キョウトゴキブリ
2024 .10.3
キョウトゴキブリも順調
Asiablatta kyotensis are also doing well.
本種も昨年より卵鞘の孵化が悪くなり,幼虫が少なくなっていました.
これもごちゃごちゃ物置きセットにしたら順調に増え始めました.
やはり湿度でしょうか.
まずは安心.
2024 .4.25
キョウトゴキブリ減少
Decrease in Asiablatta kyotensis
最近幼虫が少ないのでリンゴとか他より手をかけていたのだがあまり効果見られない.
そこでレイアウトを作り変えた.
始めると,老齢幼虫以前がほとんどおらず成虫のみであることが判明.
わずかに,飼料の容器に初齢幼虫が数匹.
おそらく1卵鞘分の一部と思われる.
幼虫はそれだけ.
このまま放置していたら,これらも死亡していたかもしれない.
原因は,卵鞘が孵化していないことのようだ.
対策として,ヤシガラ産卵場所を作り,湿度が広がるレイアウトにしてみた.
復活してほしいです.
2021 .6.4
キョウトゴキブリ
Asiabatta kyotensis
一時期増え方に変化を感じたので,葉を入れ様子を見ていた.
幼虫,成虫が入り乱れる状態となったので床替えを実施.
羽化後の虫体.
綺麗です.
水容器にミズゴケを載せているが,糞と卵鞘と孵化したばかりの幼虫が入り交じり,アンモニア臭が漂う.
この匂いは本種の特徴だろう.
ミズゴケどけるとガーゼが腐食してトロケかかっている.
こうなると,穴から幼虫も侵入してしまう.
綺麗になりました.
本日より始まりました「ゴキブリブログチャンネル」.
https://www.youtube.com/channel/UCKVwntDFM2ovGBCXHtdhS9g
楽しんでいただけたでしょうか.
こちらはこちらでマイペースで進めていきたいと思います.
引き続きよろしくお願いいたします.
2019 .11.29
キョウトゴキブリ
Asiablatta kyotensis
こちらもヤエヤママダラゴキブリまではいかないが,最近増え方が鈍っている.
精一杯移してもこんな感じ.
スッカスカ.
小プラケに数匹の予備を作った.
2018 .2.14
キョウトゴキブリ飛翔
Flight of the Asiablatta kyotensis
床換えしていたら,♂が飛んだ.
飛んだ写真はありませんが着地した状況.
キョウトゴキブリでは,はじめて見たと思う.
ただし,今回はクロゴキブリのように長時間でなくジャンプして少し高度を上げ落下.
距離にして15cmほど.
ケージ交換中.
2016 .9.14
キョウトゴキブリ終齢幼虫他
Last instar larva of the Asiablatta Kyotensis and so on
昔の比べ,発生の報告を聞く事が多くなった.
社内でも,たまに連絡が来る.
チャオビやキチャバネなど,マイナーな種の報告も聞かれ始め,PCOの活躍が今後も重要になりそうです.
2015 .10.28
キョウトゴキブリダニ駆除
The extermination of the Asiablatta kyotensis.
このダニの状況がお見せできないのが残念.
このように一見して居ない様に見えるので,気が付かず中をメンテすると手に登ってくる.
登っているのを気が付かずにその手で次のケージを触るとうつる.
で,こんな面倒くさい事をする羽目となる.
それでも,この勝率は低く,半分くらいは再発する.
2014 .9.5
キョウトゴキブリ
Asiablatta kyotensis.
厨房内で発生している話をたまに聞く本種.
体長は成虫で18mm内外.
比較的整った容姿をしている.
1齢幼虫は小さく,茶褐色で目立った特徴が無い.
が,臭いは他のゴキブリでは経験できないアンモニアが含まれているような独特の臭気がある.
2013 .11.15
ペストロジー学会第29回岐阜大会
The 29th Japanese Society of Pestology Gifu meeting
11/14,15.岐阜においてペストロジー学会岐阜大会が開催されました.
私は,クマネズミの成長を発表をしてきました.
ネズミに関する発表は2題.
私と矢部先生だけでした.
いかに,クマネズミが扱い難いかわかります.
ゴキブリ関連は9題で,少し人気が出てきたようでうれしい限りです.
会議は,淺野大会長を初め,実行委員会の皆様のおかげで,素晴らしいものとなりました.
あらためて感謝申し上げます.
次回は新潟で開催されます.
PCO関連の様々な企業も参加しますので,そちらの方面を目指している方は,学生会員の枠もありますので,是非一度参加されてみてはいかがでしょう.
さて,新潟と聞いて頭に思い浮かぶのは,キョウトゴキブリ.
1961年に粟島にて採集され,その後1981年にも場所は不明だが同県で採集されている.
近々の多産地である京都,東京からもかなりの距離があり,しかも日本海に浮かぶ離島で見つかり,その周りの県では全く発見されていない.
不思議です.
蝶や甲虫のように,もう少しマニアが増えれば,もっと新しい産地が見つかると思うが,こればっかりは,あと何十年立っても無理でしょう.
2013 .1.15
キョウトゴキブリの交尾
Copulation of Asiablatta kyotensis.
右が♀.
当然,左♂.
キョウトゴキブリは,京都府レッドデータブックで「要注意種」とされるほど一般的には確認できなくなった種です.
確かに,屋外で探そうとすると,他の珍しい昆虫類より捕獲は難しいかもしれません.
私も,屋外で捕獲された個体を見たのは2度だけです.
しかし,場所によっては厨房内で発生していて,駆除を行なっています.
そう考えると,本種は完全な屋外種から,害虫の世界へふ節の先を掛けたような位置なのかもしれません.
2012 .2.29
キョウトゴキブリの産卵
Laying eggs of a Asiablatta kyotensis.
卵鞘が縦の時は産んでいる最中.
色が白い事からも,産み立てさが伺える.
卵鞘形成が完了した後,横にして保持し,卵鞘の外皮が固まるまで持ち歩く.
その後,親が気に入った場所に産み落とされる.
産卵とは関係ないが,餌場.
ゴキブリの特徴である,各ステージの幼虫,成虫が入り乱れて同じ食べ物を食べる.
バッタも,シロアリも同じですね.
2008 .11.6
キョウトゴキブリ雌雄腹端部
♂の腹端部腹面.
細身の腹節がつながり,肛下板で少し張り出し,尾肢,尾突起を具える.
♀の腹部腹端部腹面.
幅が広く尾突起は無い.
第8腹節は円くなり,他の大型の種の雌雄の違いのように,見分けは付けやすい.
私が本種を野外で最初に見たのは,もう20年ほど前.
関東のある工場のマンホール蓋を開けたら,小ぶりのヤマトゴキブリがいると駆除をしていた.
今から思うとあれがキョウトゴキブリであり,採集しておけば良かったと,後悔している.
2008 .11.5
キョウトゴキブリ卵鞘
健康そうな卵鞘の大きさは7mm内外.
しかし,他の大型のゴキブリの卵鞘に比べて大きさにむらがある.
飼育方法が悪いのか,自然界でもこうなのか.
過去のキョウトゴキブリに関する研究では,
卵鞘を生み付ける際にカムフラージュするとされている.
今回床換えを実施した際,結構な数の放置卵鞘を見つけた.
変な部位から曲がっていたり,極端に短かったり.
孵化せずに潰れていたり.
イエゴキブリの卵鞘を思い出す.
2008 .11.4
キョウトゴキブリ産卵
卵鞘を付けている♀.
今まさに産んでいる真っ最中である.
腹部の方はまだ白い.
こちらは産み始めてだいぶ時間が経過した状態.
先ほどは卵鞘が縦になり隆起線が上部にあったが,こちらは横になっている.
後はどこかに生みつけるだけである.
チャバネゴキブリはこの状態で孵化直前まで保護する.
縦産み拡大.
横状態.
もうすぐ産み落とされる.
2008 .10.31
キョウトゴキブリ幼虫
初齢幼虫.
特徴のない小さな幼虫である.
初齢幼虫は,水場のミズゴケ内に潜伏していることが多い.
2齢幼虫.
やはりミズゴケ内にいる.
しかし,初齢幼虫全てが水場にいるわけでなく,
ダンボールシェルターにいる個体も沢山いる.
終齢に近い幼虫.
2008 .10.30
キョウトゴキブリ
Family Blattellidae チャバネゴキブリ科
Subfamily Blattellinae チャバネゴキブリ亜科
Genus Asiablatta Asahina キョウトゴキブリ属
Asiablatta Kyotensis (Asahina) キョウトゴキブリ
体長 ♂ 14.5㎜~18.0㎜
♀ 16.0㎜~18.0㎜
日本産チャバネゴキブリ科の中では大型の種.
分布は朝比奈正二郎著「日本産ゴキブリ類」によると以下の通り.
京都市上京区烏丸下長者町1962,新潟県粟島1961,福岡,石川県小木1974,神奈川県川崎市味の素工場1974,京都市岡崎公園内市立動物園1972,滋賀県栗東町農業協同組合醤油工場1972,名古屋市1983.
近年,大阪や川崎の飲食店で希に発見されている.
本種は京都府レッドデータブックに登録されており,
ゴキブリの中では珍しい立場の種である.
♂.
最近写真の取り方を教わりました.
自分ではだいぶましになったと思っております.
♀.
ペア.
前胸背板を含めて体側が薄茶色に透けて見え,
全体の雰囲気として,熱帯産というより「和」の感じがする.