Elliptorhina laevigata
2024 .8.6
マダゴキの新顔
New face of the Madagascar hissing cockroach.
昨年,ネットで販売していた「マダガスカルゴキブリ」.
Elliptorhina laevigataによく似ているがなんか違うと思い購入してあった.
増えてきたので,違いを探してみた(以下そっくりさん)
こちらはE. laevigata.
外観も違いますね.
でも,色違いは同種でもよくあることで,やはり♂交尾器周りを見るのが良かろうと見てみました.
以下の図は,左E. laevigata.右そっくりさん.
(そっくりさんの褥板が白くないのはこの個体だけです)
可愛そうですが,腹部より生殖器を取り出し,水酸化カリウム液溶液に浸してタンパク質を溶かし顕鏡しました.
まずは肛下板.
赤矢印の突起の形状,黒矢印の辺縁部のカーブの形などいくつか違いが見られますが,個体差もあり複数見たいところです.
肛上板は辺縁部のカーブや側縁部の盛り上がり方に違いが見られますが,解剖せずにわかるかは微妙.
次は内部.
フックです.
先端部は私が壊してしまったので無視してもらって,E. lはカーブ内側に突起が二つあります.
左拡大.
右拡大.そっくりさんはツルンとしています.
全体の形も違います.
こいつは何者でしょう.
2024 .7.24
Elliptorhina laevigataの蓋
Breeding container lid
ついに穴をあけられてしまいました.
しかも2か所.
長い期間無事だったのですが,見た目では分からない劣化でも起こしているのでしょうか.
これでは使い物になりません.
さらに防虫シートまで穴をあけられました.
この穴の大きさでは初齢幼虫が脱出しそうなので新しいものに交換.
床替えも実施しました.
2022 .8.12
マダゴキ祭
The Madagoki Festival
ゴキブログチャンネル会では大変お世話になった「TAKE-NOKO」
東京都台東区西浅草1-3-14 2F
アクセス:東京メトロ銀座線「田原町駅」徒歩3分
つくばエクスプレス「浅草駅」徒歩10分
私のいる事務所から自転車で10分かからない距離.
明日からマダゴキ祭を開催するということで,可愛いマダゴキたちを届けてきました.
いつもはかなり密集した環境で飼育しているのですが,展示ケースではのびのびな密度.
ケースに入れてあげると,マイペースで餌や昆虫ゼリーを食べ始めました.
密集していると成長が早いと言われるゴキブリですが,のびのびと出来る場所も好きなのかもしれません.
私は明日から所用でお盆の特別ゲストの方にはお会いできませんが,開催期間中に様子を見に行きたいと思います.
お近くの方は,マダゴキを見ながら昆虫食を楽しんでください.
2022 .7.28
Elliptorhina laevigata白
White Elliptorhina laevigata
翅が無い為に色づく速さが一緒なので真っ白.
目だけ黒.
別に個体ですが,色が付くとこうなります.
本種は体幅の割に胴部が異様に長くなります.
2014 .6.13
Elliptorhina laevigataまたまた脱走
Elliptorhina laevigata — moreover — again — desertion
Elliptorhina属の中で,唯一問題を起こす種.
他の,Elliptorhina chopardi,Elliptorhina davidiも同様に増えているが,このような状況にはなった事が無い.
この行為は,「邪魔だから穴を開けよう」の言った意志の表れか?
穴を開ければ逃げることが出来るという確信犯だろうか.
よく考えたら不思議な行為だと思う.
しかも1箇所だけしか開けていない.
意外と賢い?
2013 .3.18
Elliptorhina laevigata卵鞘内卵数
The number of the eggs in ootheca of Elliptorhina laevigata.
雄成虫.
卵鞘.
片側27卵合計54卵.
卵鞘を産みつける種に比べ,3倍近い数が入っている.
産卵間隔はオガサワラゴキブリでは,50日前後.
卵鞘を産み落とす種は間隔はもっと短いので,総合すると同じぐらいの数になる.
良く出来ているものですね.
2011 .8.26
脱走
マダゴキ類の幼虫が棚周りを徘徊しているのに気がついた.
しばらく探すと防虫紙に穴が開いているケージ発見.
Elliptorhina laevigataのケージだった.
特別放置していた記憶はないが,体が大きいので,増えてくると炭カルの削りも激しくなるのだろう.
また,小型種であれば穴を開ける事はあまりないが,大型種は顎の力も結構大きいのでこんな穴が開く.
昔から,クロゴキブリなども,古書や和紙を使った絵などを加害する害虫として扱われており改めて害虫の面も持ち合わせている事を思い出した.
逃げた幼虫らは,早いうちに気がついたのでローチトラップと手により恐らく全て回収できたが,要注意である.