ゴキブログ一覧
2015 .6.24
ホラアナゴキブリの飼育
Breeding of the Nocticola uenoi uenoi
今年の3月に予備ケージを1つ作成して,2ケージで管理していましたが,大正解となってしまいました.
今日見ると,古い方のケージの個体数が激減.
過去にもこのような状態になり,何とか切り抜けてきているが,こんな綱渡りは安定的な飼育が出来ているとは言えないでしょう.
で,新ケージ作製.
前回から気に入っている土中に紙質シェルター細かく切り,ちりばめる.
ミズゴケで通路を確保する為にミズゴケをかぶせる.
左はベースが土で腐葉土を少し混ぜ,土が固まりにくくする為落ち葉を粉砕して混ぜたもの.
それをケースに「フワ」と投入.
給水器や成虫潜み用ミズゴケシェルターを埋め込み,落ち葉をかぶせて完成.
マット交換は,半年に一度は行った方が良さそうである.
2015 .6.23
樹皮・木片
The bark and chip of wood
オオゴキブリ類の飼育をしていると発生する樹皮や,食いそびれた木片は,野外性のゴキブリ飼育には欠かせない小物である.
2~3cmの物でも,保存しておくと結構役に立ちます.
簡単に水洗いをおこない,乾燥させて保存しておきましょう.
2015 .6.22
ハエトリ給餌,2.
Feeding to saltigrade 2.
今度は仔グモ.
なにぶん,一人二役.
右手にカメラ,左手に虫持ったピンセットでチャレンジしているので,クモが虫を取る瞬間を撮影するのは難しい.
見事キャッチ.
毎回,この瞬間を撮ろうとしているがうまくいかない.
今回は,なんとかなった.
2015 .6.19
タランチュラの毒牙
Venom fang of the Theraphosidae.
左はインディアンオオナメンタル,右がたぶんメキシカンレッドニー.
どこに毒液を注入する管があるのか疑問だったが,見て納得.
イメージでは,内側か先端だろうと思っていたが,先端外側にあった(↑の箇所).
この牙が刺さり,この穴から毒液を注入されたらさぞ痛かろう.
2015 .6.18
Eucorydia sp. の交尾
Mating of the Eucorydia sp.
左♂.
右♀.
♀は腹部が幅広く,飛ぶことは出来なさそうだが,♂は舞い上がります.
野外では盛んに飛んでいるのかも知れません.
2015 .6.17
ネッタイトコジラミ給餌 2
Feeding of the Cimex hemipterus 2.
癖になった.
2015 .6.16
Archiblatta hoeveniiの優秀な個体
Excellent individual of the Archiblatta hoevenii
今いる幼虫の親の1匹.
現在も,全く孵化しない卵鞘を生んでいる雌がいる.
何が違うのだろうか.
雄は同居させているので,交尾が成功していない事は無いと思うが.
孵化しない親が死亡したら,受精嚢でも確認してみようと思う.
2015 .6.15
ヒメクロゴキブリその後1
The later state of the Chorisoneura nigra 1.
今回は,まだ失敗していない.
ポイントは,餌のカビ発生阻止.
それと,合わせてE藤君より沢山の個体を頂いたので,餌がカビている暇がないと思われる.
幼虫は,水容器脇に集合することは少なく,乾燥した樹材隙間にいる.
成虫の寿命がもう少し長ければ,鑑賞も楽しめるのだが.
2015 .6.12
ホラアナゴキブリ長翅終齢幼虫?
Is it last instar larva of the long tegmina and wings of the Nocticola uenoi uenoi ?
ケース底面のシェルター内で発見.
明らかに,普通の幼虫または成虫と形態が違う.
2015 .6.11
蚊拓
Mosquito print.
今年初の事務所内へのヒトスジシマカ侵入.
ホント仕事が手につかなくなる.
コメカミあたりに止まったところを,必中.
魚拓ならぬ蚊拓.
2015 .6.10
Archiblatta hoevenii幼虫死亡?
Has a larva of the Archiblatta hoevenii begun to die?
幼虫が死んでいる!?
過去の飼育では,本種の幼虫は,他の種に比べ死亡率が高かった.
しかし,今回は1匹も死んでいないと思う.
ついにきたかと思い,メガネをずらして顔を近づけると 安堵.
脱皮殻でした.
いや~順調順調.
2015 .6.9
アオスジアゲハ羽化
Emergence of the imago of the Graphium sarpedon
コンクリートジャングルの片隅にはりついていた.
蛹化のためにここにいることは予想できたので,写真だけ撮り,通り過ぎた.
が,よく考えれば,ビルの外壁で蛹になれば,間違いなく清掃でばらばらにされる.
回収し机の傍に容器に入れ,放置していた.
順調に蛹になったものの,次なる試練「寄生蜂」の可能性があり,羽化はあまり期待していなかった.
今日見ると羽化寸前.
羽化し易いようにホワイトボードに貼り付け,しばらく別の作業をして気が付くともぬけの殻.
この葉っぱについているとばかり思ったがいない.
飛んだ?ハズも無く,落ちた?で下を探したら無事羽が伸びて静止していました.
この後,外に飛んでいきました.
やれやれ.
2015 .6.8
Hemiblabera tenebricosa
Mating of the Hemiblabera tenebricosa.
当初,Hemiblabera brunneri だと思っていましたが,
Hemiblabera tenebricosa のようです.
交尾.
左♀.右♂.
2015 .6.5
Princisia vanwaerebeki 正面
The front of the Princisia vanwaerebeki.
最近忙しく,ゆっくりゴキブリを鑑賞している時間がとれない.
ケージのメンテ中,立派な個体がいたので,久しぶりにゆっくり眺めてみた.
大きく,重量もあるので,「ゴキブリは扁平」といっても結構迫力がある.
顔を伏せている様に見えるが,複眼はしっかり前を見ている.
また,前胸背にある,発達した2個の隆起は角のように見える.
触覚のお手入れ中.
口を使うときは,正面を向いているように見える.
怪獣のようですね.
2015 .6.4
ネッタイトコジラミの給餌
Feeding of the Cimex hemipterus
ネッタイトコジラミの特徴は,前胸背板の形状などがよく知られていますが,腹短部の剛毛が長く,肉眼でも「もさもさ」しているのが分かります.
最近は,直ぐに反応が出るようになりました.
これで,どこに泊まってもトコジラミを探知できます.
2015 .6.3
横須賀のキスジゴキブリ
The Symploce striata Striata which was collected in Yokosuka
♂成虫.
栗色の綺麗なゴキブリです.
K田君が採って来てくれました.
一度行きたいと思っていたのですが,先を越されました.
幼虫.
大中小の幼虫が混ざっています.
越冬形態は鹿児島では幼虫しか見られませんでした.
こちらも同様だと思われます.
2015 .6.2
シミ類の餌
Bait of silverfish
シミが餌を食べる瞬間をはじめてみた.
以前から,餌にはトイレットペーパー・テトラミンなど与えてはいた.
紙には穴が開くので食べていると思われたが,食べきって追加するほどの食欲も見られず,テトラミンもカビが生えて何だか分からなくなる.
で,そうこうしていると少しずつ減っていき,いなくなる.
先日,殺虫剤散布から復活したシミに,お昼のパンの破片を落とすとちゃんと食べてくれた.
シミというと,古書などの紙類の被害がどうしても優先し,完全な和食昆虫のイメージがあった.
そのため,パンのようなバターを使ったものを食べるとは思いもよらなかった.
2015 .6.1
フタホシモリゴキブリ床換え
Cleaning of the breeding case of a Sigmella sckenklingi
これから梅雨に入ると,飼料にカビが生えやすくなります.
ひどいときは,餌として摂食不可能な状態になることもあり,生息数の少ないケージは,注意が必要です.
早めはやめの手入れが必要です.
2015 .5.29
Archiblatta hoevenii幼虫
Larva of Archiblatta hoevenii
おかげさまで幼虫の死亡も殆どないままどんどん増えています.
まだまだ分からない所ありますが,一山越えた気がします.
2015 .5.28
今度は♂成虫
A male adult appeared frequently this time
触覚が真直ぐ伸びた良い写真が取れたと思っています.
2015 .5.27
Therea petiverianaの交尾
Mating of the Therea petiveriana.
左が♀.
右が♂.
♂は白点がくすんでいないので,新成虫だろう.
2015 .5.26
セスジシミに殺虫剤かけたが復活
I sprayed an insecticide on Ctenolepisma lineata , but revived
応接室にて接客中,突如ノシメマダラメイガが目の前を飛び始める.
しばらく,我慢したが断念.
殺虫剤を散布するため追っていくと,シミの姿が.
ノシメマダラメイガは絶命したようだが,シミは生かしておきたい.
カップに捕り,霧を吹いて様子見ることにした.
結果は復活.
めでたしめでたし.
現在飼育中.
2015 .5.25
三宅島のゴキブリ
Cockroaches inhabiting Miyakejima
三宅島に初めて上陸.
日帰りの仕事でしたが,ゴキブリは結構充実した成果でした.
Periplaneta3匹.
一応成虫にして確認しますが,クロゴキブリ幼虫2匹.
ウルシゴキブリ幼虫1匹.
リターを探るとどこにでもいたサツマゴキブリ.
沖縄よりも本種は発見率高かったですね.
ツチゴキブリの一種(まだ未同定).
意外と伊豆七島面白いかも知れないですね.
2015 .5.22
Polyphaga saussurei卵鞘の孵化に要する日数
The days until the hatching of the ootheca of the Polyphaga saussure.
2/22に,すでに産卵されている卵鞘だけを集め保管した.
最初に幼虫を発見したのが,4/24.
約60日後.
この写真の状態(約160匹)が5/4.
約70日後.孵化した幼虫は,全部飼育ケージに移し変え.
さらに卵鞘のみ観察.
5/22.90日後にも孵化確認.
そろそろ,打ち止めのようだ.
ルリゴキブリの,あのような小さい卵鞘でも90日要することを考えると,ムカシゴキブリ科の多くの種は孵化まで90日はかかると思って良さそうだ.
そうなると,やはり,保存方法が難しそうだ.
1卵鞘中の卵数は20~25程度だと思うが,他の卵鞘形成の科に比べると,卵数に幅がありそうだ.
2015 .5.21
サツマツチゴキブリ1齢幼虫
First instar of Margattea satsumana.
1齢幼虫は久しぶりです.
春に採集した越冬中の個体のWF1.
今回の保管環境は,採集してから室内でも20℃越えない場所においておきました.
多分屋外よりは少し早い産卵,孵化と思いますが,それほどずれていないでしょう.
2015 .5.20
クロゴキブリ比較
The comparison of a Kaiyodo Periplaneta fuliginosa and genuine cockroach
そもそも比較する事はナンセンスと思いつつ.
よく出来ているので比べたくなる.
こうして見ていると,原型師の方もこうして本物を観察したのではないかと想像した.
が,よく考えると,このシリーズのヒトノミは現在日本国内で絶滅したと聞いており,ほぼ入手不能.
また,妖怪や架空の物も作っているので,絵1つで造り上げる技術は持っているのだろう.
が,翅の上げ方や,その下の腹板,体色も黒ではなくSmoky-brown だったりと,非常によい出来だと思う.
2015 .5.19
ハエトリ給餌
Feeding to saltigrade
今年も事務所に出現しました.
ヒメマルゴキブリケース内のうごめく虫体に誘引されたようです.
が,捕れる訳もなく,途方に暮れているようです.
さればといつもの様に小型のゴキブリを与えてみました.
いつもながら,警戒せず捕ってくれます.
よほど空腹だったのでしょう.
2015 .5.18
2015年クロゴキブリ初成虫
Adult of the Periplaneta fuliginosa which I watched only after it was 2015
クマネズミ飼育室に出没したクロゴキブリ成虫.
今年初である.
殺虫エアゾール缶にしがみついている.
「殺虫剤には屈しないぞ!」という害虫の力強さを表しているかのようだ.
♀.
ここで繁殖されても困るので,室外に放虫して終了.
2015 .5.15
マルゴキブリ床換え2
Cleaning of the breeding case of a Trichoblatta nigra]
見たところあまり汚れてないが,底辺は脱皮殻と死骸で埋め尽くされている.
シェルターを移し終えた後.
この中にはまだ虫体が残っているので,探しながら新ケースに移していく.
見た目変わらないが,綺麗になっています.
約一年前とあまり変わらない内容ですが,着実に増えています.
2015 .5.14
Elliptorhina davidiの繁殖
About Elliptorhina davidi breed
他のElliptorhina属のような増加が見られない.
幼虫が少ないのだ.
全く生まれていない訳ではなく,どうも初齢幼虫の死亡率が高いのが原因の一つのようだ.
餌はどこでも摂取できるようにしてある.
個体数が少ない場合,ケージ内は乾燥しやすく初齢幼虫の場合は特に乾燥に弱い傾向があるので,それが原因の可能性として考えられる.
そこで,オアシスにミズゴケの湿潤シェルターを入れてみる.
幼虫が潜んでくれると良いのだが.