Schultesia lampyridiformis
2020 .5.11
Schultesia lampyridiformis
Schultesia lampyridiformis Roth, 1973
コモンネーム:firefly cockroach
ホタルゴキブリの由来です.
採集された場所に,似た形態のホタルがいたことからついたようです.
この属は Schultesia nitor Grandcolas, 1991
と2種だけからなる小さなグループ.
両種とも南米に分布します.
幼虫
卵胎生で卵鞘は産み落としません.
寿命は約半年.
皮膚感がブラベルスの幼虫に似ています.
頭部も変わった模様が出て細部を観察するには面白い種だと思います.
ただ,丈夫で増えるので扱いがぞんざいになりがちです.
南米原産の害虫化していない(多分)昆虫が,東京の一室内において,段ボールのシェルターと水と固形飼料だけで増えていけるというのもやはりゴキブリの強力な生命力を感じてしまいます.
2013 .3.7
ホタルゴキブリの交尾
Copulation of Schultesia lampyridiformis.
過去に本種の交尾をお伝えしたが,その時は普通の状態であった.
しかし,なんとなくDiploptera punctataに雰囲気が似ていると思っていた.
が,これを見て納得.
卵胎生をする種は,雌の羽化直後交尾が当り前なのかもしれない.
雌の翻弄される雄.
2011 .11.28
ホタルゴキブリ交尾
Copulation of the Schultesia lampyridiformis
上が♀.
下が♂.
ゴキブリの中でも臭いが少なく,綺麗な種.
チャバネゴキブリと同レベルの大きさでありながら卵胎生.
よく考えてみると,現在飼育している種の中で卵胎生では最も小型種になる.
オガサワラゴキブリや,Phoetalia pallidaも小型であるが,こちらのほうが幾分小さい.
2011 .2.25
Schultesia lampyridiformis 飼育
通称ホタルゴキブリ.
英名 Firefly roach
分布はSouth America
飼育は特別注意する所は無さそうである.
水と餌(固型飼料)とダンボールのシェルターだけでよく殖えている.
本種は卵胎生の為,卵鞘カスも出ず,糞だけがたまるので見た目も綺麗に飼育できると思う.
チャバネゴキブリほどの大きさで,チャバネゴキブリと同様の飼育で殖える.
ビル内に侵入したら,結構繁殖するかもしれない.
先程戻りました.
落ち着いたら,iouの昆虫でも特集します.
2008 .3.31
ホタルゴキブリ卵鞘
縦の状態で保持している.
この後,再び体内の保育嚢に収納し,子供を産む.
これは親が初産か何かで,排出してしまった卵鞘である.
卵の数を数えると,片面12個並んでいる.
おそらく1回の産仔で20~28個ほどの仔を産むと考えられる.
2008 .3.28
ホタルゴキブリ 幼虫
初齢幼虫は全身黒褐色で特別特徴のある色彩はしていない.
少し成長すると腹部背面に白いラインが入る.
終齢に近くなると体色は,明るい茶色となり,黒斑が明瞭となる.
違う種見えるが同一種である.
本当に本種は臭いが無く,虫体も臭わず扱いやすい.
2008 .3.27
ホタルゴキブリ 成虫
Schultesia lampyridiformis Roth
成虫体長♂15㎜内外,♀20㎜内外.
分布:South America
雌雄同型であるが,体長が違う為判りやすい.
チャバネゴキブリと似たような大きさである.
これは♀.
この様な写真だと屋外稀少種に見えるが,
卵胎生で増え,繁殖力はチャバネゴキブリをしのぐ勢いである.
飼育もチャバネゴキブリと全く同様の使用で,どんどん増える.
しかし,大きな違いは臭いがない事である.
これはペットローチとしては重要な特徴である.
しかし,チャバネと同じという事は,厨房に侵入したら同じように増える可能性がある.
こちらはおそらく両方とも♂.