ゴキブログ一覧
2014 .7.24
粘菌大発生
Dictyosteliales large generating
過去に何度も発生している不思議な生き物.
キイロタマホコリカビなのかな^と思うのだが,正体は不明.
毎回,クチキゴキブリやオオゴキブリのケースで発生,防虫シートを難なく突破しこのように花咲く.
蓋裏.
発生土表面.
綺麗なのだが,この後放置すると乾燥して硬くなり,ホコリタケゆえの胞子だまりとなり,下手に除去しようとすると,大変な煙幕地獄と化す.
そのため,今回は早めに除去しようと思ったが,この状態での除去は粘って上手く行かず,挙句に流しを詰まらせてしまった.
2014 .7.22
ヒメクロゴキブリその後
The situation of the after that of Chorisoneura nigra
幼虫が多数得られた事で安心して,少し観察を怠ったらこの始末.
カビにより餓死した模様.
残ったのは幼虫2匹のみ.
ペアであれば良いが,なんとも・・・・.
おそらく生き残れば羽化は8月頃と思われる.
その頃のブログをお楽しみに.
2014 .7.18
シャボーセリン飛んだ
Syabooserin(Gyna lurida) flew.
良く飛びます.
舞い上がります.
現地では,灯火採集が出来るでしょう.
ただし,雌は飛ぶところを見たことありません.
2014 .7.17
コスタリカ持ち直し
Recovery of Panchlora sp.Costa Rica.
ゴキブリの飼育失敗による,個体数の減少後の復活に関して.
減っても個体は健全で,1ペアさえ残れば,何でもなかったかのように増える種と,体長を崩し,複数いても持ち直さない種との2パターンあるような気がする.
基本は丈夫な種なのだろう.
美しい.
2014 .7.16
アマミモリゴキブリ 1齢幼虫
First instar of Episymploce amamiensis
本種も飼育開始から丸5年経過し,普通であれば累代適応グループが出来ていると思うのだが,壊滅のスイッチは絶えず受け継がれているようだ.
が,卵鞘は孵化したので,まだいけそう.
ここで安心すると,この後またやってしまいそうなので,明日も確認しておこう.
2014 .7.15
オガサワラウスヒラタゴキブリも崩壊?
Onychostylus pallidiolus boninensis is also wiped out?
問題ないと思っていた本種だったが,見ると幼虫が死亡している.
数も半端ではない.
しかもショックでピンボケ.
やっちまっいました.
こいつだけは,絶やしてはいけないといつも考えていたのに.
原因は,たぶん餌にカビが繁殖したことによる餓死.
隅々まで探して見つけた生存虫は幼虫8匹!
ショックだが,他のメンテに取り掛かることに.
とすると,下の棚から別のケージが.
てな訳で,前回床換えの時,こんなことも想定して,古いセットを別ケージにそっくり移設してあったのを思い出しました.
こちらは,各齢の大小幼虫が沢山生き残っておりました.
備えあれば何とやら.
いやー,よかったよかった.
本系統は,絶やすと簡単に入手出来ないのでほっとしました.
2014 .7.14
オオモリゴキブリ残り1ペア
Symploce gigas gigas used as pair.
気がついたら雌はこの1匹.
雄も1匹.
運よく現在雌雄とも成虫なので,奇跡の回復を祈りたいと思う.
ここの所,国内野外種は,このような状態になる種が続出.
管理を見直す必要がある.
2014 .7.10
ヒトスジシマカ来社
Aedes (Stegomyia) albopictus comes to our office.
帰社して座ろうと思ったら,椅子から待ってたとばかりに飛び立った.
すぐに処理しようと思ったが,結構まとわり付くので吸血シーンの撮影と思い,少しねばったが,見失いそうな雰囲気になってきたのでやむなく御用.
ひたい.
少し見苦しいが,あまり見ないでしょう.
手のほうにも.
ヒトスジシマカの発生源は,家の周りの小規模な水溜り.
マンションではあまり発生しないが,一戸建てでは多い.
駆除は,成虫対策は蚊取りマットなど.
幼虫は,花立,空き缶,古タイヤ,竹の切り株,植木鉢の水受けなど.
気がついた水溜りは捨てましょう.
2014 .7.9
クマネズミ小笠原系統久しぶりの出産
The delivery of a black rat Ogasawara strain long time
ビルなどでは難防除といわれているクマネズミだが,人工的に繁殖させるのは結構大変.
この系統も,一度崩壊しかけたが,何とか6匹の仔を得ることが出来た.
この後も,気は抜けないが,何とかなるだろう.
2014 .7.8
マンソン裂頭条虫
Spirometra erinaceieuropaei.
内田先生の部屋を訪れた際,テーブルの上にあった物体.
私が学生時代,卒論で虫卵の感染実験をした記憶がよみがえった.
私が扱っていなのはプロセルコイドと呼ばれる仔虫.
ケンミジンコへの感染実験であった.
本種は,終宿主のイヌ,ネコの小腸に寄生し,糞便より虫卵を撒き散らす.
ヒトにもヘビの生食等で感染例が確認されている.
一般的には,ヘビ嫌いのヒトが大半なので,そんな物を生で食おうなんて考えるヒトはほとんどいないと思われるが,管理されていない生き物を食うときは火を通してから食べましょう.
2014 .7.7
ワモンゴキブリ猛繁殖
Uncanny propagative power of Periplaneta americana
実験に使わないと,ただ増えるだけとなっているケージ.
ゴキブリも不衛生な環境は似合わない?
2014 .7.3
セスジシミ来社
Ctenolepisma lineata came to our office.
2年前に見たのが最後の記録である.
その後,トラップなどを仕掛けてあったが,捕獲されたことはなかった.
それが,こんなに身近に.
しかも,夜食を食おうと割り箸を取ろうとしたら眼が合った.
ラッキー.
シミにしてみれば不幸?
さて,メスだろうか?
次回,室内探索を行なう予定.
2014 .7.2
チャバネゴキブリ交尾2
Copulation 2 of a German cockroach.
身近な昆虫.
チャバネゴキブリ.
しかし,飲食店・食料品関係ではない人にしてみると,意外と見る機会が無いのではないかと思う.
それはそれで,全然OKという人が大多数だと思うが.
左が雌.
右が雄.
2014 .7.1
事務所に出没したクマネズミ
The black rat which haunted the office.
この建物にもクマネズミがやって来ました.
駆除会社の建屋に侵入するとは大した度胸.
それに免じて,また,幼獣であることも鑑み,釈放した.
次に来たら研究材料としてやろう.
2014 .6.30
Archimandrita tesselata床換えのタイミング
Timing of cleaning of the breeding case of Archimandrita tesselata.
本種の飼育は,他種に比べ,見た目上汚れが目立たない.
が,換え時はある.
ヤシガラも食べているようで,ヤシガラだと思っていたマットが,糞に置き換わっている.
こうなると,そろそろ換え時.
丈夫な種であるが,突然幼虫がいなくなっている事がある.
たまには換えてあげよう.
2014 .6.27
Archiblatta hoevenii F2
F2 of Archiblatta hoevenii.
最近床換えしたのに,ケース垂直面に汚れが目に付く.
この状況は,前から気づいていたが,本種幼虫は,平面の隙間よりも,垂直方向の場所を好むような傾向にあるようだ.
が,こんな場所にも沢山もぐりこんでいるのも観察できる.
餌は,エリンギ・やわらかコーンは好むようなので,この栄養で次世代を残すエネルギーが蓄えられると良いのだが.
昆虫ゼリーは,累代すると少し食べるような感じ.
ゴキブリの飼育ケースには見えないですね.
それに,手間もむちゃくちゃかかります.
現在,F2,45匹.
次の山場はこの個体が成虫になり始める秋頃だろう.
2014 .6.26
ドブネズミ幼獣
Pap of a brown rat.
現場で採集されたドブネズミの幼獣.
生後3~6日と思われる.
都内のビルに生息するイエネズミは,そのほとんどがクマネズミと思われる.
私が知る限り,ビル内でドブネズミが生息しているのは,手を振れば消えるくらいしかない.
殺鼠剤を良く食べ,罠にも良く捕獲されるドブネズミは,人の捕獲圧が加わる場所には生き残っていけないのであろう.
現在良く見かけるのは,屋外の土がある場所くらいでは無いだろうか..
2014 .6.25
たぶんアカイエカ幼虫
Many Culex pipiens pallens larva
近くの神社から採集してきた.
ヒトスジシマカだろうと思って素早く採集してきたが,イエカであった.
悔しいので,写真を撮り現在成虫にして同定中.
恐ろしげな風貌である.
が,愛嬌も見え隠れする形態が特長?
蛹.
鬼ボウフラとも呼ばれ,素早くよく泳ぐ.
2014 .6.24
ノシメマダラメイガ発生
Plodia interpunctella occurred.
事務所に発生.
毎年,多くはないが,数匹発生する.
本種は貯穀害虫として有名で,チョコレート菓子が大好物.
ペットの鳥やネズミ類を飼育していると,餌の穀類にいつの間にか発生している.
夜間に成虫は飛び始めるので,見つけたら,開封された穀類の加工食品をチェックしよう.
事務所の発生原因は,以前保管していたヒマワリや穀類の掃除残しと考えられる.
2014 .6.23
コマダラゴキブリ累代
Successively rearing of Rhabdoblatta formosana.
卵鞘の残骸が目立ってきた.
個体の密度が高いのかもしれない.
雌成虫は多いが,初齢幼虫は1匹だけであった.
早めに手を打つ事に.
2014 .6.20
リュウキュウクチキもう1ケージ
Appearance of another breeding cage of Salganea taiwanensis ryukyuanus.
別の産地のケージ.
もっと大きなケージで飼育すると,様々な行動が観察できそうだ.
2014 .6.19
リュウキュウクチキゴキブリの放置結果
The result of having neglected the breeding case of Salganea taiwanensis ryukyuanus.
タイワンクチキゴキブリは,放置飼育をすると,前回お見せしたような状態になる.
しかし,本種はやばそうに見えても,ちゃんと生きているところに何か違いがあるのだろう.
水容器下にいた,一家族.
2014 .6.18
屋上のクロゴキ幼虫
The nymph of Periplaneta fuliginosa which was in the roof
この建物の屋外では初物.
雄のようだ.
2014 .6.17
Archiblatta hoevenii と エリンギ
Pleurotus eryngii and Archiblatta hoevenii
エノキからエリンギに変えて結構経つが,未だに幼虫から成虫までよく食べてくれる.
さらに,キノコの日持ちも良い.
これなら,F3も少しは期待できそうである.
2014 .6.16
飼料にカビ
It molds and generates in feed.
梅雨いりしました.
気温も暑い日,涼しい日と,エアコン設定が難しい時期です.
餌として与えている固型飼料もこの時期は小まめに交換しないとこうなります.
カビ①
カビ②
カビ③
カビは少ないが,ダニが湧いた飼料.
周りの粉状のものがダニ.
こうなると,食べることが出来ないようで,下手すると全滅します.
気をつけましょう.
2014 .6.13
Elliptorhina laevigataまたまた脱走
Elliptorhina laevigata — moreover — again — desertion
Elliptorhina属の中で,唯一問題を起こす種.
他の,Elliptorhina chopardi,Elliptorhina davidiも同様に増えているが,このような状況にはなった事が無い.
この行為は,「邪魔だから穴を開けよう」の言った意志の表れか?
穴を開ければ逃げることが出来るという確信犯だろうか.
よく考えたら不思議な行為だと思う.
しかも1箇所だけしか開けていない.
意外と賢い?
2014 .6.12
リュウキュウクチキ 1ペア
Salganea taiwanensis ryukyuanus was only in one pair.
餌木が良い具合に食われているので,さぞ増えたと思い,床換えを実施.
が,1ペア?!
まあ,ペアで残ってくれて望みは繋いだが・・.
リュウキュウクチキはどの産地も労せず維持できているのに.
何が違うのだろう.
ちなみに,食い終わった朽木の外皮は,このように洗って殺虫し,他の種の維持に使用する.
朽ちたマットも,レンジでチンし,腐葉土と混ぜ土中生息系に使用している.
捨てるところはあまり無い.
2014 .6.11
イエゴキブリの脱皮殻
An exuvium of Neostylopyga rhombifolia.
ゴキブリ科の大型の害虫種は,大概自分の脱皮殻を脱皮後に食べるが,イエゴキブリはあまり好きでないらしい.
その為,飼育ケージ内がすぐ汚くなる.
この差はどこから来るのだろうか.
同じく,ムカデは喰うがクモは,タランチュラに見るに食わない.
不思議ですね.
2014 .6.10
ヤエヤマキスジゴキブリ汚れ
Dirt of the breeding instrument of Symploce yayeyamana.
野外性の種の汚れが気になっている.
天然素材を使うので,床換えの度に捨てるのが勿体無く,そのまま使い回す事が多くなる傾向にあるようだ.
また,どうも死んだあとが汚くなるように思える.
そんな事をしていたら,数が急に減っていることに気づいた.
数えると,終齢・亜終齢が36個体.
卵鞘2個分ほどの数だ.
全ての材料を新品に交換した.
成虫になり,卵鞘を産み始めると,床が換えられなくなる.
このタイミングでの床換えが一番効率がいいだろう.
2014 .6.9
Pseudophoraspis nebulosaの累代
Successive generations of Pseudophoraspis nebulosa
これまた難しい.
F1成虫までは普通に殖やせたのだが,その幼虫がさっぱり取れない.
現在総数15前後.
本種は,そうそう入手できない為,手塩にかけていたのだが.
幼虫の大きさがばらついているのは,一腹中の生存率が低い為と思われる.
Archiblatta hoevenii同様,マレーシアのゴキブリの難しいこと.
このF2を乞うご期待.