ゴキブログ一覧
2012 .11.28
捕獲されたフサヒゲハヤトビバエ
Captured Leptocera caenosa.
久しぶりにO木所長登場.
捕獲され,落ち込んでいるフサヒゲハヤトビバエだそうです.
気持ちが伝わってきます.
実に素晴らしいショットですね.
本種の幼虫は腐食性で,動植物の腐った物を餌とする.
そのようなものが存在し,温度が高ければ場所を選ばずに発生する.
2012 .11.27
ワモンゴキブリの潜水性
Diving [ of Periplaneta americana ]
マダラゴキブリ幼虫のごとく,水中に潜っていきました.
考えてみれば,ワモンゴキブリはマンホール内に多く生息しています.
水が嫌いであれば,そんな場所には多くは生息しないでしょう.
まだまだ謎多き生き物です.
2012 .11.26
木曽谷の蜘蛛
The spider of the Kiso valley Tokyo Japan.
所用で帰省しました.
合い間に日中活動している生き物を探したのですが,寒すぎて何もいません.
唯一見つけたのはジョロウグモ.
しかし,この個体はここ数日の寒さで絶命した模様.
半地下の道路街灯で見つけた個体.
この場所はほかにも数個体活動していたので,建造物が外気を少しは和らげているのでしょう.
これから木曽谷はさらに厳しい季節になりますが,来年の春にはこの仔たちが沢山孵化してくる事でしょう.
2012 .11.22
冬のアダンソンハエトリグモ
Hasarius adansoni .
急に寒くなり,生き物がまわりから姿を消しました.
と思っていた矢先,屋上に出る階段の途中にハエトリグモ発見.
お馴染みのアダンソンハエトリグモ 雌.
大きさ的に成虫だと思うのですが,成虫越冬なんでしょうか.
それにしても,家屋内で見るのは本種だけですね.
そんなに適応能力が高いのでしょうか.
2012 .11.21
現場で捕獲された無紋血統のチャバネゴキブリ
The patternless blood German cockroach captured on the spot.
朝比奈(1991)にも書かれている無紋チャバネゴキブリ.
私のところでは,累代個体群より選別し,固定できているが,野外個体では始めてみた.
おそらく,この色の薄い個体を集めて累代すれば,1年ほどで無紋チャバネが出来上がると思われる.
幼虫も黒が薄いのが分かるだろうか.
写真上部にいるノーマル幼虫と比較してみてください.
2012 .11.20
ワモンゴキブリの産下の瞬間
The moment Periplaneta americana gives birth to ootheca
何年も飼育しているが,卵鞘を産み落とす瞬間は初めて見た.
後肢を広げ,腹端部を床に押し付けている.
尾肢に注目(←).
同時に尾肢をすぼめ,卵鞘を上部から床に押し付けるようにしごいている.
卵鞘がはずれた瞬間.
端がまだ白いが,この卵鞘はちゃんと色がつきました.
写真を撮っていてフラッシュが強すぎた写真ですが,何とも幻想的(私だけかもしれませんが)に撮れました.
2012 .11.19
ヤスデムカデ
The centipede which did the figure of the millipede,Yasudemukade.
土日で開催された「昆虫大学」に行ってきました.
AntRoomさんで見かけた噂のムカデ.
こりゃ凄い.
胴部はヤスデ,歩肢はヤスデ色したムカデ.
しかし,頭部には立派な顎肢があり,触角もムカデですが,やはりヤスデにしか見えない.
動きは間違いなくヤスデ.
雌のような感じであったが,不明とのこと.
ちなみに写真の手はS田さん.
この大きさでハンドリング可能なムカデ(まあ,島田さんは何でもOKそうだが)とは.
土壌生物は,まだまだ知らない生物が沢山いますね.
Archiblatta hoevenii
Pseudophoraspis sp.
これらは今回お持ち帰りしたゴキたち.
沢山サービスしていただき有難うございました.
また,様々な人たちとお会い出来,早めに帰る予定でしたが,思わぬ長居をしてしまいました.
私のような変人と話をして頂き,皆さん有難うございました.
2012 .11.16
Gyna lurida また 逃げた
Gyna lurida escaped.
何かするたびに逃げ出すのは雄.
雌は重くて飛べないようだ.
隙間に隠れたつもり.
これだけ飛ぶと,灯火採集も良いかもしれないが,繁殖を狙うなら雌が来なければ意味が無いので,地道な地表探索が必要かもしれない.
2012 .11.15
冬に飛ぶアブラムシ
The Aphidoidea which flies in winter.
最近,晴れた午後の街路樹の下を通ると,小さな虫が光に照らされて無数に飛んでいるのを見ることがある.
何だろうと思っていたが,勇気を出して捕まえたところ,アブラムシであった.
これは南大沢で捕獲した虫.
さすがに種名までは検索する気になれないので,アブラムシという事で.
冬に飛ぶ虫といえば,雪虫が有名である.
雪虫を調べてみると,トドノネオオワタムシが有名だが,ほかにも何種類か冬に白い綿をつけて飛ぶ種がいるそうでる.
私の田舎の長野でも,冬になると沢山飛んでいたのを思いだす.
東京にいる今となっては,簡単に採集も出来ず,何の種かわからないが,機会があれば調べてみようと思う.
2012 .11.14
チャオビゴキブリ終齢幼虫
The last instar larva of Supella Longipalpa.
右が雄終齢幼虫.
左が雌終齢幼虫.
その上のが雌成虫.
2012 .11.13
Panchlora sp.”Giant”幼虫集合
A larva set of Panchlora sp.”Giant”
マットに水を切らしていた.
霧吹きで給水したら,突如姿を現した幼虫.
また幼虫.
2012 .11.12
Anallacta methanoides の模様
The pattern of Anallacta methanoides.
ゴキブリの頭部全面は大体どの種も無模様に近く,特徴が現れにくい.
この種は少しおかしい.
これだけ見るとゴキブリには見えない.
腹部も意外とカラフルである.
2012 .11.9
アマミモリゴキブリの床換え その2
Cleaning of the breeding case of a Episymploce amamiensis. Part 2.
色合いがしらけて具合が悪そうです.
一目で汚いと分かります.
シェルターの落ち葉や,ケージ下部に堆積した糞からは白いカビが発生している.
死骸も黒ずんだ嫌な色をしている.
掃除後.
これまた綺麗な幼虫である.
2012 .11.8
Deropeltis sp. ” Jinka “の汚れ
Dirt of Deropeltis spec. ” Jinka ”
これもよく増えます.
汚れ方も早いですね.
その理由は前も紹介した,体から分泌される体液.
外敵でなくても,同種個体同士で刺激し合い,分泌しているのでしょう.
給水器のガーゼは黒く汚れ,シェルターも黒ずんできます.
コップは,たまたま卵シェルターが不足したので,1ヶ月前に入れたものですが,馴染んでいるようです.
しかし,見た目はあまりよくないので撤去しました.
もう少し綺麗に飼育したいですね.
2012 .11.7
ゴキブリ用ピンセット
Tweezers for cockroaches.
ピンセット(Pincet)はオランダ語だったんですね.
英語ではTweezers.
ゴキブリを掴む時に使うピンセット.
すでに10年以上使用している.
先端の曲がりや角は,ゴキブリを傷つけず,かつ逃がさない様な微妙な摩擦が加わるようになっている.
上の紙ヤスリで定期的に調整して使っている.
こちらは,最近買った同一の物と初齢や若齢を捕まえる為の物(右).
どちらも実態顕微鏡下で,ヤスリで先端や角をチューニングしてある.
右は,まだグリップのゴムが付いた状態.
使っているといずれ取れてしまうが,その方が使い易いかもしれない.
たまに床に落として,先端から落ちようものなら深いショックの谷間にはまり込み,動けなくなってしまう.
生き物の写真が無いのも寂しいので,昔撮ったオオゲジ.
しびれますね.
2012 .11.6
Lucihormetica sp. Venezuela 産仔.
Laying eggs of Lucihormetica sp. Venezuela.
やっと子供が生まれました.
これで,Lucihormetica verrucosa との比較が出来るでしょう.
幼虫は皆可愛いですね.
このケージは,乾燥した朽木粉砕マットを薄く敷いてあっただけだった為,地表で生んだのでしょう.
2012 .11.5
ヤエヤママダラゴキブリ
Rhabdoblatta yayeyamana
久しぶりのヤエヤママダラゴキブリ.
マダラゴキブリ属の幼虫は,水中を好むと言われ,実際に飼育環境にプールを作ると,幼虫がその中に浸っているのをよく見る.
その為か,累代するには他の乾燥を好むゴキブリとは少しコツが必要である.
汚れた環境.
水中の落ち葉はダニが発生し,汚い.
綺麗になったが,最近,雌の生存率が下がり雄ばかり.
累代が綱渡り状況にある.
2012 .11.2
力尽きたアルビノクマネズミ
The albino Rattus rattus which greeted the life.
若い頃は白毛も綺麗なのだが,歳をとると汚れが目立つ.
ケージ内の床面でうずくまる雄.
このまま放置すると,絶命後食べられてしまうので,隔離し,静かに余生を送らせる事とした.
2012 .11.1
ネバダオオシロアリの兵蟻
The soldier ant of Zootermopsis nevadensis.
活動は活発で,泥状の物で外部との壁を盛んに造っている.
職蟻は常時,20以上見られるが,兵蟻は唯一この1匹.
何する訳ではなく,巣内をうろうろしている.
2012 .10.31
マルバネゴキブリの謎
The mystery of Hebardina yayeyamana.
本種は,「雄がいない」とか,「単為生殖する」など様々な噂がささやかれていたし,私も半分信じていました.
朝比奈(1991)に,あれだけ多くの個体が採集されているのだが,雌しか得られていないというのがなんともロマンを感じ,単為生殖説が生まれたと予想するが,
こちらは♀成虫.
そして,♂成虫.
一回り以上雌に比べ小型で細い.
尾突起もはっきりと確認できる.
卵鞘.
これは期待しても良いでしょう.
ちなみに単為生殖の可能性は0とは言い切れませんが,今まで飼育した経験から考え,まず無理でしょう.
2012 .10.30
ワモンゴキブリの寿命
The life of Periplaneta americana.
産卵されてから1,018日生きた個体.
卵期間50日.
幼虫期間180日
成虫期間788日
約2年10ヶ月.
2年6ヶ月過ぎた頃から特に気にかけていたが,よく生きたと思う.
卵期間は,私のところでは38~51日.
幼虫は長い個体で534日の記録があるので,まだまだ記録は伸びそうだ.
はたして,この寿命を越える個体が現れるか?
まだ候補はいるので楽しみである.
ワモンを繁殖させずに1匹だけ飼う.
こうゆう楽しみもいいかもしれない.
ただし,雌は単為生殖し,卵鞘は孵化するので,増えてしまう事もある.
ちなみに,あまり産卵しない個体ほど長生きする傾向にあるようだ.
2012 .10.29
Eurycotis floridana またまた脱走
Eurycotis floridana escaped again.
こんな状態でした.
炭カルも片面は全く付いておらず,
防虫シートもこの通り.
中を見ると,水は無い,餌は無いはで,これでは怒りますな.
チャバネゴキブリなどは,個体群によって,すぐこんな状況になる事もあるが,防虫シートに穴を開ける能力は無いので,脱走は無い.
本種も体が大きいので大事には至らないが,よくない管理です.
ケージを変えておしまい.
水と餌に群がる状態.
この生命力を見るに,害虫として扱われてしまう訳が分かる気がします.
2012 .10.26
Morphna dotata 無性卵
The asexual egg of Morphna dotata.
今年2度目の卵排出.
一度目は若気の至り と若干焦りながらも,希望を持っていたが,2度続けて起ると諦めが付くというもの.
雄がいないので同定は出来ないが,Morphna dotata ではないかと思われる.
大きくて,綺麗な種なのだが,残念.
2012 .10.25
ゴキブリの本
Blattodea,Biologie – morphology- breeding
先日購入した本.
ドイツ語で書かれているが,絵や写真は綺麗で,専門用語は何と無く分かるので,持っていても損はないかも.
アク○ホリックにて販売中.
2,400円.
雌雄の見分け方や,お馴染みの種が多いがペットローチの説明がカラー写真とともに載っている.
2012 .10.24
Therea regularis
Therea regularis
変わったゴキブリを入手しました.
羽化するまでは,信じられませんでしたが,こんな変化もあるんですね.
白玉.
Therea petiveriana.
そして,オレンジ玉.
Therea regularis.
両種ともインドに生息.
インドといっても広すぎてどこだか分からない.
あれだけ広い土地と気候があれば,未記載種も沢山いるでしょう.
まあ,記載するのが大変なわけですが.
これは♂なので,雌雄のタイミングが合うか.
2012 .10.23
ゴキブリ生け捕りトラップ結果 つづき.
Continue as a result of a cockroach capturing-alive trap.
トラップを設置した場所は当然ワモンが発生している場所.
回収していると沢山見かける.
通路で踏まれた中齢ワモン.
その側のコンクリートクラック内に潜む多分成虫ワモン.
アンテナだけが左右に揺れて妙な威圧感に包まれている.
しかし,こんなにいるなら手で捕った方が早い.
そんな訳で,そうする事に.
こんなもんです.
粘着シートにも生きたまま付いている.
これは♀.
上手くはがせば,これ1匹で1年後は数十匹~数百匹に殖やす事ができる.
2012 .10.22
ゴキブリ生け捕りトラップ結果
The result of a cockroach capturing-alive trap.
回収してきました.
どうですか.
綺麗ですね.
捕まっている気配がないです.
炭カルを塗った部分を見ると,ゴキブリと思われる足跡が付いています.
しかし,数は少ないですね.
中央の誘引剤は食べられたのか無くなっています.
あまり期待をせずに中を調べると1匹幼虫がいました.
設置した場所が天井裏だったので,生息密度は高くなかったと思われます.
これなら,ビントラップの方が成績良かったかも知れません.
つづく.
2012 .10.19
またノミバエ
Reincarnation of Phoridae.
飼育室に,ノミバエが飛んでいるので,おかしいとは思っていたが,怪しいケースは全く正常.
外からの侵入も考えられる捕獲数なので,それほど危機意識は持っていなかったが,やはり発生源が室内にあった.
ヒメチャバネゴキブリの中.
発生数は5,6匹程度だったが,完全駆除しなければどこに飛び火するか分からないのがこの種の恐ろしいところ..
殺虫剤は使えないのでいつものアルコール駆除.
この大きさの虫であれば簡単に動きを封じ込める.
希少種に入られたら一大事なので,数十匹を新容器に移し,他は淘汰する.
左がエタノール,右がゴキブリを捕獲して移すプラビン.
以前は,ショウジョウバエ培養に使っていたが,お役御免になり,採集ビンに使っている.
すっきりしたが,これだけいればすぐにもとの数に回復する.
侵入した原因を考えたが,コバエ防止シートに空いた1mm程度の穴.
これしか考えられない.
気をつけましょう.
2012 .10.18
コロセウス幼虫の擬死
Sham death of the larva of Blaberus colloseus.
擬死と気軽に書いたが,ウィキペディアを見るだけでも様々なタイプがあることに驚いた.目的は外敵に遭遇した時に自分のみを守る事.
昆虫以外にもヤスデやヘビなどにも見られる行動らしい.
Lucihormetica verrucosa のグループの幼虫もよく固まる.
ちなみにタヌキ寝入りも擬死とは知らなかった.
ゴキブリを通して,少し知識が広がった.
2012 .10.17
硫黄島 10月の生物
The living thing of Iwo-To.October , 2010.
このときは,今まで見た中では,最もよく南硫黄島が見えた.
しかし,滞在の長い人に聞くと,もっとはっきり見えるときもあるそうだ.
山頂は相変わらず雲に隠れている.
ミナミヒラタゴキブリ.
オガサワラゴキブリの幼虫を襲っているアシダカグモ.
オオムカデ.
ここのは父島の個体より大型が多い.
アカガシラカラスバト.
光に反射すると赤紫色に光大変綺麗です.