ミナミヒラタゴキブリ
2022 .10.13
父島到着1日目
Arrival on Chichijima Island, Day 1
昨晩は大分揺れましたが,小笠原の天気は上々.
まずは宿舎に設置したトラップの確認.
たくさん仕掛けてあったのですがゴキブリだけ紹介.
台所.
ミナミヒラタゴキブリの幼虫.
物置.
ワモンゴキブリの初齢だと思います.
今回の父島は夜間調査が多いので早くもゴキブリ多数見かけました.
フタテンコバネゴキブリ雌成虫.
ミナミヒラタゴキブリ幼虫.
素早くて撮れない.
コワモンゴキブリ雌成虫(卵鞘付き).
ワモンゴキブリ雌成虫.
ついでに爬虫類両生類も.
活動中のオガサワラヤモリ.
寝ているグリーンアノール.
ライトで起きた?
入浴中のオオヒキガエル.
まだまだここは夏まっさかり.
2022 .1.4
ミナミヒラタゴキブリとウスヒラタゴキブリ
Balta vilis and Megamareta pallidiola
よく似ていると思われる両種.
1匹だけ見ると似ているのだが,両種飼育していると雰囲気で違いが分かる.
皆さんはどうでしょう.
飼育していなくても分かる人もいるかもしれませんが,雰囲気の違いをご紹介.
ウスヒラタゴキブリ.
ミナミヒラタゴキブリ.
ミナミヒラタゴキブリは単色均一で「ツルン」とした感じ.
ウスヒラタゴキブリは茶色の皴が多く入り「ザラ」とした感じ.
上がウス.
下がミナミ.
いかがでしょうか.
2021 .7.10
住宅のトラップチェックin父島
Checking traps set in houses on Chichijima.
せっかく何で土曜更新.
多分2年ぶりくらいのトラップ交換.
まずはミナミヒラタゴキブリ幼虫.
次ワモンゴキブリ幼虫.
おお,ヒメチャバネゴキブリ.
内地ならチャバネゴキブリでびっくりするところだ.
全部で3種.
2年置いてこの程度であれば,内地より少ないかもしれない.
で,このトラップに捕まっている米粒ほどのカビの生えた丸いもの.
気になっていたが,よく見るとイエシロアリの羽アリでした.
これはちょっと困りますね.
やはり,地域によりいろいろな害虫が侵入してきます.
父島ならではのチャオビゴキブリが出ないかなと期待をしているがこの建物では一度も捕獲されたことがない.
最後に,住宅の横の草地にいたワモンゴキブリ成虫.
きれいな個体です.
2020 .4.30
ミナミヒラタゴキブリとウスヒラタゴキブリの簡単な見分け方
How to easily distinguish the Balta vilis and the Megamareta pallidiola
成虫,幼虫ともよく似ている2種.
古くは沖縄の書籍でも,ミナミヒラタゴキブリをウスヒラタゴキブリと書かれている本も見受けられる.
成虫であれば,前胸背板の2つの黒点でわかるが,見慣れていないと難しいかと思う.
幼虫から成虫まで簡単なのは腹面の黒斑.
ミナミヒラタゴキブリ.
ウスヒラタゴキブリ.
生息環境も結構違うが,簡単に見分けるのであれば腹面.
次が前胸背板.
分かってくると,ゴキブリも面白いと思うのですが.
2019 .11.5
父島晴天
Chichijima island fine weather
初日より絶好の試験日和が続いている.
今日は,朝から晩まで忙しかったが昼めし後,天気の良いうちに海岸の青空を3分ほど散歩.
素晴らしい天気である.
宿舎に戻り,前宿泊者のあと片付けと,切れた照明の交換を実施.
何年も交換していなかったのか,照明のケース内にはカミキリムシ2種とミナミヒラタゴキブリ,イエシロアリの羽ありの死骸を発見.
ミナミヒラタゴキブリがいかに家屋に浸入しているかよくわかる事例.
2019 .8.20
ミナミヒラタゴキブリ床換え
Cleaning the breeding case of the Balta vilis
初齢幼虫があまりにも小さいので本種やウスヒラタゴキブリなどは管理が面倒である.
今回は,この容器内があまりにも汚いので新品に交換した.
最近はこの「ハスクチップ」を重宝しています.
2018 .10.10
沖縄のミナミヒラタゴキブリ
Balta vilis in Okinawa Prefecture.
床換え中ですが,この産地(コロニー)は緑個体が今のところ出ない.
床換え後.
まったくいない.
2017 .4.11
野生ゴキブリの繁殖力
Fertility of wild cockroaches
2月に頂いた野生ミナミヒラタゴキブリ♀から生まれた1齢幼虫.
野外個体の生命力はすごいですね.
これは,ゴキブリに限った話ではないと思いますが,卵鞘5個も産めば,5×25匹であっと言う間に100匹超えです.
さすがゴキブリ!
2014 .1.14
緑ミナミヒラタゴキブリの乾燥後
After dryness of the green individual Onychostylus vilis.
約一週間後.
前胸背板の色は消えて,茶褐色となっている.
背面から見て,緑色が分かるのは脚ぐらいだろうか.
脚.
腹面.
顔面も緑色していたが,いわれて分かる程度まで消えている.
脚の緑色は比較的多く残っている.
結果的に,乾燥標本にすると,腹面から観察される部位には緑色が残るが,それ以外は退色が激しく,1年以上保存すると,もっと解りづらくなりそうだ.
2014 .1.6
ミナミヒラタゴキブリ緑色個体の標本後の変化
The green individual of Onychostylus vilis before the specimen.
標本にしても体色はそのままか?
の質問に答える為,標本にしてみました.
先ずはする前の状態.
緑です.
乾燥後に,状態をお見せします.
2013 .11.26
ミナミヒラタゴキブリ緑色化個体
The individual which Onychostylus vilis greened.
以前も,何回か紹介しているが,発生するとよく目立つ.
左はノーマル.
右が変色個体.
額も顎も緑色.
老後はこういった現象の解明でもしようかと思うこの頃であった.
2013 .2.28
緑ミナミヒラタゴキブリ
Onychostylus vilis which carried out green.
以前もご紹介したかもしれないが,ミナミヒラタゴキブリの成虫に時折混ざるgreen固体.
グリーンバナナゴキブリしかり,緑の生き物は綺麗に見える.
腹面.
背面
2008 .10.14
ミナミヒラタゴキブリの緑化変異個体?
石垣のワモンゴキブリの中にいくつかのミナミヒラタゴキブリも混ざっていた.
その中に明らかに緑に見える個体が1匹混ざっていた.
遠めで見るとあまり判らないが,拡大すると結構緑色に見える.
本種は,僅かだけ緑色の入る個体は見たことがある.
しかし,それは表現的には茶色以外の色が入り,日常的に見る個体より色が少しずれるような色変わりであった.
この個体は明らかに緑色をしている.
本種は採集しやすいことから,個人的にも他の野外種に比べ,
自己採集する機会や野外で見る回数が多く,
産地別にいくつも飼育したこともあったが,このような色は見たことが無い.
和製グリーンバナナになるであろうか.
海外ではワモンゴキブリで,オオクワガタなどでお馴染みの「ホワイトアイ」がペットとして流通しており,日本でももう少しペットローチが認知されてきたら,そのような品種も出てくると思われる.
この個体は幸い♀なので,この親から生まれる子供がどの様な色彩をしているか,
楽しみである.
2008 .8.20
ミナミヒラタゴキブリ 1齢幼虫
非常に小さな幼虫である.
この小さな幼虫は登攀阻止炭カルを楽に突破する困り者である.
バターも楽に突破する.
拡大するとこんな感じ.
体長は2㎜なく,動きが速い為野外での発見・捕獲は大変であろう.
2008 .8.19
ミナミヒラタゴキブリ 中齢幼虫
写真は終齢に近い幼虫.
特徴として薄茶色の目立たない体色に,複眼の赤褐色と,
腹部背面の黒褐色斑が目立つ.
2008 .8.18
ミナミヒラタゴキブリ 成虫♂♀
右が♂,左が♀.
並べると雌雄の区別は大きさから出来るが,単体である場合わからない.
腹面から見ると違いが判る.
右♀,左♂.
前胸背は無紋で薄黄色の小さな目立たないゴキブリである.
全体色が薄いため,複眼の赤褐色が良く目立つ.
最初に紹介してからいろいろな場所で捕ったが,
本種は地表面に近いが,地表の枯れ葉下などには少なく,
それよりわずか上の場所(倒木樹皮下)から,
ビロウの枯れ葉のある2・3mそれ以上の,乾燥した植物体隙間等に生息しているようだ.
2008 .8.18
ミナミヒラタゴキブリ 成虫♂♀
右が♂,左が♀.
並べると雌雄の区別は大きさから出来るが,単体である場合わからない.
腹面から見ると違いが判る.
右♀,左♂.
前胸背は無紋で薄黄色の小さな目立たないゴキブリである.
全体色が薄いため,複眼の赤褐色が良く目立つ.
最初に紹介してからいろいろな場所で捕ったが,
本種は地表面に近いが,地表の枯れ葉下などには少なく,
それよりわずか上の場所(倒木樹皮下)から,
ビロウの枯れ葉のある2・3mそれ以上の,乾燥した植物体隙間等に生息しているようだ.
2008 .8.15
ミナミヒラタゴキブリ♂肛下板
Blattellidae チャバネゴキブリ科
Onychostylus Bolivar ウスヒラタゴキブリ属
Onychostylus vilis (Brunner v. W.)ミナミヒラタゴキブリ
日本に産するウスヒラタゴキブリ属は3種1亜種.
外見上はミナミヒラタゴキブリとウスヒラタゴキブリは良く似ていると思う.
2008/3/24ブログ参照.
しかし,♂肛下板の形状が全く異なっており,
腹部腹面腹端部を拡大すると違いが判る.
ミナミヒラタゴキブリ♂肛下板
矢印の所に茶色の交尾器が見える.
ウスヒラタゴキブリ♂肛下板
2008 .8.15
ミナミヒラタゴキブリ♂肛下板
Blattellidae チャバネゴキブリ科
Onychostylus Bolivar ウスヒラタゴキブリ属
Onychostylus vilis (Brunner v. W.)ミナミヒラタゴキブリ
日本に産するウスヒラタゴキブリ属は3種1亜種.
外見上はミナミヒラタゴキブリとウスヒラタゴキブリは良く似ていると思う.
2008/3/24ブログ参照.
しかし,♂肛下板の形状が全く異なっており,
腹部腹面腹端部を拡大すると違いが判る.
ミナミヒラタゴキブリ♂肛下板
矢印の所に茶色の交尾器が見える.
ウスヒラタゴキブリ♂肛下板
2007 .7.26
ミナミヒラタゴキブリ幼虫・卵鞘
中齢幼虫です.
本種1齢幼虫は非常に小さく,飼育しているプラスチックケースに,飼育法でも紹介した炭酸カルシウムや,バターの登攀防止剤を塗っておいても簡単に突破し,フタとケースの間に挟んでいる防虫シートに張り付いています.
卵鞘です.小さいです.物に貼り付ける様に産み付けますが,ゴキブリ科の様に隠す行動はとらないようです.
2007 .7.25
ミナミヒラタゴキブリ
ミナミヒラタゴキブリ Onychostylus vilis (Brunner von wattenwyl)
小笠原父島の林内でよく見かけるゴキブリです.倒木の樹皮の下,ビロウの枯葉等に潜んでいます.本種は沖縄本島,久米島,宮古島,石垣島,西表島などにも生息している(朝比奈正二郎著 日本産ゴキブリ類参照).
父島産
非常に動きが速く,生きたまま捕獲しようとすると,取り逃がすことが多い.ビーディングに限る.ただ,小笠原は何となく捕虫網が使いにくいので,いつも手取りをしている.この種の生け捕りは冬場の動きの鈍い時期に行うのが一番である.