コワモンゴキブリ
2024 .3.27
ゴキブリ属2種
2 species of Periplaneta
大事飼育しているPeriplanetaが続々羽化してきました.
春間近.
まずは,西表の黒っぽい幼虫.
ちなみにこちらは普通色.
終齢幼虫でほぼバレてしまいましたが,黒っぽい成虫にはならず,普通のコワモンゴキブリになりました.
もしかしたら変わった色彩になるかと思いましたが残念.
しかし,この成虫雌なので,違う色彩になったら雄を入手しなければ正体分からないのでそれはそれで,悶々と過ごさなくてはならないところでした.
もう1つ,ウルシゴキブリ羽化.
屋久島産です.
美しいですね.
うん,美しい.
2023 .10.11
謎のPeriplaneta
Mysterious Periplaneta
当初,ウルシゴキブリあたりだろうと思っていたのですが,なんとなく違う.
こちらがウルシゴキブリ.
こちらがコワモンゴキブリ.
どちらかというとコワモンゴキブリに近いようだが色は黒い.
ゴキブリの同定は,成虫にしないと正体が分かりません.
特に野外種は化ける可能性があるので皆さんも成虫にしてから同定しましょう.
2023 .9.5
父島のゴキブリ他
Chichijima Cockroaches, etc.
夜のゴキブリ観察.
何かの糞を食べに来ているコワモンゴキブリ?の幼虫.
成虫.
沢山いました.
ワモンゴキブリ.
こちらも沢山.
多分オガサワラウスヒラタゴキブリ幼虫.
脱皮途中のホオグロヤモリ.
ボロボロ.
最初は死骸が付着しているのかと思いましたが動きました.
他にもミナミヒラタゴキブリも沢山いましたが,素早く写真撮れませんでした,
2023 .3.30
幼虫たち
Cockroach nymphs
昨年頂いた幼虫たちが大きくなりなんとなく種が分かってきました.
こちらは10月に頂いた宮古島の幼虫.
コワモンゴキブリの可能性高いですがどうでしょう.
こちらは5月に頂いた幼虫.
キスジゴキブリ終齢幼虫です.
やはり1年かかりますね.
ゴキブリの幼虫は何回も脱皮して成長するため,その都度形態が変化します.
そのため,幼虫での同定は基本しません.
ただ,飼育している種に関しては飼育している幼虫と比較できるので同定は可能です.
しかし,同属となると難しく何よりごく稀に変わったのが羽化します.
これが楽しいのです.
2022 .10.14
父島2日目
Chichijima Island, Day 2
今日は日中作業の合間に見つけました.
昨日見れなかったオガサワラゴキブリ発見.
幼虫合わせて沢山いる.
生きているっポイ卵鞘.
この長さからコワモンか?と思ったら近くに死骸が.
前胸背板.
上翅.
そして幼虫.
ヒメチャバネゴキブリも目撃したのですが素早すぎて写真撮れませんでした.
2日間で6種.
後はオガサワラウスヒラタゴキブリとチャオビゴキブリが捕れるとフルコンプ.
しかし,明日は離島なのでこれで終了.
お疲れさまでした.
2022 .10.13
父島到着1日目
Arrival on Chichijima Island, Day 1
昨晩は大分揺れましたが,小笠原の天気は上々.
まずは宿舎に設置したトラップの確認.
たくさん仕掛けてあったのですがゴキブリだけ紹介.
台所.
ミナミヒラタゴキブリの幼虫.
物置.
ワモンゴキブリの初齢だと思います.
今回の父島は夜間調査が多いので早くもゴキブリ多数見かけました.
フタテンコバネゴキブリ雌成虫.
ミナミヒラタゴキブリ幼虫.
素早くて撮れない.
コワモンゴキブリ雌成虫(卵鞘付き).
ワモンゴキブリ雌成虫.
ついでに爬虫類両生類も.
活動中のオガサワラヤモリ.
寝ているグリーンアノール.
ライトで起きた?
入浴中のオオヒキガエル.
まだまだここは夏まっさかり.
2019 .7.30
コワモンゴキブリの求愛行動
Courtship behavior of the Periplaneta australasiae
コワモンゴキブリ♂の求愛行動.
腹部背面にある誘引線からフェロモンを出し♀を誘引する.
が,よく見ると寄って来ているのは♂だ.
残念.
2019 .7.12
離島
Leave the island
本日離島です.
天気は上々.
昨日までは忙しくまた,天気も思わしくなかったので動物の観察もままならなかったのですが,やっと少しできました.
コアシダカグモ.
コワモンゴキブリ幼虫.
アフリカマイマイ.
今回,雨が多かった為か,いつもより多くの個体を見ました.
アノール.
交尾している姿は久しぶりに見ました.
なぞの鳥の巣.
巣立った後のようです.
何の巣でしょうか?
青い海.
次の予定は9月.
2017 .3.31
コワモンゴキブリの前胸背板変異個体
Pronotum Mutant in Periplaneta australasiae
前胸背板黒化個体.
ワモンでは珍しくないが,コワモンは初めて見た.
しかし,前翅の黄色いストライプは残っているので,ワモンと見間違えることはない.
普通との比較.
2015 .3.17
床換え中の風景
The scenery which is cleaning the breeding container.
交尾中のコワモンゴキブリ.
多少手荒に扱っても,離れられない2匹であった.
2015 .2.9
コワモンゴキブリ登場
Periplaneta australasiae appearance.
寒いぞ!と,抗議しているのか.
本種の発生場所としては温室内が普通だが,稀にビルのマンホール内で異常発生していることがある.
動きが鈍いようで,ゴキブリ捕獲ピンセットで簡単に御用となった.
2014 .6.2
コワモンゴキブリ1齢幼虫
A nymph of first instar of Periplaneta australasiae.
床換えをした.
この系統も,こちらに来て8年が経過した.
丈夫な種である.
寿命はPeriplaneta属の熱帯害虫御三家の中でワモンに次ぐ2番手.
小柄ではあるが,トビイロより長い.
前.
後.
1齢幼虫.
コワモンの1齢幼虫はクロゴキの1齢幼虫に良く似ている.
違いは,三原(2003)によると,分布地によって分けている.
いつもこの話題になると,「よし,形態を調べよう」と思うのだが,いつでも出来るとの思いから,先送りとなってしまう.
2013 .10.11
コワモンゴキブリの脱走
Desertion of Periplaneta australasiae.
コワモンゴキブリがこんな状態になったのは初めてかもしれない.
と言う事は,放置しすぎだろう.
蓋に卵鞘.
当然,炭カルはこの有様.
2012 .11.29
コワモン??
Periplaneta australasiae ??
Dorylaea orini.
これがコワモンゴキブリ.
Dorylaea oriniは雌が長翅で,雄が短翅らしい.
それにしてもよく似ている.
これだけ似ていて,属が違うのですから分類は難しいですね.
増えたら詳細を比較してみます.
乞うご期待.
2012 .8.15
コワモンゴキブリの齧る能力
Capability which Periplaneta australasiae gnaws
大型のGlass climbing 可能な種は,炭カルが落ちて放置しておくとこうなる.
成虫も余裕で通過できる大穴.
面白い事に,これに気がつき蓋を取ろうとしたら,紙の上にいた成虫数匹は,逃げ迷うことなくこの穴から,ケージ内に戻っていった.
逃走経路を記憶していたかのようなスムーズさだった.
裏から見ると,他にも数箇所齧って小さな穴(赤→)が空いていた.
大穴だけであれば,切り詰めて小プラケに使いまわすのだが,微妙な穴あき具合だ.
拡大.
繊維の切断面は,切れの悪いニッパーのような物で切ったように見える.
ゴキブリの顎を見ると,なんとなく納得する.
この動物の齧り後だが,犯人が分かっていれば何とでもいえるが,犯人探しの仕事は,白い頭がさらに白くなるような辛さがある.
2011 .10.6
コワモン幼虫脱皮
コワモンゴキブリ幼虫脱皮.
抜けた古い外皮と向き合い,これから食べようとしている所でしょうか.
2011 .4.26
コワモンゴキブリ短卵鞘
昨晩から今朝まで某ビルでゴキブリの実態調査をしていた.
帰って仮眠を取る予定であったが,ゴキブリっ子は頑張って仕事をそのまま続行.
結構疲れました.
卵鞘から種の特定をする事はよくあるのだが,この卵鞘だと細かく観察しなければ当然ワモンと云う事になる.(ビル地下で採集の場合)
しかし,実はコワモン.
Periplaneta属は,以前も書いたかもしれないが,卵鞘内の卵数は決まっているとされ,
ワモン 14~17個.
コワモン 24~26個.
トビイロ 24~28個.
クロゴキ 20~24個.
全体的なイメージでは,
トビイロが特別長く.
クロとコワモン.
ワモンとヤマトが同じように見える.
ただし,細かく見ると竜骨部の形や卵鞘の仕切線の状態である程度同定できる.
2011 .2.22
ゴキブリの呼吸
水容器に頭部を没しているコワモンゴキブリ.
死んでいるかと思ったが,つつくと動く.
つい,どこまで呼吸が続く?などと人間に当てはめて考えたが,皆さんご存知のように,昆虫は頭部に鼻など無いのだから,呼吸という面では平気である.
それにしても5分以上この状態のまま.
ピンセットで引き上げると,何事も無かったかのようにアンテナを掃除始めた.
が,どうも変な体勢で落っこちたか何かで,動きが出来なくなっていたような感じ.
いったい何時間あの体勢でいたのだろう.
昨日の大雪の夜,事務所の屋上より浅草寺を望む.
フラッシュ無し.
意外と綺麗に撮れていると思った・・.
この時期の大雪を見ると,春が近い事を実感する.
2011 .1.31
コワモンゴキブリ 交尾
左が♀.
右が♂.
同じゴキブリ科の中でも,ワモンやトビイロの前胸背板は,雌雄で大きさがあまり変わらないが,コワモンゴキブリは見て違いがわかるほど大きさが違う.
横より.
2010 .3.29
コワモンゴキブリ採集
都内某所にて,コワモンゴキブリの捕獲されているローチトラップを回収してきた.
この時期でも,幼虫各齢.
成虫が捕まっている.
半数以上が生きているので,今夜はトラップ剥がしを行なう.
卵鞘や少しだけ粘着についている個体もいるので,この群れは再生できそうである.
2009 .3.16
産卵中に齧られた卵鞘
コワモンゴキブリのケージ.
偶然覗いたケージの中で,視界に引っ掛かる個体がいた.
何かが変.
真ん中の♀成虫が付けている卵鞘.
中が見える・・・?.
別の角度から.
卵鞘の外皮しかない.
拡大.
明らかに食べられている.
親は気が付かなかったのだろうか.
2008 .10.24
アミメヒラタゴキブリとコワモンゴキブリ
アミメヒラタゴキブリの床換えをした.
本種の飼育は比較的簡単で,結構頻繁に実施していたのだが,
シェルターも約1年ぶりに交換をしてみた.
すると古い卵鞘が貝の様にびっしりと付いている.
こちらはアミメヒラタゴキブリ成虫とコワモンゴキブリ中齢幼虫のコンタミ現場.
石垣島などの野外ではこのようなツーショットは普通の事なのだろう.
2008 .10.8
夜の風景 -森のゴキブリ-
コワモンゴキブリである.
街中よりも森の中のほうが圧倒的に多かったそうである.
私も本種はコンクリート建造物の周りでは殆ど目撃した事がなく,
屋外の広々とした植物の茂る場所でよく目撃する.
一方,ワモンゴキブリはどちらでも適応できているようだ.
2007 .10.25
コワモン卵鞘カムフラージュ作業
生みつけた卵鞘をけなげにもカムフラージュ?している作業を目撃した.
自分の糞を口に含み,口から出した液で溶かし,卵鞘に盛り付けていた.
2007 .10.24
コワモンゴキブリ幼虫
コワモンゴキブリ終齢幼虫である.
特徴が良く出ている.
ワモン,コワモン,トビイロの終齢幼虫を比べてみよう.
ワモン,トビイロは比較的よく似ている.
コワモンは幼虫でも一目瞭然.
判りやすい.
2007 .10.23
コワモンゴキブリ
現在外来種問題に少し取り組んでいるのだが,コワモンゴキブリPeriplaneta australassiae(Linne)も当たり前であるが外来種であった(村上興正・鷲谷いづみ 2002 「外来種ハンドブック」 日本生態学会).ちなみに外来種として扱われているのはオガサワラゴキブリ・イエゴキブリ・ワモンゴキブリ・コワモンゴキブリ・トビイロゴキブリ・クロゴキブリ・ヨウランゴキブリ・チャオビゴキブリ・メンガタブラベルスゴキブリ(Blaberus discoidalis)の11種.
話は戻って,本種の原産地は不明,の世界的な屋内侵入生息性ゴキブリである.しかし,私はトビイロゴキブリ同様本州では一度も見たことが無い.文献によると東京には結構分布しているのだが.私が採集した個体は小笠原.こちらは温暖な気候ゆえ屋外にて結構見かけることが出来る.
いろんな角度から眺めてみると,どこから見ても前胸背目玉が見える.
少しコワ眼の写真が撮れた.
2007 .7.20
コワモンゴキブリ 脱皮
小笠原父島で捕獲した,“コワモンゴキブリ”の脱皮に調度立ち会ったのでご覧に入れます.
よく白いゴキブリを見たと聞きますが,脱皮直後の状態をその様に思われたのでしょう.
胸背部にわずかな亀裂が縦に入り,そこを中心に古い外骨格を脱ぎ捨てます.
完全に脱ぎ捨てるまでに要した時間は約30分.(写真左上から真ん中まで)
次に向きを変え翅が完全に伸びきるまで約60分(真ん中から左下まで)
右下の様に翅がきれいにたたまれ,色づくまで約6時間(右下写真まで)
全てに要した時間はなんと7時間30分.
脱皮の中で一番無防備なのが真ん中の頃まで,過密状態で飼育していると,この状態の時に他の個体に齧られていることがあります.軟らかくて美味しいのかも知れません.
2007 .7.4
衛生害虫 美種 コワモンゴキブリ
見る人によると思うが,衛生害虫種の中で,色彩的にきれいと見えるのは本種ではないかと思う.この個体の親は,東京都で捕獲したが遙か1,000㎞を旅して今ここにいる.父島小笠原村産である.
目に飛び込む前胸背の模様はH大学S先生に言わせると「目玉」だと.確かに他のゴキブリでも前胸背に目玉模様らしき紋が入った種はかなり存在する.
ゴキブリ科のゴキブリは夜行性が多いが,不測の事態で昼に出歩かないとは限らず,夜はヒキガエル等の捕食者もいるから役に立っているのかも.
コワモンゴキブリ(Periplaneta australasiae (Fabricius))
飼育は簡単で,同じPeriplaneta属のクロゴキブリPeriplneta fuliginosa (Serville)
よりも成長が止まらないだけ増えるのも早い.