ゴキブリの飼育方法
2024 .11.28
リンゴ酸の影響
Influence of malic acid
ウスヒラタゴキブリの炭カルがすぐ無くなる件で,リンゴ酸を入れていると好んで食べられるのではと考え,通常のエタノールで塗った物に変えました.
その結果.
2か月経過の八丈のウスヒラタゴキブリケージ.
まだ残っています.
1か月後の鹿児島のウスヒラタゴキブリのケージ.
1ヵ月持ちませんでした.
実験方法が良くないですね.
同じ系統で同じ数量を入れないと結局のところよくわかりません.
同じ数を入れての実験は,出来ますが手間がかかりすぎ優先順位低すぎるのでしばらくリンゴ酸なしで飼育します.
2024 .11.26
シロアリケージの状況
Termite breeding cage conditions
イエシロアリはまた勢力を増してきました.
新女王が出たのでしょう.
この中にはそれ以外にゴキブリ4種が生活しています.
ヤエヤママダラゴキブリ.
こちらの虫体は中々成虫に加齢しないです.
まだ数匹いるようです.
しかし,死亡する個体もいるので広々していても環境的には今一つなんでしょう.
次はアカズミゴキブリ.
♀成虫.
♂と幼虫.
キチャバネゴキブリはササっと見ただけなので生きた虫体は見つからず,死骸だけ.
最後,スズキゴキブリ.
溺れていました.
♂成虫でした.
どれかひとつでも幼虫が出ると良いのですが.
2024 .7.24
Elliptorhina laevigataの蓋
Breeding container lid
ついに穴をあけられてしまいました.
しかも2か所.
長い期間無事だったのですが,見た目では分からない劣化でも起こしているのでしょうか.
これでは使い物になりません.
さらに防虫シートまで穴をあけられました.
この穴の大きさでは初齢幼虫が脱出しそうなので新しいものに交換.
床替えも実施しました.
2024 .2.19
飼育資材
Breeding Materials
落ち葉が手近な保管容器から無くなったので,ストック容器から移した.
いろんな素材をストックしているが,これは枯葉容器.
ヤシ系の葉が忘れ去られて入っていた.
これらは,水容器とシェルターとの橋渡しや,ウスヒラタは結構好むようです.
それと,葉と違い丸まらないのでゴミを落ちしやすいところが良いです.
短く切って,手近保管容器に収納します.
この大ストック箱は,野外からとってきた葉を入れ,完全乾燥させつつ雑虫処理も目的としています.
2023 .10.3
ゴキブリ給水容器の汚れ
Dirt in cockroach water containers
これはアカズミゴキブリの容器ですが,本種はいろんな餌を入れているので給水容器の汚れが早く進みます.
こちらです.
内部.
このように茶色く変色し,バイオフィルムが発生します.
大体1週間でこうなります.
普通は,水量が減って交換ですが,こうなったら新しい水容器と交換しましょう.
こんな感じに.
2023 .9.25
モリチャバネゴキブリ到着
Arrival of Blattella nipponica
遠方からモリチャバネゴキブリが届いたのですが,到着した日は時間がなかったので,送られてきたままとりあえず飼育ケージで保管したものがこちら.
これでは個体の管理が出来ないので,タッパーに落ち葉を少しづつ移し,虫体をケースに戻しながら落ち葉を減らします.
この除去した落ち葉は,冷凍して雑虫を殺し,別の種の飼育に使用します.
そうすると見えてきたのは,野外には様々な種類のゴキブリの餌が存在している事.
トンボ.
カメムシ?
ダンゴムシ.
まさに雑食性のゴキブリは,日常様々な餌を摂っていると思われます.
飼育では,多種の餌は確保できないので,様々な栄養が含まれている雑食のラットに与える餌で代用していますが,累代飼育が困難な種はこんな理由があるのでしょう.
ゴキブリ飼育は奥が深いですね.
2023 .7.10
100均紙ポット
A 100-yen store’s paper pot
100均で見つけた紙ポット.
最近はこれだというものがなく,上の左のヤシガラ製苗ポットを使っていましたが,なんか繊維がけば立っていて今一つの感がありました.
ヤシガラ拡大.
紙ポット.
見た目は変わりませんね(笑).
しかし,触り心地は紙がソフトで私なら紙ポットに入ります.
さっそく使って結果を見てみます.
2023 .2.13
いろんな餌
Various feed
煮干しの続報です.
ツチゴキブリもこの様に骨にしてしまいます.
リンゴもこの様に皮だけに.
リンゴはこの皮の後ろに見えるように乾燥した後ゆっくり食べているようです.
うまく乾燥すればよいのですが,条件(今のところ説明できません)が悪いとカビが出ます.
数に合わせた適量をつかんで入れると良いでしょう.
2023 .1.30
煮干しについて
About niboshi
現在,煮干しに凝っています.
元々は,貯穀害虫の飼育に使っているのですが,貯穀害虫はあまり選り好みがなく,何を与えても食べていたと思ったのですが,煮干しを食べてみると明らかに塩味が効いている美味しい物.
薄味で素材の味の物.
硬い物.
いろいろあることに気が付きました.
以前から煮干しはたんぱく源としてゴキブリにも与えていたが,食べないのであまり興味が無くなっていた.
しかし,薄味というか無塩煮干しはゴキブリも食べることが分かりました.
Thorax porcellana.
Decoralampra fulgencioi
真ん中の大きな煮干しは美味しい塩味.
左の小さな煮干しは薄味煮干し.
上に見えるのは爬虫類のスカル.
本種は,魚より肉系が好きかもしれないが食べます.
アカズミゴキブリ.
食べてます.
2023 .1.20
鳥の糞
Bird feces
ゴキブリの餌です.
代表種はネズミの固型飼料の栄養だけで累代が出来ます.
しかし,そうでない種は他にも必要な餌があるはずです.
Bell, W. J., Roth, L. M., & Nalepa, C. A. (2007). Cockroaches: ecology, behavior, and natural history. JHU Press.
には,様々な餌や栄養素について書かれていますが,栄養素で試すのは煩雑になりすぎます.
そこで,道に落ちている自然物を与えているのですが,Thyrsocera spectabilisのように早々に終了している種があります.
身近なもので今与えているのは鳥の糞.
都市害虫研究者の中野先生の論文にも,クロゴキブリなどが鳥の糞を食べていることが報告されています.
いくら雑食とはいえ糞などおいしそうではないですが必要なのでしょう.
現在鳥の巣の寄生虫を調べている関係で,ツバメの巣が沢山ストックされています.
で,これを与えたら一応食べますね.
面白いですね.
というわけでツバメの糞.
Periplanetaの容器に入れ,
翌日.
白いところは無くなっています.
白い部分は尿酸.
もしかして水に溶けてなくなっているのかと思い,ゴキブリの入っていない容器に同じに置いたら,白いままでした.
食べていることは間違いなさそうです.
まあこれが,影響してくるのは生殖のところだと思うので,すぐに効果は分かりませんがこういったのも飼育の楽しみであります.
2022 .2.25
給水&プチ飼育用カップについて
Watering & Petite Breeding Cups
ゴキブリ飼育の様々なシーンで活躍するプリンカップですが,非常に深いんです.
ゴキブログがはじまったころ使っていたカップはすでに絶版(モデルチェンジ)になり,その後いくつかの種類を使ってきましたが,始めたことの使いやすいカップは見つかっていませんでした.
今回やっと,ほぼ同じ雰囲気のカップが見つかったのでご紹介します.
きっかけは,昨日のクロゴキブリが入れられていた容器.
使用者のS野さんに教えてもらいました.
初期のカップ.
裏の刻印がT-200㎆
蓋の閉まり具合が絶妙.
はめやすくはずし易い.
まさしく絶妙.
裏の刻印がC-APマル 101-200
蓋を一度締めたら密閉度はかなり高く,本来の使用目的であればハイレベルなカップだと思われます.
しかし,中にゴキブリの生体や水容器などいろいろ入った状態の場合,開ける際に力がかかり,カップが傾いたりするため何度も開け閉めする必要がある場合は使いにくい.
ストレスがたまる.
しかし,仕方なくそのうち緩くなるだろうと初期カップの後継として使ってきました.
ちなみに,カップは再利用します.
新品は表面がツルツルで清潔感ありますが,ゴキブリが登りにくいと思われ,何回か洗って使用しているとザラ感が出てきて具合よくなります.
毎回,洗浄殺菌して繰り返し使います.
数年は楽に使えます.
そして今回見つけたカップ.
KP-200
色は薄い青味がかった色ですが,ふたの噛み具合が初期の物によく似ており今のところこれを凌ぐものなし.
というわけでこれに順次切り替えていく予定です.
2022 .1.7
餌
Feeds
今日の材料はニンジン・リンゴ・エリンギぶつ切り.
鍋に入れるわけではなく,ゴキブリに与えます.
正月だからというわけでもなく,定期的に与えているメニューです.
真の害虫類ではなく,マットなどを使う種に与えます.
オガサワラゴキブリ.
増えるのですが,たまに放置しすぎて危機的状態になるのでそれ防止.
ツチゴキブリ.
これも,一時期ヤバそうだったので入れてます.
スズキゴキブリ.
これは是非次も繁殖させたいので特別扱いです.
Corydidarum magnifica
維持できているのですが,めちゃめちゃ増えないので与えています.
効果があるかはよくわかりません.
気持ちですね.
2021 .10.15
ツチゴキブリとヒメクロゴキブリ
Margattea kumamotonis and Sorineuchora nigra
私の飼育環境では両種ともにWF1は容易に得られF2も比較的容易.
それ以降が怪しくなり消滅することが多い.
最近の飼育では,ヒメクロゴキブリは新記録更新.
ツチも幼虫が発生しない危機的状況より復帰.
特別何をしたか?
室温は冬季も加温していたが,自然光が入る場所に置くようにした.
それがどう影響したかは不明だが,累代が継続しにくい種はこの場所に置くようにしている.
2020 .12.8
ゴキブリ飼育の汚れ状況
Cockroach breeding stains
ウスヒラタゴキブリの飼育ケースです.
汚れの紹介です.
給水容器.
飼育種に入りますが,緑のカビは結構発生します.
しかし,ゴキブリ生体に影響はないようです.
見た目が悪いだけです.
黒いカビが出る種もいます.
(人体に影響がないかはわかりません.10年以上ほぼ毎日素手で管理を行っていますが,体調を崩したことはありません.基本的な衛生管理.どんな動物でも触ったら手を洗うことが重要です).
落ち葉シェルターにたまった糞や脱皮殻.
こういった乾燥物にはチャタテムシが多く発生します.
まとめると結構な量になります.
古い卵鞘も処分したほうが良いのですが,新旧が分からないので増え方を見て処分します.
シェルターも,糞の付着が多くなったら交換します.
今回はこの程度なのでなし.
見た目あまり変わりませんが掃除終了.
はやりのキャベツを入れています.
特別好んでは食べませんが,穴開いたりするので食べるようです.
2020 .4.13
シロアリ製ゴキブリシェルター
Cockroach shelter made by termites
最近凝っていること.
枝を入れると面白いように中だけ食べてくれる.
飼育がうまくいかないこれぞという種に使用しようと作っている.
というか作ってもらっている.
外の皮は穴をあける程度で,食べたりはしない.
中はこんな感じ.
シロアリも垂木などより食いつきが良く食いやすいのだろう.
シロアリも喜び,ゴキブリも喜ぶかな?
2020 .1.15
ゴキブリの餌について 最後
About cockroach bait, last
最後に害虫種が食べるか確認.
チャバネゴキブリ
翌日
見た目食べていないようだが,内臓を食べる.
クロゴキブリ
翌日
ワモンゴキブリ
翌日
さすが世界のワモンゴキブリ.
骨をわずかに残して完食.
結論から言えば,当たり前ですが動物死体は雑食性の動物にとって食べることができる餌であるということですね.
2020 .1.14
ゴキブリの餌について3
About cockroach bait 3
オオモリゴキブリ
翌日
4日後
ほとんど食べない.
スズキゴキブリ
4日後
爆食い.
Protagonista sp.
翌日
4日後
トビムシが食べたのかよくわからん.
次回持越し.
2020 .1.10
ゴキブリの餌について2
About cockroach bait 2
ヤエヤマツチゴキブリ
翌日
齧っている.
マルバネゴキブリ
翌日撮り忘れ
4日後
少しごちゃごちゃしているが食べている.
ヒメクロゴキブリ
翌日
食わない.
イエゴキブリ ケース1
翌日
少し齧る.
イエゴキブリ ケース2
翌日
食べた.
2020 .1.9
ゴキブリの餌について1
About cockroach bait 1
野外性のゴキブリで,累代飼育が続かない種は過去にたくさん紹介した.
考えられる理由として,餌,日長,四季などが考えられるのだが,熱帯の種は寒さや日長はあまり関係なく,やはり餌(栄養)だと思われる.
ネズミの固形飼料は,雑食性のネズミが生涯を終えるまでの十分な栄養が含まれているはずなので,同じく雑食性のゴキブリも同様の餌で飼育ができると考えている.実際にワモンゴキブリやチャバネゴキブリといった害虫種から,Blaberus属などの外国の野外種もこれだけで飼育できる.
が,マダラゴキブリ類やスズキゴキブリ,オオモリゴキブリなどの一部の種は,未だに謎が多い.
そこで,シロマダラに与えて喰わなかった爬虫類の死骸など,捨てるのはもったいないので,いまいち飼育が心配な種に与えてみた.
ヤエヤママダラゴキブリ ケース1
翌日
食わない
ヤエヤママダラゴキブリ ケース2
翌日
食べた.
マダラゴキブリ
翌日
食べない.
コマダラゴキブリ
翌日
齧っている
さらに3日後
結構食べている.
同じマダラゴキブリ属でも結構違う.
本属にの場合は,成虫と幼虫の生息環境が大きく変わるので,成虫と幼虫でも違うのかもしれない.
2019 .12.13
スズキゴキブリの餌
Food of the Periplaneta suzukii
ゴキブリは一般的に雑食と言われている.
雑食なので,固形飼料のような一通り栄養が含まれている餌で大抵は飼育できている.
しかし,累代を重ねるうちに困難になっていく種がいることを経験している.
本種も,私としては初めて幼虫がとれたのでこの後わからないが,継続した累代を聞いたことがない.
野外では,スカベンジャーとしての役割も高い.
朝比奈(1991)にはツチカメゴキブリがケナガネズミの死骸より採集されており,動物のタンパクは重要なのかもしれない.
前置きが長くなったが,そんなわけでアノールの死骸を解凍して入れてみた.
これを見ると,肉というより心臓,肺,腸がなくなっている.
他の種にも入れてみたがそれなりに齧られていた.
やはり,野外に生息する種にはこのような多種多様の物を与えた方が良いのかもしれない.
2019 .12.4
Terminalia catappa hiding place
Terminalia catappa hiding place
モモタマナ.
葉が大きく,成長も早い,そして落葉も1年を通してあるのでゴキブリのシェルターに使っている.
モモタマナを検索すると,マジックリーフといった名で,水槽に入れる目的で販売されてもいるようです.
葉は折り曲げるようにして乾燥させるとゴキブリのシェルターにちょうど良くなります.
注意点として,生きているうちは葉の根元にこのようなべとつく樹液を出すので,落葉した後に水で洗うとよいでしょう.
2018 .6.14
餌の好み
Food preference
以前,Diploptera punctataの餌の好みをMF(右)とZF(左)で比較したが,他の2種
Oxyhaloa deusta
Phoetalia pallida
も草食の傾向が強いと思いこんでいたのを再度比較した.
この3種,科は同じだが亜科ですべて異なるので,食性も違って当然なのだが.
結果はOxyhaloa deusta 両方ともよく食べる.
Phoetalia pallidaはZFよりMFの方が減っている.
今後はしばらくの間混合で様子を見ることにする.
繁殖に関しては,どちらでも変わらないように思える.
2018 .6.13
枯葉シェルター
Dry leaves shelter
M君からもらったモリチャ.と枯葉.
語呂がよい.
まだ1年目であるが健康状態は良好のようである.
枯葉の中でも,クヌギの葉は,硬さ・丸まり方がちょうどよく,汚れも付きにくい.
ゴミを落とせば,このようにきれいな状態に戻り再利用可能.
2018 .3.30
ヨロイモグラゴキブリ菌床その後
After the Mycelium block
齧って角が丸くなっています.
しかし,乾燥すると興味なさそう.
ユウカリは殆ど消滅.
やはり,ユウカリが優れている.
もう4月です.
桜もきれいに咲いています.
ゴキブリシーズン到来ですよ~.
2018 .2.20
菌糸ブロック
Mycelium block
シロアリ飼育土壌に発生した黄色い菌糸と,ホラアナゴキブリ埋設木製シェルターに発生した濃緑カビ駆逐できるか試しに購入.
ついでに,ヨロイモグラにも与えてみる.
確か,昔食べた記憶があるのだが.
2017 .5.11
水容器の構造
Structure of water supply container
給水容器に関して質問があったので説明します.
材料.
左から,中央に穴を開けた樹脂カップの蓋.樹脂カップ.ガーゼを適当な大きさに切った物.切る前のガーゼ(gauze).
樹脂カップ拡大.
蓋の穴にガーゼを通したところ.
左が完成.
右は水入れる前.
で,このようにゴキブリは水を飲みます.
2017 .5.1
ゴキブリにキャベツ
Cabbage to cockroaches
4月の日本衛生動物学会で,N野さんから,Periplanetaはキャベツを好む可能性があると伺い,小笠原出発前に購入し,クロゴキブリやワモンゴキブリに与えておいた.
マダラゴキブリ
クロゴキブリ.
食べるといいな~と期待しつつ.
帰ってから見ると,みな乾燥してなんだか分からん状況になっていた.
よくよく考えたら葉っぱなんだから,すぐ乾燥する.
少しは食べたと思うが,乾燥した葉が残っているのでは,完食したとはいえない.
もう一度やってみよ.
2017 .1.30
フルーツの利用
Efficacy of fruits related to cockroach health
普段は果物を買って食べようとはあまり思わないが,ゴキブリのためと思い購入した品.
100円ショップで購入.
ミカンなどスーパーでは2個売りはあまり見たことがない.
リンゴも,100円では売っていない.
味は食べていないのでコメントできないが,非常に便利である.
種によるが,ミカンを良くたべる種もあり,今までマダラ系だけと思っていたが,調子の悪い個体群には順次与えて行こうと思う.
2016 .12.6
希少種の維持
Maintenance of rare species
今年は,国内採集した小型野外種がいくつか飼育失敗しました.
その原因は,水切れ,餌がカビによる餌切れ.
などが多かったと思う.
特に,水切れは,短期間で不調になり,その後立て直しが出来なくなる.
解決策としては,こまめな世話に尽きるのだが,なかなかそうも行かない現実がある.
今年も,肺炎で緊急入院してしまい,約10日間管理不能になった.
部下に指示は出したが,なかなか思うようにいかず,少しダメになった.
そこで,前から希少種はケージを増やしているのだが,うまく増えていると実行しない.
が,また,いつそうなるか分からないので,少しずつ行おうと思っている.
今回は,オガサワラウスヒラタゴキブリ.
増やすと同時に,ケージを置く場所も分けることにより,リスクを減らす.
2016 .12.1
12月
December
あっという間に12月.
これからの時期は空気が乾燥するので,水容器の水量も減りが早くなります.
小型の野外種は,乾燥に弱いので注意しましょう.
ムカシゴキブリ科の卵鞘は乾燥に強そうですが,孵化率が低い場合があります.
特に,虫体のステージが単一になると,一時期卵鞘だけの時期があります.
私のところでも,現在Therea regularis がそんな状態.
卵鞘のみで,動くものがありません.
そこで,給水する虫体もいないので,給水容器に卵鞘とともにマットを盛ってみました.
うまく孵化すると良いですが.
2016 .11.22
ルリゴキブリ飼育
Breeding of the Eucorydia sp.
今のところ,マダラゴキブリよりも容易である.
卵鞘はマットにも産むが,このように湿った場所にも好んで産むようだ.
2016 .11.16
樹皮の再利用
Reuse of bark
オオゴキブリなどの床換後に発生する樹皮.
熱湯で殺虫し,軽く水洗いを行い,乾燥.
野外性のゴキブリのシェルターに使える.
2016 .11.15
ホラアナゴキブリとハエトリ
Nocticola uenoi uenoi and Jumping spider
室内の害虫に対しては可愛い殺し屋だが,ホラアナゴキブリのケージに侵入したら,恐ろしい殺し屋になる ところだった.
加水しようと思い,蓋を開けたら何か小さな物がケースの中に落下した.
最初は,ホラアナゴキブリの有翅虫が飛んだのかと思ったが,ハエトリの幼虫だった.
これは想定していない事態.
たぶん,ハエトリにとっては適当なサイズの虫が走り回っているケージにしがみ付き,虎視眈々と狙っていたのだろう.
気が付かなかったら,丸々太ったハエトリの飼育ケージに変わっていただろう.
防虫紙を挟んでいて本当に良かった.
皆さんもさまざまな異物侵入回避のために,防虫紙(新聞紙でも問題なし)を挟みましょう.
2016 .11.2
ホラアナゴキブリの新飼育法
New breeding method of the Nocticola uenoi uenoi
本種の採集場所として,シロアリの巣内を聞いた記憶がある.
今の飼育も,ケージ下部に紙質のシェルターを入れているが,その中に入っていることをよく見かける.
そこで,ちょうど今は,数が安定しているので,同じような環境と思われる,シロアリの巣に数匹投入した.
右はネバダオオシロアリ.左ゴキブリ.
シロアリの巣に降り立ったホラアナゴキブリ.
早速,暗い穴の中に消えていった.
雌雄は確認していないが,1ペアは揃っていると思う.
さてさて,巣内でシロアリと共生している姿が見られるだろうか?
2016 .1.8
落ち葉の管理
Killing insects of fallen leaves
正月に採集してきた落ち葉の雑虫処理中.
大体1分くらいで熱々になる.
その後,通気口の開いた,ケースに入れ,室温の高い棚上で保存.
この量で,2年程度十分使える.
こちらが採集した山.
栗も落ちていたので,野鼠の餌様に採集.
久しぶりに山歩きをしましたが,楽しいですね.
こちらはトチの実.
子供の頃,秋になると拾ってきて,穴を開け,中をくりぬき,トチ笛を作り遊びました.
こんな事を懐かしむようになるとは.
少し歳をとりすぎたかな.
今回,写真を大きくしてみました.
問題なければ,今後このサイズに変えます.
2015 .9.14
Drymaplaneta semivittaの飼育について
About breeding of the Drymaplaneta semivitta
死骸の状況が水っぽい.
これは,多種ではあまり望まない状況である.
が,初齢幼虫は普通に孵化し,幼虫死骸もあまり見ない.
卵鞘の産み付け方も特徴があり,密集した場所に,卵鞘の短辺を貼り付けるため,ごつごつ飛び出して見える.
清掃後.
そんなわけで,このケージのメンテサイクルは短い.
2015 .7.10
棚
Cabinet
大体多い日は,この棚4つ分のケースをいじる.
全景は,今度TVに出る予定(カットされなければ).
詳細はっきりしたら,この場でお知らせします.
2015 .6.23
樹皮・木片
The bark and chip of wood
オオゴキブリ類の飼育をしていると発生する樹皮や,食いそびれた木片は,野外性のゴキブリ飼育には欠かせない小物である.
2~3cmの物でも,保存しておくと結構役に立ちます.
簡単に水洗いをおこない,乾燥させて保存しておきましょう.
2015 .3.23
新規ミズゴケの使用準備
Safe confirmation of the sphagnum to use for the first time
初めて使うメーカーのミズゴケを購入したので,ゴキブリに対して安全なのか試した.
製品は圧縮された板状のもので,保管場所もとらず,水に戻した感じもよさそうである.が大量に沢山作らなければいけないのが面倒といえば面倒.
お試しとして,カップにミズゴケを入れ,中に薬剤に対して抵抗性などなさそうな,Schultesia lampyridiformisの初齢から成虫までを投入し,一晩放置.
結果はgood.
これで,様々な野外性のゴキブリに使用できる.
2014 .11.6
防虫シートの穴
Pinhole of paper which prevents insect invasion.
今夏は,ノミバエ侵入があまりにも多かった.
そのため,ゴキブリの世話の都度,シートの穴チェックを始めた.
すると,結構あることがわかった.
裏面.
普通のセロテープにて補修.
表裏から貼るとなお良い.
これで,1年以上もつのだが,本当は新品に換えた方がいい.
Blaberus giganteus は,駆除成功し今の所発生無し.
2014 .6.16
飼料にカビ
It molds and generates in feed.
梅雨いりしました.
気温も暑い日,涼しい日と,エアコン設定が難しい時期です.
餌として与えている固型飼料もこの時期は小まめに交換しないとこうなります.
カビ①
カビ②
カビ③
カビは少ないが,ダニが湧いた飼料.
周りの粉状のものがダニ.
こうなると,食べることが出来ないようで,下手すると全滅します.
気をつけましょう.
2014 .5.30
飼育環境の異常?
The abnormalities of breeding environment?
普段はマット中に潜っていて表面には出ていない種が,こうして徘徊していると「??」となる.
「おお.元気だ」
との見方も出来るが,オオゴキブリやクチキゴキブリのように普段表面を徘徊しない種が,歩き回っていると,その後ろくなことがない.
よく見ると,マットも普段より水分が多い.
蒸れているのが嫌なのか,個体密度が高くなったのか,聞いて見なければ分からないが,処置をした方が良さそうな状態と判断.
床換えすることに.
中齢,初齢合わせて結構な数が,前回埋めた地下シェルター内に詰まっていた.
成虫サイズが地表を徘徊していたようだ.
前回同様,シェルターを入れ今回2ケースに分けることとする.
早くも6月を迎えます.
クロゴキも1齢幼虫がちらほら見られるようになり,ワモンも屋外で活動する時期となりました.
都会から出る時間が少ない人でも,身の回りのゴキブリ観察は出来ます.
他の害虫も結構面白い種がいます.
これから来る暑い夏を十分楽しみましょう.
2014 .5.19
給水器の穴
The hole of a water supply machine.
今までは,カッターで適当な大きさの△穴を開けていたのだが,穴の大小により,差し込んだガーゼが水を吸わなくなる事による渇水が発生していた.
トラブルの出ない大きさの穴面積を計算したら,直径8mmの円と同等と分かったので,ポンチを購入した.
叩いて開ける物や,このように歯が回転して開けるものがあり,なかなか便利な事が分かった.
左が旧△穴.
右がポンチで開けた穴.
しばらく様子を見る.
2014 .4.30
ヤシガラ
Coconut husk.
使用前.
100均で購入.
物によって,倍になる物と,1.5倍程度の物がある.
水で戻す際は,これも100均で購入した食パンを保存するプラタッパーにいれ,水を容器半分ほど入れる.
後はラップをかけ,一晩置く.
ラップをかける理由は,戻し中に別の生き物が入りにくくするため.
これで使用可能.
ただし,戻し直後は結構な確立で独特な臭いがするので,ほぐして別の容器に入れ空気に触れさせると,1~3日で臭いは無くなる.
その後,使用することにしているが,臭いがある状態で使っても,ゴキブリが死亡することは今の所経験していない.
2014 .1.22
給水容器
The container of water supply.
毎日,メンテをする必要があるので,水容器は作りだめしてある.
こんな感じ.
ラップをはさみ,積み重ねている.
2014 .1.9
Gyna caffrorum 飼育状況
The breeding situation of Gyna caffrorum.
リクエストのあったGyna caffrorumの飼育状況です.
中プラケを使用し,左餌.
右水.
ついでなんで交換と補充.
餌はネズミ用固型飼料.
マットは,ヤシガラ用土.
幼虫が徘徊しているのが分かるでしょうか.
厚みはこんな感じ.
成虫と幼虫.
飼育は簡単な種だと思います.
2013 .11.21
ミズゴケの処理
The processing method of sphagnum moss.
何気に使っているミズゴケですが,ゴキブリに使う際は,細切れが使い易い.
その為,水でほぐした状態にしておき,ハサミで細切れにしてある.
こうすると,必要量だけ摘み上げることが出来,作業性が良い.
2013 .5.17
炭酸カルシウムの刷毛塗り
Brush coating of calcium carbonate.
水とエタノールで希釈した状態.
水だけだとプラスチック表面でははじかれる為,エタノールを入れる.
入れるとはじかず綺麗に塗れる.
また,飼育中の容器でも,殺菌効果があると思い,ガンガン使っている.
2012 .11.9
アマミモリゴキブリの床換え その2
Cleaning of the breeding case of a Episymploce amamiensis. Part 2.
色合いがしらけて具合が悪そうです.
一目で汚いと分かります.
シェルターの落ち葉や,ケージ下部に堆積した糞からは白いカビが発生している.
死骸も黒ずんだ嫌な色をしている.
掃除後.
これまた綺麗な幼虫である.
2012 .11.7
ゴキブリ用ピンセット
Tweezers for cockroaches.
ピンセット(Pincet)はオランダ語だったんですね.
英語ではTweezers.
ゴキブリを掴む時に使うピンセット.
すでに10年以上使用している.
先端の曲がりや角は,ゴキブリを傷つけず,かつ逃がさない様な微妙な摩擦が加わるようになっている.
上の紙ヤスリで定期的に調整して使っている.
こちらは,最近買った同一の物と初齢や若齢を捕まえる為の物(右).
どちらも実態顕微鏡下で,ヤスリで先端や角をチューニングしてある.
右は,まだグリップのゴムが付いた状態.
使っているといずれ取れてしまうが,その方が使い易いかもしれない.
たまに床に落として,先端から落ちようものなら深いショックの谷間にはまり込み,動けなくなってしまう.
生き物の写真が無いのも寂しいので,昔撮ったオオゲジ.
しびれますね.
2012 .8.22
マルゴキブリ床換え
Cleaning of the breeding case of a Trichoblatta nigra
約10ヶ月ぶりの床換え.
前.
汚れている様に見えませんが,シェルターをどけるとこの通り.
本種は,脱皮殻を食べないらしく,また,厚みもあるようで分解されずに艶々と残っている.
死骸からは黄色いカビが生え,おかしな状態になっている.
シェルター内は大小さまざまな大きさの幼虫が詰まっている.
目だって見えるのは,メス.
こちら雄.
横から見ると薄っぺらいですね.
完成.
あまり変わったようには見えない?
2012 .7.25
マットにキノコ
The mushroom which grew on the mat to use for cockroach breeding.
ゴキブリ飼育用マットに使っているのが,木食いのゴキブリ類(オオゴキ・クチキ)の食い散らかし後のマット.
これをいったんプールするのがこの大型タッパー.
なにやら変な立体感があるので開けたらびっくり.
立派なキノコが・・・.
毒もなさそう.
3本ぐらい生えたようで,古いキノコはとろけて腐敗して悪臭を放っている.
しかもマット上には黄褐色の胞子が散乱している.
2012 .6.26
炭カルの代用品 結果
The experimental result of calcium carbonate.
約1週間後.
ゴキブリは蓋まで到達していない.
頻繁に登ろうとした所はタルクが落ちている.
しかし,登攀阻止性能としては使えると思う.
1㎏500円(送料別)なら安いし,100ケージ1年以上でも使えるだろう.
2012 .6.18
炭カルの代用品
The substitute of calcium carbonate.
問い合わせが多い炭カル購入方法.
いろいろ調べたが普通では難しい事が良く分かった.
代用品としては「タルク」が一般的だが,試薬のタルクはどうにも使えなかったのでネットで購入できる物で試した.
商品がこれ.
1㎏483円.
FRPの材料として販売していた物だが,早速実験.
エタノールに溶いた状態.
塗った状態.
むらができ易いが,まあそれっぽく見える.
後はチャバネゴキブリを入れ様子を見る事に.
次週結果報告予定.
2012 .5.24
炭カルの上塗り
Glazing of CaCo3.
垂直面を上るゴキブリは,炭カルにて脱走防止をはかっているが,飼育密度が高かったりすると,すぐにこんな状態になる.
こうなると床換えのタイミングなのだが,忙しい時は上塗りし,急場をしのぐ.
見た目は綺麗ではないが,効果は変わらない.
エタノールで溶くと,プラケに対して付着が良く,壁に付いた糞等の殺菌が出来る.
と思っている.
2012 .3.22
Blattellidae spec. Mauritius飼育
Breeding of the Blattellidae sp. Mauritius.
最初,容姿から判断してマットレスの状況で飼育していたら,滅んだ.
そこで,国内野外種のように,マットを入れたら増え始めた.
2012 .3.8
ユーカリ
The eucalyptus found at the roadside.
昨日,車で新木場駅に向っていて気がついた.
道端にユーカリが無数に植林されている.
写真では分からないが,葉は丸い形をしているようだ.
遠めに見て,ユーカリと判断する特徴は,樹皮が白っぽく見える事.
そして,樹高が高い事.
百日紅なども,つるんとしていて同じ様な印象がある.
私が使っている葉は細長い.
今度拾ってきて,使ってみようと思うが,農薬,放射能,好みに関しては未調査なので,使う際は,自己の責任において使って下さい.
2012 .2.20
アマミモリゴキブリの床換え
Cleaning of the breeding case of a Episymploce amamiensis.
床換えにおいて,飼育環境に土壌を使用する種は,その中の卵鞘や,初齢幼虫の「拾い」が大変な為,飼育ケースは掃除しても,マット自体までは,簡単には掃除できない.
したがって,2009年7月に親を入手してから一度も交換していなかった.
マットは死骸や古い卵鞘や死んだ卵鞘の残骸が溜まっている.
カビ卵鞘.
多分生きている卵鞘.
確かめるには,10cm程の高さから硬いテーブルの上に落としてみると,中が詰まった「コツン」と言う音がする.
孵化卵鞘,もしくは死亡卵鞘は,音が聞き取れないような軽い音がするので生死の有無はこのポイントで判断している.
作業中.
カビが発生したり,死骸や糞が付着したミズゴケや落ち葉.
総交換後.
極力全ての虫体を拾う様に行なったが,やは生体の数は予想より多くはなかった.
飼育開始から約2年半だが,MAXに増えていたのは1年後位だった気がする.
野外種で,マットを使う種の場合,マットの更新は1年サイクルがベストだろう.
2012 .1.5
ミナミヒラタゴキブリ床換え
The cleaning of the breeding case of the Onychostylus vilis.
「種」自体が小さいので,出るゴミも小さい.
プリンカップに入っているミズゴケも乾燥と汚れで固まっている.
本種は,炭カルが少しでも劣化すると,1,2齢幼虫はグングン登りつめる.
ミズゴケもほぐし,汚くなった素材は処分する.
ダンボールのシェルターにも抵抗無く住み着くが,天然素材のほうが見てくれも綺麗.
2011 .12.16
アミメヒラタゴキブリ飼育
Breeding method of the Onychostylus notulatus.
野外に生息し,色彩も綺麗なゴキブリであるが,飼育はあまり気をつかった事がない.
普通の飼育.
餌は固型飼料.
水皿に念のためミズゴケを配置するが無くても良さそう.
ただ,固型飼料はダニ(ケナガコナダニ+ツメダニ)が出易いので,ダメな人はやめたほうが良いだろう.
雑食なので,何でも食べます.
でも,本当は植物などを配置した生息環境に近いレイアウトで飼育したいですね.
2011 .10.5
Blaberus giganteus 飼育
ブラベルス ギガンテウス飼育.
大きいだけで,特別癖があるようには見えない.
ただ大きいので,羽化時に翅バカが生じる.
そこで,コルクマットを丸め入れてある.
幼虫から成虫まで,コルクの内側に張り付いている.
他の土中性に見える種も,こうしたレイアウトをすると,張り付く状態を好む種がいくつもいると思う.
順次,導入していければと思う.
2011 .8.25
Paratemnopteryx couloniana 飼育
コロニーローチ.
特別コツがあるわけではない.
チャバネゴキブリと同じ環境で飼育できている.
良く増える.
特徴といえば,糞がカンザイシロアリのように乾燥していて,高密度で飼育していても臭いは少ない.
2011 .8.19
オガサワラウスヒラタゴキブリ飼育
内地に分布するウスヒラタゴキブリは,2回飼育して失敗している.
島嶼の亜種として,こちらの方が癖がありそうな感じだが,ダニ大発生や放置による大干ばつにも耐え復活している.
野外種は,一度減少傾向に向かうと再生が難しいが,本種は何とかいけている.
湿地帯を設け,餌は固型飼料.
炭カルもミナミヒラタゴキブリほどは登らない.
2011 .8.8
ノミバエの脅威
昆虫飼育室が今の場所に移転し,約1ヵ月.
室内の捕虫器にノミバエが少しだが捕獲されていた.
気にはなっていたが,忙しさに追われ,原因究明をせぬまま放置していたが,やっと原因が分かった.
タイ産のPeriplaneta属ケージを掃除しようとしたら,わっと出た.
あわてて蓋をして屋外に.
良く見ると,水容器の中に幼虫.
防虫紙の内側に無数の蛹.
さらにシェルターにも蛹.
良く見ると,シェルター隙間内に成虫がジッとしている.
気がつかずにシェルターを使いまわしていると,いつまでたっても駆除できない.
侵入した原因は,防虫紙に1mmほどの穴が開いていた.
そこから侵入,脱出していたのだろう.
ゴキブリ飼育をしていると,ノミバエの発生は良く耳にしたが,まさか自分の所でも出てしまうとは思わなかった.
ゴキブリ飼育している施設をたまに見るが,防虫紙を使っていない.
ゴキブリ同士のコンタミ防止と,雑虫侵入防止に防虫紙は欠かせない.
目指せ根絶!
2011 .7.7
飼育道具
マットを加湿する際に大変重宝している.
ポイントは噴口部分.
これは正規品にはついていない噴口.
ホームセンターとか行くと,別売りでいくつか売っているので,用途に合わせカスタムすると使いやすくなる.
2011 .5.23
飼育用天然素材
害虫種のゴキブリ飼育には使う事は少ないが,野外種の飼育には使う事が多い.
この手の材料は一度使用すると不衛生になりがちで,使い捨てが理想と思うが,定期的に,必要なサイズが,必要数入手できるほど,予算と出物が少ない為洗って再利用している.
殺菌は始めのうちは,レンジでチンをしていたが,殺菌しすぎると,使いはじめに必ずカビが大量に発生する.
新品の素材のほうが最初のカビカビが多い気がする.
カビカビはあきらめていたが,レンジが面倒になり,乾燥だけで再利用すると,意外と使い始めのカビカビが少ない.
変に全ての微生物を処理すると,環境中に含まれる発育の早いカビなどが真っ先に出るだろうか.
といったわけで,最近は天然素材が必要な大事な種には新品を使わず,古いものを優先的に使うようにしている.
なんとなく汚い話になったので,私はこうしているという事で.
生き物を扱った後は,ちゃんと手を洗いましょう。
2011 .5.17
逃亡防止素材
こちらが使用している炭酸カルシウム.
左はタルク.
タルクは昔から使われている素材らしいが,私はあまり使わない.
理由としては,縫った後の見栄え.
こちらが炭カル.
こちらがタルク.
粉っぽく,綺麗に塗れない.
多分タルクにもさまざまな製品があり,もっと綺麗に塗れる製品があると思うのだが.
性能はどちらも同じだと思うが,処理後の耐久性は炭カルに分がありそうだ.
2011 .5.16
意外な餌
先週のなぞの餌ですが,ご質問が少しあったので改めて取上げました.
こちらがそれ.
ペットネズミのおやつ的な商品.
多分,どのゴキブリに与えても食べると思うが,常食として与えるには高価なので,固形飼料を食べてくれる種には与えたことが無い.
固形飼料を好まない種には与えてみたのだが,食いつきの良い種もある.
これのどこが良いのか?
もしかしたら,ベビーでなく生のコーンの方が良く食べるかもしれない.
シーズンになったら与えてみようかと考えている.
本製品.
一つ気がかりが.
何を食べるか分からん種には,煮干やら犬の餌やら雑多をミックスして与えているが,この写真のように,みなカビが発生する中で,元気にカビる事無くあり続ける姿.
頼もしいと言うか,恐ろしいと言うか.
マルゴキに関してはまだ変な影響は出ていない事だけお伝えしておきます.
2011 .5.6
Panchlora sp.”Giant” 飼育
皆様,連休は如何でしたか?
あ,まだ休みの方もいらっしゃるかも知れませんね.
この陽気では,ゴキブリシーズン開幕です.
頑張って採集しましょう.
私はというと,全日会社で仕事をしていました.
おかげで,論文の検索や取り寄せが一気に片付きました.
さて,本題 Panchlora sp.”Giant”の飼育.
通常のPanchlora nivea と全く同じで問題は起きていない.
タッパーの中はヤシガラと腐葉土のハーフ&ハーフ.
全マットの時は,マット乾燥が致命的になったと記憶しているが,この飼育に変わってからは,タッパー内マットが結構乾燥していても,深さがあるせいか危うい状態になった事は無い.
しかし,乾燥させない事に越した事はない.
餌は固型飼料.
たまに昆虫ゼリーを与えると,瞬く間に食べきるので,無理して与える必要は無いと思う.ただし,水場を常設していての事である.
2011 .3.28
ヤエヤママダラゴキブリ 飼育
日本産3種
外国産3種を飼育した中で,水に対して最も依存性が高いと思われる.
餌は固型飼料.
落ち葉.
たまに昆虫ゼリー・ニンジンを与えているが,別に必須ではないと思う.
いつ見ても何匹かは水中に没している.
卵胎生で幼虫は腐葉土ケースの中に潜り込んでいる.
成虫はシェルター外部にいることが多い.
2011 .3.10
チャオビゴキブリ飼育
日本国内における本種の分布は,今のところ小笠原に限定されている.
飼育自体はチャバネゴキブリと変わらない.
なぜ分布が広がらないのか.
今のところ良く分からない.
2011 .3.3
ビートルローチ飼育
餌は草食系げっ歯類の固型飼料を与えている.
飼育ケージ内が干草の臭いがする.
水と餌とシェルターだけでたくましく殖えている.
2011 .2.10
イエゴキブリ 飼育
過去に全滅危機を乗り越えた系統.
やはり何かの加減で卵鞘の孵化率が異常に低いケースがある.
今回,放置(餌・水は切らさないように)してみたらちゃんと幼虫がいるではないか.
ということで,飼育に関してはこれでよいのかと思う.
産卵場所として,コルクボードを入れておくと,好んで産卵する.
ひとつだけ注意として,高密度飼育はあまり良くない気がする.
2011 .2.7
コンタミ
Pseudomops septentrionalis
眺めていると,成虫より大きな幼虫がいる事に気づいた.
いくらなんでもでかすぎる.
飼育者の中には,何種も混ぜ合わせて飼育している人もいるようだが,それはそれで管理された混合飼育であれば,熱帯魚なども中の良い異種同士を入れ,観賞するから良いのだが,これは少し困る.
見たところ1匹だけ.
幼虫から推測するに,ハイイロゴキブリに見えるが成虫になるまで放置することにする.
問題は,いつどうやって混入したか.
ハイイロであれば,現在ハイイロと本種は別の棚にケージが入っており,自力で混ざることは考えにくい.
入手時にすでに混ざっていたと考えるのが自分的には納得できる.
まあ,良くある事と言ってしまえば良くある事かもしれない.
2011 .1.6
昆虫ゼリー
昆虫の飼育餌といえば「昆虫ゼリー」.
ムカデやハチといった毒虫までカバーする万能餌.
ゴキブリの飼育にも最近良く使う.
ヨロイモグラがゼリーを食べる様子.
もちろん,飲み水は基本であるので入れている.
食性がわからない種にはとりあえず使う.
しかし,無くてはならない物でも無さそうであるが・・・.
いろいろ使ってみたが,乳酸系はゴキブリには人気なし.
意外と○○タンパクゼリーとかより,安価な単味の物の方が好む気がする.
2010 .12.27
デュビア 飼育
アルゼンチンフォレストローチ.
餌ローチの代表格.
餌切れ,水切れにも強く,よく殖える.
何と言っても幼虫が強い.
糞も乾燥しており,飼育していて臭いがほとんど感じられない.
2010 .12.24
冬場の温度管理
事務所が移転して初めての冬を迎えている.
以前居た所は,空調管理されたビルの中であったので,室温や湿度の管理はあまり気を使わなかった.
今の場所は,暖房は入っているが隙間風がどこからともなく入ってきて,温湿度管理が大変である.
棚の最上部に置いた温度計.
上は28℃.
湿度23%.
下はこの位置で23℃.
上下の高さは約180cm.
現在,棚の高さ(温度)により,低温に強そうな種と,弱そうな種を分けて置いている.
2010 .12.10
飼育ケージ
ゴキブリの飼育ケースは,主にプラケ中を使っている.
しかし,プラケといっても様々な種があり,どれを使うかは個人の自由.
私の場合,いろいろなメーカーを使った結果,今の2種に落ち着いている.
メーカー名は写真から推測してもらうとして,この2種何が良いかというと,四角い.
重ねるのに便利だし,変に膨らんでいないので,収納にも場所を取らない.
熱湯を入れてもひびが入りにくい.
蓋の密閉度は左はきつめ,右は余裕がある.
キツイと言っても,ダニや小型幼虫が逃げ出しても嫌なので,紙タイプの防虫シートを入れている.
防虫シートもそれぞれ違いがあり,左の蓋とケースの隙間が少ない場合は薄めのシート.
右のケースは隙間が少しあるので厚めのシート.
ちなみに炭カルを使っていても逃げる幼虫はミナミヒラタゴキブリなどの小型野外種.
余裕で登ってくるので,そういった種を飼育する場合は,左のキツメで飼育する.
同種産地違いが結構あるので,絶対に逃げない,逃げても入らない.
の2重のコンタミ対策である.
2010 .11.4
ウルシゴキブリ飼育
屋外種,ウルシゴキブリ.
しかし,その飼育は簡易で他のゴキブリ属と同様に飼育できる.
餌は固形飼料のみ.
野外種なので,床材や天然素材のシェルターを入れてもいいが,管理が大変になるのと,それがゴキブリのために快適かは別のような気がする.
2010 .11.1
トビイロゴキブリ飼育
ゴキブリ科の他種同様,飼育しやすい.
飼育方法も同じ.
その割には,国内の分布は広くなく,
茶系ゴキブリ科 3種の国内生息割合は,今の個人的な想像では,
№1 ワモン
№2 コワモン
№3 トビイロ
こんな順位.
トビイロの生息を確認したら是非教えてください.
今週,ペストロジーで発表します.
2010 .10.29
ゴキブリの餌付け
水を替えようと思ったら,餌が全く入っていなかった.
餌容器に餌を入れるとたちまち群がったので,手で与えてみると,予想通り皆集まってくる.
持ち上げても一心不乱に食事をするトビイロゴキブリ♀成虫.
よほど腹が減っていたのだろう.
手から餌を採るようになるのは,ペット飼育でも重要な要素だと思う.
2010 .9.29
スカンクローチ飼育
ワモンゴキブリやクロゴキと一緒.
増え始めると,餌の消費がバカにならない.
そして臭い.
2010 .9.21
コワモンゴキブリ 飼育
チャバネゴキブリやワモンゴキブリと同様の仕様.
給餌・餌水に関しては常時摂れるようにしているが,これだけ増えると1週間程度切れても適当に補給するようで問題ない.
ダンボールのシェルターはチャバネの5mm幅ではなく10mm幅が使い易い.
掃除前なので少々汚い.
2010 .9.3
Henschoutedenia flexivitta 飼育
外見はNauphoeta cinerea に良く似ている.
飼育に関しても同じ.
乾燥,絶食に強く,卵胎生でよく増える.
2010 .8.27
ヒメチャバネゴキブリ 飼育
モリチャバネゴキブリと同様のセット.
乾燥にも比較的強く,モリチャバネより容易.
2010 .8.20
サツマゴキブリ飼育
本種も飼育は比較的容易である.
野外での生息環境は水分の多い環境が多いようだが,私の個体群は,写真のようなマット無しで飼育が可能である.
特別なシェルターとして,木の皮を2枚ほど入れている.
餌は固型飼料のみ.
2010 .8.12
かぼちゃの嗜好性
ゴキブリの実験材料に「かぼちゃ」をもらった.
余ったので,大型種のケージに入れて見た.
Archimandrita tesselata.
よく食べてくれる.
数時間後見ると,潜って食べている.
野外でも様々な果実を食べているのであろう.
大型種なだけにかぼちゃが良く似合う.
Blaberus giganteus .
Aeluropoda insignis.
Princisia vanwaerebeki.
Gromphadorhina oblongonota.
どの種も,皮まで残さず無くなっていた.
家庭から出る生ゴミも少量であれば処理してくれそうだ.
ただし,一つ気になった事は,種によって糞が黄色くなり,人の糞の様相を呈することが分かった.
2010 .8.4
オガサワラゴキブリ飼育
右が水,左は固型飼料.
たまにおやつでニンジン.
マットは朽木や腐葉土,ヤシガラ適当ミックス.
最初は湿っているが,そのうち乾燥してくるがそのまま.
個体数が少ない場合は加湿したほうが安定するが,増えたら乾燥のままでどんどん増えている.
本種もケースを登るので,炭カルは必須.
2010 .7.26
Aeluropoda insignis 飼育
マダゴキ系は,小さな幼虫が潜伏出来る隙間を作るのが良さそうである.
こうしてから,初齢幼虫の生存が良くなった.
2010 .7.8
モリチャバネゴキブリ 飼育
モリチャバネゴキブリの飼育は,産地により難易度が違うような気がする.
累代するのであれば,暖かい地方の個体群をお勧めする.
餌は固形飼料.
水場にミズゴケを置いているが,南の個体群は必要ないことが多い.
2010 .4.30
ゴキブリのえさ
現在,この2種を使っている.
左がお馴染みのO酵母製 MF
右が同じく O酵母製 RC4 これは以前ハタネズミを飼育していた際使用していた物で,草食動物用の固型飼料.
MFに比べ緑色をしており,臭いも葉の臭いがする.
これを良く食べるのが以下の種.
Oxyhaloa deusta
Diploptera punctata
Phoetalia pallida
写真はPhoetalia pallidaにあげたときの写真.
ニンジンなども良く食べるが,この飼料も見事に平らげる.
2010 .3.8
アイスポットローチ 床換え
family Blaberidae
subfamily Blaberinae
genus Lucihormetica Zompro & Fritzsche, 1999
species Lucihormetica subcincta(Walker,1868)
本種の繁殖にやっと成功したので,飼育方法としての柔軟性がまだ分からないので,とりあえずオガサワラゴキブリのように飼育をしている.
食性は朽木も齧るし,マウス固形飼料も良く食べる.
マット飼育をしていると,床の交換時が分かりにくいが,マットの総量が3割ほど減ったので交換することとした.
篩にて幼虫を拾う.
幼虫が小さいと,篩の目から落ちるので,篩を使った手抜き選別は幼虫の大きさがポイントとなる.
♀成虫と幼虫.
♂成虫.
変わったゴキブリである.
このように集まる.
新しいケージ.
古いケージと視覚的に違うのは水容器が綺麗なところだけ.
2010 .2.24
ゴキブリ飼育資材
マダラゴキブリ類には必ず水が入ったプール状の容器を入れている.
また,部分的な湿地帯を作る時に重宝する.
これがストック状態.
ケージの大きさや,生体の大きさなどを考慮し,様々なサイズを使い分けている.
これは,そのタッパーなどに入れるマット類.
左はヤシガラマット.
右は落ち葉.
通気は維持して,雑虫が入り難いように防虫シートを蓋の開口部に貼り付けている.
開けるとこうなっている.
下が土,上が朽木マット+
これも通気は維持して,雑虫が入らぬように防虫シートを貼っている.
2010 .2.23
マダラゴキブリ床換え
一見綺麗に見えるが,昨年夏より飼育を始めて初めての床換えである.
水容器のガーゼは腐敗によりカップの内外で分裂.
上に水苔が残っているので乾燥を見落としにくい.
タッパー内の落ち葉は良く食べられ,その下のマットは糞が堆積している.
左から右へ生体を移す.
左のケース底には,丸い独特の糞に黴が生えたまっていた.
2010 .1.5
Macropanesthia rhinoceros ユーカリ
餌は,ユーカリの枯葉を,ジッパーつきのビニール袋に詰め込み,
加湿して嫌気的に腐葉土を作るように保存.
目的は雑虫を殺す事.
ビニール越しに生き物が見えなくなったら,上記写真のように乾燥保存.
与える前に再度通気できる袋に加湿して保存している.
2009 .4.2
ホタルゴキブリ床換え 後編
シェルターの底も糞で詰まってしまっている.
再利用するときは,ピンセットを差し込んで糞をかき出す.
シェルターを移動した後に残った糞の山.
作業後.
綺麗になりました.
2009 .4.1
ホタルゴキブリ床換え 前編
ホタルゴキブリ床換え.
作業前.
本種は壁面を非常によく登る.
登攀防止に塗っている炭カルもこのようにすぐに落ちてしまう.
糞も同サイズのチャバネゴキブリに比べ粉っぽく,
溜まると湿度がたまりカビが出やすい.
2009 .3.4
コワモンゴキブリ床換え
本種も床換えの多い種である.
訳は限られたスペースの中に高密度で飼育していても,
減らずに増えていく性質にある.
交換前.
水場のガーゼが食べられ少なくなっている.
登攀防止の炭カルも侵食が進んでいる.
いつものように,横に新しいセットを準備し,シェルターごと虫体を移す.
また1ヵ月後には同じような作業が待っている.
2009 .2.6
ヤエヤママダラゴキブリ 床換え その2
まずはいつものように隣に新しいケージをセットし,並べておく.
黒いものが入っている容器はヤシガラの上にミズゴケをのせている.
透明な容器は水にミズゴケ.
餌はいつものネズミの固形飼料.
古いケージの中の各容器を撤去する.
この時,容器内に残っている個体を新しいケージに移すのであるが,
1齢などがマットの隙間に潜んでいる為,
探して移すのは,細かい作業となり大変である.
内部容器を移し終えた状態.
大量の糞が溜まっている.
水場を入れるので,どうしても湿度が高くなり,汚れやすくなってしまう.
2009 .2.5
ヤエヤママダラゴキブリ 床換え その1
国内最大種のヤエヤママダラゴキブリ.
試行錯誤の飼育の末,だんだん増えてきた.
それに伴いケージも大きくなってきている.
掃除前の状況.
汚れているように見えないが,中はこんな状態に.
糞の山.
汚れた水場.
水の中にも大量の糞が沈んでおり,野外では水中で脱糞する事が多いと思われる.
いろいろ飼育しているが,本種ほど水中に没している種は他にいない.
2009 .1.23
ヤマトゴキブリ 床換え
ヤマトゴキブリ床換えを久しぶりに行った.
なぜ久しぶりかと言えば,本種は通常屋外で越冬しながら,
成長する種であるため,室内で飼育しても冬期に成長がストップし,
脱皮や産卵が少なくなる.
その為,成長に伴う脱皮殻や死骸が,他の熱帯性のゴキブリに比べ少ない.
クロゴキブリもその傾向にあり,死骸が出るのは主に秋~冬に集中する.
そんな訳で,チャバネゴキブリなどの寿命の短いたえず繁殖する種は,
1ヶ月に1度ぐらいしないと糞と死骸の山になってしまうが,
本種は年に1度か2度程度でもそれほど汚れない.
(飼育密度が多くなればそれに比例して汚れやすくはなるのだが)
汚れた状態.
となりに新しいケージを置き,シェルター内のゴミを落とした後,
ゴキブリが入った状態のままシェルターを移す.
このシェルターはもう1年以上使用している.
次に古いケージに残った個体を移す.
この個体群は野外から採集してきてすでに数年経過している為,
この時期でも成虫がいるが,齢の構成は季節により偏る.
これで完了.
綺麗になった.
2008 .12.24
サツマゴキブリ床換え その2
ダンボールのシェルターも齧られてボロボロ.
餌もちゃんと与えていて,ここまで齧る種はそう見当たらない.
本種と同じマダラゴキブリ科であるヤエヤママダラゴキブリも,
落ち葉を好んで食べるので,植物繊維で出来ているダンボールも,
嗜好的に合うのかもしれない.
手で移動できる物は移動し,最後に古いケージに残った個体を移す.
こんなに沢山の糞や死骸が溜まっていた.
2008 .12.9
チャバネゴキブリ 床換え その3
シェルターを移し終えた状態.
左の古いケージにはまだゴキブリが残っている為,
生きている個体のみ移してやることとします.
写真のように古いケースをあてがい,
傾けると元気のいい個体は走り出てきて下に落ちます.
このときいつも不思議に思うのは,コオロギでもそうですが,
下に逃げる個体と,上に逃げる個体がいること.
何度やっても最終的に,傾斜の上方に逃げる個体が残ります.
そんな感じで,終了.
へそ曲がりは古いケースと共に洗ってしまいます.
洗浄に関しては,以前説明したように,洗剤で殺虫するか,
熱湯で殺虫します.
くれぐれも「かわいそうだから逃がす」事はやめましょう.
2008 .12.5
チャバネゴキブリ 床換え その1
世界で最も多く飼育されていると思われるゴキブリ.
チャバネゴキブリBlattella germanica(Linne).
その為,飼育方法は様々な方法がそれぞれの施設で行われており.
これが一番正しいという方法は今は判りません.
目的が何であるかにより,レイアウトに変化を持たせればよいと思います.
屋外種飼育に木の枝や落ち葉を入れるのであれば,
チャバネゴキブリは厨房機器のミニチュアなんてのも有りかもしれません.
交換前.
餌はカスばかりとなり,水容器のガーゼは糞や脱皮殻で汚れています.
登攀防止の炭カルもゴキブリの執拗なアタックにより薄くなっているところがあります.
水容器に使うガーゼは事前に必要な大きさにカットして準備しておきます.
2008 .11.10
ミズゴケについて
キョウトゴキブリの飼育に際して,水容器にミズゴケをのせていたが,
ミズゴケにもゴキブリに対して相性があるような気がする.
この辺は,何も検証していないので,あくまで「気がする」だけであるが,
私はこだわって商品を選ぶようにしている.
一番優先するのは,農薬等が入っていそうな物,処理されているものは避ける.
農薬等に関しては,野菜などを餌として与える際は,極力注意している.
ミズゴケのランクはAAAやAAなどAが増えると高級になるようである.
はじめの内は何が何でもAAAを探していたが,
あたり前だが,AAAだからゴキブリに相性が良いとは限らないようだ.
細かい事を書くと混乱するので,
現在の選ぶポイントを.
①100円均一の商品は,作り溜めするとカビが生えやすかった.
(カビが生えやすいのは逆を言えば何も添加されていなくて,良いのかもしてないが)
②パッケージされたミズゴケの色が,白か茶色の2色しかないものを選ぶ.
(赤く見えるのは??である.)
③Aにはこだわらない.
④加水した際,変なにおいがしない(苔の臭いはする).
という事で,現在近くの店に売っていて,あまり問題が出ていないのがこちら.
どうでも良い事であるが,私のこだわりである.
2008 .11.7
キョウトゴキブリ床換え
床換えである.
本種はチャバネゴキブリのようにサイクルが短くないので頻繁には交換しないが,
排泄物にはアンモニア臭のような特殊な臭いがあり,今回写真を撮ったついでに,
交換した.
する前.
特別なセットで飼育しているわけではない.
ケースの下に堆積した排泄物.
他種に比べて白っぽくなる.
さらさらしているので,これだけ捨てる手抜きも出来ないではないが,
衛生状態を考慮すると,たとえゴキブリでも清潔にして悪い事は無いと思う.
これは,新しく準備したケースに,古いケースに取り残されたゴキを移しているところ.
ここで溜まった糞や,死骸を除去する.
そして,完成.
綺麗.
2008 .10.28
ヤエヤママダラゴキブリ脱皮失敗 その2
こちらはもう少しと言うところで力尽きた個体.
この個体も♀.
原因として脱皮のときの湿度かと思うのだが,まだ良く判らない.
対策として,原因が判らないので取りようが無いが,
累代飼育を継続させるだけであれば,発生率は50%いかないと思うので,
多頭飼育すれば何とかなると思う.
♂ではほとんど起こらない.
従って,野外採集個体は比較的簡単に多数の子供を産むので,
それをいかに終齢まで維持するかがポイントとなる.
2008 .10.22
ゴキブリ飼育ケージ内に発生するダニ 原因と対策
特にジャイアントウットローチを飼育していると発生する特別なダニではなく,
またマットに発生しているわけでもない.
餌として使用している固形飼料が原因で発生している.
それが湿ったマットにふれ,程よい湿度と餌に恵まれ大発生してしまう.
実体顕微鏡で拡大してみると,これはこれで生き物だなと思えてしまう.
正体はケナガコナダニ.
考えてみれば,本種も実験のために飼育していた事もあるので,
大切な実験動物であるのだが・・・.
子供の時にミルワームを放置していたら,机の上が白く粉を噴いたようになり,
驚いた事があるが,結構普通にいる種である.
防除は比較的簡単で,まず発生源を処分.
周りにいるダニは水洗いで流してしまうか,掃除機などで吸い取ってしまう.
吸血性のダニに比べれば対処は簡単である.
殺虫剤などには感受性が低いとされるので,使用する必要は無いと思う.
2008 .10.21
ゴキブリ飼育ケージ内に発生するダニ
ジャイアントウットローチArchimandrita tesselata (Rehn)の幼虫を飼育しているケージにダニが異常発生していた.
ケージに白く無数についているのがダニ.
まあ,たまに起こる事なので驚きもしないが,気持ちのいい物でもないので掃除する事となる.
ケージと蓋の間にコバエ侵入防止シートを挟んでいるので,
ダニは外にはあまり出てきてはいないが,シートを外すと堰を切ったように出てくる.
オレンジ色に見える部分がダニが溜まっているところ.
このシート,完全に外部からの侵入者を遮断するわけではないが,かなり有効である.
シートは水洗の後乾燥させ,マットはレンジで「チン」でも良いが,捨てる事とする.
綺麗になった状態.
ゴキブリ達もうれしそうである.
2008 .8.21
ミナミヒラタゴキブリ 飼育法
飼育状況.
右が石垣産,左が母島産.
同じ環境のつもりなのだが,石垣産は中々殖えない.
水容器にはミズゴケを乗せ,小さい幼虫の潜み場所や産卵場所とし,
シェルターと落ち葉はそれ以上の成長した個体の潜み場所にしている.
今のところ,産卵は乾燥した場所に多くする.
もう一つのカップは,ヤシガラ半分上にミズゴケ.
高湿環境が必要な個体もしくは成長過程で潜り込める様にしている.
飼育温度は冬でも20℃を切らないようにしている.
2008 .8.12
ゴキブリの床替え方法 その5
最後に古いケージの洗浄です.
生きている個体を新しいケージに移した後,洗剤を入れ水を入れます.
こうする事で,残っている可能性のある,生きている個体も卵鞘も,処分できます.
卵鞘がある場合は,しばらく(半日)放置した方が良いでしょう.
すぐ洗いたい場合は,熱湯を入れます.
すると生きている個体がいても,瞬時に死んでしまいます.
ただし,熱湯はプラケの種類(メーカー)により細かいひび割れを起こす可能性があるので,注意が必要です.
実際,私もいくつもやりました.
完全に使えなくなるわけではないですが,がっかりします.
熱湯を入れるまでは大丈夫でも,その直後,容器が熱いうちに水を入れても同じようなことが起こります.
何をやっても割れない容器もあります.
大事に使いたい人,容器の耐久性がわからない人は,洗剤+水を使った方が無難でしょう.
放置した後,流しに100円均一で買ってきたゴミ受けをセットし,洗います.
そのまま流すと,2度とその流しは使わせてもらえなくなります.
ゴキブリの破片は残らず回収.
ゴミ受けと共に捨て,容器を殺菌し,終了となります.
2008 .8.11
ゴキブリの床替え方法 その4
綺麗になりました.
ゴキブリ達も喜んで?いるようです.
今回はシェルターの交換はしませんでした.
シェルターには卵鞘が付着しており,また段ボール紙の目の中には,
小さな幼虫が入っています.
ダンボールの代わりにベニヤ板も検討しているが,幼虫のことを考えると,
未だにふみきれない.
2008 .8.8
ゴキブリの床替え方法 その3
準備が出来たので,古い容器から新しい容器に移します.
汚いですね,しかし,何ヶ月も手入れせずにいてこの程度ですから,
他の生き物の世話の頻度からすると,少ない方でしょう.
ゴキブリの移動はシェルターごと行います.
移す方法は手です.
万が一逃走した個体がいても捕まえやすいのが理由.
それとシェルターの湿り気などから取替え時期を考える上で素手が一番.
こんな感じで二つのケージを並べて行います.
左の古い方の炭カルの状態に注意.
ゴキブリガの登ろうとして場所によりとれているのが判ります.
2008 .8.7
ゴキブリの床替え方法 その2
新しいケージに入れる飲み水と餌の準備.
この容器は大切な種ほど再利用した物を使用している.
再利用に当たっては,綺麗に洗浄後,ハイター等の殺菌剤で殺菌処理している.
新品を使用しない理由は,
・新品の表面には,洗えば落ちる程度ではあるが,正体の判らぬ油の様なものが付いている.
・餌容器は,固形飼料を使っているが,餌が食べられて減ってくると,粉状のカスが出る.このカスが初齢ゴキブリの体に付着し,餌容器から脱出できず,死んでしまう経験をした.また,トルキスタンゴキブリのように壁面を登れない種は新品の餌容器も上手く登れない.
等が理由である.
従って,餌は粉状のものは与えた事が無い.
2008 .8.6
ゴキブリの床替え方法 その1
どんな生き物でも,飼育環境の掃除は必要となる.
汚れる原因は,死骸が溜まってくる事が一番.
従って,掃除の頻度が高いのは繁殖力が高く,
寿命の短い種がどうしても早く汚れる.
その代表種は世界の害虫であるチャバネゴキブリであろう.
その次がワモンゴキブリ・コワモンゴキブリ,トビイロゴキブリあたりだろうか.
今回は上記種を掃除した後であった為,ウルシゴキブリを取り上げた.
基本的には,「逃がさない・生きたまま捨てない.」を厳守して行っている.
特に本種のように卵鞘を産む種は,注意したい.
過去のブログでも,各論的なことは紹介しているのでそちらも参照してほしい.
まず,新しいケージの準備から.
写真のように水に溶いた炭酸カルシウムを筆でケージ上面に塗りつける.
主に使用しているサイズは中プラケである.
このとき新しいケージだと,炭カル水をはじいて上手く塗れない事がある.
その場合はエタノールや洗剤を少々入れるとはじかず上手くぬれるが,
エタノールは乾燥するときに塗り面がはじいてしまう為,
炭カルを濃い目に溶く必要がある.
私は多少傷が付くがごしごし根気よく塗っている.
これでケージは完成である.
2008 .5.27
餌皿の卵鞘
ゴキブリ飼育の際,餌を写真のようなプリンカップに入れて与えている.
餌のカスが飛び散らず,交換が簡単に出来るのでほとんどの種に導入している.
この餌皿に卵鞘を産み付ける種がいる.
主にPeriplaneta属に見られる.
これはコワモンゴキブリ.
餌を食べつくした後,卵鞘がゴロゴロ現れる.
これはワモンゴキブリ.
トビイロゴキブリ.
全く産んでいない.
餌の近くに産み付けるのは,
孵化した1齢幼虫がすぐに餌を食べる事が出来るようにとの,母の思いやりであろうか.
2008 .1.17
グリーンバナナ飼育法
飼育温度は20℃を割らないように心がける(最低温度はチャレンジしていない).
生息地であるテキサスからメキシコあたりの気温はモントレーで最低気温8℃らしい.
とするとかなりの低温にも耐えると考えるが,
ペットローチにそんな仕打ちをしてもしょうがないので,高めに設定しよう.
先にも書いたが,幼虫は乾燥を嫌うので湿潤な環境を作ってやる.
飼育している過程(風景)を楽しむのであれば,
昨日のトカゲを飼育するような形が良い.
しかし,マット交換をする際,1齢幼虫を探し出すのは大変である.
そこで,今回のセットとなる.
右からシェルター.水容器の上に水苔をのせ,広葉樹の樹皮をかぶせた物.
ヤシ殻マットを半分ほど入れ,その上に水苔をかぶせた物.左下も同じ.
植物は特に必要ないと思う.
現在1齢幼虫はこの様に水苔の中や樹皮の裏,ヤシ殻マットと水苔の隙間に潜んでいる.
見た目は悪いが利点として,
①死亡した個体の回収や,大掛かりなマット交換をしなくて済み,餌もカビる事無く,管理し易い.
②プリンカップ内はケースにマットを敷き詰めるより表面積が狭く乾燥しにくい.
③まだ生態がよく判らない面もあり,万が一多様な環境を好む場合,
選択肢が広がり絶滅は免れる可能性が高い.
④コバエ(クロバネキノコバエ類)が発生しにくく,発生しても処理しやすい.
なお,以上の事は全て私見であり,実行して,死滅しても責任は負えません.
そこをご理解の上,参考程度に活用下さるようお願い申し上げます.
2008 .1.16
グリーンバナナ飼育 言い訳
幼虫と成虫の好む環境が違うらしい事はすでに述べた.
飼育に関してもその様な環境を作って維持していけば,
飼育はそれほど難しくはないと思えるようになった.
一番手っ取り早いのは,クワガタ成虫やトカゲ類の飼育するセットで良いと思う.
上はトカゲ用.
しかし,前回その様なセットで全滅させた.
原因はマット全体が加湿してあるので餌がカビやすくなる.
そこで適度な湿潤状態で維持しようとする.
維持出来れば良いのだが,うまく行き始めると手を抜き初める.
成虫は乾燥しても元気なのでケージを外見で眺めて成虫が沢山元気でいる.
うまくいってると思いこんでしまう.
ある時中を覗くと,実は乾燥のため幼虫は全滅.
そうこうしているうちに成虫も産仔せずに死に絶え,終わり.
となる訳である.
2007 .9.27
炭カルの欠点
炭酸カルシウムをゴキブリ登攀防止に良いといったが,一応重大?な欠点もある.
1.高密度で飼育している場合や,垂直面を登りたがる種の場合,こまめに見ていないと写真の様に炭カルがすれて無くなり,すごい事となる.
写真正面のケージ内面に塗った炭カルが全て落ちており,そこより天井面に這い上がってしまった.
2.ケージ内が炭カルにより白くなり,見た目が汚くなる.
それでもやはり油系の物より良いと思う.
2007 .9.12
クロゴキブリ飼育方法
本種の飼育もゴキブリの中では簡単である.しかし,ワモンゴキブリなどの休眠しない熱帯産は1年もしないうちに色々なステージが一ケージ内に混生する様になるが,本種は加温して飼育しても休眠による成長が滞る時期があり,長く室内で飼育していると全ステージが揃うそうだが,私の手元にいる個体群は,春先は成虫がいなくなる.滅びるわけではないため,良いのだが,一年を通して成虫をストックする事はまだ難しい.
しかし,クロゴキブリ飼育の良いところは,言い換えればワモン・コワモン・トビイロ・イエ(スズキはまだ飼育した事がない)などの熱帯性のゴキブリに比べ成長に時間がかかる為,ゴキブリ飼育にはつきものの淘汰をする回数が少ない点である.
シェルターは成虫が入れる為,幅10㎜以上あった方がよい.
床替えは3,4ヶ月に1回やれば十分である.
2007 .8.24
ワモンゴキブリ 飼育方法
以前も少し紹介したが本種は昆虫の中でも大きさがあり,飼育も簡単である為,世界中で研究用として飼育されている.従って様々な飼育方法があると思うが,その一例として当社で行っている方法をご紹介する.
餌,水,シェルターは以前ご紹介した通りである.
特別な事として,シェルターは幅が広くないと,成虫が入れない.
餌を大量に食べるのでこまめに補給する.しかし,1週間ぐらいは無くなっても問題ない様である.
チャバネゴキブリの様に一生が短くない為,死骸が溜まらない.
よって床替えは3,4ヶ月に1回やれば十分である.
2007 .7.11
脱走防止処置
多くのゴキブリ類は6本の肢の跗節の先の爪の間に爪間板(Arolium)と呼ばれる部位が発達しており,これを使用して垂直なガラス面等を自在に移動する事が出来る.
この様な生き物を脱走させずに飼育するには,その壁面登攀能力を阻止しない事には,世話をする度に脱走される事になり,おそらく大問題になると考えられる.
そこで飼育容器壁面上部に幅5~10㎝に以下のものを塗りつけると滑って登れなくなり,蓋を開けても壁を伝って逃亡する個体はいなくなる.
トビイロゴキブリ(Periplaneta brunnea Burmeister)の爪間板
バター(マーガリン)
炭酸カルシウム(私が現在行っている方法で水に溶かし,筆で塗りつける)
ワセリン:流動パラフィン(1:1)(学会出版センター昆虫実験法より)
ワセリンのみ
炭酸カルシウムの良いところは,油系のものより洗うのが楽な事.
しかし,この方法でもミナミヒラタゴキブリ初齢幼虫は登る事が出来る.
2007 .7.10
ゴキブリのシェルター
シェルターはゴキブリが落ち着いて暮らせる様に,狭く暗くを考え作る.
以下がうちで使っているシェルターである.
現在,土中に潜らない種は殆どこれを使っている.
幅のある物は国産ではヤエヤママダラゴキブリ(Rhabdoblatta yayeyamana Asahina
)外国種ではブラベラス属などの厚みのある種に使用している.
材料は以下の通り.殺虫剤や忌避剤等が使用されていない物を選ぶ.
割り箸(100均)
ボール紙(出来れば昆虫資材を購入した時の物を使用)
のり(でんぷん糊)
2007 .7.9
ゴキブリの飲み水
ゴキブリは種類によってはかなりタフな生き物で,うっかり水をきらしても,それが原因で殺すようなことはあまり無い.しかし,屋外性のゴキブリ類は結構弱い者もいる.気を付けて飼育した方がよい.
では給水の方法である.調べると色々有るようだが,私がやっているのはプリンカップフタ中央に穴を開け,ガーゼを適当な大きさに切り,水を吸い上げる方法.
プリンカップは何度も洗って穴があくまで使用する.
水が飛び散らないため,飼育ケージ内を乾燥した状態で維持しやすい.
他の方法として
・ 野菜,果物を与える.
・ 三角フラスコに脱脂綿を浸して入れる.(学会出版センター昆虫実験法より)
・ ネズミ用やニワトリ用小型給水器を使う. (学会出版センター昆虫実験法より)
等がある様だ.
2007 .7.6
ゴキブリの食事
様々なゴキブリ飼育情報を見ると,ゴキブリの餌には皆さん様々なものを与えていらっしゃるようです.原則雑食なので人間が食べる物はおそらく何でも食べると思われます.リンゴ等のフルーツ,野菜,腐葉土,種によっては朽ち木等.
私が与えているのはネズミ飼育用の固形飼料と水のみ.飼育種の9割近くはこれだけで飼育が出来ています.たまに生け捕り用のスペシャル練り餌をお裾分けすると,瞬く間に完食するところを見ると,本当は色々なものが食べたいのかも知れません.
O酵母工業㈱製実験用動物飼料
写真の様なプリンカップに入れて与えると,ダニ(ケナガコナダニが多い)が湧いてもすぐに捨てる事が出来管理しやすい.