フタテンコバネゴキブリ
2022 .10.13
父島到着1日目
Arrival on Chichijima Island, Day 1
昨晩は大分揺れましたが,小笠原の天気は上々.
まずは宿舎に設置したトラップの確認.
たくさん仕掛けてあったのですがゴキブリだけ紹介.
台所.
ミナミヒラタゴキブリの幼虫.
物置.
ワモンゴキブリの初齢だと思います.
今回の父島は夜間調査が多いので早くもゴキブリ多数見かけました.
フタテンコバネゴキブリ雌成虫.
ミナミヒラタゴキブリ幼虫.
素早くて撮れない.
コワモンゴキブリ雌成虫(卵鞘付き).
ワモンゴキブリ雌成虫.
ついでに爬虫類両生類も.
活動中のオガサワラヤモリ.
寝ているグリーンアノール.
ライトで起きた?
入浴中のオオヒキガエル.
まだまだここは夏まっさかり.
2021 .3.12
フタテンコバネゴキブリ 父島産
Lobopterella dimidiatipes collected in Chichijima Island
2019年に父島で採集したフタテンコバネゴキブリ.
順調に増えており床換えをしました.
産卵場所は,餌容器内やケースに転がし産み,水容器ミズゴケ内など所かまわず.
ただ,転がし産みの卵鞘の多くはこのように凹んでいます.
多分孵化しないでしょう.
終わりです.
本報告は,日本衛生動物学会誌,71巻4号 p.337-339に掲載されています.
ご興味のある方はご覧ください.
2019 .2.20
フタテンコバネゴキブリの産卵
Egg laying of a Lobopterella dimidiatipes
見慣れたゴキブリだが,産卵シーンは初めてか.
チュバネゴキブリ科らしく,横に倒れている.
もうしばらくしたら,どこかに産み落とされるだろう.
2017 .6.16
フタテンコバネゴキブリ復活
Lobopterella dimidiatipes revival
滅ぶものあれば復活もあり.
幼虫が出はじめている.
乾燥した場所に産卵されたものは凹んで孵化しそうにない.
一方,ミズゴケに産み落としている卵鞘は,膨らんで健康そう.
果たして,ミズゴケに産むから健康そうなのか,ミズゴケに産むのが健康卵だけなのか.
2016 .12.22
フタテンコバネゴキブリ奇跡の復活
Miraculous revival of the Lobopterella dimidiatipes
6/20のコロニー崩壊の後,成虫が数匹残っていた.
しかし,強制淘汰ではなく,環境変化(飼育ミス)により自然に何百匹から数匹に激減した後に残った個体は,復活する確率がここでは低い傾向にある.
私的には,本種も「たぶんダメ」と内心感じていた.
が,1齢幼虫がいた.
しかも数匹.
こちらには健康そうな卵鞘がある.
フタテンをわざわざ購入する気にもなれず.
悶々としていたが,良かった良かったである.
2016 .6.20
フタテンコバネゴキブリの異常
Conditions of the Lobopterella dimidiatipes worsened
前回の床換えの時,卵鞘の多くが凹んでいた事は気が付いていたが,今回床換えして,孵化個体が異常に少ない事がわかった.
1齢幼虫数匹.
つまり,最近,1個しか孵化していない.
凹んでいない卵鞘を水コケに移し,1齢幼虫は全て拾い,凹み卵鞘は全て捨てた.
丈夫だと思っていたが,何がきっかけで衰えたのだろう.
最近では,Pseudomops septentrionalis もおかしくなったこともあり,甘く見ないほうが良いかもしれない.
2016 .2.5
フタテンコバネゴキブリ
Lobopterella dimidiatipes
二点小羽とは良くつけたもので,形態を良く表している.
シェルターの隙間に積もっていた卵鞘.
現在はこのように野外種とは思えない仕様で飼育しているためか,シェルター内に干乾びた卵鞘がびっしり詰っている.
2015 .1.29
フタテンコバネゴキブリの産卵場
The place where Lobopterella dimidiatipes lays eggs
フタテンコバネゴキブリの飼育は,チャバネゴキブリと同じ仕様だが,給水器にはミズゴケを置いている.
理由としては,Periplanetaに比べ卵鞘の殻が薄く見えるため,孵化率をあげる目的だが,やはり湿度の高い場所が良いようで集中して産卵されている.
水を追加する為,容器の蓋を開けたが1匹逃げない個体がいた.
終わって元に戻しても,まだ何かしているので良く見ると卵鞘を配置しようとしているようだ.
どこも同じ様だが,何か違うのだろう.
他の卵鞘より環境の良い場所を考えているのだろう.
2014 .9.22
フタテンコバネゴキブリ再来
The return of Lobopterella dimidiatipes
入手してから約2ヶ月以上.
やっと卵鞘が孵化しました.
W雌の卵鞘なので,孵化しないわけは無いと思いつつ,管理が悪かったかと半ば諦めていたのでうれしいですね.
本種の孵化に要する日数は,考えた事がなかったが,通常(夏期で40日前後)より時間がかかるのかもしれない.
2013 .1.18
フタテンコバネゴキブリの交尾
Copulation of Lobopterella dimidiatipes.
どちらが雌か確認し忘れたが,体形から判断して左が雄のように思える.
廻りに散らばっている茶色の物は卵鞘.
改めて卵鞘を見てみると,変な窪み方をしているものが多い.
少し,注意してみたほうが良いかもしれない.
2010 .12.28
フタテンコバネゴキブリ単為発生
本種は単為で卵が発生する.
上は単為発生した♀個体.
孵化率は悪いが単為でF1までは種を維持できる資質を持っている.
当然生まれてくる性は雌のみ.
しかし,F2はダメであった.
卵鞘は産むが,孵化しなかった.
さて,年内の本ブログの更新は今日で終りです.
一年間ありがとうございました.
来年は国内種のさらなる充実をめざし,努力したいと思います.
2010 .12.21
フタテンコバネゴキブリ飼育
野外種ではあるが,飼育に関しては特に気を使わなくても問題は無さそうである.
ただ,冬場は加温が必要だと思う.
現在約22℃の環境で飼育中.
餌は固型飼料のみ.
水カップには,以前はミズゴケを配置していたが,現在は入れていない.
野外採集個体はあった方が良いかも知れない.
2009 .5.14
フタテンコバネゴキブリ 幼虫
中齢幼虫.
白と黒のツートン.
黒は漆黒色,白は透き通る白さである.
茶色をベースとしている事の多いゴキブリの幼虫に比べ,
白が目立つ変わった色彩である.
1齢幼虫.
2㎜程度の大きさ.
以前も紹介したが,クロゴキブリやウルシゴキブリの1齢幼虫に大まかなところで似ている.
こちらが卵鞘.
大きさは4.5㎜内外.
形も揃っている.
形態だけで比べると,チャオビゴキブリの卵鞘に近い.
この卵鞘を貼り付ける事無く,産み落とす.
2009 .5.13
フタテンコバネゴキブリ
Family Blattellidae チャバネゴキブリ科
Subfamily Blattellinae チャバネゴキブリ亜科
Genus Lobopterella Princis フタテンコバネゴキブリ属
Lobopterella dimidiatipes(Bolivar) フタテンコバネゴキブリ
♀成虫.
体長は♂9㎜,♀10㎜とあるが,♂♀ほぼ同型同色彩.
見た目ではあまり変わらない.
名前の由来どおり,中胸背にオレンジの紋が二つある.
よく見るとこれも人の顔に見えてくるから面白い.
漆黒色で短翅.
前胸部から腹端節に至るまで体の周囲は黄白色に縁取られる.
腹側から見ると,胸部から頭にかけて白が基調のカラフルな種.
白い脚が美しい.
雌雄は腹面腹端部を見ると違いが分かる.
背面からは大きさも小さい事から識別し難い.
左が♀.右が♂.
2008 .2.1
フタテンコバネゴキブリ 1齢幼虫
去年の夏に沖縄で採集したフタテンコバネゴキブリ幼虫が孵化した.
本種は成虫でも翅が伸びず.
無いように見える.
その1齢幼虫
非常に小さい.
バックに写っている白い網状の物はガーゼの目である.
グリーンバナナ1齢も小さいと思ったが,これも小さい!
しかし,成虫の特徴でもあり,名前の来となっている二点が腹部背面に見える.
中胸の白帯はクロやトビイロゴキブリのようである.
クロゴキ1齢.
次回ジックリ観察してみます.
屋外では土壌表面にいると思われ,
これを見つけて捕まえるのはおそらく無理であろう.
ちなみに本種もネズミの固形飼料をよく食べる.