ゴキブログ一覧
2014 .6.25
たぶんアカイエカ幼虫
Many Culex pipiens pallens larva
近くの神社から採集してきた.
ヒトスジシマカだろうと思って素早く採集してきたが,イエカであった.
悔しいので,写真を撮り現在成虫にして同定中.
恐ろしげな風貌である.
が,愛嬌も見え隠れする形態が特長?
蛹.
鬼ボウフラとも呼ばれ,素早くよく泳ぐ.
2014 .6.24
ノシメマダラメイガ発生
Plodia interpunctella occurred.
事務所に発生.
毎年,多くはないが,数匹発生する.
本種は貯穀害虫として有名で,チョコレート菓子が大好物.
ペットの鳥やネズミ類を飼育していると,餌の穀類にいつの間にか発生している.
夜間に成虫は飛び始めるので,見つけたら,開封された穀類の加工食品をチェックしよう.
事務所の発生原因は,以前保管していたヒマワリや穀類の掃除残しと考えられる.
2014 .6.23
コマダラゴキブリ累代
Successively rearing of Rhabdoblatta formosana.
卵鞘の残骸が目立ってきた.
個体の密度が高いのかもしれない.
雌成虫は多いが,初齢幼虫は1匹だけであった.
早めに手を打つ事に.
2014 .6.20
リュウキュウクチキもう1ケージ
Appearance of another breeding cage of Salganea taiwanensis ryukyuanus.
別の産地のケージ.
もっと大きなケージで飼育すると,様々な行動が観察できそうだ.
2014 .6.19
リュウキュウクチキゴキブリの放置結果
The result of having neglected the breeding case of Salganea taiwanensis ryukyuanus.
タイワンクチキゴキブリは,放置飼育をすると,前回お見せしたような状態になる.
しかし,本種はやばそうに見えても,ちゃんと生きているところに何か違いがあるのだろう.
水容器下にいた,一家族.
2014 .6.18
屋上のクロゴキ幼虫
The nymph of Periplaneta fuliginosa which was in the roof
この建物の屋外では初物.
雄のようだ.
2014 .6.17
Archiblatta hoevenii と エリンギ
Pleurotus eryngii and Archiblatta hoevenii
エノキからエリンギに変えて結構経つが,未だに幼虫から成虫までよく食べてくれる.
さらに,キノコの日持ちも良い.
これなら,F3も少しは期待できそうである.
2014 .6.16
飼料にカビ
It molds and generates in feed.
梅雨いりしました.
気温も暑い日,涼しい日と,エアコン設定が難しい時期です.
餌として与えている固型飼料もこの時期は小まめに交換しないとこうなります.
カビ①
カビ②
カビ③
カビは少ないが,ダニが湧いた飼料.
周りの粉状のものがダニ.
こうなると,食べることが出来ないようで,下手すると全滅します.
気をつけましょう.
2014 .6.13
Elliptorhina laevigataまたまた脱走
Elliptorhina laevigata — moreover — again — desertion
Elliptorhina属の中で,唯一問題を起こす種.
他の,Elliptorhina chopardi,Elliptorhina davidiも同様に増えているが,このような状況にはなった事が無い.
この行為は,「邪魔だから穴を開けよう」の言った意志の表れか?
穴を開ければ逃げることが出来るという確信犯だろうか.
よく考えたら不思議な行為だと思う.
しかも1箇所だけしか開けていない.
意外と賢い?
2014 .6.12
リュウキュウクチキ 1ペア
Salganea taiwanensis ryukyuanus was only in one pair.
餌木が良い具合に食われているので,さぞ増えたと思い,床換えを実施.
が,1ペア?!
まあ,ペアで残ってくれて望みは繋いだが・・.
リュウキュウクチキはどの産地も労せず維持できているのに.
何が違うのだろう.
ちなみに,食い終わった朽木の外皮は,このように洗って殺虫し,他の種の維持に使用する.
朽ちたマットも,レンジでチンし,腐葉土と混ぜ土中生息系に使用している.
捨てるところはあまり無い.
2014 .6.11
イエゴキブリの脱皮殻
An exuvium of Neostylopyga rhombifolia.
ゴキブリ科の大型の害虫種は,大概自分の脱皮殻を脱皮後に食べるが,イエゴキブリはあまり好きでないらしい.
その為,飼育ケージ内がすぐ汚くなる.
この差はどこから来るのだろうか.
同じく,ムカデは喰うがクモは,タランチュラに見るに食わない.
不思議ですね.
2014 .6.10
ヤエヤマキスジゴキブリ汚れ
Dirt of the breeding instrument of Symploce yayeyamana.
野外性の種の汚れが気になっている.
天然素材を使うので,床換えの度に捨てるのが勿体無く,そのまま使い回す事が多くなる傾向にあるようだ.
また,どうも死んだあとが汚くなるように思える.
そんな事をしていたら,数が急に減っていることに気づいた.
数えると,終齢・亜終齢が36個体.
卵鞘2個分ほどの数だ.
全ての材料を新品に交換した.
成虫になり,卵鞘を産み始めると,床が換えられなくなる.
このタイミングでの床換えが一番効率がいいだろう.
2014 .6.9
Pseudophoraspis nebulosaの累代
Successive generations of Pseudophoraspis nebulosa
これまた難しい.
F1成虫までは普通に殖やせたのだが,その幼虫がさっぱり取れない.
現在総数15前後.
本種は,そうそう入手できない為,手塩にかけていたのだが.
幼虫の大きさがばらついているのは,一腹中の生存率が低い為と思われる.
Archiblatta hoevenii同様,マレーシアのゴキブリの難しいこと.
このF2を乞うご期待.
2014 .6.6
トビズムカデ
Scolopendra subspinipes mutilans delivered from Nagoya
歩肢が赤いタイプ.
大きさも12cmを超え,本種では大型の方ではないだろうか.
噂では,20cmを超えると聞くが,是非目標としたいところだ.
輸送で渇いた咽に染み渡る一杯?
この調子なら,旅疲れも無さそうである.
2014 .6.5
ドブネズミのプラグ
Vaginal plug of Rattus norvegicus
交尾が完了した際に,雄が他の雄の交尾を阻止する為に出す膣栓.
交配を始めたケージの床を観察していると,落ちている.
これがあれば,普通は焼く20日後に出産する.
稀に食べてしまうので,交尾確認の方法としては確実ではないが,目安になる.
2014 .6.4
国産マダラゴキブリの累代
About breeding of the Genus Rhabdoblatta produced to Japan
東南アジア産のマダラゴキブリ類の飼育は,初めのうち結構注意していたが,丈夫なことが分かってからは他のゴキブリの管理サイクルで管理できている.
逆に,日本産の方が難しい.
手を抜くと必ずしっぺ返しを食うこと.
大概は復活不能となる.
ヤエヤママダラも,絶えず気をつけて床管理をしていれば滅ばなかっただろうが,今は滅んでしまった.
一見良さそうだが,
このように,幼虫が死にはじめたら注意しよう.
卵鞘の転がりも目立つ.
このマダラも,いつそうなるか分からないので,掃除しました.
多湿環境で飼育しているので,おかしな環境になり易いのだろう.
2014 .6.3
ホラアナゴキブリ有翅乾燥標本
The dry specimen of the owner wing of Nocticola uenoi uenoi
ラベルがあるからゴキブリだと判断できるが,無かったら不明な昆虫になりそうな状態.
2014 .6.2
コワモンゴキブリ1齢幼虫
A nymph of first instar of Periplaneta australasiae.
床換えをした.
この系統も,こちらに来て8年が経過した.
丈夫な種である.
寿命はPeriplaneta属の熱帯害虫御三家の中でワモンに次ぐ2番手.
小柄ではあるが,トビイロより長い.
前.
後.
1齢幼虫.
コワモンの1齢幼虫はクロゴキの1齢幼虫に良く似ている.
違いは,三原(2003)によると,分布地によって分けている.
いつもこの話題になると,「よし,形態を調べよう」と思うのだが,いつでも出来るとの思いから,先送りとなってしまう.
2014 .5.30
飼育環境の異常?
The abnormalities of breeding environment?
普段はマット中に潜っていて表面には出ていない種が,こうして徘徊していると「??」となる.
「おお.元気だ」
との見方も出来るが,オオゴキブリやクチキゴキブリのように普段表面を徘徊しない種が,歩き回っていると,その後ろくなことがない.
よく見ると,マットも普段より水分が多い.
蒸れているのが嫌なのか,個体密度が高くなったのか,聞いて見なければ分からないが,処置をした方が良さそうな状態と判断.
床換えすることに.
中齢,初齢合わせて結構な数が,前回埋めた地下シェルター内に詰まっていた.
成虫サイズが地表を徘徊していたようだ.
前回同様,シェルターを入れ今回2ケースに分けることとする.
早くも6月を迎えます.
クロゴキも1齢幼虫がちらほら見られるようになり,ワモンも屋外で活動する時期となりました.
都会から出る時間が少ない人でも,身の回りのゴキブリ観察は出来ます.
他の害虫も結構面白い種がいます.
これから来る暑い夏を十分楽しみましょう.
2014 .5.29
Polyphaga obscura 卵鞘
Ootheca of Polyphaga obscura.
本種の卵鞘が全く孵化しないので,内部がどうなっているか観察した.
その結果.
皆,干乾びている.
無性卵のようだ.
今更ながら,ネットで調べたら,雄は翅があるようだ.
今このケージ内には,翅のある個体がいない.
当初,雌雄同形の種のような認識をしていたが,違うのだろう.
やれやれ.
2014 .5.28
Pseudomops septentrionalis 卵鞘
Ootheca of Pseudomops septentrionalis.
卵鞘を産卵中の雌.
産下された卵鞘.
2014 .5.27
宝石の輝き 飽血トコジラミ
The bedbug after sucking blood which shows brightness of jewelry.
飽血したトコジラミ.
フラッシュをたいて撮影した写真.
後で画像を確認して驚いた.
2014 .5.26
ゴキブリ疾走玩具
The toy cockroach which scuttles.
いつもの店で購入.
今まであったゴムゴキをベースに出来ている.
腹部に駆動部を埋め込んだので,ゴキブリ特有の低いフォルムは無いが,その代り早く走る性能を身につけている.
価格は,one coin では足らなかった.
2014 .5.23
沖縄出張の成果
The result of the Okinawa business trip.
雨にたたられ,ゴキブリ2種しか見ることが出来なかった.
出発前日は,全日良い天気であったのに.
沖縄の所長に聞いたら,予報は全くあてにならないとの事.
しかし,21世紀にそこまで外れるかと思ったが,本当に当らない.
おそろしや.
が,オガサワラゴキブリの野外交尾が確認でき,ワモンゴキブリも採集できた.
上が雄.
夜行性なので,交尾も夜かと思ったが,昼真でも関係なくするようだ.
この場所では,雄が普通に生息していた.
雄幼虫.と思われる.
名護の道路脇で小雨のすきにスウィーピングを試みたが,カマキリ,カメムシ,ハゴロモ類,他ばかり.
良く入ったのはタイワンキドクガ幼虫.
どこにでもいました.
巨大なアシヒダナメクジ.
コロギスの一種.
はじめて見ましたが,綺麗な昆虫ですね.
仕事では,時間が取れないですね.
これを教訓に,次回はもう少し準備したいと思います.
2014 .5.21
Archiblatta hoevenii 5月の孵化
Ootheca of the Archiblatta hoevenii which hatched in May
相変わらず孵化率が悪い状態が続いている.
産下される卵鞘自体も,状態が悪い(形の歪み等)ものが多いので,正確には,孵化率というより,正常卵の産卵率といった方が良いかもしれないが.
10数匹雌成虫になったが,孵化する卵鞘を産んだのは2,3個体のみ.
これは,調子の良い成虫のケージ.
何とか累代系統を作りたいのだが,この中のどれだけが成虫になるだろうか.
2014 .5.20
アミメヒラタゴキブリの餌に発生するカビ
Mold generated as the bait of Onychostylus notulatus.
日本に生息する,チャバネゴキブリ科の中で,本種だけが餌にカビが生えやすい.
最初は,給水器が漏れていたとか,たまたま湿気の多い時期だった.
などとこじつけていたが,どうもそうではないようだ.
気にかけて見ると,毎回短時間でカビが発生している.
とりわけ,それが原因で弱るわけでは無さそうなので,今の所放置しているが,何か原因があるのだろう.
2014 .5.19
給水器の穴
The hole of a water supply machine.
今までは,カッターで適当な大きさの△穴を開けていたのだが,穴の大小により,差し込んだガーゼが水を吸わなくなる事による渇水が発生していた.
トラブルの出ない大きさの穴面積を計算したら,直径8mmの円と同等と分かったので,ポンチを購入した.
叩いて開ける物や,このように歯が回転して開けるものがあり,なかなか便利な事が分かった.
左が旧△穴.
右がポンチで開けた穴.
しばらく様子を見る.
2014 .5.16
フタホシモリゴキブリ
Sigmella schenklingi
ペストロジー第29巻1号に掲載されました.
鹿児島県で採集されたゴキブリです.
その交尾.
交尾しながら触覚の手入れ.
2014 .5.15
ワモンゴキブリがくわえる物の重量
Weight of the thing which Periplaneta americana holds in its mouth
ワモンゴキブリを個別で飼育していると,様々な行動が観察できる.
その1つに,ネズミのように餌を加えて移動させる行動.
今日も,自分の頭部より大きい固型飼料をくわえていたので,取り上げて重量を計測した.
重量は0.15g.
成虫の重量は1.7g.
自分の体重の1/10の重量物をくわえる事ができるようだ.
人に例えると,体重60kgの人が6kgを口でくわえて移動させることになる.
6kgとは.
ミネラルウォーター2L が3本分.
袋に入れて口でくわえる様にすれば,出来そうですね.
ゴキブリの重量挙げ記録をとったらもう少しいきそうです.
2014 .5.14
クロゴキブリ1齢幼虫
A nymph of first instar of Periplaneta fuliginosa.
事務所廊下を徘徊していた個体.
本社から仕事出来ていたN村さんが捕獲してくれました.
1齢幼虫なので,おそらく最近卵鞘が孵化したのでしょう.
すると,クロゴキ卵鞘からは平均24個の卵が入っているので,他に20匹以上の幼虫が,このフロアーに散らばったと予想されます.
ちなみに,クロゴキブリの初齢幼虫の特長は,この個体で体長5mm内外.
背面から見ると,このように黒色で,前方に切れ目の無い白いライン.後方に途切れた白いラインが入ります.
コワモンゴキブリの幼虫も良く似ていますが,建物内や,本州の屋外で見かけた場合は,ほぼクロゴキと判断して良いしょう.
そういえば,このフロアーの生息昆虫は,捕虫機でしか確認していないので,今日にでも徘徊性のトラップをセットしてみようと思います.