何回か来ましたが,食にはほとんど興味がないので30年ぶりくらい.
中華街入り口辺り.
こんな張り紙を見ることができるとは思いませんでした.
8月とあるので今年ではなく,昨年以前に貼られた物と思います.
それが今でも残っているということは周りの人も賛同しているのでしょう.
虫体は画像では確認できないのですが,この地区は古くからワモンが捕獲されており,まあワモンなのでしょう.
いろんな想像が出来る内容です.
「ハト」や「ネコ」は見たことあり,国外でも同様の張り紙はあるようですが,「ゴキブリ」は世界広しと言えココだけではないでしょうか.
いやー,寄り道もたまには良い物ですね.
2022 .5.19
白眼ワモンゴキブリ増えた
More white-eyed American cockroaches.
一時期の減少は何だったのかと思うくらい増えました.
しかし,相変わらず翅ボロや跗節無しは国内野外種に比べ多いですね.
床替え中のくつろぐ幼虫.
逃げてませんのでご安心を.
移している最中.
おかげさまでこんなに増えました.
異常事態は早めに察知し,対策を取ればなんとかなる.
つくづく思うが愛が大事です.
2022 .5.12
祝ゴキブリレース
Celebration, Cockroach Race
ファイト~.
オー.
オーー..
※:冷蔵庫で寝かしてあります.
2022 .4.18
ワモンゴキブリ単為発生幼虫
Drying of parthenogenetic nymphs of the American cockroach
虫体に外に出るなと言ってはいないが,出て死亡する個体が少しはいる.
せっかく水苔の上に落としているのだが遊び盛りなのだろう.
この個体も,触角が切れ動きも遅い.
こうなると水苔に戻してもダメですね.
ここに残っている虫体は大体成虫まで育つ.
毎回,数匹こうなることは分かっていますが切ないですね.
2022 .3.23
ワモンゴキブリ単為生殖孵化幼虫
Periplaneta americana parthenogenetic first instar
13代目になります.
何度も書いていますが,単為発生幼虫はこの様に水分のある環境に入れておかないと死亡率が高くなります.
卵鞘ごと幼虫を水苔容器に落とすと,1週間以上この中にとどまっています.
たまに外に走り出す個体もいますが,多くは戻れず外で乾燥します.
1齢といえども他の個体を意識し,触角により距離を保っています.
良く観察すると,様々な現象が観察できて面白いですね.
2021 .12.16
白眼ワモンゴキブリ復活
More white eyed Periplaneta americana
卵鞘から孵化させた別飼育群が順調に成長してきたので,元の飼育ケースに戻しました.
元のケースでもわずかながら幼虫がいます.
しかし,この幼虫数の少なさは変ですね.
更に前から気が付いていたのですがこのケース内の成虫は四肢に欠損が多い事.
すべて違う個体.
ほかの系統ではあまり見られない状況です.
とりあえず復活したので白眼の血を残すべく黒眼の東京個体♂2と交配させた白眼♀1のケースは用なしになったので処分したのですが.
久しぶりに見ると♂2匹が同じ状況.
これも前から思っていたのですが,♀が孵化幼虫を食べているのではないか?
そして,MFでは本系統を維持するには必要な栄養が足りていない気がします.
なので,世間では普通に飼育しているようですがこちらに来るとこうなる.
すぐにではなく,数代かけて変化するのかもしれません.
皆さんがどんな餌を与えているのかわかりませんが,ドックフードなどに変える方がよいのかと思っています.
2021 .11.19
白眼ワモンゴキブリ幼虫
Nymph of white eyed Periplaneta americana
スクスク育っております.
しかし,このシェルターにはなかなか入りません.
2週間経過しましたが,いまだにこの水苔に潜り込んでいます.
この傾向は単為発生したワモンにも見られます.
そういった面から見ても,本系統を飼育している人は気を付けた方がよいかと思います.
2021 .10.21
ワモンゴキブリ白眼×黒眼
White-eyed Periplaneta americana×Black-eyed P. americana
すべて成虫となりました.
白眼♀.
密度が低いせいか触角がきれいに伸びています.
黒眼♂1.
こうして見ると黒眼も素敵ですね.
早ければ今月末には産卵がはじまるはずです.
現在,白眼の卵鞘が3つ孵化しているので,その個体たちで飼育は続けられそうですが,この交配の結果も始めると気になるのでしばらく維持することになると思います.
ワモンゴキブリは世界中に分布していますが,系統の管理は重要ではないかと考えています.
ちなみに今回交配した黒眼は翅が長く大型になりやすい東京都中央区の系統です.
ただし,同じ東京都でも1ブロック離れると変化することがあるので深いです.
2021 .10.14
白眼ワモンゴキブリ卵鞘孵化2
Hatching ootheca of white eyed Periplaneta americana Part 2
先週に続き孵化しました.
今回は10匹以上います.
普通に孵化しているように見えますが10個程度採卵した中から1個です.
この陰には50日以上保管して孵化せず廃棄された卵鞘が約10倍あります.
明らかに少ないです.
成虫に飼育ケース内も孵化幼虫はまだ出ていません.
本系統は世界中で飼育されているはずですが,皆さん普通に飼育できているのでしょうか.
前回と同じような絵面ですが,単為発生のワモン幼虫もこの状態でないと生存率が落ちます.
大事な種の保管は乾燥に気を付けましょう.
2021 .10.4
白眼ワモンゴキブリ卵鞘孵化
Hatching ootheca of white eyed Periplaneta americana
意外とあっさり孵化しました.
9匹はいるでしょうか.
普通のワモンゴキブリ孵化幼虫であれば,たくましいので適当に水と餌とシェルターを入れておけば死亡することはまずないが,今回は単為生殖幼虫と同じ手厚い環境にセットしました.
小容器に溺れないようにミズゴケを多めに入れ,ミズゴケの隙間に潜めるようにしたもの.
白眼かどうかはこの写真では分かりにくいですが白です.
この状態で4齢ほどになるまで様子を見ようと思います.
交配のため別系統と同居させた個体はまだ幼虫です.
2021 .9.27
白眼ワモンゴキブリ救助
Let’s do something about this situation with the American cockroaches.
衰退している群れの特徴は,
触角が短く切れている(特に成虫).
成虫の翅バカが多い.
跗節が切れている(跗節どころか腿節が欠けることもざら).
活発に動くのだがこうなる.
♀成虫の肛下板が使用不能になる.
いずれにせよ1齢幼虫は全く存在しない状況.
そこで,
①卵鞘の個別管理
見つかったのは9卵鞘だけ.
意外と色つやの良い卵鞘が多い.
期待は出来そう.
なのになぜ1齢幼虫がいない?
このように加湿した容器にて保管.
50日経過して孵化しなければこれらは×.
②幸い♀終齢幼虫がいるので,別系統の健康な累代が行われている♂終齢との交配(本当はしたくないが,どうなるか興味はある).
しかし,跗節・触角は切れている.
他系統との新居(ポッ).
最初に結果が出るのは卵鞘ですね.
この後どうなるか.乞うご期待.
2021 .9.24
雑事20
Little things 20
青海にいたクロゴキブリ
珍しく外食をしたお店の床にいた.
我々は昼営業の最後の客だったので,うずくまり写真を撮ったりしていたが,騒がれることはなかった.
死にかけていたので店で殺虫剤でもまいたのかもしれない.
とりあえず拾って店を出た.
単為発生ワモンゴキブリF13孵化.
まだ2匹ですが,まあ順調です.
2021 .9.6
白眼ワモンゴキブリ
White-eyed Periplaneta Americana
2020 .2.6に半分冗談で「調子に乗っているとまた全滅するかも.」
と書いたが,
幼虫がいない.
残っている成虫も,触角が切れた個体が多く勢いがない.
同じ失敗を繰り返すのは飼育者としてNGですね.
近々に手立てを考えて実行しないと.
2021 .8.13
雑事19
Little things 19
お盆休みがはじまりました.
今年も帰省はできそうにありません.
なのでブログは続けます.
青海にてワモンゴキブリ再び.
夜行けば捕獲できそうです.
県を越えずに都内に捕りに行こうかしら.
昨日,別の粘着から救出したニホンヤモリ(都内産).
♀です.
元気になったので逃がしました.
いつもの♂と仲良くやってもらいたいものです.
それとご報告ですが,シマヘビとアオダイショウ大ですが,後輩のM君が子供と観察したいとのことで,少し前にもらわれていきました.
お元気で~.
2021 .8.4
ワモンゴキブリ単為F13卵鞘
F13 ootheca of a parthenogenesis of Periplaneta americana
1個目が産卵されました.
見た目はまあ良し.
親.
別保管のため剥がすと1/3ほど色が薄くシワが入っている.
孵化は難しそうですね.
2021 .7.26
東京のワモンゴキブリ
Periplaneta americana in Tokyo
テレコムセンターあたりの地面を見ていたら見つけました.
昔は海だった場所ですが,いつの間にか住み着くのです.
飛んで移動はしないはずなので,物流などに便乗したのでしょう.
さすが世界のワモンゴキブリPeriplaneta americana!
2021 .7.10
住宅のトラップチェックin父島
Checking traps set in houses on Chichijima.
せっかく何で土曜更新.
多分2年ぶりくらいのトラップ交換.
まずはミナミヒラタゴキブリ幼虫.
次ワモンゴキブリ幼虫.
おお,ヒメチャバネゴキブリ.
内地ならチャバネゴキブリでびっくりするところだ.
全部で3種.
2年置いてこの程度であれば,内地より少ないかもしれない.
で,このトラップに捕まっている米粒ほどのカビの生えた丸いもの.
気になっていたが,よく見るとイエシロアリの羽アリでした.
これはちょっと困りますね.
やはり,地域によりいろいろな害虫が侵入してきます.
父島ならではのチャオビゴキブリが出ないかなと期待をしているがこの建物では一度も捕獲されたことがない.
最後に,住宅の横の草地にいたワモンゴキブリ成虫.
きれいな個体です.
2021 .6.28
ワモンゴキブリ羽化
Emergence of the Periplaneta americana
先週の大きかった方の幼虫が羽化した.
今回の一番乗りは孵化してから約200日でした.
前回クローンと言いましたが,ここで飼育している単為発生群は,前胸背板の模様や体長が見事に一緒です.
羽化するまでは一卵鞘ごとにまとめ飼育しますが,羽化後が1個体ごとに管理し卵鞘を取ってF13へとつないでいきます.
2021 .6.25
ワモンゴキブリの成長差
Differences in the growth of Periplaneta americana
一つの卵鞘から同時期に生まれても,各個体の成虫スピードには差が出るのは普通のことである.
この差がどの範囲だと普通なのか?
ワモンゴキブリだと幼虫期間は134~1,031日の幅がある(緒方ら,1989).
こちらは,2020年12月に1卵鞘から孵化したワモンゴキブリ幼虫.
この中に幼虫は何匹写っているでしょうか?
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
正解は5匹.
見つかりましたか?
答えはこちら↓.
数字だけだと「幅があるね~」程度だが,実際にの差を見ると毎日ゴキブリに接している私もびっくりした.
しかも,この個体群は12世代も単為発生しているスーパークローンである.
並んだ写真.
みな同じ瞬間に生まれた個体たちです(飼育温度は当然一緒).
不思議ですね.
この仔が成虫になったときにはお知らせします.
下手すると2年以上先になるかもしれません.
お楽しみに.
2021 .5.17
ワモンゴキブリの卵鞘の産み付け方
Ootheca laying pattern of the Periplaneta americana
段ボールの隙間の奥に押し込むように産卵.
引き出すと出てくるので分泌液で貼り付けてはいなかったようだ.
立てたまま貼り付けとわずかなカモフラージュ.
横に寝かせて貼り付け.
これも横に寝かせて貼り付け.
カモフラージュしながら食ったのだろうか.
単為生殖の場合かなりの割合で食べられてしまいます.
これは珍しく,羽化後1か月で死亡した個体.
今まで10年以上この系統を累代していますが,成虫寿命1か月は初めてです.
腹部が黒ずんでいるので鎖が進行しています.
Periplanetaの謎の大量死に似ている.
今のところ死因は不明.
2021 .4.2
産卵順
The order which the ootheca laid
腹端部の節に異常が見られた個体ですが,卵鞘を産み始めました.
最近は,1週間おきに採卵しているので複数の卵鞘が産み落とされます.
この写真では3個.
古い順に右,中,左.
1週間程度の期間であれば,卵鞘の色から古さがわかります.
古くなると色が黒くなり,新しいと明るい茶色です.色的にも問題なさそうな色ですね.
それと,卵鞘のカモフラージュ素材の乾燥具合からも判断できます.
2021 .3.25
ワモンゴキブリ頓死
Periplaneta americana sudden death?
説明しにくい様子のワモンゴキブリ.
この状態で動かない.
フラッシュ焚いても動かない.
ゴキブリの寿命による死に方は,集団で飼育していると分からないが,単独飼育しているとこんな感じで死亡する.
活動中にストンと事切れたかのように.
しかし,まだ羽化して半年程度なので寿命はおそらく迎えていない.
よく見ると,生きていた.
ちなみにこれは何をしているかというと,シェルターの中に触角を入れて中の様子を確認している状態.
結構な時間この状態だったので,容器をつついたら潜り込みました.
やはりワモンゴキブリは半年やそこらでは死にませんね.
2021 .3.17
ワモンゴキブリ飲水
So thirsty
水を切らしていました.
給水直後,水の臭いがわかるのでしょうね.
私が側で見ているのにすぐに飲みに来て一心不乱に飲み始めました.
カメラを近づけても逃げないですね.
よほど水が欲しかったのでしょう.
約3分後.
離脱.
2020 .12.21
ワモンゴキブリの腹板変異
Mutations in the abdomen of Periplaneta americana
脱皮して間もないこの個体.
腹部側面が割れている.
1,000匹以上の個体を見てきたが,このような変異は記憶にない.
一般的な変異は,背板の癒合など平面上の出来事で終わるのだが,これは腹板との接合部の間にもう一つの側板のような物が形成されている.
今のところこの個体は幼虫をとるため生かすので,一定量の幼虫がとれたら顕微鏡下で観察してみたい.
変異とは関係ないですが,腹端に付着している黄緑色の物質.
嫌な目に合うと出すのですがこれが臭い.
ゴキブリが餌になり難い理由の一つだと思います.
2020 .12.17
雑事14
Little things 14
冬眠させたアオダイショウですが,水を入れるのを忘れており飲まないと思いつつも入れました.
土を何ヵ所か掘った跡がありましたが,中のシェルターに潜り込んでいるようです.
来年春お会いできることを楽しみにします.
餌投入.
翌朝.
計画通り食べてくれています.
前回の脱皮期間が長かったので,今回の給餌間隔は興味あることですね.
大井ふ頭の方に行った際,潰れたワモンゴキブリ発見.
多分マンホールから出てきた時に踏まれたのでしょう.
駐車してある車の下にあったので,うずくまって撮ったのですが,撮り終わって車内見たらドライバーが乗っていました.
気が付かれたかわかりませんが,何も言われずホッとしました.
2020 .11.27
アカボシルリゴキブリ ほか
Eucorydia tokaraensis Yanagisawa, Sakamaki, and Shimano sp. nov., ecc.
鹿児島島嶼,南西諸島から2種のゴキブリが新種記載されました.
もう一つは,Eucorydia donanensis Yanagisawa, Sakamaki, and Shimano sp. nov.
学名のdonanensisは,与那国方言の「どぅなん」にちなんでつけられたようです.
柳澤さんお疲れさまでした.
これで,このゴキブリもsp.ではなく,名前が付きました.
背中に土を載せたまま餌を手べているTherea olegrandjeani.
多頭飼育していると,個体同士が触れ合って背中の土が落ちやすいのかもしれない.
屋外では,意外とこういった迷彩で生活しているのかもしれない.
よくよく考えたら,背中の模様は目立ちすぎる.
ワモンゴキブリ単為生殖F12幼虫.
惰性でここまで来てしまいましたが,13年かかっているので止められなくなりました.
ギネスにでも登録できないだろうか.
2020 .11.26
ワモンゴキブリ床換え
Cleaning of the breeding case of Periplaneta americana
前回床換えをしたのが6月.
それなりに汚くなっています.
給水器のガーゼも齧られ,水もなくなっていました.
糞も堆積し,卵鞘が転がっています.
他の昆虫では卵の孵化後,すぐに餌を食べれるように餌の側に産み付けることが多いと思いますが,ゴキブリは決まった餌がないので,糞の中でも構わないのでしょう.
水と餌の間にシェルターを挟んでいる訳は,ガーゼを引っ張って餌まで伸ばしてカビだらけにしてしまうからです.
全てのワモンがそうではないですが,2割ぐらいの個体群がそういう悪さをします.
2020 .10.16
16 雑事 10
Little things 10
ワモンゴキブリPeriplaneta americanaの産卵始まり.
W型の肛上板が開いてまだ白いが卵鞘の先端が見え始めている.
こうなると早い個体は12時間程度で産卵するが,温度が低かったりすると丸1日以上をようする.
Eucorydia sp.脱皮.
こんな色の種がいたら綺麗です.
スズキゴキブリPeriplaneta suzukii 卵鞘の孵化は今のところゼロ.
竜骨部から腐質が出た卵鞘.
見た目はまともだがダメな卵鞘.
2020 .9.17
ワモンゴキブリ単為F11肛下板
Supra-anal plate of a Parthenogenetic Periplaneta americana F11
羽化を少し失敗した感じの♀.
よく見ると,肛下板が変?
今までワモンゴキブリの♀の肛下板は,相当数見てきたが,形が変形しているのはこれが初めて.
果たして卵鞘を産む事が出来るか?
乞うご期待.
2020 .9.7
ワモンゴキブリ羽化不全
Failure to emerge of a Periplaneta americana
腹端部が丸見えで別種のようにも見える.
ヤマトゴキブリの雌などは,こんな状態なのだが違和感がない.
羽化不全で翅が縮むと,本来なら翅で隠れている部分が見えているわけで,翅の下が日焼けしていない肌のように見えて違和感として感じるのだろう.
羽化不全を画像で検索すると,クワガタ・カブトムシなど甲虫類が95%くらい.
残りがカマキリ,チョウなどがわずかに出る.
ゴキブリもあったが本ブログの記事であった.
ゴキブリを飼育している人は,昔に比べれば少し増えていると思うのだが,ゴキブリの脱皮不全を気にする人は少ないという事か?
それとも,多くなったとはいえメジャーな昆虫に比べるとまだ少なすぎるという事か?
やはり後者だろうな.
2020 .8.20
ワモンゴキブリ羽化姿
The hatching form of a Periplaneta americana
単為F11.
当然♀.
綺麗な色ですね.
見とれてしまいました.
2枚の写真.
同じポーズですが触角の位置に注目.
触角はたえずブンブンと動かし,自分の周りの状況把握をしています.
この範囲内に同種や葉など危害が加わらないものに対しては,ブンブンするだけですが,指入れるとすかさず逃げます.
違いが分かるアンテナなんですね.
2020 .7.27
ワモンゴキブリ単為発生F12卵鞘
Parthenogenetic F12 Periplaneta Americana ootheca
続いています.
ついにF12卵鞘が生まれました.
いい形の卵鞘です.
食わずに産み落としました.
良い親です.
良い悪いの表現も変ですが,悪い親はすぐ食べてしまいます.
早ければ40日後には幼虫が孵化するかもしれません.
卵鞘だけ切り取り,別容器で保管します.
2020 .6.22
ワモンゴキブリの全長記録更新?
A new record for the American cockroach length?
ワモンゴキブリの飼育方法を,半年前ほど前から3密はやめて2.5密くらいにして飼育しているのだが,今回床換えしていて「ん!」と思う個体がいたので体長を計測してみた.
左は福岡県F市産,右は宮崎県M市産.
ノギスで計測.
福岡県:体長(頭長—翅端)42.5mm.翅長34.5mm
宮崎県:体長(頭長—翅端)42.5mm.翅長35mm
前回沖縄県:体長(頭長—翅端)42.5mm.翅長36mm
残念ながら両方とも体長は前回の沖縄産とタイ記録.
翅長は及ばず.
野外産強し.
沖縄産の勝利.
意外とこの辺が限界なのだろうか?
2020 .5.22
巨大ワモンゴキブリ
Giant American cockroach
ゴキブリなどでお世話になっているO合さんから,巨大なワモンが捕まったと沖縄土産をいただいた.
確かにでかい.
この個体含め,まだ生きている個体もあったので,何とか剥がして飼育しようと思ったが,このトラップメーカーの粘着は超強固で,一度捕獲されると生きて戻れぬゴキ嫌いには神様のようなトラップ.
しかし,私のような剥がして飼育したい人にとっては悪魔のトラップ.
飼育マニアは絶対使わない(笑)はず.
とは言え,何とか救出を試みるが…
予想通り脚もげ手もげで断念.
だが,でかいので標本にした.
そこで気になるのが,コレクションの中で記録更新したか?
標本を引っ張り出して計測した.
近差なのでノギスにて.
左が今回の個体:体長(頭長—翅端)42.5mm.翅長36mm
中:父島:体長41.5mm
右:石垣島:体長41.0mm
(写真では標本の高さが違うので大きさに差が出てます)
間違いなく,My collectionの記録更新!!
では,一般的にワモンゴキブリの体長は何㎜なのか?
朝比奈(1991):33-40㎜.翅長30-35mm
石井(1976):30-40㎜
安富(1991):40-50mm
緒方(1989):28-44mm
Cornwell(1968):28-44mm
朝比奈(1991)以外は体長しか書いていないので判断しにくいが,とりあえず日本のバイブルの記録は超えた.
ただ,安富(1991):40-50mmは桁が違う.
世界のワモンなので,赤道直下の地域では,確かに50mm超えも不思議ではない.
ますます,楽しくなるのがGの世界だ.
2020 .4.14
ワモンゴキブリ
Periplaneta americana
前回床替えしたのが昨年の6月.
ワモンも系統により,このように穏やかに汚すのと,激しく汚すのがいるから面白い.
糞は時間分たまっている.
しかし,見た目はまだいけると思わせる静かさがある.
それと,単為生殖卵鞘が半年ぶりに孵化した.
といっても,半年前の卵鞘が孵化したのではありません.
半年間採卵していたが,全然孵化せず,やっと先日採卵した卵鞘が孵化したという意味です.
ワモンは私見では43日が普通.
今回は50日近くかかって孵化しました.
単為系は個別管理しているので飼育室とは違う場所で管理しているのですが,温度が低すぎたようです.
2020 .2.29
うるう年生まれのゴキブリ
Periplaneta americana born in a leap year
ゴキブリの管理と,コロナウイルスの影響で変わった来週のスケジュールの見直しをしていて気が付いた.
今日は4年に一度のうるう年.
今までの人生,何度も過ごしているがこの日に生まれてもいないので,特別な感情は抱いたことがなかった.
しかし,先ほど採卵したワモンゴキブリ単為生殖卵鞘はうるう年生まれ.
間違いなく世界でこれ一つだけであろう.
しかも,単為F11.
で,土曜日ですがupしました.
卵鞘.
食われないうちに回収.
親.
無事に孵化すれば,この親と同じ前胸背板の模様の個体が20匹ほど生まれるが,ほんと孵化率悪い.
2020 .2.6
白眼ワモンゴキブリ
White-eyed Periplaneta Americana
2018年の8月にもらってから,やっとここまで増えた.
昔飼育していた個体群は幼虫が孵化せず死滅したがこの系統はそれは見られない.
しかし,白眼のワモンはこの系統しか見つかっていないはずなので同じはずなのだが.
ただ,写真からもわかるように翅バカが多い.
調子に乗っているとまた全滅するかも.
2020 .1.29
単為F10ワモンゴキブリ成虫の卵鞘
Parthenogenetic F10 adult Periplaneta Americana ootheca
両性生殖の個体でもたまにあるのが卵食.
特に単為発生している個体は多くみられる.
色の薄い卵鞘であれば,気持ちもわかるが,このような見た目正常な卵鞘も平気で食う.
ちょうどよい観察対象がいたので見ていたのだが,もう産み落とすだろうと思って24時間.
まだ産み落とさない.
気が付いた時には無事産下されていた.
これは産み始めから産下まで1日の卵鞘.
食べられることが多いのだが,無事産卵されている.
どちらも,これから個別管理するが,右の卵鞘は孵化しないだろう.
2020 .1.15
ゴキブリの餌について 最後
About cockroach bait, last
最後に害虫種が食べるか確認.
チャバネゴキブリ
翌日
見た目食べていないようだが,内臓を食べる.
クロゴキブリ
翌日
ワモンゴキブリ
翌日
さすが世界のワモンゴキブリ.
骨をわずかに残して完食.
結論から言えば,当たり前ですが動物死体は雑食性の動物にとって食べることができる餌であるということですね.
2019 .11.9
おがさわら丸出航?!
Ogasawara Maru departure?!
9:30頃,現場に出向くため海岸道路を走っていると湾内をおが丸が走っている?
車を止めて見ると,やはりおが丸.
明日が出港日のはずだが,台風か何かで繰り上げ出航?!
明日の便で帰らないとヤバいことになるのだが.
で,とてつもなく焦ったので土曜ですが更新しました.
小笠原海運のHPを確認すると明日出港となっているのでとりあえず何かの用事で動いているだけだと思いつつ,今更どうにもならないので仕事継続.
街に戻り,海運に聞いてみると「試運転」との返事.
忙しそうだったので,それだけ聞いて引き上げた.
明日,機会があればもう少し詳しく聞いてみようと思うが,地元の人に聞いても,過去にそんな話は聞いたことないと言っているので,少し興味がある.
で,安心して夜ワモン採りに出る.
だいぶ涼しいのでいないかと思ったが4匹確認.
2匹捕獲.
これで,ゴキブリ採集の重要種は確保できた.
2019 .10.29
単為発生F11ワモンゴキブリ
F11 of parthenogenetic Periplaneta americana
F10誕生から約10ヶ月.
いつまで続くか.
生まれたてはこのように水にいててやらないと結構死亡する.
通常の両性ワモンに比べると難しい.
2019 .10.23
ワモンゴキブリの潜水行動
Periplaneta americana diving behavior
世話の最中に逃げ迷っていた個体が水中へ.
そのうち出るだろうと思っていたがなかなか出てこない.
ピンセットでつついてみたが,六肢はしっかり踏ん張っているので生きているようだ.
ゴキブリ幼虫が水中に潜るのはマダラゴキブリ幼虫では普通だが,ワモンは見た記憶がない.
しばらく見ていたが,こちらも忙しいので10分ほど目を離した隙に向きを変えていた.
さらに目を離し,15分後.
さすがに苦しくなったか.
外に出ていた.
心なしか肢がヘタっているように見える.
都市でワモンゴキブリをよく見る場所としては,温水が溜まったマンホールなどが多く,もしかしたらそういった場所では水中に流れている餌なども摂食しているのかも知れない.
2019 .7.11
父島 3
Chichijima 3
植物
ゴールデンシャワー(ナンバンサイカチ;学名:Cassia fistula、英:Golden shower).
インド,ミャンマーが原産のマメ科の落葉樹で,藤のような連なった黄色い花を付ける.
満開でした.
この種がすごい.
こんな感じでたくさん身が入っている.
赤い種もあるのですが,こちらは全く咲いておらず,時期が違うのかもしれない.
サポジラ.
干し柿の味がするらしい.
昨日に続き,Y山さんより頂いたので帰って食べたいと思います.
シャシャップ.
サワーソップ(soursop)とも呼ばれ,中米,南米等を原産とする.
これも珍しい果実で,アイスクリームの味がするらしい.
夜街で飲んで帰る途中.
マンホール内で外出を企てようとしているワモンゴキブリ.
やっと証拠を撮影できました.
かなりの数が潜んでいそうです.
2019 .7.10
父島 2
Chichijima 2
今日はびっくりする話を聞きました.
すでに知っていたらごめんなさい.
島内に普通に見られるバナナに付着するこの黒いシミ状の物.
自然に発生する汚れ程度に思って,気にも留めていませんでしたが,オガサワラオオコウモリの爪痕らしい.
いろいろ聞くと納得の説明.
Y山さんすごい.
これもマンホールにいたワモンゴキブリ.
大型の綺麗な♂個体.
2019 .7.3
品川埠頭の昆虫
Shinagawa wharf insect
仕事でうろついて来ましたが,面白い生物がいました.
以前から,モリチャバネゴキブリがいることは知っていましたが,ワモンゴキブリもいるようです.
夜にたぶんマンホールから出てきて徘徊しているのでしょう.
踏まれて潰れた個体が複数歩道に張り付いていました.
潰されなければ朝には暗渠に逃げ込み見つけることはできなかったでしょう.
この♂は丁寧にはがして持ち帰り標本にしました.
他にも都内では見ることが減ったタケノホソクロバ.
カマキリもこんなに?と思うほどいました.
場所が場所だけに外来種?
卵を抱えた比較的大きなクモ.
なかなかよい生物探索スポットかもしれません.
2019 .6.18
ワモンゴキブリ飼育ケースの1年物
One year of the American cockroach breeding case
いつもブログを見ていてくれる社員と久しぶりに話をしたら,最近爬虫類ブログ化しているといわれ,自分でもわかっていたが,少し真面目にやろうと反省した.
という訳でもないが,ワモンゴキブリ.
チャバネゴキブリと同様,熱帯が原産である本種.
温度や栄養など条件がよいと,簡単に増える種である.
なので,チャバネゴキブリは1ヶ月以内に1回は実施.
ワモンゴキブリも3~6ヶ月(大型で寿命はチャバネより長いので死骸があまり出ない)で実施している.
このケージは,1年以上放置したもの.
現在,ワモンは10系統以上飼育しているが,中にはこんなケージも出てくる.
基本的に炭カルが落ちるか,個体数が異常に多くならない限りケージ交換は行わない.
これもまだ大丈夫そうだが,さすがに1年は長く,糞量も多いので実施した.
Periplaneta属で意外と交換サイクルが短くなるのはコワモンゴキブリですね.
2019 .5.15
ワモンゴキブリ単為発生F10成虫
Adult of parthenogenetic Periplaneta americana F10
典型的なワモンゴキブリです.
当たり前ですが,この代の成虫前胸背板の模様はすべて同じ.
どこまで単為発生が続くのか.
以前,White eyes ワモンが滅びた際,累代の影響かと考えたが,よく考えればこれほど濃いものもいない.
で,単為発生を誘発する原因に,ボルバキアの感染がよく言われるが,本種とオガサワラゴキブリは調べられており関係ないそうです.
2018 .12.14
単為発生F10ワモンゴキブリ
F10 of parthenogenetic Periplaneta americana
孵化直後.
2007年10月から初めたので,ここまでくるのに11年.
こいつをどうするか?いろいろ構想はあるが暇がない.
2018 .3.20
単為生殖F9成虫
Adult of Parthenogenetic Periplaneta americana F9
孵化後約220日.
良い前胸背板です.
果たしていくつまでいくのやら.
2018 .1.17
ワモンゴキブリ幼虫喧嘩
Periplaneta americana cockroach larvae fight
ガサガサやっているので見ていると2匹の幼虫がぶつかり合いをしている.
離れたと思ったら今度はキック.
かなり激しい.
ゴキブリの闘争といえば,マダゴキ成虫が♀をめぐって行うのが有名だが,今回の主役は♀の幼虫同士.
何の目的だろうか.
人のように感情はないと思うので,「ぶつかった」とかではないと思うのだが.
2017 .12.8
単為発生ワモン幼虫F9
F9 larva of a parthenogenetic Periplaneta americana
孵化してちょうど4ヶ月.
中齢幼虫まで育った.
前胸背板にきれいな黄色斑が出た良い幼虫だ.
あと,2~3ヶ月で成虫になるだろう.
クロゴキブリはこうはいかないが,熱帯原産のゴキブリは環境がよければドンドン成長する.
2017 .10.27
NYのワモンゴキブリ
Periplaneta americana of New York
最終日はNY.
セントラルパークを散歩してきました.
また怪しい集団と化している.
夜はネズミとゴキブリ探し.
ネズミはT森君が見つけたのですが,写真は撮れず.
しかし,ワモンゴキブリを発見.
♂成虫.
羽ボロ.
気温はかなり低く,こんな気温で活動するとは思えなかったが,さすがNY.
期待を裏切らない町だ.
2017 .9.13
飛べワモン
Fly! Periplaneta americana
ワモンが飛びはじめている.
クロゴキもそうだが,晩夏は飛びたくなる時期なのだろうか.
連続で撮影したが,カメラを構えると飛ばない.
いつも思うので,忍耐で待ったがダメ.
2017 .8.22
ワモンゴキブリ単為発生F9誕生
Parthenogenetic F9 hatching larva of Periplaneta americana
ここまでで,ちょうど10年要しました.
コツもやっとわかりました.
2017 .6.27
ワモンゴキブリ床換え
Cleaning of the breeding container of Periplaneta americana
私にとって,ワモンゴキブリは好きなゴキブリのTop10に入る種である.
研究材料からするとTop3に入る.
なので,現在10系統以上飼育している.
そのうちのひとつの床換え.
体が大きいのと,害虫としての特徴である雑食性により,ダンボールシェルターも簡単に穴が開く.
シェルターが汚いので綺麗になったように見えないのは仕方ない.
寿命が長く,脱皮殻も食べる種なので,意外とケージは汚れない.
チャバネなどは1ヶ月サイクルだが,ワモンは半年間水と餌の追加だけで十分なことがある.
2017 .6.9
ワモンゴキブリの変異個体
Mutant in Periplaneta americana
2012年にも同じ系統から,前胸背板の黒化タイプ固定を試みた記録があるが,何かの原因で処分してしまった.
理由は全く記憶に無いため,再度挑戦する.
黒くてメスで完品を探していると,眼が白濁している個体発見.
よくわからないが,ついでにこいつも隔離する.
この系統,変な個体が良く出る.
2017 .6.1
単為生殖ワモンゴキブリF9卵鞘
Parthenogenetic Periplaneta americana F9 ootheca
ついに誕生,孵化するか?
ちょっと色が薄いのが心配.
2017 .5.22
ワモンゴキブリホワイトアイの衰退
Decline of white eye of the Periplaneta americana
最近またこの手の話題が多くなってきた.
手抜きをしているつもりは全くない.
原因は卵鞘が全く孵化しない.
愛情?
でも,よくよく考えたら,やばくならなければ,ほとんど気にしていないのだから愛などではないだろう.
でも,何とかしたいと思うので,単為生殖で実績のある個別飼育して卵鞘が出れば手厚い管理による孵化を目指したいと思う.
こうして分けて見ると,雌が7個体しか残っていない事が判明.
どうなることやら.
2017 .5.16
F8の単為生殖ワモンゴキブリ出現
Appearance of parthenogenetic Periplaneta americana in F8
2007年よりスタートしたワモンゴキブリ単為生殖ギネス挑戦.
産卵データ取りはやめたが,飼育は続けている.
このF8は,累代方法を簡略させたら滅びそうになり,以前の方法にしてやっと成虫となった.
ワモンゴキブリにとって,単為発生のみの繁栄は,障害が多いようだ.
深度合成により撮影.
2017 .3.29
W卵鞘
Connected oothecae
産下する前に出来始めたのでしょうか.
見事にくっついていますね.
2016 .11.17
ワモンゴキブリのホワイトアイ
White-eyed Mutant in Periplaneta americana
状態が悪い.
幼虫が全然でない.
ここの所,毎回繋げているのは卵鞘1個分.
今回は,まだ幼虫が出ない.
社内でも同種を飼育している者がいるが,めちゃ増えているとの事.
なぜだろう.
そのうちクロゴキの白眼と交換してもらおう.
2016 .7.19
ワモンゴキブリの脱皮直前個体
Periplaneta americana nymph just before the ecdysis
体幅の割りには体長が長い個体.
脱皮寸前である.
このような幼虫がいたら,そっとして置いてあげよう.
2016 .6.14
都心のワモン採集
Urban cockroach collection
♀らしき成虫がいたのですが,手が届かず断念.
幼虫が数匹捕れたのみでした.
同所にいたカマドウマ.
同日立ち寄ったトイレで目撃した食物連鎖.
2016 .2.29
ワモンゴキブリの白色眼
White-Eyed Mutant in Periplaneta americana
現在,累代飼育されているワモンゴキブリの白色眼は,Jefferson(1958)で捕獲された個体だと思われる.
その報告によると,ワモンゴキブリの白色眼突然変異体が発見された場所は,炭鉱に掘られた坑道内であった.
炭鉱内の複数の坑道に生息していたが,白色眼突然変異個体は1つだけに生息しており,発現率は5%に及ぶとしている.
が,この個体群は中々増えない.
現在は,かろうじて1卵鞘程が孵化して,幼虫が育っている.
2016 .2.25
ワモンゴキブリ喉渇いた
Thirsty Periplaneta americana
水を切らして結構時間が経過していたのだろうか?
給水したら飲む.飲む.
よっぽど喉が渇いていたのだろう.
水は重要ですね.
2016 .1.28
桜木町の路上採集ワモン幼虫ペア羽化
Larva 1pair of the Periplaneta americana collected on a street of Sakuragicho emerged
昨年,11月に採集された幼虫が羽化した.
これもK田君の採集個体.
ちゃんと雌雄1個体ずつ捕まえてくれる.
路上に落ちているワモン幼虫の雌雄くらいなら,彼は至極簡単に見分けられる
♂.
少し前に羽化.
バランスが取れた綺麗な個体.
触覚の伸びも申し分ない.
♀.
こちらはまだ真っ白.
体格がよく,立派な♀.
さあ,沢山卵鞘を産んでね.
2015 .7.24
ゴキブリの個性
Personality of the cockroach.
最近また,ワモンゴキブリの個別飼育を始めた.
そんな中,気が付いたワモンゴキブリの個性.
同じ種でも,外敵から身を守るのが得意な個体や,雌とすぐ交尾できる個体などがいるのではないかと思う.
これは,ワモンゴキブリの固形飼料の食べ方と,給水時に容器に保水目的でミズゴケを入れているが,それをバラバラにする個体差.
8/13の個体は,餌もばら撒かず,平穏な暮らしをしている.
4/13の個体は,ミズゴケが好きなのか,引っ張り出す.
残り,1/13の1個体は,ミズゴケは引っ張り出さないが,餌はバラバラに食い千切っている.
このタイプが一番嫌い.
2015 .3.25
厨房のワモンゴキブリ
The Periplaneta americana which inhabits the kitchen.
厨房の解体に立ち会えたので生き物探索をした.
カウンター内のブロック隙間に潜むワモンゴキブリ終齢幼虫.
白く見えるのは,壁を破壊したときに付着した石膏ボードの粉.
まわりのブロックに付着している「点々」は糞.
ゴキブリは,太古の昔から幾度となく繰り返された天変地異を,このように岩の割れ目にもぐり,やり過ごしたのでしょう.
2015 .3.20
長い触角
Long antennaes
ワモンゴキブリの羽化
長い触角が目を引きます.
この長い触角も,閉所に多数閉じ込めておくと,短くなります.
ゴキブリの集合状態は,お互いの触覚が触れ合う距離を保っているといわれます.
したがって,密度が高くなると隣の個体との距離が短くなるので,触覚を短くしないと落ち着けないのかもしれません.
本来は,触覚が他の体に触れない程度の密度で飼育するのが健康的な飼育環境なのでしょう.
中々実行できませんが.
そういえば,今朝,外を歩いていると,クロゴキブリ成虫のつぶされた死骸を見かけました.
写真を撮ろうかと思いましたが,人通りが多く,断念しましたが,そろそろ活動を開始したようです.
嫌いな人は,早めにトラップやベイト剤を設置するのが良いかもしれません.
冬眠明けは昨日も述べましたが,腹へっていると思うので,食いつきがいいと思われます.
2015 .3.10
ワモンゴキブリシェルター齧り
The action that Periplaneta americana bites a shelter
もともとは長方形をしているのだが,三角になってしまった.
ぼろぼろ.
半分新しいシェルターを加え,床換え終了.
木製のシェルターに変えたいのだが,いまさら作る時間と材料調達ができない.
2015 .3.6
ニューヨークのワモンゴキブリ
Periplaneta americana of New York
ニューヨークに出張したM内部長からの土産.
残念ながら生き虫はなし.
写真のみ.
今日のニューヨークの最低気温はなんと-8.9℃.
寒っ!
でも,地下は暖かいので熱帯原産のワモンでもこのように繁殖している.
2015 .1.16
ワモンゴキブリの繁殖力
Propagative power of Periplaneta americana
昨年5月末に沖縄で捕獲した雌成虫1匹が,現在こんな状況.
まだ個体数は数えていないが,写真を数えただけでも200以上いる.
凄い繁殖力です.
これでは,あちらこちらの場所で捕獲されるのが良く理解できます.
今回採集した雌は,交尾済みだったようだが,未交尾でも結構な確立で卵鞘は孵化するので,大型のゴキブリの割には世界に広く分布する理由が良く分かる.
2014 .10.23
2年越え幼虫
Periplaneta americana which passed for two years with the larva.
本日,実験していた最後のワモン成虫が死亡した.
この個体も,産卵から約850日生きた.
が,最後にもっと凄いつわものが実はこいつ.
現在幼虫ではあるが,生まれた時期は上記死亡した成虫とほぼ同じ.
このまま行くと4年近く生きるかもしれない.
約70匹の幼虫がいた中で,この1匹だけ以上に成長が遅れている.
見た目,痩せているので,成虫にならずに死亡するかもしれないが,下手すると後2年以上こいつと付き合うことになるかもしれない.
出典定かではないが,幼虫期間1,031日,成虫寿命1,693日の記録がある.
1つの個体がそれぞれマックスまで生きたわけではないと思うので,単純に=2,724日(7年半)ではないと思うが,この記録を塗り替える可能性があるのは,直近ではこいつだけだろう.
お楽しみに.
2014 .10.20
ゴキブリの年齢
The age of Periplaneta americana is presumed.
この個体,産下されてから今日死亡するまでの寿命約850日.
長生きしたほうだろう.
クマネズミだってこんなに長生きする個体は,飼育していても数%程度だ.
休眠に入るクロゴキブリなどは,もっと長生きすると言われている.
休眠しない熱帯産のゴキブリにしては長命だろう.
成虫になったゴキブリの歳など普通は分からないというか,考えた事もあまりない.
普通,集団で飼育していると,翅がボロボロになったり,触覚が短くなったり,ふ節が取れたりした個体は,羽化して日が経っていると想像する訳だが,沢山の高齢で寿命を迎えたゴキブリを見てきて,気がついた事が.
比較.
どちらが若いか分かりますか?
右が若く,左が老齢個体.
老齢個体は,基節の半透明な所に,不定形の白い脂肪のような物が観察される.
若い個体.
透き通り,見た目も若々しい.
老齢個体は,腹部も黒班が見えたり,腹節が伸びて腫れあがっているように見える.
若い個体は,シミ1つなく引き締まっていてスマートな形をしている.
ひとつの試みでした.
2014 .7.7
ワモンゴキブリ猛繁殖
Uncanny propagative power of Periplaneta americana
実験に使わないと,ただ増えるだけとなっているケージ.
ゴキブリも不衛生な環境は似合わない?
2014 .5.15
ワモンゴキブリがくわえる物の重量
Weight of the thing which Periplaneta americana holds in its mouth
ワモンゴキブリを個別で飼育していると,様々な行動が観察できる.
その1つに,ネズミのように餌を加えて移動させる行動.
今日も,自分の頭部より大きい固型飼料をくわえていたので,取り上げて重量を計測した.
重量は0.15g.
成虫の重量は1.7g.
自分の体重の1/10の重量物をくわえる事ができるようだ.
人に例えると,体重60kgの人が6kgを口でくわえて移動させることになる.
6kgとは.
ミネラルウォーター2L が3本分.
袋に入れて口でくわえる様にすれば,出来そうですね.
ゴキブリの重量挙げ記録をとったらもう少しいきそうです.
2014 .5.12
ワモンゴキブリ死亡
Periplaneta americana died.
立ったまま絶命していた.
昨日までは生きていたが.
成虫になって1年と2ヶ月.
寿命であろう.
産んだ卵鞘は48個であった.
腹面.
以前から気になっていた,寿命を迎えた雌個体の腹部の黒斑.
今回は,解剖してみた.
すると,産下されなかった卵の残骸のようである.
歳を取り,正常に産卵できなくなったのだろう.
2014 .4.24
ワモンゴキブリ貯め糞量
The amount of excrement of Periplaneta americana
約半年分の糞.
飼育数量も不明なので,多い・少ないの議論は出来ませんが,結構な量ではないかと思います.
野外ではこれらをさらに分解する生物で消滅していると思われるが.飼育状態では溜まる一方.
掃除後.
逆に居心地が悪いのかもしれません.
2014 .4.10
成長の遅いワモンゴキブリの幼虫
A larva with slow growth of Periplaneta americana.
2012年7月に産卵され,同年8月に孵化した幼虫.
飼育温度は26~29℃.
同期はすべて翌年2013年夏までには成虫になったが,この一匹だけは未だに幼虫のまま.
すでに,20ヶ月経過した.
体長は約25㎜.
一般的には9ヶ月程度で成虫になるはずだが,たまに遅い個体がいる.
海外の記録は1,031日(34ヶ月)があるようなので,この個体はまだまだヒヨッコではあるが.
はたして,1,000日越えるだろうか.
お楽しみに.
2014 .2.10
雪とワモンゴキブリ
Snow and Periplaneta americana.
週末の雪は凄かったですね.
スカイツリーも雪でかすんでいます.
そんな中,ワモンゴキブリ.
数秒で動きが止まりました.
まあ,雪の中で活発に活動できるゴキブリはいないと思いますが.
2014 .1.20
逃走ワモンゴキブリ
Periplaneta americana find which had escaped
何かいると思ったら,ワモンゴキブリでした.
とりあえず撮影し,御用となりました.
この辺でもうオスだと分かります.
間違いないですね.
羽化中にトラブッタようです.
捕獲.
成虫は逃がした記憶がないので,幼虫が育ったのでしょう.
決してここで繁殖しているわけではないですよ.
2014 .1.7
カビの発生した老ワモンゴキブリ
Mold generated for the body surface of the old Periplaneta americana
成虫になって1年強で死亡した個体.
昆虫類は,一般的に生きているうちは自分で自分の身体をクリーニングする為,体表にカビなど発生しないと思っていたが,ワモンゴキブリは1年以上生きた個体は,このようにカビが付着する個体が多くなる.
これは,表皮に直接発生しているのではなく,体表に付着した物質にカビが付くのが原因.
しかし,若い個体には見られ無い.
老化と共に体表のワックスが薄くなり,ゴミが付着し易くなり,また,活動も少なくなる為,付着物が剥がれ落ち難くなることから,こうなるのではないかと思う..
腹面.
ここにも,黒班が発生している.
真相は?
2013 .7.18
ワモンゴキブリ脱走阻止
The moment of preventing desertion of Periplaneta americana.
脱走の瞬間,蓋で抑えたら挟まった.
私も慌てましたが,この個体もビックリしたでしょう.
上手く挟まり記念写真.
その後は,何事もなかったようにケース内に逃げ戻った.
2013 .7.16
ワモンゴキブリの産卵間隔
The laying-eggs interval of Periplaneta americana.
下に見える短い卵鞘は昨日産下されたもの.
卵数にしておそらく7~8個.
その成果,翌日すでに産卵を開始している.
まれにこう云った時短産卵を見かける.
2013 .6.4
ワモンゴキブリ孵化
Hatching of Periplaneta americana.
卵鞘観察を5年以上ほぼ毎日行っているが,孵化の瞬間にははじめて立ち会った.
見ていると,全然進展がないので目を離す.
とこんな状態になっている.
決定的な脱出風景を取りそこねる.
いつもの事ですが,自分の気の短さに呆れてします.
数十分待っても今度こそ進展がないので,卵鞘をバラスとこんな感じ.
もう少し頑張れば出れたと思われる個体がいる.
2013 .4.30
ワモンゴキブリの親心
Parental affection of Periplaneta americana.
Periplaneta属は,集団飼育していると,餌場に産卵するのを良く見るが,1頭飼育では見たことなかった.
これなら生まれた幼虫も,すぐに飯にありつけるだろう.
2013 .4.3
ワモンゴキブリ脚再生のその後
Reproduction of the leg of Periplaneta americana.
3/4に脱皮して,中脚が再生した個体.
本日,成虫になった.
先月の脱皮前
脱皮後.
羽化後.
脚の状況.
2013 .3.4
ワモンゴキブリの脚の再生
Reproduction of the leg of Periplaneta americana.
終齢幼虫らしき個体を発見.
背面より見るとこんな感じ.
腹面.
右後脚ふ節欠損.
触角欠損.
左中脚の基節より先端欠損.
左後脚の基節の先端,またそれより先端も欠損.
脱皮後.
成虫になると思ったが,また幼虫であった.
ゴキブリ類は,欠損具合いが激しいと,幼虫齢期を増やし,健全な状態で成虫となれるよう,調整する事がある.この個体も,そう判断したのかもしれない.
結果は,
右後脚ふ節完全復活.
触角50%復活.
左中脚の腿節,頚節,ふ節が全て50%のサイズで再生.
左後脚の基節再生.
2013 .2.19
Hatching of Periplaneta americana was failure.
気がついた時はこの状態.
これから出るのか,固まっているのか,これだけではわかり難い.
拡大.
ダニが張り付いている.
内部.
生きてはいるが,無事孵化することは無さそうだ.
2013 .2.4
ワモンゴキブリ羽化 2
Emergence of Periplaneta americana 2.
見慣れたシーンではありますが.
アシュラ男爵(古い?)を思い出してしまった.
2013 .1.31
ワモンゴキブリ孵化失敗
Failure of hatching of Periplaneta americana.
頭が挟まって動けない幼虫.
いろんな孵化を見てきたが,これは初めて.
通常,頭から出てくるので,頭が挟まる事はないのだが.
なぜこうなったか・・.
やはりわからない.
2012 .12.12
野外のワモンゴキブリ
Periplaneta americana which lives out in the fields
夏には,屋外で生息が確認できていた場所で,先日観察を行った結果.
中齢幼虫の死骸を発見.
踏み潰されたかと思ったが,複数転がっている.
ここの所,寒さが厳しかったので耐えられなかったのだろう.
東京では,ワモンゴキブリの野外越冬は難しそうだ.
2012 .11.27
ワモンゴキブリの潜水性
Diving [ of Periplaneta americana ]
マダラゴキブリ幼虫のごとく,水中に潜っていきました.
考えてみれば,ワモンゴキブリはマンホール内に多く生息しています.
水が嫌いであれば,そんな場所には多くは生息しないでしょう.
まだまだ謎多き生き物です.
2012 .11.20
ワモンゴキブリの産下の瞬間
The moment Periplaneta americana gives birth to ootheca
何年も飼育しているが,卵鞘を産み落とす瞬間は初めて見た.
後肢を広げ,腹端部を床に押し付けている.
尾肢に注目(←).
同時に尾肢をすぼめ,卵鞘を上部から床に押し付けるようにしごいている.
卵鞘がはずれた瞬間.
端がまだ白いが,この卵鞘はちゃんと色がつきました.
写真を撮っていてフラッシュが強すぎた写真ですが,何とも幻想的(私だけかもしれませんが)に撮れました.
2012 .10.30
ワモンゴキブリの寿命
The life of Periplaneta americana.
産卵されてから1,018日生きた個体.
卵期間50日.
幼虫期間180日
成虫期間788日
約2年10ヶ月.
2年6ヶ月過ぎた頃から特に気にかけていたが,よく生きたと思う.
卵期間は,私のところでは38~51日.
幼虫は長い個体で534日の記録があるので,まだまだ記録は伸びそうだ.
はたして,この寿命を越える個体が現れるか?
まだ候補はいるので楽しみである.
ワモンを繁殖させずに1匹だけ飼う.
こうゆう楽しみもいいかもしれない.
ただし,雌は単為生殖し,卵鞘は孵化するので,増えてしまう事もある.
ちなみに,あまり産卵しない個体ほど長生きする傾向にあるようだ.
2012 .10.23
ゴキブリ生け捕りトラップ結果 つづき.
Continue as a result of a cockroach capturing-alive trap.
トラップを設置した場所は当然ワモンが発生している場所.
回収していると沢山見かける.
通路で踏まれた中齢ワモン.
その側のコンクリートクラック内に潜む多分成虫ワモン.
アンテナだけが左右に揺れて妙な威圧感に包まれている.
しかし,こんなにいるなら手で捕った方が早い.
そんな訳で,そうする事に.
こんなもんです.
粘着シートにも生きたまま付いている.
これは♀.
上手くはがせば,これ1匹で1年後は数十匹~数百匹に殖やす事ができる.
2012 .10.22
ゴキブリ生け捕りトラップ結果
The result of a cockroach capturing-alive trap.
回収してきました.
どうですか.
綺麗ですね.
捕まっている気配がないです.
炭カルを塗った部分を見ると,ゴキブリと思われる足跡が付いています.
しかし,数は少ないですね.
中央の誘引剤は食べられたのか無くなっています.
あまり期待をせずに中を調べると1匹幼虫がいました.
設置した場所が天井裏だったので,生息密度は高くなかったと思われます.
これなら,ビントラップの方が成績良かったかも知れません.
つづく.
2012 .10.3
ワモン出現
Periplaneta americana appearance.
ゴキブリ類の飼育は大体夜間に行う.
だからって「ワモンが徘徊しても良い」との関係は全くないが.
オガサワラゴキブリの飼育棚にワモン発見.
遠目に雄と分かったので,真剣に捕獲体制をとらなかったのだが,逃げた.
いずれはトラップに入るとは思うが.
2012 .9.26
3歳を迎えたワモンゴキブリ♀
Female of the Periplaneta americana which became 3 years.
2009年9月24日孵化.
2010年10月18日羽化.
成虫になって708日
産卵卵鞘数63個.
1卵鞘16卵として,産卵数1008.
よく見ると翅端が破損してきている.
成虫寿命200~700日からするとすでに高齢.
私のところでは776日の記録があるので,あと2ヶ月ほど頑張って記録更新してもらいたい.
(数値は原色ペストコントロール図説第1集より引用)
2012 .9.26
3歳を迎えたワモンゴキブリ♀
Female of the Periplaneta americana which became 3 years.
2009年9月24日孵化.
2010年10月18日羽化.
成虫になって708日
産卵卵鞘数63個.
1卵鞘16卵として,産卵数1008.
よく見ると翅端が破損してきている.
成虫寿命200~700日からするとすでに高齢.
私のところでは776日の記録があるので,あと2ヶ月ほど頑張って記録更新してもらいたい.
(数値は原色ペストコントロール図説第1集より引用)
2012 .9.4
クロワモン F1
Melanism type F1 of Periplaneta americana.
昨年の夏に,前胸背板が黒化した個体を別飼育始めたが,F1でも雌はかなり黒い.
しかし,雄は普通に黄色の紋が出ることが分かった.
そこで,最も黒い♀2匹と,最も黄色部分が黒い雄を1匹(後はほとんど黄色)をさらに別飼育する.
雌.
雄.
ワモンは寿命も長ければ成虫になるにも1年近くかかる.
前にも言ったが,下手な小型哺乳動物より長生きである.
2012 .8.23
ゴキブリの厚み
Thickness of a cockroach.
昨日のマルゴキブリの薄さ比較で.
一般的に,ゴキブリの特徴として,扁平であるが故,狭い場所に潜り込むことが出来,その結果,潜り込んだ物の移動に伴ないアチラ此方へと運ばれて分布を広げる.
マルゴキに比べると随分厚みがある.
ただし,マルゴキは雄,この写真は雌の産卵中なので,一概に比べられないが,雄とてマルゴキほど薄くはない.
2012 .8.21
カビ卵鞘からの孵化
Two cockroaches which hatched from ootheca invaded by mold.
単為発生も,代を重ねるごとにひどい卵鞘が出てくる.
この2匹のワモンゴキブリ初齢幼虫.
この状態の中から孵化してきた.
よくこの中で成長できたと思う.
大した生命力である.
2012 .7.26
ゴキブリ食事マナー 2
The meal manner of the cockroach.Part 2.
ケースの蓋を開けてもがっしり確保し,食い続けるワモンゴキブリ.
持ってうろついている事も.
2012 .7.6
ゴキブリの食事マナー
The meal manner of the cockroach.
小型のゴキブリはこんなことはしないと思うが,ワモンゴキブリは結構手に持って飯を食う.
2012 .6.19
ワモンゴキブリ W卵鞘
Twins ootheca of Periplaneta Americana.
ワモンゴキブリの単為卵鞘は,短く(卵数減少)なったり,色が白色だったりと,様々あるが,数百見てきて,これははじめて見た.
裏から拡大.
右の卵鞘は穴が開いて中は空洞.
左は穴は開いていないが,おそらく卵は入っていないだろう.
が,念のため孵化する50日間ぐらいは保管する.
2012 .6.4
ワモンゴキブリのおかしな卵鞘
Ootheca of the strange form of Periplaneta Americana.
卵数の少ない(短い)卵鞘.
2012 .5.30
ワモンゴキブリ前胸背のバリエーション
The variation of the pattern of Pronotum of Periplaneta americana.
全てワモンゴキブリである.
朝比奈(1997)にも,「前胸背の黄色輪状紋は変化著しく」とあり,この写真でもその違いがお分かり頂けると思う.
上段は輪状紋はオレンジ系,下段は白に近い色で,さらに大きな個体が出る系統と,小さな個体が多い系統も出来ている.
この違いは,採集場所ごとで現れており,いずれの飼育個体群も少数からの累代飼育であるため,場所での違いか,各個体群の親による違いか分からないが,何れにせよ面白い違いである.
ついでなんで車のような集合写真を.
なんか凄い.
2012 .5.25
上野で発見したワモンゴキブリ
Periplaneta americana discovered in Ueno.
上野のネズミの現場に入った際,外に置かれている冷蔵庫の裏にて発見.
もう既に,半屋外に近い場所に出てきている.
多分♀の終齢幼虫.
2012 .5.17
硫黄島のゴキブリ 2010年4月
The cockroaches which inhabit Iwo-To April, 2010.
また事務所を移動しまして,広くなったのですがゴキ世話が遅れがちになっております.
そこで,2年前訪島した硫黄島での4月に観察したゴキブリ.
いずれもオガサワラゴキブリ♂成虫.
昼間は土中に潜んでいるが,夜になるといたるところで地表に出ているのを見かける.
しかし,♀は見かけない.
ワモンゴキブリ.
硫黄島にはオオヒキガエルが生息していない.
そのせいか,夜間路上で見かけるワモンゴキブリも父島より明らかに多い.
花に来ていたヒメチャバネゴキブリ.
ゴキブリを観察するのは夜に限ります.
2012 .5.2
粘着のワモンゴキブリ
Periplaneta americana captured by the trap.
ネズミの現場に入った際,天井裏で発見.
ネズミ捕獲用に設置された粘着トラップに,ワモンゴキブリが捕獲されていた.
雄成虫でまだ生きていた.
台東区某所付近は,ワモンが多い地区だが,この時期に見るとは思わなかった.
捕獲されていた成虫は皆雄のみ.
雌成虫がいれば剥がして産卵させるのだが.
暑くなったらまた探してみようと思う.
2012 .4.13
孵化卵鞘の内部(ワモンゴキブリ)
The inside of ootheca which hatched(Periplaneta americana).
卵鞘内の卵数13卵.
孵化幼虫6個体.
単為生殖卵鞘だと平均的な成績.
しかし,中を見て驚いたのは,カビた卵(青←)やダニ(赤←)が徘徊していること.
私の今までの常識では,こういった破壊された卵鞘は,孵化しないと思っていた.
驚きました.
卵鞘の良し悪しは,見た目で判断出来ないことが分かった.
2012 .3.21
ワモンゴキブリ,トビイロゴキブリ幼虫の尾肢の違い
The difference in the cercus of the larva of Periplaneta americana and a P. bruunea.
ゴキブリ類の幼虫形態は皆良く似ている.
この2種も同属なので似ている.
しかし,種が違うので違いは必ずある.
トビイロ尾肢,横.
ワモン尾肢,横.
トビイロ尾肢,正面.
ワモン尾肢,正面.
似ているように見えるが,正面から見ると姿勢が違う.
個人的にはトビイロが直立していて好きですね.
2012 .2.22
ワモンゴキブリ孵化卵鞘内
The inside of ootheca where Periplaneta americana hatched.
ワモンゴキブリの卵鞘は一般的には14卵ほどが入っている.
この卵鞘から孵化した幼虫は8匹.
その為,中を観察した.
卵数は13個.
孵化直前の卵と途中で発生の止まった卵など5つほど中に残されている.
1時間ほど放置すると,この中の1匹が孵化.
しかし,両後脚のふ節が曲がって固まり,正常な歩行が困難な状態で孵化してしまった.
孵化時期がずれると言う事は,たとえ生きていても,何かしらトラブルが発生してしまったのだろう.
2012 .2.17
ワモンゴキブリの再生能力 最後
Reproduction capability of Periplaneta Americana The last.
№1.
右後脚欠損.
前回の脱皮時に中途な再生をしているような,不完全な腿節がある.
成虫になりました.
見事再生.
若干,各部位が短いようだが,生えてくるのは羨ましく思える.
人間の再生医療も早くこうなる事を願いたい.
再生シリーズもこれにてしばらく休止.
2012 .1.17
ワモンゴキブリ再性能力 №3の結果
Periplaneta americana re-performance power.
The result of No.3.
成虫にはならなかったが,見事再生している.
前の状態.
脱皮後.
色が黒くて完全な大きさではないが,ふ節まで再生されている.
どのようにこの脚が生えてくるのか,その瞬間を是非とも観察したい.
2012 .1.11
ワモンゴキブリ再性能力 №2の結果
Periplaneta americana re-performance power.
The result of No.2.
この個体の脱皮後.
ふ節は無事再生されている.
しかし,触角が妙な事に.
背面より見て左触角が短くなり,右が4倍ほど長くなっている.
これで終齢でしょう.
次の脱皮で見事完品に生まれ変わる事を期待したい.
2011 .12.27
触角無ワモンゴキブリ羽化結果
Periplaneta americana without the antenna shed off the skin; the result?
9月に触角がない終齢幼虫をお見せしたが,やっと脱皮(羽化)した.
はたして触角は再生するか.
9月の状態.
基部から欠損している.
結果.
??
無さそうな感じ.
冷蔵庫で大人しくしてもらい,拡大.
これは失敗ですね.
2mm程度の毛のような触角が再生されたのみ.
さすがのゴキブリも触角のような節が沢山あるパーツは難しいのかもしれない.
2011 .12.15
ワモンゴキブリの再生能力 前編 仕切りなおし
Ability to reproduce of the cockroach The first part “2”
11月21日のワモンゴキブリだが,残念な事に脱皮せずに死んでしまった.
見ていると,歩行が困難な上すぐに横転するようになり,いろいろ手を施したがダメであった.
そこでもう一度仕切りなおし.
№1.
右後脚欠損.
前回の脱皮時に中途な再生をしているような,不完全な腿節がある.
№2.
右アンテナと左ふ節欠損.
№3.
左後脚欠損.
年内中に1個体ぐらいは脱皮すると期待したい.
2011 .11.21
ワモンゴキブリの再生能力 前編
Ability to reproduce of the cockroach The first part
前回のびっくり再生能力に味を占め,第2弾.
大量飼育していると,このような個体は珍しくない.
いつもはそのまま放置しているが,これだけひどく欠損した部位がどれほど再生するか,取り出して飼育する事にした.
状態は,前脚は8割で残存.
中脚は両方とも転節より欠損.
後脚は右転節より欠損.
左,跗節根本より欠損.
さて,どれだけ再生するか.
なお,結果はまだ出ていないので,後編は脱皮後.
2011 .11.4
ワモンゴキブリ孵化失敗
Periplaneta americana incubation failure
単為発生した卵は,孵化率が非常に悪い.
孵化自体しない卵鞘もあれば,このように折角発生して卵鞘から出てきても,クチクラの膜から脱出できずに死亡する個体もある.
95%は出ているが,脚が抜けずこの個体も多分ダメだろう.
2011 .10.24
ワモンゴキブリ脚再生
以前,触角無しと脚無しを紹介したが,脚無しが脱皮し,無事成虫となった.
前回の状態.
基節先端より欠損している.
脱皮後.
脚がある.
前回は矢印の所から無かった.
それが見事に再生している.
しかし,良く見ると腿節は若干細く短い.
脛節は明らかに短い.
が見た目は普通に見えるほど見事な再生である.
瞬間を見たかった.
実験的には簡単に出来るので瞬間も見ようと思えばそれほど難しくないとは思うが,業務とはあまり関係ないし,過去にさんざん実験され尽くしている筈なのでまあ良しとしよう.
さらに拡大.
写真右が再生.
転節も形は小さい.
2011 .10.21
ワモンゴキブリ バラ産み
今回の卵数はいつもの単発とは違い,数が多かった.
卵鞘はどこに行ってしまうのだろう.
2011 .9.30
ワモンゴキブリ左後脚欠損
以前の触角欠損と同じ実験グループの別の個体.
左後脚が腿節先端あたりでなくなっている.
これも脱皮間近な為,再生を観察する事とする.
脚1本無くても元気である.
2011 .9.20
触角無しワモンゴキブリ
単独で飼育している個体だが,脱皮に失敗したのか触角が無い.
こうして見ると,ゴキブリの特徴の一つとして,「長い触角」は重要なパーツなのだろう.
なんとなく「トホホ」な顔に見える.
さて,次の脱皮でどこまで復活するか.
2011 .8.23
ワモンゴキブリねじれ卵鞘
単為生殖実験の♀.
ねじれた卵鞘を産んでいる.
色が白いのも普通でない状態.
結果,翌日は卵食され卵鞘の外皮だけが残されていた.
有性生殖している雌は,このような卵鞘は滅多に産まないが,単為生殖だとこのような異常卵が多く出る.
2011 .6.10
クロワモン産卵
見れば見るほど馴染めない.
もう少し飼育期間が長くなれば,また,この形態が増えてくれば違ってくるのだと思うが.
とりあえず,目に付いた3匹の雌を隔離して飼育を始めたが,あっさり卵鞘を産んだ.
正常な卵鞘に見える.
孵化まで約40日.
7/20頃であろうか.
はたして1齢幼虫から変化が見られるか?
楽しみである.
2011 .6.6
クロワモンゴキブリ
ワモンゴキブリ飼育ケース.
クロゴキがいる.
コンタミが発生した!!
と思いよく見ると何かおかしい.
冷蔵して肛上板を見ると,ワモンのそれである.
も少しよく見ると,前胸背板がクロゴキのようにフラットではない.
と言う訳で,ワモンの黒化タイプと思われる.
前胸背板以外はワモンのように茶褐色をしている.
どうもこの手の変種にめぐり合う事が多い.
これはこれで固定し,クロワモンゴキブリなんてのも面白いと思う.
2011 .6.2
ワモンゴキブリ異常産卵
未受精で飼育すると,卵鞘は産まず,卵のみ産む事がたまに見られる.
卵の数は数えた事は無いが,10個程度は産んでいると思われる.
翌朝は,殆んど残っていない為,食べているのだと思う.
2011 .5.10
Periplaneta属3種の前胸紋
ゴキブリの夜間行動観察の際,ナイトショット(赤外線撮影)をして気が付いた.
こちらコワモンゴキブリ,照明有り.
赤外線撮影のみ.
前胸背面の黒紋がはっきりと目玉のように見る事ができる.
一方ワモンはどうか.
こちら,ワモンゴキブリ.照明有り.
紋がある.
赤外線撮影のみ.
紋が映らないですね.
なぜこうなるかは,後日分かり次第報告します.
ちなみにトビイロもワモンと同じようなボヤっとした映り方をします.
2011 .4.27
ワモンゴキブリ腹節異常
他の昆虫は分からないが,ゴキブリ類はよく発生する.
4節と5節が交互に交わっている.
よく見ると言っても,発現は1/100より低い感じがする.
1齢幼虫の時からこのままなのか.どこかの加齢時に起きているのか.
そこまで探求する余裕が最近無い.
2011 .4.13
長寿ワモンゴキブリ
2008年8月に孵化した個体.
昨日,息絶えた.
生存日数約960日.
跗節,触覚も取れ,痛々しいが良く生きてくれました.
しかし世界の記録には成虫になってから1,693日の記録があるそうで,挑戦しようとは思わないが,恐らく低温でじっくり成長させた時の記録ではないだろうか.
2011 .2.18
ワモンゴキブリ単為卵鞘
ワモンゴキブリ卵鞘
単為生殖によって作られる卵鞘は異常卵が多く,このような色の薄い卵鞘は,通常 産卵後に,親に食べられてしまうのだが,無事食べられることなく,産下されていた.
左が正常な卵鞘.
はたして孵化するだろうか.
しそうな感じはするのだが.
2011 .1.27
ワモン of the iou
片前翅が羽化不全なのは残念ではあるが,ワイルドワモン.
2011 .1.13
ワモンゴキブリ頭部
たまに,好きなゴキブリは何ですか?
と聞かれる事がある.
好きと,欲しいは別と考え,「ワモンゴキブリ」.
と今の時点では答えている.
正面.
横.
斜め.
理由を聞かれても,これといってないが,どこにでもいるコスモポリタンな昆虫.
大きい.
綺麗.
繁殖が楽.
寿命が長い.
単為発生する.
探すとまだたくさんあると思うがこんな所で.
2010 .8.19
ワモンゴキブリ飼育
ワモンゴキブリなどの国産Periplaneta属は飼育が簡単である.
少数の採集個体から飼育を始めると,初めはゆっくり,F1が卵を産み始めると爆発的に増える.
そうすると餌と水の消費が増え,手間がかかりだす.
冬の温度管理だけ気をつければ飼育できる.
2010 .8.3
ワモンゴキブリ 産卵いろいろ
産卵の仕方にも個性がある.
普通は,このように周りの素材を唾液と混ぜてカムフラージュを行なう.
が,毎回容器内に固定もせずに転がし産みする個体もある.
もっと激しいのは,卵鞘無し.
しかし,これは未交尾雌なので致し方ない.
2010 .6.24
ワモン産卵開始
生み始め.
まだ形になっていない.
卵鞘は,体内で作られ外部に出てくるのではなく,腹端から外部に出る直前で形成されながら出てくる.
2010 .6.16
ワモンらしくないワモン
ワモンらしくないワモンゴキブリ.
前胸背の黄紋も少ない.
翅もブラベルスのような広がり方をしている.
2010 .6.15
産卵角度
ワモン卵鞘続きです.
今度は極端に上方にせり上がった卵鞘.
普通は傾いていてもこの位.
2010 .6.14
ワモンゴキブリ床換え
大型で成虫になるまで時間のかかる種も,増えたら当然ケージは汚れる.
死骸と生体,卵鞘が混在している.
水容器も汚れがひどい.
ガーゼを齧るのでもう少し放置すると,ガーゼが落ちる.
落ちると蓋のヘリを齧りだすので,「ぺチン,パチン」といった不気味な音を出し始める.
逆にその音がすると,「水無いな」と分かるしだい.
交換後.
だいぶすっきりしましたが,一月もすると元の状態に戻る.
2010 .6.8
カビが生えた卵鞘
ワモンゴキブリの産卵は,腹端に卵鞘が見え始めて約1日以内に終了する.
この卵鞘は生み出して3日目??
表面が白くなっている.
どうもカビのように思える.
これはダメかと思ったが,翌日見ると普通に産卵されていた.
2010 .5.21
ワモンゴキブリ異常産卵
単為生殖個体の産卵は異常卵を多産する.
拡大.
この後大概は食べられ,跡形もなくなる.
2010 .3.24
ワモンゴキブリ卵鞘貼り付け
ワモンがごそごそ気になる動きをしていた.
逆側より.
やはり卵鞘を貼り付けている.
今回は,周りの素材を練り込まず,唾液のようなものだけで付着させている.
拡大.
透明な液体が卵鞘を包んでいる.
2010 .3.17
ワモンゴキブリ採集
昨晩,ネズミの実験で都内ビル地下深くに潜っていたのだが,
機械室内でワモン発見.
ネズミどころではありません.
最近,深夜作業は翌朝こたえるのでなるべく速く終わろうと思うのだが.
こういった者が出てくると時間を忘れてしまう.
終齢幼虫であろう.
近辺を探したら,排水枡内で複数発見.
合計幼虫6匹の捕獲.
ちゃんと雌雄いるので殖やせます.
ちなみにこの前ローチトラップから剥がしたワモンは,2日後に★となってしましました.
残念.
まあ,捕獲された場所は分かるので,暖かくなったら捕りに行きます.
2010 .3.3
ワモンゴキブリ救出
営業所に研究用のネズミをもらいに行った.
営業所のゴミ箱は様々なトラップが落ちている.
今日はローチトラップにつかまったワモンゴキブリを発見.
まだ生きている.
しかも♀.
早速救出する事に.
幸い背面が粘着面に付着しているので,翅を切断すれば何とかなりそう.
まずは付着している箇所だけ切り離す.
こんな感じに.
なぜ背面が付いているのか回収した本人に聞いたら,ビル内を徘徊していたのでトラップを上から被せて捕獲したとの事.
やはり翅はどうにもならないので切断.
前胸背板はゆっくりはがす.
小麦粉をふりかけ粘着を無効にする.
洗って乾かして完成.
さて産卵してくれるだろうか.
2010 .3.1
ワモンゴキブリ交尾
ワモンゴキブリ Periplaneta americana (Linne)などのゴキブリ科のゴキブリは,
単為生殖することが知られている.
他にもトビイロゴキブリ,クロゴキブリ等が調べられている.
そんな神秘的な生殖を私も見てみたく,ワモンゴキブリは様々な飼育形態で飼育している.
そんな中1つのケースの個体が交尾していた.
見慣れたゴキブリだが,交尾は意外と見た記憶がないのに改めて驚いた.
2010 .2.22
ワモンゴキブリ羽化
ワモンゴキブリやチャバネゴキブリは,実験に使用する対象としての観察は行なうが,飼育段階での特別注意を払って観察はあまりしない.
そんな中,ふと見ると,脱皮したばかりの翅が縮んだ個体がいた.
当たり前の良く見る状態なのだが,今日は妙に感心してしまった.
ワモンらしい形態である.
白いゴキブリがいたらさぞかし綺麗であろう.
2009 .10.23
ちょっとおかしな脱皮
ワモンゴキブリの羽化写真です.
しかし,何かが違う.
下の写真を見ればすぐに判ってしまいますが.
もう一枚.
羽化に限らず,脱皮後の白ゴキブリは有名ですが,眼は普通黒いのです.
これはデュビアの幼虫.
全部白いのも不気味です.
2009 .9.3
ホワイトアイ “White Eye”
普通のワモンゴキブリのようだが,どこが違うか判りますか?
正面から.
拡大.
昆虫のホワイトアイは,オオクワガタが有名である.
その他に,カブトムシ類などの大型甲虫で系統の確立が出来ているようである.
最近はレッドアイ“Red Eye”なども希少品扱いされているようだ.
甲虫類では何種類か固定できているようだが,
ゴキブリではワモンゴキブリだけが知られている.
ゴキブリのほうが発見しやすいと思うのだが,他の種で出たのは聞かない.
ホワイトアイではないが,変異タイプとして,
チャバネゴキブリの前胸背板の黒紋消失タイプは,
朝比奈先生が「日本産ゴキブリ類」の中でその出現を記載している.
次の機会に紹介したいと思う.
2008 .11.19
ゴキブリ科 茶系ゴキブリ属集合
講習会の資料を作るのにゴキブリ科の写真を撮った.
その際使用した個体をまとめて記念撮影をした.
皆さん名前わかりますか?
左から時計回りに
ワモンゴキブリ ♂
トビイロゴキブリ ♂
コワモンゴキブリ ♀
コワモンゴキブリ ♂
トビイロゴキブリ ♀
こうなると怪獣大集合のようで結構さまになると思いませんか.
2008 .10.9
石垣島のワモンゴキブリ
石垣島に行った友達よりお土産を頂いた.
ワモンゴキブリは全て雄であった為,標本とさせていただいた.
その中にコワモン幼虫も1匹いたので,こちらもありがたく標本とした.
標本作成はどうしても面倒な作業という位置づけなのであるが,
ワモンゴキブリに限っては,全然苦痛でない事に気づいた.
なぜか考えてみると,
大きさが適当で,展足がし易くバランスが取りやすい.
前胸背板の模様が楽しい.
といくつか考え着いたが,
それ以外に何か世界的な害虫の帝王としての風格に引かれるのであろうか.
こうして見ると.すべて同じ場所で採集された個体であるが,
前胸背板の模様が皆違うのが判る.
左の個体.
黒紋が前胸背前側縁に到達し,後縁の黒紋の幅も厚い.
真ん中の個体.
中央の黒紋は前縁に到達せず,コワモン風.
人のよさそうなおじさんの顔に見える.
そして,右の個体.
真ん中よりも少し黒紋が小型になり,色のつき方も薄い.
ただし,この個体に関しては,よく見ると頭頂部が薄茶色をしているので,
もしかしたら,脱皮後のまだ色づいていない段階なのかもしれない.
ちなみに採集した場所は公園の中だったらしいが,
石垣島の公園といえばもう山の中と同じであろう.
2008 .10.6
夜の風景 -街中のワモンゴキブリ-
オキナワチャバネゴキブリ等を採集してくれたK氏より,写真も頂いた.
それぞれその種の生活実態が映し出されていて参考になる.
街中のゴキブリ,ワモンゴキブリである.
ワモンゴキブリは東京でも結構見かけるが,
熱帯の沖縄でも街中で見かける事が多かったそうだ.
果実の様なものを食べるワモン.
♂ですかね.
最初卵鞘をカムフラージュしているのかと思いましたが,
大きすぎるので何か食べているのでしょう.
大きなおなかをしています.
もうすぐ卵を産むのでしょう.
廃屋で遊ぶワモンたち,
通常はこのような排水の暗渠などに多く潜んでいると思われます.
逃げ足が速く,すぐ障害物の中に隠れるので,
これだけいても,捕獲するとなると結構大変です.
また,夜に変な行動をとっていると,犯罪者か変人と思われてしまいます.
2008 .7.11
小笠原の生き物 夏編 その7 ワモンゴキブリ
ワモンゴキブリの生息している場所は,内地でもここ小笠原でも,
マンホール内や排水マス内が多い.
屋外生息写真
飼育ケージ内の写真は沢山撮っているが,
自然生息のワイルド写真は逃げ足が速いので撮りづらい.
ちょっとうれしい写真である.
2008 .5.1
ワモンゴキブリ♂の交尾行動
小笠原に興味のない方がいては退屈なシリーズかと思い,
ワモンゴキブリ♂の交尾行動を.
小笠原から帰ってきて,残務処理に追われていたある夜,
ゴキブリケージの中に騒がしい音がするものがあった.
何事かと確認するとワモンゴキブリケージ内で♂成虫が翅をばたつかせている.
しかも何匹も.
♀はシェルターの中に待避しているようで,♂の群れがむなしくバタバタしていた.
そのうち疲れたのかひっくりかえてしばらく起きあがれなくなる個体も現れる始末.
お疲れ様でした.
2008 .5.1
ワモンゴキブリ♂の交尾行動
小笠原に興味のない方がいては退屈なシリーズかと思い,
ワモンゴキブリ♂の交尾行動を.
小笠原から帰ってきて,残務処理に追われていたある夜,
ゴキブリケージの中に騒がしい音がするものがあった.
何事かと確認するとワモンゴキブリケージ内で♂成虫が翅をばたつかせている.
しかも何匹も.
♀はシェルターの中に待避しているようで,♂の群れがむなしくバタバタしていた.
そのうち疲れたのかひっくりかえてしばらく起きあがれなくなる個体も現れる始末.
お疲れ様でした.
2007 .9.28
ワモンゴキブリ卵鞘貼り付け
ワモンゴキブリが卵鞘を口にくわえ,うろうろしている個体を見つけたので観察した.
よく言われるトコの物に貼り付けようとしているところだと思われたが,気に入ったところが見つからないのか,私の視線が気になるのかいっこうに貼り付けない.
口からの分泌物を付けているところ.
ようやくどこかに,と思ったがやはりうろうろ.
最終的に餌の上に放棄したというか,貼り付けたというか・・・・.
翌日,確認したら食べられて卵鞘下側面だけ残っていた・・・・・.
2007 .8.27
ワモンゴキブリ 駆除
本種が主に生息している環境は,小笠原では屋外や民家内に普通に見られるが,都市部であればビルの様なコンクリート建築物の地下部分.
さらに限定すると,排水升の暗渠や湧水槽,雨水層等のマンホール内亀裂内部や壁面に多い.以前九州のある地下メンテ用通路内に壁面にびっしり付いていたのはさすがにぞっとした.
いわば,人が入って行きにくい場所に隠れて生息している.
チャバネゴキブリの様に食事中に出てくればムキになって駆除しようとするだろうが,どちらかというとビルの暗部にひっそりと生息している為,誰も本気でお金をかけてまで駆除する必要性を感じていないと思われる.その為住家を見つけると大量にいるのでびっくりして殺虫剤を散布するのだが,また簡単に死ぬので,それで満足してまたしっばらく放っておくと大発生をしているのを発見してびっくりする.この繰り返しである.
駆除したければ,計画を立て,防除の効果判定を行い,しっかりと指数管理をすれば,コントロールは可能と思う.
2007 .8.23
ワモンゴキブリ卵鞘
ワモンゴキブリはどの様に卵鞘を保持しているか,観察してみた.
全体の2/3程を体外に突出させ残りの1/3を肛上板と肛下板でしっかりと挟み込んでいる.産下される前の卵鞘のなんと美しい事.卵鞘の外皮を通して中の卵の配置がわかるだろうか?
産下された卵鞘.シェルターに隠す様に産み付けられた状態.
この様な状態で産み付けられた卵鞘は孵化するが,次の写真の様にただ産み落とされた卵鞘は,食べられている事が多い.
イエゴキブリの時は,この様に産下されたものは,一つも孵化しなかった.
2007 .8.22
ワモンゴキブリ 幼虫
屋外種を採集してくると,時季にもよるが幼虫である事が多い.衛生害虫扱いされている種であれば,幼虫や卵鞘からでも種はわかるが,完全な屋外種となると成虫にしてみないとよく分からない種が多い.
ワモンゴキブリは,幼虫の形態は判明しているが,慣れないと何の種jかわかり難い.
初齢幼虫
終齢幼虫
2007 .8.21
ワモンゴキブリ 雌雄
ワモンゴキブリは雌雄がある(雌のみで繁殖をし雄が見つかっていない種もあるが).害虫として駆除される場合は,そんな事は全く関係ないかもしてないが,見分けは出来た方が気持ちよいのではないかと思い並べてみた.
左が♀,右が♂
背面から見た雌の特徴として,腹部が雄より太い,雄と比較すると前胸背板が広く,前翅が腹端を少し越える程度の長さである事がわかる.
もう少し,正確に見分けるには,腹部から見る事である.
左が♀,右が♂
殆どのゴキブリが腹部の見かけ上の腹節の数が雄と比較して,少ない方が雌となる.
こうしてみると,ワモンゴキブリもきれいに感じるが,生きている個体を捕まえようとすると,臭い分泌物を腹端部から出すのであまりハンドリングしたい種ではない.
2007 .8.20
世界のワモンゴキブリ
朝比奈正二郎著『日本産ゴキブリ類』の各論のトップに記されているゴキブリ.
本種はゴキブリ科 ゴキブリ属 ワモンゴキブリ となる.
Periplneta americana (Linne)
全世界の熱帯域に分布し,以前エジプトに行った人より,ゴキブリ好きな私にとエジプトのゴキブリをあしらったブローチ??を頂いたのだが,中に入っていた種はワモンゴキブリだったのには驚いた.あんなものをおみやげにして,買う人は殆どいないと思うのだが,ちょっと探したが出てこないので,見つかったらお見せしたいと思う.
国内の分布は沖縄・小笠原では屋外にも普通に見られ,本州都市部の地下に生息分布を広げている.
東京でも地下街にはわりと普通種となりつつあり,アメ横などは夏の夜間路上を徘徊している個体をよく見る.
近年のトピックスとしては,ヒューストンミュージアムで以下のような案内を出した.
“Cash for Cockroaches
Healthy, live American Cockroaches needed for new Insect Wing.“
直訳すると,「new Insect Wingにて,生きのいいワモンゴキブリが必要となったので購入します.」のような内容.本文には25¢/1匹(1000匹締め切り)とあった.
はたして集まったのか興味はあるが,ちょっと大きなケージで飼育していればすぐに1000匹ぐらいには増えると思うのだが.
本種成虫は前胸背板の『ワモン』に様々なタイプがあり,典型的な紋が出るものから,トビイロゴキブリのように紋が消えかけるものまである.