ダニ類
2024 .7.2
ダニが発生したダメな餌
Mite infested no good food
ゴキブリの餌が少ないときは当然与える量も少なくするのですが,それでも余る場合があります.
梅雨の時期は特に湿度が高いのでダニが発生しやすい出すね.
それでダニが発生した例を紹介.
白い容器の底に粉が溜まっているのが分かりますか?
それと,写真では分かりにくいですがMFの表面がモホモホしています.
底はこんな感じでケナガコナダニがうごめいています.
ツメダニも発生していると思います.
これもそこに粉状があります.
MFとコーンの接面モモフモフしています.
これもすごいですね.
ゴキブリにはすぐに影響出るわけではないですが,小型の1齢幼虫はツメダニに食べられる可能性も考えられます.
また,ダニにからまれると見た目が可哀そうです.
早めに交換してあげましょう.
2024 .5.28
ヤエヤママダラゴキブリとダニ
Rhabdoblatta yayeyamana and Mites
ヤエヤママダラゴキブリの繁殖ケージです.
広々密度低い飼育で時として発生する餌のダニ.
それと死骸にたかるダニ.
そしてなぜかチャコウラナメクジ??
餌を食べる量が少ないとたまにこうなる.
どんな状態かというとこんな状態.
9割はケナガコナダニ,残りはツメダニ類.
しかし,こいつらは恐れるに足らず.
ナメクジは多分というか間違いなく野外採りの葉についていたと思う.
雌成虫は良さそうな状態もいるので掃除しました.
ヤシガラチップを入れ水を入れ
最終的にこんな感じ.
最近はヤエヤママダラの定番です.
コマダラゴキブリは個体数が少なすぎる事もありますが,食べないですね.
2023 .3.22
Eucorydia forcepsダニ駆除
Mite extermination in rearing containers of Eucorydia forceps
一年ほど前にカップで飼育していた時からダニが発生し,駆除を繰り返していました.
その後.成虫が出はじめたので駆除を行い,この小プラケに昇格.
その時の個体数は12匹.
しかし,再発して昨年末はそれはもう手が付けられない状態だったのですが,ぱっと見いなくなったので床替え兼ダニ駆除実行.
増えているかと期待したのですが,♀成虫1,幼虫17.
他のルリゴキブリより孵化率低そうです.
わらわら出てくるのを期待していたのですが残念.
まあ,昨年より減ってはいないので何とかわらわら状態を目指します.
それと,これをもってダニの発生しているケージは一応無くなりました.
それほど簡単にはいかないと思いますが,とりあえず区切り.
再発の報告をお待ちください(笑).
2022 .8.9
ダニによるダニの防除
Controlling mites with mites
例のダニの生息確認のため,飼育ケージ内の餌の食いかすを見ていて気が付いた.
例のダニがいない食いかすにはツメダニ類がいる.
ということで,もしかしたらツメダニを入れると食い尽くしてくれるかもしれない.
無数にある飼育ケースの中のこちらはAnallacta methanoides の餌容器.
いくつか見てきたがこれにはぱっと見2種類のツメダニがいる.
フトツメダニ似のダニ.
こちらはクワガタツメダニ似のダニ.
これらは餌にされるケナガコナダニに比べ動きが俊敏で形もイカツイ.
こいつらがダニを駆除してくれるかもしれない.
頼もしいですね.
しかし,これだけを飼育しようとすると消えてしまう.
ゴキブリが適度な栄養と湿度を与えて共存でもしているのですかね.
これをダニが出ているケースにばらまきました.
時間はかかるでしょうが結果が楽しみです.
2022 .7.27
Polyphaga saussurei 夏なのに
Why in the summer?
冬にケースの室内側に集まる光景はよく見て理由も理解していたつもりだが,冬より高く重なり合っている.
現在はケース内の温度と室内の温度は変わらないはず.
なんか,マットを避けて水容器の上に避難しているようにも見える.
マットをよく見ると
いつもは湿った水場に集まるのだが,今はいない.
マットの乾燥した部分に大発生.
集まっている1匹を見たが特にダニは付着していない.
とりあえず,マットは全部捨てて別のマットに避難させた.
ダニとの戦いは続く‥‥.
2022 .7.5
例のダニの検出方法
How to detect the usual mites
このダニが出る確率が高いのがオガサワラゴキブリの飼育ケースである.
一つを駆除してホッとすると,今までOKだった別のケースから発生する.
ということは,目視での検出は漏れが出ているということ.
小さなダニなので当たり前だがやっとその事に気が付いた.
では,どうするかだが.
とりあえず,発生していないと判定してあるケースのエサ皿内の粉塵をサンプルして実態で覗いてみた.
西表ケースの粉塵.
意外にも何もいない.
ケナガすらいない.
宮古ケース.
ツメダニの脱皮殻とケナガが少々.
そう,先日のツメダニはゴキブリのエサ皿から採集した物.
ほとんどのエサ皿に発生している.
ツメダニ単体やケナガコナダニ単体だけ飼育するのは大変だが,ゴキブリの餌場で勝手に増えているのでたまに使うには大変便利.
鹿児島ケース.
いた.
中央の白透明の小さいやつ.
硫黄ケース.
ケナガが少し.
この調子で全て確認したところ,いないと思っていた3つのケースで発見.
手間だがしばらくこの方法で管理するしかなさそうです.
2022 .4.26
サツマツチゴキブリのダニ駆除
Mite extermination in rearing containers of Margattea satsumana
少しずつダニを追い詰めてきました.
このラベルが貼ってあるのもあとわずか.
今日はサツマツチゴキブリのケージ.
いつものように熱湯(70℃前後)を張った容器を脇に置き,ゴキブリの付着していないシェルターを一つづつしゃぶしゃぶしながらゴキブリを探して新容器に移していきます.
このようにして見つかった虫体は,別容器に入れ1個体筒ダニの付着を確認してOKなら新容器に移します.
ちょうど卵鞘が孵化したタイミングだったようで1齢がいます.
成虫.
これらの容器から少しづつピンセットでつまんで確認と熱湯風呂か救出で移していきます.
終了間近.
卵鞘も回収して実体でダニ付着と死亡卵鞘を選別して別保管.
でも,孵化しそうにない卵鞘が多いですね.
完了です.
採集したときより減ってます.
卵鞘が孵化しないとやばそうですね.
ダニも再発無いことを祈ります.
2022 .3.25
Thorax porcellanaとダニ
Thorax porcellana and Mites
2日続けてダニです.
実はT. porcellanaにも湧いていたのだ.
「湧く」とかいう非科学的言葉はあまり使わないようにしているのだが,このダニに限っては本当に「湧く」が適していると思うほどに突然湧き出る.
湧く虫として昔習ったのは「ウジ」あとはウナギ?泥から湧く.
ネットで調べると現代はコクゾウムシ,コクヌスト,コメノゴミムシダマシ,ノコギリヒラタムシ,コナナガシンクイ,ノシメマダラメイガと結構出てくるがすべて食品害虫.
私の中では湧くというより「発生」する虫なのだが,こいつだけはやはり湧くだ.
写真では分からない
ケースの中をそっと見ると目につかないが,息を吹きかけるとこの状態.
しかし,ゴキブリ本体には登ってこないのがまだ救われるところ.
これからこのダニだらけの容器からゴキブリだけを取り出し,新しい容器に移植する.
ただし,あまりにも多いので以下のようにガムテープで捕獲駆除をしてから行います.
この時の注意は,ガムテープにも自分から登ってきますが指にも登る.
気が付かないと新しい容器に自分で移してしまうので,こまめに手も確認しながら実施.
面白いように取れます.
そして,徘徊するダニがいなくなってからゴキブリを1匹ずつ移します.
シェルターはゴキブリを落としてから熱湯容器で殺虫.
飼育ケーズ底面にもダニが多いので,ゴキブリが多く残っているタッパーを新容器に移し再開.
幼虫.
移し終えました.
幼虫は全部で54匹.
成虫は3ペアいました.
うまくいったかは1~2か月後に発生なければ〇.
この作業は大変疲れます.
2022 .3.24
ダニの発生源
Source of mites
カザリケルリゴキブリEucorydia forceps?の飼育の容器.
以前よりダニが発生しており,ゴキブリが成虫になる前に駆除を完了せねばとやっとの思いで先週交換しました.
左からダニフリー容器(これから虫体を入れる新しい飼育容器)
幼虫がダニ付か確認する容器
ダニ入り現在の飼育容器
熱湯容器(ダニが付着した飼育資材を入れて殺虫する.間違えて入れるとゴキブリも殺虫される)
ダニ付いてないか確認した幼虫.
ところが,その後何気に外から中を見ていたら...
「ん?」
いるじゃん.
間違えて1匹くらい混入させて再発はほかのケージで嫌というほど経験しているが早すぎる.
原因を調べると,朽木マット保管容器にいた~.
というわけで冷凍殺虫.
-35℃で2日間冷凍.
レンジでチンも良いのだが,マットの品質が悪くなりそうなことと量が多いのでこの方法を選択しました.
しかし,この容器に入ったマットは別の種の飼育に使っていたかもしれない.
ホントこのダニとは長い付き合いになってしまった.
2021 .11.17
徘徊性ダニ
Quick footed mite
ブログがはじまった当初よりお目見えしているこの徘徊性のダニ.
未だに駆除できていない.
が,自分的には着実に根絶に向けて進んでいると感じている.
扱いにも慣れ,他のケージにうつさないように注意できるようになった.
今回はオガサワラゴキブリに発生して駆除しているところ.
何度も駆除をしているが今回が見納め?
でその動きの速さをご紹介.
気が付かずに水容器の交換でもしようと持ち上げると,この速さで瞬時に手に登ってくる.
そのまま別のケースを触るとそこに侵入し広がっていく.
いなくなったら,それはそれで寂しくなるかもしれないがOK.
2021 .11.10
防ダニマットの効果
Effectiveness of tick prevention materials
Polyphaga saussurei.
5匹死亡.
Therea petiveriana.
7匹死亡.
ただし,死んでも前回のようにダニに食われることはなくなりました.
それと気が付いたのは,かなりの数のダニ(吸着体)が容器の内側に張り付いていました.
ゴキブリから離れたダニでしょう.
結構強く吸着しているので,簡単に洗って別のゴキブリ入れると移ったりしそうで恐ろしくなりました.
あと,手とかにも付着しそうなので,触った日は風呂入るまでゴキブリ触らないとか考えないと知らないうちにうつす可能性があるなと思います.
2021 .10.25
ダニの排除
Complete elimination of mites
殺ダニマットに移したゴキブリを改めて観察.
今は張り付いているだけ.
これが突然脱皮して喰い始める.
ダニはピンセットで擦れば剥がれるが,1個1個やっていられない.
面相筆の毛を短くカットして流水で擦りながら洗ってみたが,意外と落ちない.
で,結論は卵鞘から育てるのみ.
2021/7/21にPolyphaga aegypticaの卵鞘に付着するこのダニの卵をご紹介したが,結局このグループのゴキブリはこの方法で取り除くことにした.
まずは各先端から確認.
これは割けているので×.
中にダニが入っている可能性が大きいし,すでに死亡している.
この作業は実態顕微鏡など拡大鏡が無いと難しい.
こちらは少し開いているので当然×.
これは〇.
そしてこのようにケースに入れ加温しながら保管.
孵化するまでは,生き残っている親から採卵しながら保管が続く.
2021 .10.22
殺Gダニ大暴れ
Mites killing cockroaches
また出てしまいました.
Polyphaga saussureiです.
こちらはTherea petiveriana
貪り食うとはまさにこのことです.
何とか共存を考えていたのですがやめます.
とりあえず,クワカブ用の殺ダニマットに避難させました.
今回使用したのはこの2品.
たまたま知人から頂いたのがありました.
以前もクワカブ用を試して?だったので果たしてこれはどうか.
用法用量にしたがい使用しました.
共存をやめる方法は次回へ.
2021 .8.3
卵鞘にダニの卵
Mite eggs attached to ootheca
Polyphaga aegypticaの成虫だけ飼育して卵鞘をとっているカップ(2021 .6.11)ですが,成虫からはダニは広がらないと思っていましたがやられました.
そこで,産卵された卵鞘だけ救出し,あとは処分しました.
念のため卵鞘のダニ穴(2021 .7.21)が無いか確認ていると,穴はなかったのですが,卵が付着していました.
親ダニも卵鞘と分かっていて付着させているのでしょうか.
これでは如何に気を付けていても,ダニの感染は続いてしましますね.
最終的に手元に残ったダニ排除卵鞘は7個.
さてさて,孵化してくれるでしょうか?
孵化までは3か月ほどかかるので結果がわかるのはしばらく先です.
2021 .7.21
Polyphaga aegypticaの卵鞘保管ケースに発生するダニの原因
Causes of mites in oothecas storage cases of Polyphaga aegyptica.
産卵されたばかりの卵鞘を保管するケース内になぜか例の殺ダニが発生する.
表面を見てもダニなどついていない.
よく見ると,右角に白いダニが.
角度を変えてみるとゲー,穴が開いておりダニが出てくる.
産卵され間もない卵鞘なのに.
割って見るとこんな状態.
なぜ穴が開いてダニが入り込めるのか.原因不明.
もしかして,このダニとは共存しており,ダニがいなくなると生存できないのか?
その為に,何個かの割合でダニ侵入用の入口の空いた卵鞘を産む習性があるのか?
残りの卵鞘を確認してマットも新調した容器に保管しなおした.
卵鞘保管をしてもダニがいなくならない理由が一つ判明した.
2021 .7.1
Polyphaga aegypticaを殺蜚蠊ダニから隔離した結果
Results of isolating Polyphaga aegyptica from cockroach-killing mites
6/11に成虫と幼虫を数匹ずつ分けたカップの結果です.
当初,2ケースとも何事も起こらずにいたのですが,気が付くと幼虫カップ内で殺蜚蠊ダニが爆裂していました.
スッカスカの幼虫.
物の見事に中身が食われており,マット下には無数のダニがうごめいています.
まだ生きている幼虫もいますが,このまま冷凍庫に入れました.
一方,成虫カップはどうか?
こちらは全く死んでおらず卵鞘も生み続けています.
この卵鞘だけさらに別で管理して幼虫が取れれば無ダニ個体が取れるのではないかと思っています.
ところで,皆さんのところではこういった事態が起こっていないのでしょうか?
私だけ?
2021 .6.11
ゴキブリ食いダニ大暴れ
Mites outbreak that eat cockroaches and kill them
Polyphaga aegyptica
ケース内の個体密度が高くなると暴走を始めます.
このダニに関しては諦めていますが,何度見ても嫌になりますね.
仕方なく,水洗いをしてダニ忌避マット100%に戻しました.
万が一を考え,幼虫と成虫を数匹ずつ分けて保護し,災難が過ぎるのを待ちます.
2021 .3.19
ダニ駆除
Extermination of mites
いつものダニですが毎回今度こそと駆除していますが,全部駆除が終わったと思った約1週間以内に,別の容器で見つかることを繰り返しています.
しかも,今までなぜこんなに発生しているのを気が付かなかったのかと思うほど大発生した状態で見つかります.
その為,たびたびの紹介も面倒になりブログは封印していました.
一番しつこく残っていたのはオガサワラゴキブリの飼育容器で,ヤシガラが排除の障害になっています.
そこで,繁殖可能な個体数だけ取り分け,念入りに水洗いとマットの短期繰返し交換を行い,他は全て冷凍淘汰し1ケージずつ駆除してきました.
その結果,このコロニーが今のところ最後の怪しいケージとなり,駆除を実施しました.
Panchlora sp.の黄色が出る種です.
2ケージあるので淘汰してもよかったのですが,黄色が出やすいのはこのケージで,もう一つはダニはいないのですが黄色が出ないため残すことにしました.
方法はいつも通り,熱湯でシェルターなどを駆除しつつ,虫体だけを新しい容器に移していきます.
幼虫は一旦ヤシガラ小容器に移し,24時間ダニ落としをして,新容器に移しました.
完成です.
意外と幼虫が少なく,状態も薄ぺっらの貧栄養状態のようで,放置していたら終わっていたかもしれません.
根絶宣言は最低半年は観察したいと思います.
ちなみに,以前にもお伝えしましたが,マダゴキ類の体表に寄生するダニは3年経過した今も発生していません.
2021 .2.22
モモタマナにハダニ
吹っ切れてます.
Spider mites on Terminalia catappa
殺虫剤の後遺症から賦活したこの株.
丈は低いですが,葉はこんなに大きくなります.
このサイズだとゴキブリには使用しにくいですが,仕方なし.
葉裏を触っているとベトベト液が付着した.
裏をよく見るとダニ!が付いている.
ハダニですね.
一回も外に出していないのですが,入り込むんですね.
普通なら農薬を使うのですが,ゴキブリのために育てているので使えない.
幸い,まだ多くないので葉裏を確認しながら指で潰していますがそのうち面倒になりそう.
以前,牛乳などを聞いたことあるので場合によっては使ってみるかも.
昆虫ってたくましいです.
もうすぐ春ですしね.
2020 .8.26
スズメサシダニ
Dermanyssus hirundinis
ツバメの巣を解体中.
普段は手袋などしないのですが,皮膚に付くと見逃しが出そうなので装着.
巣によっては大量に寄生しています.
一仕事終え,テーブルを見ると数匹走り回っています.
あっちもこっちも.
おかげで,現在なぜか臀部中央がもっこり腫れていて,かくと気持ちがいい~.
状態です.
でも,かくと気持ちいいのもせいぜい1~2ヵ所ですね.
2020 .7.7
ダニ駆除継続中
Still getting extermination of mites
マルバネゴキブリ飼育ケージ.
遠目では分からないがこのようにダニが出ている.
ゴキブリを1匹ずつ拾って新ケージに移し終えた状態.
今回,一つの原因である別飼育場所の駆除を行った.
これで,ピンポンはなくなったはずなので,後は個別に発生するケージを退治するだけ.
書くのは簡単だが,大変な作業.
2020 .5.29
Polyphaga saussurei ダニ繰返し
Repeating mite
少し目を離した(2~3日だろうか)すきに一気にやられた.
一面ピンクになる.
生き残りは4匹.
腹面はダニだらけ.
生体に付着するダニの駆除はほぼ無理だろう.
このダニ,宿主を殺そうとするスイッチはどこで入るのか?
ここ数ヶ月何の悪さもせず宿主は成長し産卵まで行っている.
多分,環境変化がスイッチになったと思うが,なければまだこれらは生きていたと思われる.
もう1ケージあるのだがそちらの死骸は異常がない.
ある意味面白いダニである.
ちなみに,生き残った4匹は,ダニがすごいので水道で洗ったが,腹面に流水を充てると3~4秒間で動かなくなる.
よほど水に慣れていないというか,水で死亡する.
4匹目で気が付き,本当にさっと流しただけにしたが,しばらく逃げる事が出来ない状態.
最後の1匹以外ダメ?な状態に.
最終的には,翌日見ると2匹復活して1匹死亡にとどまったが,水洗はやめようと思いました.
2020 .5.8
マルバネゴキブリダニ駆除
Mite extermination of the Hebardina yayeyamana
ダニの発生が止まらない.
マダゴキ類に付着するダニは2017.5.26の駆除確認以来発生していない.
しかし,マットに発生する微小の徘徊性ダニは,毎回終わった!と思っても大体その直後に(ホント直ぐに)他の今まで発生していなかったケースで急に湧き出す.
古くは2014.3.13に遡る.
今年で7年越しの格闘である.
今回も,やっとこれで発生最後のケージが駆除を終えた.
最中の図.
左の容器は75℃のお湯が入っており,長ピンで床材をゴキブリ虫体を拾わないように少量ずつ摘まんで熱湯につけて殺虫している.
ダニを生きたままケース外に出さないための処置.
何もなくなったようだが,ダニが徘徊しているのでこれは熱水に.
あらかた片付く.
拾いもれのないサイズの時期がチャンス.
そして終了.
他のケージで出ないことを切望する.
特別企画「GWは家でゴキブログ」は今日でおしまい.
明日,明後日はお休みいただきます.
大手を振ってゴキブリ採集に行ける日が早く来るよう頑張りましょう.
2020 .5.7
Polyphaga saussureiの卵鞘を食べるダニ
Mites eating a cockroach ootheca
Polyphaga類に寄生して,たまに壊滅的な被害を出すダニですが,卵鞘保管中も発生します.
白い粒々はすべてダニ.
早めに発見して捨てないと容器全体に散らばり,他の卵鞘も食い始める.
さらに,孵化がはじまると,初齢幼虫に付着したりして,ケースからの除去が門難になる.
卵鞘を見ると穴が開き,そこからダニが出入りしている.
中は白い粒々動き回っているのが見える.
中の状態.
どこから入るのか,卵鞘検査装置(笑)を作り,接合部の隙間を観察したが開いていない.
とりあえず,形が変形している卵鞘は処分して様子を見る.
2020 .5.5
ヨロイモグラゴキブリ寿命
The lifespan of the Macropanesthia rhinoceros
今日も暖かく良い天気でした.
屋上を確認するとヤマトシロアリの羽アリが1匹死んでました.
今日飛んだようです.
物陰も探しましたが,他にはいませんでした.
タカラダニもこの暖かさで絶好調の様子.
昨日のペルビアン.
24時間たってもう色づいたと思ったがまだオレンジ.
骨格が固まるまで意外と時間かかるようです.
だからあんな大穴掘ったのでしょう.
こんな柔らかな時期に外敵にあったらイチコロです.
見た目もおいしそう.
もう一つ,ヨロイモグラゴキブリ.
この状態で発見.
ゴキブリの死なんて,チャバネなど大量飼育している種では気が付かないうちに山になっているが,本種のように飼育ケーズ内の頭数が極端に少なく,体も大きいので目立つことから,びっくりする.
良くひっくり返って起き上がれないのも見かけるが,これは違うだろう.
こうするとまだ生きているようだが,完全に動かない.
標本にする.
本種は飼育を始めたのが2007年頃.
その頃は,購入しても長期間飼育できず,すぐ死亡した記録がある.
まともに飼育できるようになったのは2009年頃から.
それから10年以上たつが死亡したのは2匹(だと思う).
若齢幼虫が1匹と亜終齢くらいの大きさが1匹(標本にある).
こう考えると寿命が長く丈夫なゴキブリだと思う.
クマネズミやハムスターの倍以上生きるわけだ.
それにしても,今年の連休中はいろんなことが起きる.
急に熱くなったせいもあるだろう.
今年の夏はどうなることやら.
2020 .5.2
ヒメクロゴキブリ飼育ケース分け
Increase breeding containers of Chorisoneura nigra
今までにない安定した増え方をしている.
季節感としては,早めの成虫発生と今夏に向けた中~終齢幼虫.
この後盛夏後の処理に来年の状態が響くと思う.
来年の準備のために,もう1ケージ作製.
窓辺を見ると,すでにタカラダニが侵入してきていた.
対処法は,他のページにわんさかあるのでそちらにまかせるとして,自粛でこんな時しかできないと思うので,子供と行動を観察してはいかがだろう.
捕獲したいときは,ガムテープや養生テープを粘着面外に丸めて,軽く押さえつければ張り付き,拡大鏡があれば観察すると,親しみがわくかもしれない.
2020 .4.25
GWは家でゴキブログ
Gokiblog at home during GW
特別企画
5/8まで休まず営業します.
お家で見てください.
そろそろヤマトシロアリノの羽アリが飛び出す時期.
天気も良いし,いるかと思い屋上で探したが,残念不発.
シロアリグループの責任者に電話したら,関東は1週間ほど前から飛び始めているとのこと.
飼育を始めたい人がいれば,天気が良く暖かい日にベランダや屋上を探してみてください.
これは,2018年4月25日にここで採集した羽アリペアのコロニー.
2年で中プラケから逃走するまで大きくなってます.
もう一つ,この時期に話題になるのがカベアナタカラダニ.
いつも探すのは5月の連休以降だったが,ついでなので探すと1匹発見.
今年の初見日となりました.
皆さんの所は出ていますか?
いつもより小さいと思い,拡大するとまだ足が6本.
若虫のようですが盛んに歩き回っています.
近くのブロックをどけると数匹潜んでします.
みな足が6本ですね.
いつ頃成虫になるのでしょうか.
このダニは,人に実害はほとんど報告されていません.
気にならない人は放っておけば,盛夏のころには見なくなります.
2019 .10.21
第71回日本衛生動物学会東日本支部大会とタカラダニ?
The 71th Annual Meeting of Eastern region and Topics of Balaustium murorum?
先週土曜日,10月19日は第71回日本衛生動物学会東日本支部大会が母校である麻布大学で開催された.
大会長はいつも大変お世話になっている川上先生.
当日朝,会社を出る際給湯室で赤いダニが這い回っているのを発見.
この時期にタカラダニがいる訳はないのだが,走り方が良く似ているので大発見か.
と,ダニを捕獲.
帰ってから確認しようとごたごたしていたら出発が送れ大遅刻となってしまった.
幸い,今学会では本来小笠原に行っている予定だったため,発表は申し込んでおらず余裕あり.
発表はなかったが,ゴキブリに寄生する寄生虫の発表に共著者として入れていただいており,その発表の様子.
懇親会では各先生方や麻布の学生さんともいろいろ話ができ,ゴキブリに興味を持っている若い人が増えたことをうれしく思いました.
来年は,国立感染研で10/17に開催予定です.
衛生動物に興味のある学生さんは,ぜひ参加を検討してください.
参加費は,非会員でも2,000円ほどの予定です.
ちなみに例のダニの正体ですが,残念ながらタカラダニではなく,たぶんハダニの一種ではないかと思います.
残念.
2019 .9.6
テングダニ
Bdella sp.
赤いダニが机の上を走り回っていました.
さすがにタカラダニはこの時期いないので,ハダニかと思いましたが写真を見るとテングダニの一種のようです.
普段は落葉層にいるらしいので,外で付着したのでしょう.
秋の気配を感じる時期になりました.
2019 .4.26
防ダニマット対ヤシガラマットついに決着
Anti-mite mat vs Coco-mat finally settled
右が防ダニ,左がヤシガラ.
ヤシガラの水容器に大量のダニが付着.
ゴキブリをすべて喰いつくし,湿度のある場所に集合したようだ.
結果は全滅.
一方,防ダニは2個体死亡していたが,中身は入って乾燥しており,ダニに喰われたようにスカスカではない.
他の個体はこのように生存.
以上
2018 .11.7
防ダニマット敗北
Defeated anti-mite mat
Polyphaga aegyptica
ほぼ壊滅していました.
重度の寄生は回復させられませんでした.
しかし,このマットは数年前に購入したもので,これが無かったら今までの経験上,かなり苦戦を強いられたと思うので,性能はよいと思います.
2018 .10.18
ゴキブリキラー
Mites of the cockroaches killer
今年9月26日に救出できなかった個体を残したままさらに放置した結果.
生きている個体は2匹のみ.
ただしこんな状態.
このケースは,-20℃の冷凍庫に入れゴキブリは安楽死させて終了させた.
それにしても酷すぎる.
ちなみに,そのとき救出したゴキブリのケージは,今のところダニの発生もなく元気でいる.
防ダニマットの威力を実感.
2018 .5.16
タカラダニ最盛期
Balaustium murorum season
まだ沢山います.
今ころが一番多い時期ではないでしょうか.
壁や床面などいたる所に徘徊している.
これだけいれば,室内に入って来ても仕方ないですね.
2018 .5.8
タカラダニ出没
Balaustium murorum emergence
机に出現.
いつも思うのだが,窓から結構距離ある.
狙って来ているわけではないと思うので,相当数が侵入していると思う.
2018 .4.13
カベアナタカラダニ2018年の初見日
First seeing date of the Balaustium murorum 2018
知り合いからたまたまタカラダニの話題をもらい,早々屋上を調査したらもう出ていました.
昨年は,5/8に気がついたので,今年はだいぶ早いですね.
室内の爬虫類水槽のランプフードの上にも徘徊していました.
窓辺からここまでの距離は1mほどあります.
黒くて暖かいからでしょうが,結構奥まで入り込むのでいます.
水槽内で産卵したら,来年ここから発生するかもしれません.
注:あくまで小松がはじめて見た日であって,毎日観察した上での初見とは異なります.来年は早めに観察してみたいと思います.
2017 .10.13
スズキゴキブリ ダニ発生
Outbreak of mite
例のダニの,大きい方が発生していた.
大きい方はすでに約半年ほど前から見なくなっていたが,どこから侵入したのか?
このケージは最近導入した個体群なのでそのときの可能性もあるが,いまだ不明.
その周りのケージにもうつっているかもしれないので,またしばらくケース毎のチェックをしなければならない.
とりあえず駆除.
シェルターは,熱湯で殺虫.
虫体は1匹ずつ別容器に一旦移してダニがいないか確認し,新容器に移す.
問題は卵鞘.
面倒だが,これも拾い上げる.
マット内からこれも一旦別容器に移し,顕微鏡下でダニの有無を調べ,新しい水ゴケで加湿し,別の場所で保管.
またしばらく様子見する.
2017 .5.29
5月末のカベアナタカラダニ
Last may of Balaustium murorum
今年もヤマトシロアリの幼虫を捕獲し損ねました.
タイミングが悪く,影すら見る事ができませんでした.
いるのはタカラダニ.
何か食べているのか,静止する時間が長い個体がちらほら見受けられ,撮影しやすかったです.
今年はいつ頃消えていくでしょうか.
忘れなければ見守っていきたいと思います.
2017 .5.26
マダゴキのダニ駆除今度こそ完了
The extermination of the tick which was parasitic on Gromphadorhina oblongonota is completed this time
昨年の8月に諸齢幼虫だけ隔離したダニ除去作業.
今日に至るまで,数回寄生チェックをしてきた.
その間に1回だけダニを発見し,だめかと思ったが昨日確認し,発生は見られなかった.
このケージは完了したと見てよさそうだ.
掃除をして完了.
約1年かかったが,継続は力なり.
次は,例の手に登る小型のダニの根絶宣言を予定している.
2017 .5.12
タカラダニのねぐら
Roost of the Balaustium murorum
日の出た日中は普通に見かけるようになりました.
夕方でも,日の当たっている場所は盛んに動いているが,日陰はいない.
日陰組みは,早めに店じまいしたのか,日の動きとともに移動するのか.
日陰のブロックを上げると,簡単に見つかりました.
自分の行動範囲を理解しているのか,一日の活動時間が決まっているのか.
これらは,明日の日の出とともに活動を開始するのでしょう.
2017 .5.8
カベアナタカラダニ2017年の初見日
First seeing date of the Balaustium murorum 2017
5/4の昼下がり,PCキーボード上をまたまた赤いダニ徘徊発見.
確認の為,アルコールで麻痺させる.
今度こそ間違いなくカベアナタカラダニ.
どこから入るのかは見当ついているので,背部にあるサッシの枠を見る.
と,やはり走ってました.
しかし,私の机に到達する為には,窓から壁を伝い床に降りて,床を歩き,机の脚から机上まで来なければならず,いくら足が速いとはいえ,長い道のり.
たまたま入り込んだ個体が机上に到達したのではなく,たぶん凄い数のダニが侵入して,そのうちの個体がたまたま到達したと考えるのが正しいかもしれない.
念のため屋上に上ると沢山の個体が徘徊していました.
壁も登っております.
いつごろから出ていたのでしょうか?
次回の協会の集いのときに聞いてみようと思います.
2017 .2.1
マダゴキのダニのその後
Current of the parasitic situation of mite
昨年の8月は小さかった幼虫だが,現在は5cm以上に成長した.
ダニは,10月に数匹見つかり除去して以降,発見されていない.
本当に駆除が成功したのかの判断をどこでするか.
前回も,1年後に発覚しているので,今回はもうしばらく様子を見る予定である.
しかし,でかくなったマダゴキを片手で押さえて脚広げさせるのは結構大変ですね.
2016 .12.21
ダニ駆除完了
Mite extermination completion
Panchlora sp.”Giant”のケージの底面.
ダニは見られない.
10月21日にアマミモリゴキブリのケースを最後に,ゴキブリケージでは発見されてない.
そこで,2ケージに分けて飼育していたものを1つにした.
唯一,ヤエヤマサソリで残っているが,幼体が多いので,置き場所を隔離して幼体が成長するのを待っている.
出来れば年内に実施して,春にはこの建物からの根絶を目指したいと思う.
2016 .10.21
今度はアマミモリゴキブリにダニ
A mite occurred to a breeding case of the Episymploce amamiensis this time.
中々根絶できないもう一種のダニ.
ケース内に息を吹きかけると,高い場所に向かって這い上がって蠢きはじめる.
ここに指を近づけると見る見る這い上がってくる.
矢印のない写真の左半分も同様な状況.
いつものように,幼虫だけ1個体ずつ容器に取り,ダニが付いていないことを確認して新ケースに移す.
気が遠くなる作業だ.
今回も2ケージに分けて再開.
2016 .10.19
マダゴキのダニ
The mite which is parasitic on the Gromphadorhina oblongonota
今年8月1日のブログで,ダニ再発による初齢幼虫からの再出発をお伝えした.
当時は,初齢幼虫ばかりで,ケージはスカスカだったが,現在は大分大きくなっている.
今回は大丈夫と思っているが,前回の再発もあったので,大型の幼虫2匹のダニ検査をした.
ショック~!!
ダニがいるではないか!
全数目視にて腹面部の確認したところ,6匹のダニ発見.
全てが3センチほどに成長したマダゴキから発見された.
ペストコントロールの現場でも,根絶は膨大な労力と資材を要する事から,維持基準を設定して管理することが望ましいとなっているので,根絶は如何に大変か理解できる.
しかし,トコジラミと同じで,目に見えて,外部に寄生する動物は,管理者から見ると全滅させたくなる.
今回の失敗は,初期幼虫選定で完全に1齢ばかりを選んでいなかった事.
初齢でもダニが付いている可能性が0ではない事を知らなかった事.
定期的な効果判定を実施していなかった事.
しばらくは1カ月おきに調査を実施したいと思う.
2016 .10.12
未だ残っていたダニ
Fight without the end.
過去の記録を見ると,昨年の9月頃より対策を進めているのがわかる.
この種も今年の3月に実施したが再発見された.
駆除した際に,しきれていないのか,新たな侵入による発生なのか.
多分,前者だと思うのだが.
幸い?なことに幼虫も多くなかったので,全数救出する.
左成虫.
右幼虫.
カップに1頭ずつダニを入れないように何度も移し替え,最後にダニを駆除してあるマットに餌のニンジンと共に一晩放置.
万が一ゴキブリ体表窪みに潜んでいるダニがいてもマットに移る時間を与え,その後篩にかけ完成.
念には念を入れ,幼虫は2ケージ.成虫は成虫で分け,3ケージ作成.
今までの再発経過から,駆除成功を確認できるのは約半年後となりそう.
長い!
2016 .9.6
ダニ残っていた
A mite lived
沖縄の種名のわからない小型種だが,肉厚でグラマラスな形態をして気に入っている.
餌を与えようと良く見ると例のダニが爆裂.
小型容器に緊急収容.
ダニは有無も言わさずケースごと熱湯直行.
まだ気を抜いてはいけないようだ.
2016 .6.30
またまた,ダニ出現
A mite appears again
激しく動き回る赤いダニ.
タカラダニより高速で移動する.
写真を撮ろうとアタフタしていたら,UFOごとく,突如消えた.
2016 .5.30
タカラダニまだまだ発生中
Balaustium murorum is occurring still more
最近,忙しすぎてヤマトシロアリの羽蟻や,本種に関してすっかり忘れていた.
ふと,会社の屋上を見ると,偶然目に飛び込んだ.
いるいる.
こっちも.
激しく動き回っていた.
動き回るくせに,意外とカメラ写りが良い.
肉眼でこれだけ鮮明に見えるダニはそうそういない.
赤く動きが早いので,気持ち悪がられるが,面白い生き物だと思う.
2016 .5.13
ダニの残党発見
Remnants discovery of the mite
例のダニのチェックを毎回行っている.
コワモンゴキブリは,成虫の寿命がワモンゴキブリに比べて短いので,ケージがすぐ汚れてしまう.
そんな訳で,床を換えようと思ったらいる!
チェックポイントは,水容器を持ち上げた時,その下の様子をジッと観察する.
動くのは,チャタテムシかダニ.
写真には写っていないが,この部分を数秒間凝視.
で,見つけてしまった.
コワモンはバンバン増えるのと,実験では使わないので,小数残し淘汰する.
はたして,根絶宣言を出せるのはいつになることやら.
2016 .3.15
ダニ発見のポイント
Point of the mite discovery
根絶を目指している例のダニ.
最近暖かくなって,発見するには良い時期となってきた.
この時期に,一気に根絶を目指すべく,目視による確認をケース1つずつ行っている.
ちなみにこのケースはPhoetalia pallida.
見るポイントは給水容器の下.
移動させた後,このゴミの中を動くものがいないか目視にて観察.
チャタテムシは大きさと動きで分かる.
一日に確認できるのは,約36ケース.
ここしばらく見つかっていなかったが,硫黄島産Pycnoscelus surinamensisのケージで発見.
これは前回駆除を実施したはずだが,再発した.
だが,先は見えてきたので,夏までには片をつけたいと思う.
2015 .12.21
飼育しているのは何?
What do you think to breed it?
Gromphadorhina oblongonotaですが.
答えは「←」.
初令からの飼育により,ダニの駆除は成功した.
そうなるとこのダニ,現状ではマダガスカルに行かねば採集できないダニとなる.
これだけ大きくなるダニは,日本でも多くないだろう(マダニ除く).
それはそれで貴重なはず.
このダニに関しては,優位に立つことが出来た.
例のマットに出るダニも,早くこうなりたいものだ.
2015 .11.25
またダニ
In addition, a mite occurred.
例のダニ.
これが最後と毎回処理しているが,終わったと思わせてまた新しいケージで見つかる.
今日もオガサワラゴキブリの名護で発見.
今までに処理が終わったのが以下の種.
ワモンゴキブリ(福岡)
クロゴキブリ(浅草)
ツチゴキブリ
ヤエヤマツチゴキブリ
オガサワラゴキブリ(西島・奄美大島・首里)
チャイロゴキブリ
Eucorydia sp.(2種)
ヤエヤマオオゴキブリ
リュウキュウクチキゴキブリ
Archimandrita tesselata
Blaberus colloseus
Blaberus giganteus
Blaberidae sp.
Hemithyrsocera histrio
Panchlora sp.(2種)
マットを入れている種だけでなく,ワモンやクロにも発生できるのが驚きだ.
オガサワラゴキ用駆除セット.
単為生殖している種は,極端なことを言えば幼虫1匹だけクリーニングして,別容器で飼育すれば,駆除は完了する.
とはいえ,数十匹は移している.
2015 .11.24
今度は緑のダニ?
Green mite outbreak this time?
先日は赤いダニでしたが,今回は緑!
ノートの上を歩いている模様.
ハダニかと思い良く見ると少し違う.
拡大.
アブラムシでした.
外を歩いている時に,体に着いたのでしょう.
意外と可愛い表情をしています.
2015 .11.18
キチマダニ ♀
Haemaphysalis flava ♀.
ヤギに寄生していた個体.
体長6mm.
刺激を与えたので脚を縮めている状態.
しばらくすると,ゆっくりと動き出す.
顕微鏡下だと,ゆっくりでもすぐに視界から消えていくので,写真は撮りづらい.
大きいので,こうして歩いている姿は何かひょうきんで見入ってしまう.
野兎病・日本紅斑熱を媒介する事が知られ,最近の研究では,今話題のSFTSV遺伝子も検出されており,マダニ類に吸血された事が分かったら,病院を受診することをお勧めする.
2015 .11.4
ダニの近況
The recent extermination situation of the mite
Blaberus giganteusにもダニが発生していた.
本種をこの特大プラケに移してから数年たつが,初めて床を換える事となった.
残ったツチゴキブリ.
勢いが無い,多分終わりだろう.
卵鞘も,孵化の可能性は低そうだ.
現在,ダニ発生ケースから,少しずつ生体を移し隔離中である.
年内中には,根絶宣言を出したいと思う.
2015 .10.5
指にイエダニ
Tropical rat mite on a finger
外出から帰り,PCに向かった頃気がついた.
この事務所では初.
このサイズの,動きの早いダニといえばイエダニ.
しかし,この部屋にはイエダニはいないはず.
最近,窓辺に良くハトが来るのでトリサシダニの可能性が高いというか,鳥由来としか考えられない.
プレパラートを作成すると・・・.
イエダニ.
なぜ?
そう,恐怖のイエダニ駆除の始まりとなりました.
2015 .9.30
ゴキブリマットに大発生しているダニ
The mites which occurred very much in the cockroach mat
チャイロゴキブリの飼育マットに大発生している.
←先の白い粒粒.
ざっと見てこの写真に中に数百は写っている.
こちらの方がわかりやすい.
もう,何を飼育しているのかわからない.
が,良く見ると,これ以外にも発生しているケージがあることが判明.
大体は,マットを入れている種だが,マットなど使っていないクロゴキの飼育ケージにも大発生していた.
これがそのダニ.
最近は,ダニの同定はしても分からないことが多いので,パス.
昔から,手に登るダニとして紹介しているのに比べ,一回り小さい.
原因は,マット保管ケース内で発生していたため,交換時に入った.
ではなぜ保管ケースで発生したか.
ダニが小さく,発生数が少ないと気が付き難い.
メンテの際,ダニが手に付いたまま,発生の無いケージをメンテし,移っていったと思われた.
ツチゴキブリが壊滅的な状況になった事は昨日お伝えしたが,このダニが多量にいた.
急遽,全てのケージを確認すると,結構見つかった.
×付箋が付いているのがダニ発生ケージ.
これからしばらく,このダニ殲滅の記事が多くなると思います.
2015 .9.28
9月にタカラダニ?
Erythraeidae which occurred in September?
夜仕事をしていたら,赤いダニ発見.
赤いダニといえばタカラダニ.
しかし,この季節はまだ卵のはず.
これは新発見か?
早速プレパラートを作り同定を試みるが,タカラダニではない事から,とりあえず保留.
葉ダニに一種かと思うが,やっぱり保留.
ダニは沢山いると嫌ですが,こうして見ると蚊やハエと同じで,綺麗ですね.
2015 .4.7
マダゴキに寄生しているダニいまだ発生
I cannot yet get rid of the tick which is parasitic on a hissing roach.
幾度となく水洗による駆除を試みているが,駆除できていない.
大型な上に,手にも上ってくる.
もう少し大きいと,ダニとして飼育するのも可だが,中途半端なサイズだ.
本ブログでも何度か掲載し,読者から初齢幼虫は寄生していないと聞いていたので,数匹見たが,肉眼で確認できる大きさのダニは付いていない.
そこで,飼育ケージは増やしたくないが,初齢ケージを作ることとした.
今後,生まれる幼虫を都度移し,数ヶ月かけた駆除をおこなう.
2015 .2.6
ササラダニ
Oribatida
Eucorydia sp. マットに直入れしてあった固形飼料の下面に大量に付着したダニ.
性質の悪いダニが大発生かと思い,拡大して一安心.
ササラダニのようだ.
姿がかわいい.
2014 .12.25
Histiostomatidae sp. の変態
Metamorphosis of the Histiostomatidae sp.
esacobossさんにHistiostomatidae spだと教えてもらったこのダニ.
宿主が生きている時はこの形態で,体表に張り付いている.
死ぬとこの形態となり,宿主を食い始める.
最初は,別の種かと思っていた.
しかし,ダニを落とそうとしてゴキブリを水につけたら簡単に溺れた(案外このグループは水が苦手)ので,観察用に隔離し翌日この状態になっていた.
このダニのグループは,屋外性のゴキブリや,他の昆虫類に普通に寄生し,成虫にも付いているので,幼虫殺し専門ではないのだろうが,何れにせよ嫌な生態をしている.
2014 .12.12
ダニ処理
Extermination of the ticks by a physical method
例の有害だか無害だか良く分からない,徘徊性のダニ.
現在,確認できている発生ケージはただ1つ.
不思議と自然消滅しているケージもあるが,原因不明.
駆除に当っては,基本床換えの際,虫体を適当に確保してからマットごと殲滅を計るのだが,このケージは幼虫が1mm程度でマットに潜っているのでそう簡単に出来ない.
そこで,前から思っていた,息を吹きかけるとケーズ壁面を登ってくる反応を利用して,毎日,ガムテープを丸めた粘着棒で貼り付けて駆除できるか挑戦.
乞うご期待.
2014 .3.13
Therea regularisに発生したダニ
The ticks generated in the breeding cage of Therea regularis .
ゴキブリの外部に寄生している様子は無いが,水容器の周りに群がっているのは気になる.
体表に付着するタイプではないが,マダゴキの体表を徘徊するダニに似ていない事も無い.
このダニは,付着している水容器を持つと,手に登ってくるので,どちらかと言うとマットに湧く種に近いように思える.
2012 .11.2
力尽きたアルビノクマネズミ
The albino Rattus rattus which greeted the life.
若い頃は白毛も綺麗なのだが,歳をとると汚れが目立つ.
ケージ内の床面でうずくまる雄.
このまま放置すると,絶命後食べられてしまうので,隔離し,静かに余生を送らせる事とした.
2012 .5.15
ケナガコナダニ
Tyrophagus putrescentiae
卓上Zoo のヒメヒョウホンムシタッパーが粉吹いていた.
こうなると,肉眼で見える.
蓋の内側.
中の飼料.
幸い,虫体はピンピンしていたので別容器にセットしなおす.
産卵しているかもしれないが,これは廃棄とする.
2012 .3.16
赤いダニ その後
Red ticks . After that.
何を食べているか全く分からなかった.
死んでいく時は,体が縮んでしまうが,赤い皮膚は鮮明な色のまま土の中に残る.
結局,謎のまま終わった.
2012 .1.26
ダニ駆除
Tick extermination.
ヨロイモグラゴキブリの床換えをしたのだが,その理由がこれ.
写真中央のピンク+ダイダイ÷2 の色をしたツブツブ.
拡大,矢印のツブツブ状のもの,全てダニ.
例の手に登るやつです.
レンジで「チン」して殺虫するのだが,時間が短いと熱の伝わりが遅い表面中央に集合する.
凄い数である.
なかなか根絶できない厄介なダニ.
2012 .1.23
ツメダニ
Cheyletidae sp.
書類の上に小さな動くものを発見.
チリダニか,例のマットに大発生する徘徊性の種と思い,指で潰したが,まだ動いている.
いつものダニ類なら潰れる圧をかけたはずが潰れないのは,いつものダニでない可能性がある.
拡大すると,ツメダニでした.
クワガタツメダニと思われる.
発生源はゴキブリケージ内の餌箱に違いない.
わざわざダニを飼育するのも大変なので,ほしいときにツメダニが手には入るのは便利といえば便利.
今まで気がつかなかったのだが,ツメダニって結構丈夫なんですね.
2011 .4.8
ダニ
以前入手したダニ.
体長10mm以上.
こんなに大きいとダニと言う気がしない.
この中にいます.
一時期,ちょっと話題になったと思います.
なんとも,何を食べているか良く分かりませんが,1匹生きています.
痩せもせず,太りもせず,増えもせず.
一説では単為生殖と聞いた事もありますが真偽は分かりません.
拡大するとビロード状の長い毛が生えており,綺麗である.
タカラダニの巨大種に見えるが動きはほとんどない.
2011 .1.19
マダゴキ類のダニ駆除 その4
ちょうど1年前に全数水洗駆除を実施したが,残党がいたらしく,現時点で再び大発生となってしまった.
幸いな事に,炭カルの滑り効果と,蓋の間にシートを挟んでいる為か,他のマダゴキ類には移らない.
前回水道洗浄した後に,ダニに効果あると教えてもらったスプレーを使用して見た.
腹面に多く付着しているので,腹面だけ2吹きかけた結果.
スプレーを避けて背面や,ゴキブリから離れて徘徊するダニもいる.
一応効果はあるようだ.
しかし,
一晩置いといたら,元の通りゴキブリに付着していた.
スプレーした後,離れたダニを回収しないと,ダメなようだ.
ダニを殺す訳では無いので,当たり前といえば当り前だが.
2010 .8.11
殺戮ダニからの生き残りたち 最終章
脱皮したようである.
顔面のおびただしいダニは消えうせている.
しかし,数匹残っているのでピンセットで排除した.
脱皮殻には移動しそこねたか,まだ張り付いているダニもいる.
脱皮殻内を見ると,死骸を食べるタイプのダニがうごめいている.
全部廃棄.
この個体が無事産仔すれば復活する事になる.
2010 .8.2
殺戮ダニからの生き残りたち
発見当初,2,3齢だった個体は,脱皮でもしたのか一回り大きくなり,ダニも殆んど付着していない.
こちらの成熟幼虫も,顔面や口器周りはなくなっている.
上手く脱皮のタイミングで見つけられると,殻を撤去しダニの駆除も進むのだが.
ちなみに,今回利用したダニ.
結構役立ちそうで,数週間前にマダラゴキブリケージに発生していた,ゴキブリに徘徊的に付着している0.5mmほどダニ(マダゴキに寄生している物とは全然小さい)も,気になったので,このハンターダニを入れたところ,いなくなっているようだ.
使い方によっては生物農薬的に使えそうな気がしてきた.
そのほか,ガイマイゴミムシダマシの幼虫が良いと教えていただき,早速投入しようとしたら全滅していて使えませんでした.
害虫の累代はゴキブリより難しい.
今回,この件で様々な方法を皆様に教えていただきました.
次の機会(2度と起きては困るが)に試したいと思います.
有難うございました.
2010 .7.30
殺ゴキブリダニ寄生実験結果 3
実験2の結果
ダニが付いたニンジンと一緒に入れたオガサワラゴキブリ.
約1週間後
顔面には3匹付いていた.
体は腿節に2匹付着していただけ.
ニンジンに集っていたダニが変形して寄生するのでは無さそうだ.
寄生したダニは,ニンジンの中に紛れていたのだろう.
何れにせよ,発生した場合は完全に隔離しなければいけないだろう.
2010 .7.23
殺ゴキブリダニ寄生実験結果 2
スカンクゴキブリ Eurycotis floridana
全頭生存.
寄生も殆んど見られないが,皆無ではなく腹面に少々.
最後 Blaberus discoidalis
こちらも全頭生存.
寄生部位は顔面.
そして腹面も.
こうしてみると,種を選ばず寄生する事は可能のようだ.
冗談ではない.
他のゴキブリまで感染したら大変なことになる.
一つ気が付いた事で,餌として入れたニンジンにも,オガサワラゴキブリ死骸体腔内に詰まっていたダニと同じダニが猛烈に付着している.
そこでこのダニが付いたニンジンと,無寄生のオガサワラゴキブリをカップに入れ,どうなるか観察する事にする.
2010 .7.22
殺ゴキブリダニ寄生実験結果 1
5日後.
まずは チャバネゴキブリ Blattella germanica
何匹か死亡している.
顔面.
結構な数が寄生している.
腹面,脚部.
こちらも無数に付着している.
次にワモンゴキブリ Periplaneta americana
大きい為か全頭生存.
顔面には付着していなかったが,腹面や腹部末端に少数付着.
オガサワラゴキブリ Pycnoscelus surinamensis
全頭生存.
被害に遭った種と同属なだけに,付着の部位が良く似ている.
顔面.
脚.
2010 .7.21
殺ゴキブリダニの再来 その4
あの事件翌日.
中齢幼虫1匹,初齢1匹を残し全て上の写真のようになった.
虫体内部にダニが群がり,昨日まで生きていた個体とは思えない.
次なる手として,生き延びた個体を,例の徘徊性ダニ多発マットに入れた.
いつもは目の敵にしているが,よく考えるとこのダニが発生して飼育個体に問題が発生したことは一度も無い.
これで様子を見る.
2010 .7.16
殺ゴキブリダニの再来 その3 実験
このダニは果たして地上徘徊性のゴキブリにも寄生するのだろうか?
感染拡大は怖いが,気になったので以下の種で簡易実験をしてみた.
①家屋害虫の代表種 チャバネゴキブリ Blattella germanica
②大型害虫種 世界のワモンゴキブリ Periplaneta americana
③同属の地中性ゴキブリ オガサワラゴキブリ Pycnoscelus surinamensis
④臭いだけは負けないスカンクゴキブリ Eurycotis floridana
⑤屋外の大型有名種 Blaberus discoidalis
Blattella germanica
Periplaneta americana
Pycnoscelus surinamensis
Eurycotis floridana
Blaberus discoidalis
それぞれの容器に餌は固型飼料,水と餌としてニンジンを入れた.
そこにダニ湧きマットを小さじ1杯入れ,1週間ほど放置する.
こんな状態.
結果の評価として, Pycnoscelus surinamensisをコントロールとして比較する事にする.
ちなみに,この作業は,飼育室外で行い,作業後は風呂に入り,服も着替えその日は飼育室にも立ち入らずに家に帰った.
結果は後日.
2010 .7.15
殺ゴキブリダニの再来 その2 悪あがき
とりあえず救出した個体は,ダニ忌避効果をうたっている針葉樹マットに移す.
そして,容器の保管も飼育室から離れた場所に隔離する事とした.
恐ろしい事になっている.
本当に再来だ.
拡大し,あの時の標本と比較したが,どうやら外見は全く同じ.
もう1種,.
こいつも前回の発生時,一緒にいたのと同じ.
2010 .7.14
殺ゴキブリダニの再来 その1
タイ産のPycnoscelus sp.のマットに異変が.
そこかしこがピンク色になっている.
また,マットにダニでも出たかと思ったが,何かが違う.
水容器の上で,おかしな死に方をした幼虫.
マットを探すが生きた個体が殆んどいない.
探し出した幼虫には,見に覚えのあるダニがビッシリ付いている.
エジプト砂漠ゴキブリ Polyphaga aegyptica の時と同じである.
結局,救出できたのはこの5匹のみ.
またやってしまった・・・.
Polyphaga aegyptica は卵鞘を産んだので,卵鞘からのダニ排除で救出できたが,本種は卵胎生.
この5匹が頼みの綱だ.
確か,単為生殖していたと思ったので,1匹でも残れば復活できるのだが.
2009 .12.15
マダガスカルゴキブリ類に寄生するダニ その3
大きさ以外の違いは鋏角の形.
大きいダニの鋏角.
小さいダニの鋏角.
これは写真では分かり難い.
腹肛板の形.
腹肛板はダニの腹面下方にある肛門の周りの少し色が付いている三角形の部分.
大きいダニ.
真中に口のような楕円部がありその左右に毛が一本ずつ.
その周りにおたふくのような形が腹肛板.
小さいダニ.
こちらの方が分かりやすくギターを引く時のピックの形をしている.
恐らく両種とも同属だと思うが同定はまだ出来ていない.
駆除に関しては少し考えてみようと思う.
2009 .12.14
マダガスカルゴキブリ類に寄生するダニ その2
沢山寄生しているのは分かった.
では,ゴキブリ1匹に何匹寄生しているか?
気になったので調べてみた.
と言っても各1個体だけだが.
方法は70%エタノールを洗瓶にて吹きかけ洗い流す.
面白いようにダニがはがれて落ちてくる.
結果は
Elliptorhina chopardi (Lefeuvre) には73匹
Gromphadorhina oblongonota には39匹
結構寄生している.
ここで気が付いたのだが,本種のような小型マダゴキに付いているダニと,
Gromphadorhina oblongonotaのような大型種に付いているダニと大きさが違う.
右の大きい2匹はGromphadorhina oblongonota.
左の小さい2匹はElliptorhina chopardi (Lefeuvre)
どれもMAXの個体の比較である.
それぞれの拡大.
大きいダニ背面.
腹面.
小さいダニ背面.
同じく腹面.
2009 .5.27
イエダニ刺咬部位
クマネズミを飼育していると飼育施設内にイエダニが発生する.
発生密度が低いと,人(飼育者)まで被害にあうことは少ないが,
突如として大発生し,大変な事態となる.
気が付くきっかけは私が被害にあうこと.
最初は「あれ?かゆい.どこかでやられたかな?」程度である.
発生源が飼育施設にあると気が付くのにタイムラグがある.
大体パンツのゴム回りに2,3箇所刺されておかしいと気が付く.
イエダニが主に刺す部位は上から
1. 脇の下
2. 二の腕
3. へそ回り
4. パンツゴム回り(背中方面はあまり刺さない)
5. 股間(前と後ろ)
6. 靴下ゴム回り
となる.
5番は場所が場所なだけに人前で掻くことも出来ず,辛いものがある(笑).
治療は特にしたことは無いが,痒み止めでも塗れば速く収まると思う.
しかし,個人差があるので程度により皮膚科を診療するなど各自対応していただきたい.
あまり綺麗な写真ではないので恐縮ですが,
イエダニに刺されて掻いた後.
2009 .5.26
イエダニ
ダニ目 中気門亜目 オオサシダニ科
イエダニ Ornithonyssus bacoti(Hirst)
都市部に生息している家ネズミの主要外部寄生虫である.
様々な実験に使用するクマネズミは,通常野外から採集してくる.
するとその体にはイエダニが付着している.
この写真は野外で採集したクマネズミ幼獣に付着して吸血しているイエダニ(→).
ネズミの体表や,ネズミが日常的に潜んでいる巣のような箇所に生息しており,
ネズミの体表より吸血し生活している.
血を吸って赤黒くなったダニ.
同定をする際はプレパラートを作る.
するとこのように見えるようになる.
「イエダニ」というと,
畳や布団に普通に発生しているダニを指しているかのような表現がしばしば見受けられるが,
本種はネズミが生息していなければ家屋内に発生すえる事はあり得ない.
良く似た種で,スズメやハトの巣に生息するトリサシダニやスズメサシダニなども人から吸血し,
刺咬被害を出すが,いずれにせよ鳥獣類が家屋内外に生息していなければ,発生はしない.
そんな彼らが宿主であるネズミが駆除されたり,死亡したりすると,
餌となる吸血源が無くなり,一時的に人から吸血し空腹を紛らわす.
その時に無数のイエダニが天井等より室内に侵入し問題となる.
駆除方法としては,発生源になっている死鼠の回収や放棄された巣の撤去等,
生息原因の除去も重要であるが,イエダニの場合は直ちに人に被害が出るため,
殺虫剤を使用するのが好ましいと思う.
イエダニ等の中気門亜目はチリダニ類が属する無気門亜目に比べ,
殺虫剤の感受性が高いので,殺虫剤の効果は出易い.
2009 .3.18
エジプト砂漠ローチ ダニ駆除
頭部を中心に付着しているダニであるが,
以下のダニ駆除を行ったが,1週間程度では効果は無かった.
・クン炭マット
・針葉樹マット(市販ダニ忌避マット)
・ダニ忌避スプレー(アルコール主成分)
だめもとで,当社で販売しているニーム製剤の昆虫忌避スプレーを少量筆で付けてみた.
この薬は元々このような目的で使用するものではないが,忌避効果はある.
塗布前.
隙間が無いほどダニが付着している.
いつ見てもひどい状態だ.
塗布翌日.
ダニが固着していたのが離れ歩き回っている.
2日後.
まだ付いているが7割ほどのダニは取れたようだ.
繰り返せば綺麗に落とす事が出来そうである.
ただし,顔面に塗るため,ゴキブリの口から忌避剤が体内に取りこまれる.
その結果,成虫は今のところ(4日後)生きているが,
幼虫は3匹処理し全て死亡した.
気門と口器以外に塗布すれば大丈夫だと思うが,
濃度や塗布の仕方など検討の余地は十分ありそうだ.
2009 .3.13
ボーセリンローチ マットに発生したダニ
生き物を飼育していると,様々なダニや小型のハエが飼育環境から発生する.
特にマット(土やヤシガラなど)使用していると,
その中にいつの間にか様々な小さな生き物が発生する.
小型のハエは主にノミバエ類やクロバネキノコバエ類が多い.
ショウジョウバエ類も発生している事もあるようだが,私は経験が無い.
特に屋外から採集してきた枯葉や土には,
必ずといっていいほどクロバネキノコバエの幼虫や蛹が潜んでいる.
私は室内に持ち込む際,土中の必要な生き物だけ抜き取り,
他は全て廃棄する.
シロアリなどのどうしても土ごと持ち込まなければいけない場合は,
密閉できるプラケか蓋の間に防虫用のシートを挟み,
その中にアシダカグモなどの子供を入れておく.
すると土より発生したコバエ類はクモの餌食となり,駆除してくれる.
結構便利である.
話はそれたが,飼育に使うマット内,
特に加湿しているマットに以前から発生していたダニ.
特にゴキブリの飼育に悪影響は無いので,放置していたが,
エジプト砂漠ローチの事もあり,ついでに調べてみた.
篩ったマット.
沢山のダニがうごめいている.
体長5㎜内外の動きも活発なダニ.
マットを触っていると手にも登ってくる.
しかし,特に刺されたことも無く,今のところ不快なだけであるが,
大事を考えマットの交換と合わせて,同定を試みた.
頭部拡大.
鋏角が長大で,大きな鋏が見える.
ホコダニ科の1種と思われ,土壌落葉層で自由生活をしている.
食性は土中の昆虫死骸やカビなどと考えられるが,
土壌中のダニの生態はあまり研究されていない.
2009 .3.5
エジプト砂漠ローチ産卵
寄生したダニを何とか取れない物かと,
市販しているダニ忌避マットなるものに数個体入れてある.
ダニは全く取れる気配が無い.
そんな中卵鞘を産み始めた.
朝10時の状態.
まだ形ははっきりとしない.
午後2時.
約4時間後.
午後8時.
約10時間後.
まだ産み落とされていない.
翌朝.
すでに産み落とされていた.
マットに複数飼育していると,大概卵鞘はマット上に転がっている.
その為,ばらばら産み落とすタイプだと思っていた.
しかし,本当は,ちゃんと土中に産み付ける行動をとるようだ.
孵化するといいのだが.
何ヵ月かかるだろう.
2008 .5.26
カベアナタカラダニ 5月の様子
浅草の事務所屋上で見つけた.
すでに1㎜近くまで成長しており,写真を撮ろうとしたが動きが素早く,
全然ピントが合わないので,指で当て身をくらわせ,静かになった瞬間を撮った.
拡大
上野営業所の人に今年のタカラダニ駆除件数を確認したところ,
台東区は今のところあまり多くないとの事.
皆さんのところはどうでしょう.
2008 .3.26
カベアナタカラダニ その2
このダニは未だに生態がハッキリと判っておらず,
事前に発生を予防する事が難しい.
一般的によく出現するのは,ビルの屋上,テラス,屋外のプールサイド,ブロック塀,ベンチ等の日当たりの良い場所に多い.
採集された個体を調べると,未だ雄は発見されておらず,
雌のみの単為生殖とも考えられている.
成長すると1㎜ほどになり,動きが素早く目に付くため嫌われる.
しかし,実害は殆ど報告されておらず,衣類などに付着している個体を知らずにつぶしたりすると,赤くシミが出来程度である.
参考文献:原色ペストコントロール図説Ⅴ,P52
2008 .3.25
カベアナタカラダニ その1
ダニ目
タカラダニ科
Balaustium murorum(Hermann)
カベアナタカラダニ
5月初旬より屋外のコンクリート構造物表面に多く出没する赤いダニ.
昨日,子供と家のまわりを散歩していると,
「そう言えばこの辺にいつもいるよね」てな訳で探してみると・・・いました.
子供連れの良いところは,往来の激しい場所でコンクリート壁を接写していても,
それほど怪しまれないところです.
拡大してもよく判らない.
大きさはまだ針の先程度で,よく見ないと判らない大きさと動きです.
これから約1ヶ月ほどすると,1㎜ほどに成長し,不快生物へと変身します.
2007 .12.4
ゴキブリ飼料に発生するダニその3 ダニの交尾,卵
ケナガコナダニの交尾である.
集団で飼育が可能な生き物は,結構簡単に観察できる.
しかし,小さいので何処でも見られるという物でも無いかも知れない.
コナダニ類やチリダニ類は一般家屋内には普通に生息しており,生息数が異常に増えるとツメダニ類が繁殖し,人が刺される被害が出る.
しかし,近年ウール絨毯や藁床畳の減少により,以前に比べるとその発生は減ってきている.
近い将来,ヒトノミや人回虫のように日本では絶滅に瀕する種になる可能性もあるのでは.
下がその卵.
黒い線と線の幅が定規の1㎜である.
ダニも小さいが,卵はやはりもっと小さい.
でも,卵の格好をしているのは確認できる.
2007 .12.3
ゴキブリ飼料に発生するダニその2
フトツメダニは塵食ダニ類より動きが速く,見方を変えると落ち着きのない動き方ととる事も出来る.
大きさの比較のためケナガコナダニを餌として与えた.
食べる瞬間をとらえようと思ったが,食べてくれなかった.
2007 .11.30
ゴキブリ飼料に発生するダニ
ゴキブリを飼育するのに,ネズミの固形飼料を使用している事は以前にお伝えしているが,その餌入れの食べかすにいつも発生しているダニがいる事は以前より気がついていた.しかし,ゴキブリの繁殖や個体に対して危害を与える事はないと同定もせずに放置していたのだが,最近,私の体にダニ刺されのような発疹がたまに出るため,何がいるか調べてみた.
すると,発生している優占種は予想通りケナガコナダニであったが,その中に動きの速い意外なダニがいるのを発見した.
フトツメダニCheyletus malaccesisである.
家屋内の塵から見つかるダニは,私が見るものは大抵ミナミツメダニなので,
意外なトコに意外なダニがいる事に驚いた.
ツメダニ類は他のダニを捕食して生活しており,今回の場合はケナガコナダニを捕食し繁殖していたのであろう.
ツメダニ類は吸血はしないが,人の皮膚を刺し痒みを起こす原因となる.
ツメダニ類の累代飼育はした事がなかったが,入手が簡単になった.