サツマツチゴキブリ
2024 .4.1
サツマツチゴキブリ
Margattea satsumana
昨年1月に採集した累代飼育ですが,今回は意外と調子がよい.
雌.
雄.
いつもは1年くらいで腹部が伸長したバランス悪い体形になり,卵を産まなくなったりするのだがどれも普通.
中齢より小型の幼虫もおり良い感じ.
2023 .5.25
サツマツチゴキブリ累代
Successive rearing
今年1月に採集してきた個体群が現在F1生産中.
幼虫はツチよりも黒斑が少ないせいか黄色が目立ちます.
ミナミヒラタゴキブリの幼虫に間違えそうですね.
2022 .4.26
サツマツチゴキブリのダニ駆除
Mite extermination in rearing containers of Margattea satsumana
少しずつダニを追い詰めてきました.
このラベルが貼ってあるのもあとわずか.
今日はサツマツチゴキブリのケージ.
いつものように熱湯(70℃前後)を張った容器を脇に置き,ゴキブリの付着していないシェルターを一つづつしゃぶしゃぶしながらゴキブリを探して新容器に移していきます.
このようにして見つかった虫体は,別容器に入れ1個体筒ダニの付着を確認してOKなら新容器に移します.
ちょうど卵鞘が孵化したタイミングだったようで1齢がいます.
成虫.
これらの容器から少しづつピンセットでつまんで確認と熱湯風呂か救出で移していきます.
終了間近.
卵鞘も回収して実体でダニ付着と死亡卵鞘を選別して別保管.
でも,孵化しそうにない卵鞘が多いですね.
完了です.
採集したときより減ってます.
卵鞘が孵化しないとやばそうですね.
ダニも再発無いことを祈ります.
2021 .10.12
サツマツチゴキブリ
Margattea satsumana.
2年ぶりに再開しました.
いつもは真冬に採集した個体から飼育を始めていましたが,今回は夏採集個体からスタートします.
夏は中齢幼虫が多く老齢幼虫は全体の1割程度でしょうか?
これらが秋に成虫になり越冬すると思われます.
Archiblatta hoeveniiが2匹と減り,キノコの消費に余剰が出たので最近はいろんな種に与えています.
本種も少しは興味があるようですね.
実際のところ野外ではあらゆるジャンルの物食べていると思うので,そのバランスを人工的な飼育環境で再現するのは難しいと思います.
しかし,そんなこと言っていたら何も進まないのでやれることはやりたいと思っています.
2019 .7.26
2種消滅
Two species disappear
キスジゴキブリ.
2017年夏に幼虫からはじめ昨年は成虫になりF1が取れた.
その幼虫が早春より羽化が始まり,卵鞘が孵化せず全滅.
サツマツチゴキブリ.
同じく2017年冬に幼虫と成虫で採集して2018年は幼虫が出るがその幼虫が取れずに全滅.
同じことを繰り返している自分が情けない.
今年も再チャレンジする予定だが,解決策はない.
2015 .6.30
サツマツチゴキブリ幼虫
Nymph of Margattea satsumana
今年2月に採集した個体のF1幼虫達.
続々孵化中.
野外に生息する小型種の初齢幼虫の多くは,なぜか樹脂でできた,自然界に存在しない筈の物の表面に多く付着している.
樹皮や,葉にも当然付着しているが,それより多くの個体が観察される.
場所は選ばないって事でしょうか.
2015 .5.21
サツマツチゴキブリ1齢幼虫
First instar of Margattea satsumana.
1齢幼虫は久しぶりです.
春に採集した越冬中の個体のWF1.
今回の保管環境は,採集してから室内でも20℃越えない場所においておきました.
多分屋外よりは少し早い産卵,孵化と思いますが,それほどずれていないでしょう.
2015 .4.16
サツマツチゴキブリの自然解越
サツマツチゴキブリの越冬の解除
Cancellation of wintering of the Margattea satsuman
飼育室の最下層に置いたまま.
温度は17℃前後.
幼虫は幼虫のまま.
成虫もそのまま.
ヒメクロゴキブリもそうだが,小型の関東に分布する野外種は,加温しない方がよさそうだ.
2015 .2.26
サツマツチゴキブリ産卵
Laying ootheca of the Margattea kumamotonis kumamotonis.
昨日採集してきた雌成虫が卵鞘をつけている.
越冬が終わると直ちに繁殖に移るのだろう.
2015 .2.16
サツマツチゴキブリ採集
Collection of the Margattea satsumana
早速作製したシフター(篩かな)を使い採集してきた.
本種の関東での越冬状態は,このように落ち葉に付着して過ごしていると思われる.
今日は朝から冷え込んでいたため,この状態のまま全く動く気配がない.
で,シフター下部に落下した雌成虫.
幼虫.
採れます.
過去に同じ場所で冬季に数回採集しましたが,過去の実績は1時間で数匹.
今回は,40分ほどで20匹.
実に効率がいい.
最後に,篩った物をビニールに入れ持ち帰り,事務所でも採集して合計30匹捕獲.
現地作業1時間以内でこれだけ採れれば大成功でしょう.
結果は,雌成虫5匹.幼虫25匹.
雄成虫は捕獲されず.
その考察は別の機会にしたいと思う.
2012 .7.4
サツマツチゴキブリと卵鞘
The female and ootheca of Margattea satsumana.
卵鞘を持つ親はキレイだ.
2010 .9.14
ツチゴキブリ,サツマツチゴキブリ幼虫比較
サツマツチゴキブリ 中齢幼虫.
ツチゴキブリ 中齢幼虫.
サツマツチは胸背下縁に沿って黒粒が入り,ラインのように見える.
ツチは単茶色で「ぼやー」とした雰囲気.
2010 .5.25
サツマツチゴキブリ 今年の個体
いつもは採集しやすいことから,冬に採集してくるが,冬採集の個体は毎回累代に失敗する.験を担ぐわけではないが,今年は冬ではない季節(初夏)の採集個体出チャレンジ.
今の時期は暖かいなめ動きが早く,2匹しか捕まらなかった.
が,両方とも成虫.
♀2であった.
2009 .1.7
サツマツチゴキブリの越冬
モリチャバネゴキブリに続き,屋外越冬をしているサツマツチゴキブリ.
ツチゴキブリ属は地表徘徊性のゴキブリである.
モリチャバネゴキブリのように,活動期は落葉層で生活している.
生息環境は森よりも開けた,日当たりの良い場所でよく見かける.
落ち葉と一緒にすくい上げると,寒さの為引っくり返って動かない.
容器に入れ,暖めると活発に動き始める.
幼虫.
モリチャバネゴキブリの場合,成虫越冬は観察した事がないが,
本種は,幼虫から成虫のステージで越冬をする.
2008 .12.25
サツマツチゴキブリ
Blattellidae チャバネゴキブリ科
Genus Margattea Shelford ツチゴキブリ属
Margattea satsumana(Asahina) サツマツチゴキブリ
Margattea kumamotonis kumamotonis(Shiraki) ツチゴキブリの亜種として本種と,
Margattea kumamotonis shirakii(Princis) ヒメツチゴキブリ,
Margattea ogatai(Asahina) ヤエヤマツチゴキブリ,
こちらが♂成虫.
体長8mm内外の小型種.
動きが速く,捕獲は容易ではない.
地表面でよく見られ,落ち葉の間に逃げ込む.
♀成虫.
生みつけた卵鞘.
非常に小さく,短い.