イエゴキブリ
2024 .11.6
イエゴキブリ床替え
Cleaning of the breeding case of the Neostylopyga rhombifolia
相変わらず何か不安定な状態が続いています.
これだけ卵鞘があるのに孵化幼虫が少ないです.
W個体の時はこんなではなかったと思うのですが,W個体が入手できないので比較できないです.
段ボールシェルターだけより色々入れると放置してもそこそこ孵化してくれるようで,いまは様々な齢数が混ざり合うようになりました.
完成.
2024 .10.2
イエゴキブリ
Neostylopyga rhombifolia
一度クラッシュした個体群ですが,やっと安定してきました.
ごちゃごちゃ物置くと湿度が増すのか幼虫も普通に出始めてます.
彼らは湿度をためるの苦手のようですね.
若齢幼虫もミズゴケに多く潜んでします.
とりあえずめでたしめでたし.
2024 .5.2
イエゴキブリ引っ越し
Neostylopyga rhombifolia moving
昨年の12月に孵化した幼虫が大きくなったので小プラケに移し換えました.
シェルターからもはみ出しています.
こんな感じです.
先日,ある飼育者とイエゴキについて話したのですが,やはり同じようにパッと増えて突然壊滅状態になるそうです.
ご注意ください.
対処法は今のところ予備ケージを作ることでしょうか.
2024 .4.16
イエゴキブリ
Neostylopyga rhombifolia
ダメそうになりながら復活を繰り返すイエゴキブリ累代のこの系統.
まだ幼虫.
そして幼虫死亡はない.
幼虫死亡はじめると維持が難しくなるが成虫になれば何とかできそう.
シェルターを1個新しいのに交換して,飼育環境の更新をしている.
それと,シェルターは立てるより横に配置した方がゴキブリは集まって入っている.
もう一つのケージ.
現在この2つと,卵鞘から孵化した容器の3つある.
ここまでしないと維持できないのも困りものであるが,イエゴキは他とは違う趣があるので仕方なしか.
2024 .3.5
イエゴキブリ
Neostylopyga rhombifolia
イエゴキブリがどうも苦手.
プラケに入っている連中も,何とか幼虫が出て息をつないでいるが心もとない.
こちらにも,集めた卵鞘から孵化した幼虫が20匹程度いるので良いのだが,ワモンゴキブリのように安泰ではない状態です.
小さいのでシェルターに入っており姿がなかなか見れないが,この触角が元気な証拠.
横から見るとこうなっているのだが,触角を外に出し,周りの不審者や食べ物の近寄りを探っています.
便利な触角です.
2024 .1.9
イエゴキブリ
Not very good at keeping Neostylopyga rhombifolia
数が減ってしまいました.
いつものイエゴキブリクラッシュ!
何なんでしょう.
今回は,数を増やさないように管理していたのですが.
2ケージ作っていたのですが両方とも同じ.
幸なことに少し幼虫がいるので大事にすれば良さそうだが.
冬の乾燥が不味いのかもしれない.
とりあえず,ケース替え卵鞘拾って保管したらすぐに孵化したので,深刻でなさそうだが多分深刻な状況だと思う.
こちらは別管理して救命したいと思います.
2020 .6.12
イエゴキブリ
Neostylopyga rhombifolia
体調を崩している系統とは別です.
同じえさ,同じ環境で飼育しているのに,こちらはガンガン増えてます.
全くの健全集団.
いつもこれを放置して,大変なことになるのですが,間引きする加減が分からないです.
まじめに調べれば面白いと思うのですが,なかなか・・・.
幼虫が死亡し始めた時点ですでに手遅れ.
気を付けましょう.
2020 .6.11
寄生蜂の正体
The identity of the parasitic wasp
蛹に寄生蜂の確認をした後,翌日も寄生蜂が付いていたので撮影し,写真を見ていたら昨日の室内の寄生蜂に似ていることに気が付きました.
同じですね.
ちなみに,アゲハチョウに寄生する昆虫を調べていたら,アオムシコバチ以外にも,ブランコヤドリバエExorista japonica, クワゴヤドリバエE. sorbillans , カイコノウジバェBlepharipa zebina, アゲハヒメバチTrogus mactator, クロハラヒラタヒメバチCoccygomimus luctuosus,キアシブトコバチBrachymeria obscurata , Pediobius sp.の計7種も寄生していたと報告がありました(高木,1976).
すごい数ですね.
私も昔いろんな幼虫を飼育しましたが,ハチはまだ,まだ,少しは救われますが,ハエが出てきたときは(確かウジが出る?幼虫からだっけな)ぞっとした記憶があります.
結局ここにいた幼虫は,2個の蛹を残しどこかに消えました.
1匹でも無事羽化するといいですが.
引用文献
高木正見(1976)アゲハの蛹寄生蜂としてのアオムシコバチの生態. 日本応用動物昆虫学会誌, 20(3), 157-163.
2020 .1.30
出戻りイエゴキブリ
Return Neostylopyga rhombifolia
初齢幼虫が生まれていました.
先日,嫁ぎ先の飼育環境を見てきたのですが大切に飼われていました.
無理言って出戻りさせたので,倍返しをしないといけないです.
ちなみに,英名はハーレクインHarlequin cockroach.
直訳は道化師のゴキブリ.
「道化師」の画像検索では可愛い系が多くイメージ合わないですが,「Harlequin」で検索すると,イエゴキぽい画像が出てきます.
昔の道化師のイメージですね.
2020 .1.10
ゴキブリの餌について2
About cockroach bait 2
ヤエヤマツチゴキブリ
翌日
齧っている.
マルバネゴキブリ
翌日撮り忘れ
4日後
少しごちゃごちゃしているが食べている.
ヒメクロゴキブリ
翌日
食わない.
イエゴキブリ ケース1
翌日
少し齧る.
イエゴキブリ ケース2
翌日
食べた.
2019 .12.6
イエゴキブリ 全滅
Neostylopyga rhombifolia extinction
最後の♀成虫が卵も産むことなく★となった.
不思議である.
が悔やんでばかりもいられないので,出戻りした個体群で再起を図りたいと思う.
2019 .11.13
イエゴキブリ出戻り
Return of the Neostylopyga rhombifolia
ついに雌成虫2匹まで減ってしまった.
卵鞘も全く孵化しない.
ギリギリのところで,訳ありの所へ♂達を婿に出したので可能性は残るが綱渡りは続いている.
そこで,以前ペアで貰われていった子供たちの安否を確認したら,出戻りできるというので少しいただいた.
しばらくは厳しそうだ.
2019 .3.25
イエゴキブリ全滅
Annihilated of the Neostylopyga rhombifoli
3ケースに分けてあった1ケースが全滅.
卵鞘が残ったが孵化見込みうすそう.
残る2ケースも勢いがない.
2018 .9.11
イエゴキブリの卵鞘
Ootheca of Neostylopyga rhombifolia
がっかり.
カビが生えて孵化の気配なし.
駄目な卵鞘はカビが出やすい.
後,水に浸しすぎたかもしれない.
表面だけカビている卵鞘は拭いて転がした.
2018 .9.7
イエゴキブリの飼育
Breeding of the Neostylopyga rhombifolia
ただでさえヤバイ状態のイエゴキ.
ノミバエが入っていた.
どこに産卵しているか分からないので,すべて新品に交換.
孵化の可能性がありそうな卵鞘をオアシスに移植.
孵化することを祈る.
2018 .8.1
油断大敵今度はイエゴキブリ
Don’t get overconfident,Next time the cockroach Neostylopyga rhombifolia
1つ目.
2つ目
3つ目
現在,3ケージに分けて飼育しているが,一斉にこの状態になった.
この少なさで,やっと孵化した幼虫も,死亡しているケースもひとつある
しかし,一応幼虫が出ていることと,3ケージあることで少し余裕こいているが,1ケージだけだったら,真っ青なところ.
私の知り合いのS木君もやらかしたみたいで,現在少し復活したといっていた.
減ったからといって,ひとつのケージにまとめず,このまま3ケージで飼育する.
みんなこんな感じ.
いくつのケージで復活するか?
2017 .10.12
イエゴキブリ変死
Neostylopyga rhombifolia unnatural death
元は1つの系統から別に分けたこのケース.
成虫が出た後,その幼虫の死亡が多発する.
しかし,全滅はしない.
卵鞘も変形が多い.
もともとイエゴキブリは集団飼育には向かないのかもしれない.
2016 .10.24
イエゴキブリの繁栄と滅亡
Prosperity and extinction of Neostylopyga rhombifolia
このケージは両方とも同じ血統である.
特別,差をつけて維持もしていない.
以前,別系統を飼育していた時,突然繁殖が止まり,絶滅した経験があったので,予備として2ケージ分けていたのだが,予想どうり?1ケージが崩壊した.
左の滅亡情況.
右の繁栄状況.
原因不明.
1ケージだけで,左の状態になっていたらと思うとぞっとする.
大事なゴキブリはいくつかに分けて飼育しましょう.
これ,おもしろい研究テーマになるのだが・・・・.
2016 .3.30
床換え頻度が高い種
High frequency species of the cleaning of the breeding case
イエゴキブリだが,ケージがすぐ汚くなる.
原因は,脱皮殻を食わない為だが,それだけでは無い気がしてきた.
今度,イエゴキの生態を書いた本(たぶんあったと思う)を読み直そうと思うが,脱皮間隔が短いとか,脱皮数が多いとかあるのではないだろうか.
当面掃除するが,していて思うのは,殻(空)なので,掃除機の吸引口を近づけると,殻だけ吸えないかと思う.
たぶん吸えるが,初令は間違いなく殻とともに吸われそうだ.
初令のいない時期なら出来かもしれない.
2015 .12.18
イエゴキブリ
Neostylopyga rhombifolia
久しぶりに,少し,じっくり観察しました.
様々なゴキブリがいますが,大きく,模様も鮮明で特徴がある種はそんなに多くありません.
いいゴキブリです.
最近急に寒くなりました.
ゴキブリの管理気をつけてください.
2014 .11.17
黄色いイエゴキブリ
Yellow Neostylopyga rhombifolia
脱皮直後の白い個体は良く見るが,黄色くなるのはイエゴキ特有?
綺麗な色ですね.
2014 .6.11
イエゴキブリの脱皮殻
An exuvium of Neostylopyga rhombifolia.
ゴキブリ科の大型の害虫種は,大概自分の脱皮殻を脱皮後に食べるが,イエゴキブリはあまり好きでないらしい.
その為,飼育ケージ内がすぐ汚くなる.
この差はどこから来るのだろうか.
同じく,ムカデは喰うがクモは,タランチュラに見るに食わない.
不思議ですね.
2014 .2.4
イエゴキブリ弱体群
The weak group of Neostylopyga rhombifolia.
毎年代を重ねているが,一向に危機的な状況は変わらない.
卵鞘も過去にお見せしたままの状態が続いている.
原因は未だ不明.
2014 .1.24
イエゴキブリ床換え途中
The middle of cleaning of the breeding case of Neostylopyga rhombifolia.
途中.
同じ種とは思えない繁栄ぶり.
2013 .10.4
イエゴキブリ卵鞘の孵化環境
Environment where ootheca of Neostylopyga rhombifolia hatches.
カップドーム.
ウルシゴキブリの時も,卵鞘をミズゴケ上に置いて,全滅を免れたが,イエゴキの卵鞘も,同様に成績は良くなるようだ.
ただし,卵鞘が水に包まれると,おそらく窒息すると思うので,加減が必要.
カビにも注意したほうが良さそうである.
孵化個体は,初齢のうちは,このようにミズゴケ内に留まっている時間が長い.
飼育環境では,ゴキブリが求める生息環境の選択範囲は狭くなるため,体力の落ちた種を維持維持するのは難しくなるのだろう.
2013 .8.15
イエゴキブリの正常卵鞘
Ootheca of the normal state of Neostylopyga rhombifolia
正常に戻った個体群が生んだ卵鞘.
一目でまともと分かる.
以前クラッシュした個体群の卵鞘.
一目瞭然.
ダメっぽい.
今日,一グループだめになった.
2013 .2.26
ダメイエゴキブリの孵化状況
The situation of hatching of ootheca of bad Neostylopyga rhombifolia.
クラッシュイエゴキブリの孵化卵鞘.
見た目は,「優」ですが,中はどうなっているか.
孵化出来ずに死んでいる個体がいる.
また,中にはダニが侵入しています.
白い「点」はうごめくダニ.
数えると22卵中11孵化.
これが普通なのか.
イエゴキブリの孵化率は不明なのだが,50%は自然界では無さそうに思う.
2013 .1.30
イエゴキブリ孵化
Hatching of Neostylopyga rhombifolia.
最後の1雌が産んだ卵鞘,2個と思っていたが,どうもコルクシェルターにも生んでいたようで,複数の1齢幼虫が発生していた.
調子が良いと,転がし産みされた卵鞘でも孵化するが,おかしくなった個体群にはこのコルクはいいようだ.
2013 .1.8
イエゴキブリ復活?
Is Neostylopyga rhombifolia revitalized?
12月3日に8匹となった某系統のイエゴキブリ.
ついに3匹となってしまいました.
内訳は♀1,♂2.
ほぼ絶望的な布陣ですが,期待の星の最後の雌がgoodな卵鞘をつけていた.
色,艶,大きさ,文句なしの卵鞘ですね.
2012 .12.3
イエゴキブリの復活と衰退
Prosperity and a decline of Neostylopyga rhombifolia.
早いものでもう12月となりました.
寒さも例年に無く厳しい気がします.
屋上から見たスカイツリー.
雪になりそうですね.
ゴキブリは,熱帯種でも,生命を維持するだけであれば,それほど高温にしなくても越冬できますが,産卵中や,幼虫が多い種は飼育室の中でも高所に移動しています.
さて,以前に「風前の灯」状態のイエゴキの惨状を紹介したが,今はこのようにたくましくなり,増え始めた.
幼虫での死亡もほとんど無い.
逆に,たくましかったもう一系統が,風前の灯.
幼虫での死亡が止まらず,ついに8匹.
これも爆発的に増え,クラッシュしたのが原因と思われる.
ここ1ヶ月は減数も止まり,雌雄の成虫が出てきたので,何とか乗り切ってほしい.
イエゴキブリ・ゼブラゴキブリ・トウヨウゴキブリなどは,この減少が起き易いので飼育している人は,早めの淘汰を心がけ,高密度での飼育は避けた方がよいと思います.
2011 .10.17
ゴキブリ写真 1
発表スライド用に撮ったが,いい加減な私の写真としては,綺麗に出来たと思うのでご紹介.
ミナミヒラタゴキブリOnychostylus vilis
オガサワラウスヒラタゴキブリOnychostylus pallidiolus boninensis
ヒメチャバネゴキブリBlattella lituricollis
イエゴキブリNeostylopyga rhombifolia
これだけはW採集品につき,いろいろ欠損がある.
2010 .9.6
イエゴキブリ 重ね産卵
ゴキブリが産卵する際,適した場所があるとそこに重ね産みする傾向にある.
しかし,これだけ積まれると下の卵鞘は孵化できるのだろうか.
それにしても良くよく生む.
2010 .7.1
イエゴキブリ産卵
野外採集品.
♀1匹だけだが,成虫であれば交尾は殆んど終わっている.
なので当然産卵を始めた.
飼育品は1♀からの累代は難しそうだが,果たして野外品の産卵はどうであろうか.
この個体,両後脚と左尾肢が破損している.
採集前の写真では完品なので,採集時か輸送時に破損したと思われる.
ワモンゴキブリと同じ扱いをしたと思ったのだが,
レアな種のため思わず力が入ったか,それとももろいのか.
いずれにせよ楽しみである.
2010 .3.18
イエゴキブリ交尾
以前,Diploptera punctata の羽化直後の白♀状態での交尾にびっくりした訳だが,
その後,他にも卵胎生のゴキブリには見られる事を,皆さんに教えていただいた.
が,これには驚いた.
どうなっているのでしょう.
2010 .2.17
イエゴキブリ 各齢幼虫
ゴキブリは1ペアで飼育を始めても,2~3年もすれば各齢数の幼虫が混在しだす.
イエゴキブリもやっとそんな状態になってきた.
良い傾向ではないだろうか.
害虫種として扱われているが,繁殖力から見るとどうかと思う.
飼育環境は湿度を高めたり色々やってみたが,今はこんな感じ.
2009 .11.19
今年のイエゴキブリ
夏ごろより始まった孵化が,そろそろ終りに近づいてきた.
たぶん最後の孵化かもしれない.
古いシェルターも全てバラシ,卵鞘を調べた.
厳密に調べていないが,前回307個の卵鞘中,孵化は9個.
今回は43個(ケースを3つに分けている内の小プラケ)中,孵化9個.
孵化率3%→21%.
さらに半年にわたって孵化しているため,幼虫サイズがばらけ,
齢数の片寄りが無くなってきた.
孵化卵は平均20前後の卵を持っている.
長すぎるのも良くない様だ.
2009 .7.2
イエゴキブリ 孵化と卵鞘
イエゴキブリが孵化していた.
2匹写っていますが判るでしょうか.
下の白いのは羽化個体です.
こちらは産卵用に入れたコルク.
隙間に1齢幼虫が隠れていました.
それにしても,孵化が上手くいっていない.
3ケージに分けていた中の1つが孵化せず全滅したので,
卵鞘の中を確認した.
ほとんどが乾燥している.
乾燥していない卵鞘もこんな感じ.
中の卵を確認したら,卵鞘15個全ての卵が成長していない.
ワモンゴキブリやクロゴキブリの孵化しない単為生殖卵ですら,
卵の細胞分化ぐらいは観察できるのに,今回の卵鞘は全滅.
ということは,孵化しない原因として,
交尾が上手くいっていない可能性もある.
雌雄間違いなく混ざっているのに,交尾しない?
出来ない?
これはまた,面倒な課題を見つけた.
2009 .6.9
イエゴキブリ産卵場所
相変わらずイエゴキブリ卵鞘の孵化率が悪い.
卵鞘の産卵場所としてダンボールのシェルターでは問題があるかもしれないと思い,
もう少し保水性の良いと思われる,コルクの産卵シェルターを入れてみた.
すると,コルクを齧ってカムフラージュ産卵をしている卵鞘を発見.
上手に埋め込んでいる.
こんな感じで産下されたら,屋外で発見する事は不可能だろう.
拡大.
これは孵化しそうだ.
2009 .2.4
イエゴキブリ今年の卵鞘 その2
1つずつ拾って集めた.
その数307個.
左上の9個は孵化していた卵鞘.
それにしても少ない.
これが孵化卵鞘.
特徴として異常に長くなく,短くなく,反りもあまり無い,当然大きな凹みも無い.
この卵鞘の孵化数は22匹.
22×9=198匹 結構な数であるが,ケージ内はそんなに見当たらない.
これを参考に今後孵化しそうな卵鞘を右上に集めた.
その数48/307.
そして,真ん中のグループ.
潰れていたり,短かったり,孵化しそうも無い卵鞘.
250/307.
この卵鞘たちは,別ケージにいれ保管し,
この後どんな卵鞘が孵化するか観察する事とする.
2009 .2.3
イエゴキブリ今年の卵鞘 その1
約一年ぶりのイエゴキブリ卵鞘チェックである.
サイクルが混ざらない為,卵鞘が出るのは去年と同様,今時期となる.
しかし,少しずつではあるが齢数にバラつきが出はじめた.
2ケージの内の1つ.
すでに成虫はほとんど死に絶え,次世代が発生してきている.
そこで,掃除をかねて貼り付けられていない卵鞘をまた集めてみた.
ケースの底には,沢山の卵鞘が転がっている.
2008 .12.2
イエゴキブリの繁殖
今年の2月頃に孵化した幼虫たちが成虫になり,卵鞘産んでいる.
前回の高密度飼育の失敗から,2ケージに分け,
1つのケージは,生息数を少なくし飼育してきた.
前回の状態と比較して,かなりスカスカである.
1シェルター(シェルター面積6×10㎝ 60㎝2)内 4~5匹.
1匹の生息密度は3㎝2に1匹となる.
スペース的に見ると,お互いの触角が触れ合わない程度の間隔を保ている.
1齢幼虫は板ボールの波状の隙間に入っている.
触角も根元で千切れている個体はなく,各肢・ふ節も付いている.
もう1つのケージはこの倍ほど入れたのだが,肢が取れている個体が多い.
2008 .2.27
イエゴキブリの衰退 卵鞘集合
卵鞘を並べてみた,
右の列の卵鞘は,半分ぐらいの長さしかない.
トルキスタンゴキブリBlatta (Shelfordella) lateralis (Walker)も変な飼育をしていると,
まん丸の卵鞘などを産む事があるが,
イエゴキもその様な傾向があるとは思わなかった.
約130個拾い集めた内,孵化しているのは1個であった.
この卵鞘もケージ底面に放置産卵されていた物であるが,
孵化する卵鞘はどんな環境でも孵化する様である.
2008 .2.26
イエゴキブリの衰退 新しい誕生
成虫は本当に少なくなった.
最盛期の1/100以下に減ったしまったのではないだろうか.
凹んだ卵鞘は孵化しないであろう.
そかし,いくつかの卵鞘は孵化しはじめた様で,
1齢幼虫が少し確認できるようになってきた.
数えても2,30匹ぐらいだろうか.
イエゴキブリが害虫として栄える事が出来なかった理由は,
どうもこのへんにありそうだ.
2008 .2.22
イエゴキブリの衰退 卵鞘編1
そんな状態でも一応生きているので,雌は卵鞘を沢山産んだ.
しかし,多くは食べられたり,
大きさが小さかったり,しぼんでいたり.
そして殆どが物影に付着されることなく,
プラケースの底面に転がして産下されている.
転がし産下された卵鞘は良い状態の物が少ない.
話は変わりますが,はずかしいのであまり宣伝はしたくなかったのですが,所の目がテンの時約束しましたので,お知らせ致します.
2月24日(日)「近未来予測,テレビジキルとハイド」にネズミ関連で少しでます.
どの様に写っているか判りませんが,興味のある方は笑ってやって下さい.
2008 .2.21
イエゴキブリの衰退 成虫編
数ヶ月前までシェルターから溢れるほど順調に増えていたイエゴキが,
成虫になると同時に,死に始めた.
これが去年の夏の状態.
この時は,イエゴキブリはワモンゴキブリの様に密集してどんどん増える害虫型のゴキブリだと思っていた.
それから約半年.
寿命で死んでいるのではない.
触角がちぎれ,脚はちぎれまともに歩けない個体が続出.
一見6本の足が有る様でも,ふ節がなく,
ダンボールのシェルターさえ登るのに支障が出る.
結局写真の様に仰向けとなり,もがく個体ばかりとなってきた.
最初は失敗したが,2度目のチャレンジで大成功と思っていたが,
とんでもない事態となってきた.
2007 .12.26
イエゴキブリ卵鞘
ゴキブリ科の私が所有している種の卵鞘を並べてみた.
一番上がイエゴキブリである.
サイズ的にはウルシやトビイロに似ており,
違いとしては,わずかに反り返っている所だろうか.
卵鞘の形態による種の同定は,データがあればかなりの精度で可能である事がわかる.
2007 .12.25
イエゴキブリ幼虫
イエゴキブリの幼虫は終齢に近くなると,親と同じ様な白と黒のハッキリとした模様になるが,中齢以前は赤茶色の単一色で,イエゴキの特徴はあまり現れていない.
現在飼育している群れには幼虫がいなくなってしまい,もう少し詳しくやろうと思ったが,これ以上出来なかった.
1齢幼虫.
クロゴキブリやトビイロゴキブリのような白いラインは入らない.
あまりにもピンボケのため,拡大しなかった.
幼虫が産まれたら,再度紹介する.
2007 .12.21
イエゴキブリ 翅
イエゴキブリの特徴として,成虫になっても雌雄両性とも翅が退化して目立たない事であろう.
昆虫の翅は中胸に前翅,後胸に後翅が発達する.
イエゴキブリは中胸に前翅のみ小さく付属し,後翅は肉眼では確認できない.
翅の小型化(退化?)ゴキブリでは普通に見られる形態であるが,
ゴキブリ科の中では異色な存在である.
2007 .12.20
イエゴキブリ背面の目玉模様
中胸背面の写真である.
眼があり,鼻があり,前髪があるように見えないだろうか.
黒と白のコントラスト.
実はこの白いところは外骨格が透明で,
中の体液や組織が透けて見えているのである.
白くミミズのような形の塊は脂肪らしい.
従って乾燥標本にしてしまうと,この部分の色がくすんできて,
生きていた頃の美しさを失ってしまう.
2007 .12.19
イエゴキブリ 腹端部雌雄の違い
雌雄の腹端部を拡大した.
上が雄の腹端部背面,下が♀腹端部背面.
雄成虫には尾突起があり,♀成虫にはない.
尾肢も他の同形のゴキブリに比べ小さい.
♀の肛上板はマダラ模様があり,雄には大半が透明感のある黄褐色.
腹面を見ると♂♀の見分けは簡単である.
左が♂,右が♀.
♂は腹節が9節有り,雌は7節(見かけ上).
2007 .12.18
イエゴキブリ成虫
イエゴキブリ Neostylopyga rhombifolia (Stoll)
ゴキブリ科イエゴキブリ属.
Family Blattidae
Genus Neostylopyga Shelford
日本にはイエゴキブリ属は本種しか生息していない.
海外を見渡すと・・・・やはり見あたらない.
だいぶ前に登場したが,もう少し詳細を見てみたい.
本種の分布は奄美大島,与論島,沖縄本島,宮古島,石垣島などの南の島の限られた場所での発見で,現在でも生息しているかはよく判らない.
現地でも非常に発見が困難な種と聞いている.
前回も書いたが,他の大型ゴキブリ(ワモンやクロ等)に比べると骨格がもろいようで,簡単に肢が取れてしまう.
また,フラッシュをたいて撮影した影響もあるが,大変色白で温室育ちのか弱きゴキブリに見える.
それ故,他の日焼けした屈強なワモンやコワモンにいじめられ,
害虫として定着しきれなかったのではないだろうか.
左の大きい方が♀,右が♂.
同じく左の大きい方が♀,右が♂.
本種も雌の腹部はふっくらとしており,外見だけでも区別が付く.
2007 .8.3
イエゴキブリ卵鞘
産み落とす方法はワモンゴキブリ等を代表するPeriplaneta属と同様に,物陰に唾液等により動かないように付着させる方法をとる.長さは12㎜内外.外見はトビイロゴキブリに大きさなどにている.
写真中央のように付着させる.右端に見えるように産み捨てたものは殆ど孵化せず,仲間に食べられてしまう事が多い.
産卵中の♀.
2007 .8.2
イエゴキブリ Neostylopyga rhombifolia (Stoll)
ゴキブリ駆け出しの頃は,何とも気色の悪い色彩だと思っていたが,ゴキブリを知ってくると,稀少な種だけあってきれいに見えてくるから不思議な物だ.
しかし,なかなか捕まえることは出来ない.
ゴキブリ研究家のI女史より親を頂き,やっと繁殖しだした.
軌道に乗るまでは,結構色々と苦心した.
飼育してみての感想は,ニオイがPeriplaneta属よりくさい.
体がもろい(簡単に脚が取れてしまう).
増え始めると,急激に増える.
ワモンゴキブリの様にタフではなく,屋外種の様にどこかもろさがある気がする.
沖縄でも最近見かけなくなったと聞いており,見た目は強烈に不快害虫になるかも知れないが,このハデな黄色と黒のコントラストはどこか「色男,金と力はなかりけり」とでも言いたげな,実は弱い昆虫なのかもしれない.