アカズミゴキブリ
2024 .11.26
シロアリケージの状況
Termite breeding cage conditions
イエシロアリはまた勢力を増してきました.
新女王が出たのでしょう.
この中にはそれ以外にゴキブリ4種が生活しています.
ヤエヤママダラゴキブリ.
こちらの虫体は中々成虫に加齢しないです.
まだ数匹いるようです.
しかし,死亡する個体もいるので広々していても環境的には今一つなんでしょう.
次はアカズミゴキブリ.
♀成虫.
♂と幼虫.
キチャバネゴキブリはササっと見ただけなので生きた虫体は見つからず,死骸だけ.
最後,スズキゴキブリ.
溺れていました.
♂成虫でした.
どれかひとつでも幼虫が出ると良いのですが.
2024 .5.10
アカズミゴキブリF3成虫羽化
Periplaneta kijimuna F3 emerged
飼育はじめて3年が経過しました.
去年の9月に幼虫の孵化を確認した個体群です.
やはり,年1化ですね.
次を考えたのですが,まだF2幼虫もいます.
元親は同じなので関係ないと思うのですが,Fにこだわらず,長く飼育をするのであればF2との交配も良いのではと考えています.
いずれにせよ,飼育ケージは増えていくので方向性を考えないといけないですね.
2024 .2.16
アカズミゴキブリ卵鞘
Oothecae of Periplaneta kijimuna
採卵から40日以上経過したので生息を確認した.
どの卵鞘も中は空洞っぽく,結局このケースの中の卵鞘は1個も孵化しなかったようだ.
なんとなく,今までの経験から予測していたが,これだけあって(100個以上はあると思う)1個も孵化しないのはやるせない.
気を取り直してこのマット,ワラジも発生して栄養価たっぷりなので一旦レンチン殺虫して別の飼育に利用する.
この土が良いと私は思っている.
2023 .11.2
アカズミゴキブリF3
Periplaneta kijimuna F3
先日の容器のF3を新しいケージに移しました.
この容器はダニが出ているので,1匹づつダニが入らないように注意して新しい容器に移しました.
こちらがそれ.
幼虫は全部で15匹.
卵鞘2個分でしょう.
こんなに卵鞘が産み付けられていますが,孵化したのは2個.
まだまだ厳しい孵化率です.
しかし,他の容器でも少しづつ孵化が確認され始めました.
これらが成虫になるのは来年の夏ころになるはずです.
それまでにどれだけF3がとれるか楽しみです.
2023 .10.13
アカズミゴキブリF3続報
Periplaneta kijimuna F3 Continued
幼虫が小さく,未練もあり,水と餌を切らさないようにして管理していました.
1匹目.
2匹,3匹.
4匹目.
あと1匹はいる.
確認できたのは5匹.
とりあえず,最初の目標であるF3作出は達成.
まだF1,F2が産卵中なので,もう少し取れそうである.
2023 .10.3
ゴキブリ給水容器の汚れ
Dirt in cockroach water containers
これはアカズミゴキブリの容器ですが,本種はいろんな餌を入れているので給水容器の汚れが早く進みます.
こちらです.
内部.
このように茶色く変色し,バイオフィルムが発生します.
大体1週間でこうなります.
普通は,水量が減って交換ですが,こうなったら新しい水容器と交換しましょう.
こんな感じに.
2023 .9.12
アカズミゴキブリF3
Periplaneta kijimuna F3
続けて累代の話題.
これは例のダニが大発生したので,卵鞘だけ残して管理している容器.
9月後半まで維持して幼虫が出なかったら廃棄しようと考えている.
半分諦めもあり,水を設置せず定期的に目視で確信していたのだが,幼虫がいました.
黄色の→.
拡大.
見つかったのはこれ1個体だけ.
だが,これは少し期待できそう.
目指せF3~4.
2023 .3.14
アカズミゴキブリの飼育
Breeding of Periplaneta kijimuna
今年1月に飼育分けをしたF2.
現在最も面倒を見ている種です.
給水容器.
水苔にうっすらとカビが発生し,水にもバイオフィルムが発生しています.
餌も他種を与えてますがカビが生え安定しません.
こちらは,F1が産んだ100を超える卵.
孵化率が非常に低いです.
改善に向けて引き続き取り組みます.
お楽しみに.
2023 .1.17
アカズミゴキブリの飼育
Breeding Periplaneta kijimuna
WF1です.
これらが孵化したときから,確信がありました.
F2を取るのは至難の業だろう.と.
実際,これだけいてもこのケースは孵化しないです.
卵鞘もこの様にいい感じで木に産み付けているのですが,孵化しない.
すでに100個以上は産んでますが孵化無し.
昨日の,Thyrsocera spectabilisと同じ状況です.
しかし,確信があったので,手は講じていました.
おかげでとりあえずF2幼虫は確保できました.
こちら.
神々しい姿.
クロゴキかワモンの幼虫にそっくり.
嫌いな人はすぐに殺虫剤となるでしょう.
しかし,私にとっては目に入れても痛くないほど(笑)の存在です.
まあ,たまたま生まれたのか,その辺はもう少し検証しながら,今年はこれを確実にすべくいろいろ試したいと思います.
2023 .1.6
アカズミゴキブリ羽化
Molt of Periplaneta kijimuna
触角の直線が見事です.
本属の特徴は細く長い触覚.
このようにして最終形態に変態します.
狭い容器内の脱皮だったので,カップに避難させ動けるようになるまで保護しているところ.
♀です.
2022 .12.28
アカズミゴキブリ
Periplaneta kijimuna
早いもので今年も残すところあとわずか.
本ブログの年内の更新は本日が最後になります.
今年は,東京都ペストコントロール協会の関係で久しぶりにたくさんのゴキブリを採集する事が出来ました.
その結果は来年3月に開催される都市有害生物管理学会第44回大会と,4月に開催される第75回日本衛生動物学会大会で発表しようと考えています.
大変興味深い結果が出ております.
さてゴキブリ三昧を締めくくる今年最後の話題はアカズミゴキブリ.
2021年に西表島で発見され新種記載されたゴキブリです.
今回我々は石垣島で採集し,やっと掲載されたのでご紹介します.
論文は日本衛生動物学会HPに掲載されています.
ご興味のある方はご覧になってください.
さて,ゴキブリといえば動きが素早いと言われます.
本種はまさにそれ.
異常に動きが素早い.
今までゴキブリは100種以上飼育してきましたが,文句なしの1番.
こんなに素早いのは初めてです.
よく,タランチュラの飼育難易度でインディアンオーナメンタルなどは動きが早く初心者には向かないと言われますが,本種はゴキブリ界のオーナメンタル.
危険な速さです(速さだけね).
しかし,形態は大型でゴキブリらしい形態をし綺麗な種です.
今後,飼育などに関してご紹介していきます.
来年もどうぞよろしくお願いします.