ヤマトゴキブリ
2024 .9.11
ヤマトゴキブリ床替え
Cleaning of the breeding case of the Periplaneta japonica
順調に増えています.
Periplaneta全般に言える事ですが,水容器のガーゼが汚くなりやすいです.
こうなると,水か残っていても好感してあげた方が良いです.
翅が短い方が♀.長いのが♂.
現在成虫発生のピークでこれから卵鞘を産み,しばらくすると若齢幼虫が出てきます.
終齢幼虫の群れ.
シェルターの下面はこのように糞などで詰まるのでピンセットを突っ込んで風通しよくします.
出したゴミは脱皮殻も多く含みます.
本種はほとんど食べてくれないのでこのようにカサカサと堆積します.
終わりました.
2024 .6.28
6月の昆虫 2
Insects of Ryugasaki in June 2
早くも2024年半分終わります.
歳取るとホント速い.
で,新たに見かけた生き物紹介.
クビキリギリス?が事務所を覗いているようです.
モンシロドクガ?も覗いてる.
背面.
これはこれはヤネホソバ?
蛾は分かりません.
最後の冠付きはセダカシャチホコ?
ハイイロゲンゴロウ.
アオカミキリモドキ.
ワイルド品です,害虫扱いされる昆虫がやはり嬉しいですね.
クリイロヒゲハナノミ?動きが早くて追いつかない.
隣にいるのはハンミョウの一種?
気が付かなかった.
またまた出ましたヤマトゴキブリ~.
モリチャバネ~.
そろそろ飽きてきたのでこの辺で.
2024 .6.11
ヤマトゴキブリ出現
Found a Periplaneta japonica
最近の日課は夜の街灯巡り.
毎回何かに出会える.
今日は,ヤマトゴキブリでした.
やはり街灯の下とは言え夜間は注意しないと見落とすところです.
最初はクロゴキブリかと思いましたが場所を考えればヤマトが多い雰囲気です.
一日の締めくくりとしてはまずまずというか最高の収穫です.
2023 .8.28
殺菌ヤマトゴキブリ通常飼育へ
Return sterilized Periplaneta japonica to normal rearing cases.
先週の続きではないですが,殺菌したヤマトゴキブリが大きくなったので,小プラケに移し,一般管理室飼育へ戻しました.
前胸背板の幅のあるオレンジラインがヤマトっぽいです.
果たして,触角がどうなるか.
これでラブルベニアが駆除できれば他も行います.
2023 .7.3
ヤマトゴキブリ続々孵化
Periplaneta japonica hatch one after another
早いもので2023年も後半に突入しました.
本当に早い.
ボーっとしていたらあっという間に冬になりそう.
というわけでもなく,全然関係ないですが.
殺菌ヤマトゴキブリ卵鞘が続々孵化してます.
しかし,どれもスカッと全数孵化している卵鞘がない?
割って見るとなんとなく健全でない育ち方.
不調の原因はウイルスとかでなく別の問題のような気がします.
とはいえ,今回沢山の幼虫が取れたので,このグループで飼育し元親がどうなるか分けて観察したいと思います.
2023 .6.22
殺菌したヤマトゴキブリ卵鞘2個目孵化
The second of the sterilized Periplaneta japonica ootheca hatched.
殺菌済み卵鞘の2個目が孵化しました.
前回は4匹で,どの卵鞘から孵化したかわかりませんでしたが,今回は10匹.
卵鞘内卵数で一般的に言われているのは12~16.
外観では12卵ですが,前回に続き少なめ.
やはり,何か普通ではないことが起こっているのかもしれません.
他の未孵化卵鞘はなんとなく期限切れているように見えます.
果たしてあとどれだけ孵化するか?
2023 .6.16
殺菌ヤマトゴキブリ孵化
Sterilized Periplaneta japonica ootheca Hatching
意外と早く孵化してました.
なんとなく痩せている.
もしかしたら日数経過しているかも.
数えたら4匹.
弱弱しい.
まだ孵化すると思うのだが,なんか心配.
こちらも今月中には大体はっきりするでしょう.
2023 .6.12
ヤマトゴキブリ
Periplaneta japonica
現在2015年に山形で採集された系統と,昨年秋田で採集された系統を飼育していますが,山形系統が体調を崩してきています.
年内は大丈夫だと思うのですが.
産卵数や孵化率が下がっているせいか幼虫の出現が減っています.
今のうちに卵鞘を回収して殺菌の後別管理してみます.
これで室温保管です.
一方秋田系統.
当然ですが,卵鞘の孵化が始まり幼虫ラッシュ.
Periplaneta属だけ見ても様々な特徴があり,面白いですね.
なぜこんなに違うのか興味が尽きません.
2022 .11.8
秋田のヤマトゴキブリ
Akita Prefecture Periplaneta japonica
本日会社に戻り,昨日頂いたヤマトゴキブリの飼育セットしました.
久しぶりの野外個体.
東京にも生息している本種ですが,本当に見る機会ないです.
全て幼虫で野外ではこのまま越冬して来春成虫になるはずです.
さてさて,室内ではどうでしょう.
2022 .11.2
ヤマトゴキブリの床替え
Cleaning of the Periplaneta japonica breeding container
前回の床替えの時,1ケース全滅した本種のこの系統.
もう1ケージは増えているので,今のうちにもう一つ増やした.
しかし見ての通り,シェルターは5年以上使っているので糞などの汚れがひどい.
これが体調を悪くする原因かもしれないので,増やす方は全て新しいもので作った.
ゴキブリ移し.
躊躇なくだいぶする個体.
引き返したり縁を登ったり,いろんなやつがいる.
両ケースとも増えてくれると良いのですが.
2022 .9.9
ヤマトゴキブリの飼育
Breeding of the Periplaneta japonica
ヤマトゴキブリは,国内では研究用として飼育されている定番?
しかし,私のところでは数年ごとに途絶えることを繰り返している.
この系統は,2015年より飼育しているのだがついに幼虫1匹だけとなった.
不思議なのはこの全滅する期間が数年間隔であること.
少なくてもF4以上は続いている.
しかし,こうなるだろうことは過去の飼育から予想していたので,もうひとゲージ作っていたのは正解.
というか,こちらは残った.
餌・温度・水・日長すべて同じ(隣同士)に管理していて片方は全滅.
もう片方はこちら.
多分,管理にムラがあるのが原因だと思うが,この傾向はモリチャバネにもあります.
2017 .10.26
ハイライン公園
High Line
全長2.3km.廃線となったニューヨーク・セントラル鉄道の支線の高架部分に建設された公園.2013年にヤマトゴキブリが発見され,話題となった場所.
一度は行って,採集したいと思っていた.
意外と観光地化されており,人が予想外に多い.
めげずにゴキブリを探す.
探す.
が,季節は秋.
しかもまっ昼間.
はやり発見は出来なかったが,満足した.
おそらく,枕木の下や隙間に潜んでいるのだろう.
メータボックス内のナメクジ.
このゴミ箱をひっくり返したかったがさすがに捕まりそうだったのでやめた.
2015 .8.4
山形のヤマトゴキブリ
The Periplaneta japonica which I found in Yamagata
最近出かけることが多く,慌しい毎日です.
木造の建築物内にいたヤマトゴキブリ.
雌です.
卵鞘をつけています.
この個体は,この後私の手のひらに納まりました.
こちらでは,クロゴキブリよりヤマトが主流のようです.
ムシヒキアブの交尾.
双翅目の中でも大好きなグループ.
この2種で私がどこに行ったか分かった人はすごい.
PCOになりましょう(笑).
2013 .12.18
ニューヨークの公園でヤマトゴキブリの定着確認?
It is the fixing check of the Periplaneta japonica in the park in New York?
ペストロジー学会の編集委員会の席で,盛り上がった話題.
ニューヨークの公園でヤマトゴキブリの定着確認したとのこと.
この写真は,記事の写真ではありません.
Periplaneta japonica New York
で検索すると,写真付きで記事が見れます.
前胸背板が,少し違和感があったが,見つかるまで増えているとすると,数年前より定着していたのだろう.
見え方が違うのは,ニューヨークの寒さと,食性の違いも有るのかも知れない.
それにしても,いつも思うのだが,ゴキブリの標本は展足されていることが少なく,この記事の写真もめちゃくちゃ.
程度の良いゴキブリの標本は,インセクトフェアで見かけるわずかのものしか記憶に無い.
2013 .11.28
ヤマトゴキブリ整列
Alignment of Periplaneta japonica.
みな,頭を上に向け,等間隔で並んでいる.
適度な飼育密度だと,こんな感じで潜んでいるのだろうか.
Periplanetadで,こんな状態はあまり見た事がない.
この姿勢が落ち着くのだろう.
2013 .6.10
ヤマトゴキブリ山形産新顔
Periplaneta japonica born in Yamagata prefecture.
埼玉県入間産が根絶しました.
理由は不明.
現象としては,雌成虫の翅が縮むような個体が現れ,卵鞘も白化や,縮れ化が起り,孵化しなくなった.
飼育して10年以上経過した群れであった.
気を取り直し,K田君採集の山形産.
ふ節が取れたり,しかし,wildはそんな事ではびくともしない.
不思議ですね.
卵鞘も素晴らしい.
2013 .1.7
ヤマトゴキブリ異変
The accident occurred in Periplaneta japonica.
害虫種といわれるゴキブリは,飼育が容易とされる.
ヤマトゴキブリもそう思っていたが,違うかもしれない.
雌のほとんど(すべて?)に翅異常が発生していた.
産卵中.
産卵済み.
卵鞘も明らかに異常がみられる.
中には正常に見えるものも有るが,はたして孵化するか?
全滅すれば採集してくればよいのだが,最近は生息場所が減ってきているようで,噂を聞かなくなった.
落ちている卵鞘を集めると,正常に見えるのは数個しかない.
こんな写真は以前イエゴキブリでもお見せしたが,あの時とは原因が違うように思える.
10年ほど前より,1♀より始めた群れだが,インブリの影響でも出ているのかもしれない.
2010 .12.8
ヤマトゴキブリ飼育
他のPeriplaneta属と同様で飼育できる.
熱帯種と違い本種も爆発的に殖えず,床換えの頻度も少なくてすむ.
昔の昆虫図鑑とかを見ると,クロゴキブリの♂成虫写真を,ヤマトゴキブリと解説しているものが多く見られる.
それほどゴキブリは興味の対象からは外れた昆虫だったのだろう.
この間違い,結構多いので探してみると楽しいかも.
2009 .3.23
ヤマトゴキブリ越冬
茨城方面にネズミの調査に行ってきた.
仕事の合間に建物周りの探索.
この日もだいぶ暖かく,春本番といったところ.
伏せてある板をはがしてみる.
まずアマガエルが眠そうに現れた.
いいですね,都会ではあまり見る事が出来ません.
お腹がパンパンに張っています.
子供を宿しているのでしょうか.
放置建材を探すと越冬しているゴキブリ幼虫を発見.
拡大.
ヤマトゴキブリの中齢幼虫のようだ.
卵鞘も発見.
こんなに短いのはワモンゴキブリかヤマトゴキブリしか考えられない.
幼虫の生息から考えて,ヤマトゴキブリの卵鞘であろう.
残念ながらこの卵鞘は寄生蜂が出た穴が開いていた.
2007 .11.28
ヤマトゴキブリ幼虫 和製ドクロゴキブリ
ヤマトゴキブリ1齢幼虫である.
体長5㎜内外.薄茶一色の特に特徴のない幼虫である.
しかし,終齢では個体差はあるが,この様な模様の出る個体もある.
拡大するとこうなる.
「デスヘッド」として有名な外国種
Blaberus craniifer Burmeister より迫力があると思う.
2007 .11.27
ヤマトゴキブリ
ヤマトゴキブリ Periplaneta japonica Karny
Periplaneta属の中のjaponicaである.
ウルシゴキブリはjapanna .ややこしい.
今,はやりの外来種ではなく,昔から生息している日本古来よりのゴキブリと考えられている.しかし,分布は韓国,中国にも生息し害虫扱いされていると聞く.
今度行って,形態的に同じか確認してみたい.
上が♂,下が♀.
写真からもわかる通り,本種は60種弱いる国内産ゴキブリの中で数少ない雌雄異形のゴキブリである.
このほかに,スズキゴキブリ Periplaneta suzukii Asahina,マルゴキブリTrichoblatta nigra (Shiraki),ヒメマルゴキブリ Trichoblatta pygmaea (Karny),ホラアナゴキブリ属等がある.
マルバネゴキブリは??としておきます.