バットローチ
2009 .1.14
バットローチ 卵鞘
この写真がなんだかお分かりであろうか.
バットローチ Ergaula capucina (Brunner von. Wattenwyl) の卵鞘である.
入手してまだ一度も床換えを実施していなかった事と,
1齢幼虫が孵化してくると,マットの中より拾わなくてはいけなくなるので,
そうなる前にする事とした.
卵鞘の大きさは10㎜内外が標準.
色が2色あるが,産卵ご間もないと色も薄く,時間が経つと濃い色になるようである.
卵鞘を篩で分別してみると,大きさがばらばらなのに気づいた.
上から2番目がたぶん正常,それ以外は異常ではないかと思うのだが.
どのサイズも結構な数があるので,自然下でどうなのか?
こればかりは飼育している状況下では確認しようが無い.
大きさが変わると共に中の卵数も変わる.
これなどは1卵しか入っていないように見える.
はたして,孵化するのだろうか?
一応,特徴のある卵鞘を10個ほど別容器に収納したので,
どうなるか観察してみようと思うが,
孵化まで要する期間は意外と長い様で,2ヶ月以上かかる様である.
本種の様な形態の卵鞘を産む
エジプト砂漠ローチPolyphaga aegyptica
ドミノローチTherea petiveriana・Therea grandjeani
シナゴキブリEupolyphaga sinensis
なども同様な感じがする.
ワモンゴキブリがカブトムシとすると,
本種の卵はグラントシロカブトのイメージである.
2008 .12.10
甲虫のようなゴキブリ
一見甲虫のように見えるゴキブリ.
バットローチ Ergaula capucina (Brunner von. Wattenwyl),
♀成虫.
カプチーナとも呼ばれ親しまれた種.
北国に住んでいる人が,東京に出てきてクロゴキブリを始めて見て,
クワガタと間違えた話は良く聞くが,本種もコガネムシ程度には間違われそうである.
左2匹は♀,右1匹♂.
外国種のペットローチの多くは,つや消しの種が多く,
外で見かけてもゴキブリとは思わないかもしれない.
終齢に近い幼虫.
左♂,右♀と思われる.
2007 .10.9
バットローチ親
バットローチ Ergaula capucina (Brunner von. Wattenwyl),カプチーナとも呼ばれている.成虫は雌雄異形で雄は前翅に白色のバンドが入り,艶がなく背面の色彩は頭部から翅端にかけて色が薄くなる.
雌は雄とは全く形態が違う.
国内のゴキブリの中で雌雄異形で多いパターンは,雌になると翅が短くなるタイプでヤマトゴキブリやスズキゴキブリがこのタイプ.
ヒメマル・マルゴキブリなどはさらに別虫の様に変化がある.
しかし,本種もある意味違う種のゴキブリの様である.
両性が死亡したら,詳細を調べてまたお知らせいたします.
2007 .10.5
バットローチ Ergaula capucina 孵化
バットローチと聞くと,バットマンを思い出すのだが,♂成虫は似ている気がする.
先日,目玉大好き弘前の怪人が来て,ゴキブリをごそごそあさっているときに気が付いた.「産まれている」.卵鞘はあるのが判っていたのだが,いっこうに孵化しないので少しほったらかしておいたのだが,さすが怪人.白い1齢幼虫が沢山いるのを見つけて頂いた.
卵鞘は外観はムカシゴキブリ科のような感じである.