ゴキブログ一覧
2015 .12.7
実用蜚蠊 彩色図鑑
Primary color cockroach illustrated book
曁南大学出版社より発売された図鑑.
直翅類学会の方から紹介されたので購入して見ました.
中国語です.
「中山出入境検験検疫局が行った,全国調査で得られたゴキブリの中から48種を紹介しています.外部特徴,雄性外生殖器の立体構造図が掲載」(東亜出版解説より)
中には
Blaberus atropus
Panchlora nivea
Elliptorhina javanica
こんなのが,検疫で捕獲されたかと思ったが,説明を読むと(社内中国通のK課長訳)市内のペット市場で購入したもののようだ.
2015 .12.4
触覚の再生
Antenna reproduction.
触覚がかなり短い.
どの程度再生するか,興味があった.
3~4倍は伸びている.
そして驚きのY字.
翌日.
かなり格好が良い.
2015 .12.3
Archiblatta hoevenii羽化
Emergence of the Archiblatta hoevenii
22:40頃より始まり.
この時点で24:15ころ.
とりあえず寝ました.
2015 .12.2
カマキリ孵化
Hatch of the mantis
事務所に放置していたオオカマキリ卵嚢が孵化してしまった.
ちょうどこの時外出しており,事務所に来ていた社員が回収しておいてくれたが,回収もれが結構いたようだ.
本社でやったら大変な騒ぎになっていただろう.
「冬の室温放置孵化」は,小学生の頃は良くやったが.
まさかこんなに早いとは思わなかった.
机の周りにもちらほら.
この室内に生息している昆虫は,タバコシバンムシ・ノシメマダラメイガ・セスジシミ・たまに迷い込むユスリカ程度.後はアダンソンハエトリ.
ただ,この時期個体数が多いのは多分ハエトリ.
私の知らない場所で,熾烈な戦いが起きているかもしてない.
2015 .12.1
Archiblatta hoeveniiの羽化に必要な足場の高さ
The height of the scaffold necessary for emergence of the Archiblatta hoevenii
♀幼虫の羽化.
2本の脚で全体重を支えている.
高さはここでは約12cmだが,+2cmはほしいところ.
2015 .11.30
外傷なし
There is no injury
♀,終齢幼虫.
触覚も切れておらず,異常が見られない.
2015 .11.27
14ヶ月ぶりの床換え
Cleaning of the breeding case for the first time in 14 months
Symploce macropteraです.
カンザイシロアリの糞のように,乾燥してサラサラしている.
そのためケージ内も乾燥し,1年以上放置しても,交換する必要性を感じない.
また,垂直面も普通に登るが,炭カルを削ってまで登ろうとはしない.
一度塗ったら,塗り替える必要もない.
この傾向は,S. pallensにも当てはまる.
両種の分布域は交差しないが,乾燥地に生息しているのではないかと思われる.
次回行なうのは来年か再来年という事になる.
2015 .11.26
Eurycotis decipiens
Eurycotis decipiens.
幼虫・成虫ともに特徴のある色彩をして好みの種だ.
ただし,Eurycotis floridanaと同属なので,登攀力は優れ,臭い.
本種が国内に入り始めた頃は,なぜかすぐ死んでしまう個体が多かった.
他にもいくつかの種に,同様の傾向が見られたものがあったが,現在は見られなくなったと思う.
2015 .11.25
またダニ
In addition, a mite occurred.
例のダニ.
これが最後と毎回処理しているが,終わったと思わせてまた新しいケージで見つかる.
今日もオガサワラゴキブリの名護で発見.
今までに処理が終わったのが以下の種.
ワモンゴキブリ(福岡)
クロゴキブリ(浅草)
ツチゴキブリ
ヤエヤマツチゴキブリ
オガサワラゴキブリ(西島・奄美大島・首里)
チャイロゴキブリ
Eucorydia sp.(2種)
ヤエヤマオオゴキブリ
リュウキュウクチキゴキブリ
Archimandrita tesselata
Blaberus colloseus
Blaberus giganteus
Blaberidae sp.
Hemithyrsocera histrio
Panchlora sp.(2種)
マットを入れている種だけでなく,ワモンやクロにも発生できるのが驚きだ.
オガサワラゴキ用駆除セット.
単為生殖している種は,極端なことを言えば幼虫1匹だけクリーニングして,別容器で飼育すれば,駆除は完了する.
とはいえ,数十匹は移している.
2015 .11.24
今度は緑のダニ?
Green mite outbreak this time?
先日は赤いダニでしたが,今回は緑!
ノートの上を歩いている模様.
ハダニかと思い良く見ると少し違う.
拡大.
アブラムシでした.
外を歩いている時に,体に着いたのでしょう.
意外と可愛い表情をしています.
2015 .11.20
Princisia vanwaerebekiの卵鞘卵数
The number of the egg intrathecal ootheca of Princisia vanwaerebeki
以前,腹端に露出している卵数を数えたときは45であった.
今回は,卵鞘をもとに数えた.
答えは,48卵.
卵胎生は多産の種が多い.
2015 .11.19
腹面から見た害虫
Ventral view of the pest
ガラスの外に止まっているチカイエカ.
同じくチョウバエ.
これらはたまたま現場で撮影したが,ガラス下面からの撮影も面白そうだ.
2015 .11.18
キチマダニ ♀
Haemaphysalis flava ♀.
ヤギに寄生していた個体.
体長6mm.
刺激を与えたので脚を縮めている状態.
しばらくすると,ゆっくりと動き出す.
顕微鏡下だと,ゆっくりでもすぐに視界から消えていくので,写真は撮りづらい.
大きいので,こうして歩いている姿は何かひょうきんで見入ってしまう.
野兎病・日本紅斑熱を媒介する事が知られ,最近の研究では,今話題のSFTSV遺伝子も検出されており,マダニ類に吸血された事が分かったら,病院を受診することをお勧めする.
2015 .11.17
三宅島のツチゴキブリ
Margattea kumamotonis kumamotonis of Miyake-jima
背面.
♀成虫だったので,幼虫が取れると思っていましたが,卵鞘は産みましたが,1つも孵化しませんでした.
腹面.
野外成虫では,未交尾はあまり無いのですが,仕方ないですね.
ちなみに,野外採集♀成虫(甲虫類含め)で,幼虫が取れなかったのは長いゴキブリ採集人生で,2件目です.
通常,♀成虫1個体確保できれば,累代できます.
解剖すれば,交尾しているか分かりますが,1個体しか無いので,標本として保存します.
2015 .11.16
産卵ラッシュ
The peak egg production of the Archiblatta hoevenii
現在このような状態.
小さな容器で広々飼うと,容器の数が多くなる.
中プラケでこの数を収納すると4匹入れても5個では足りない.
広い容器で密度高くするほうが,それぞれ好きな場所に散らばり,くつろいでいるようだし,産卵もしている.
ただこうなると,♂は雌と同じ数必要ないかもしれない.
昨日,とんぶり市にいきました.
こういったイベントは,数年前にアクアリウムバスに行ったきりだったので,爬虫類系ははじめて.
すごい人だかりで,驚きました.
蟲類は少なかったが,スズキゴキブリを見つけることができました.
お会い出来た方々,有難うございました.
2015 .11.13
日本ペストロジー学会宮城大会
The 31th Japanese Society of Pestology Miyagi meeting.
昨日,今日と仙台において,日本ペストロジー学会宮城大会が開催されました.
今年は,ゴキブリの発表が多く,トコジラミがついに全くなくなってしまいました.
ネズミは4題.
今回はネズミで,殺鼠剤を使用した防除において,ネズミはどこで死亡するかを調査して発表しました.
1年ぶりでお会いする方など,懐かしい方にお会いでき,有意義な大会でした.
懇親会で披露された,すずめ踊り.
たまにはゴキブリ無で.
皆様,またお会いしましょう.
2015 .11.12
モザイク?
Gynandromorph?
Elliptorhina laevigataのモザイク現る.
前胸の突起も左右で少し違う.
しかし,この突き出し量は,雌雄の差ではなさそうだ.
そして,腹部は普通に♂.
脱皮後の色づき中のムラ個体のようだ.
調べてみると以下の種で見つかっているようだ.
Gromphadorhina portentosa.
Blattella germanica.
2015 .11.11
アダンソンハエトリ
Hasarius adansoni
この時期でも活動しています.
クモがいるという事は,餌がある.
複雑な状況ですね.
2015 .11.10
Hemithyrsocera histrio産卵
Lay eggs of the Hemithyrsocera histrio.
縦に生み出し,
横位置で一旦保持し,産下します.
チャバネゴキブリはこの状態で卵が孵化するまで保持します.
クロゴキブリなどのPeriplanetaは横にすることなく産下します.
2015 .11.9
異物混入
Contamination.
昨年のクロゴキブリ混入,最近は餃子に芋虫と大きな虫の混入話題が続いていますね.
こちらは小さな虫の話.
1ヶ月ほど前,珍しく家族で池袋に食事に行った時のこと.
娘が,サラダに黒いものが入っていると抜き出した.
明らかに虫っぽい.
しかし,そんな事子供の前ではいえないし,せっかくの食事が台無しになるので,会社で調べるといって持ち帰った.
チョウバエ類.
クロバネキノコバエ類.
サラダなら芋虫は入ってもあたりまえだが,この2種はこのレストランで混入したと思われる.
クロバネは腐植物を食べているので,観葉植物などから発生した可能性が高いが,チョウバエは厨房排水の汚泥が発生源だと思うので問題である.
しかもサラダ.
加熱した食品なら,腹壊す事は無い筈だが生はNG.
この感じだと,この店で料理を食べた人は,気が付かずにかなりの虫を食べていそうである(私も含めて).
どう処理しようかと考えたが,店に文句言ってもクレーマーだと思われるのが面倒だし,豊島保健所も検体の送付やらいろいろと面倒が有りそうだ.
ビルのオーナーも考えたが,これもなんだか面倒になり,冷凍庫で保存中.
幸い,このビルの害虫駆除は当社ではなかったので一安心だが.
実際に異物混入があった際の対処って難しいですね.
2015 .11.6
串刺しコーン良好
Skewering corn great success
これが.
こうなり.
こうなります.
見事!無駄にカビさせることなく,完食させました.
2015 .11.5
ムカデ巣篭もり
The nesting centipedes
10月4日に篭った.
昨日約1ヶ月ぶりに開放.
脱皮か産卵のどちらかだと思い,ケース反対側から観察していたが,卵のあった時期は全く観察できなかったので,多分脱皮であろう.
ちなみに,観察するのにライトを使ったが,点灯すると反応していた.
ムカデって昼活動する割には,夜行性?
と思った次第.
2015 .11.4
ダニの近況
The recent extermination situation of the mite
Blaberus giganteusにもダニが発生していた.
本種をこの特大プラケに移してから数年たつが,初めて床を換える事となった.
残ったツチゴキブリ.
勢いが無い,多分終わりだろう.
卵鞘も,孵化の可能性は低そうだ.
現在,ダニ発生ケースから,少しずつ生体を移し隔離中である.
年内中には,根絶宣言を出したいと思う.
2015 .11.2
ハエ入りビニールバック
Grip seal bags of fly print
S木さんからの贈り物.
中にはハエがプリントされたジッパーつき袋入っています.
箱には食べ物を入れるような印刷がある.
大人同士のシーンではアリだが,子供のシーンでは,使い分けないとブラックになりそう.
ちなみに,手近にあった食品を入れてみる.
違和感はないですね.
良い商品.
2015 .10.30
フタホシモリゴキブリ1齢幼虫
First instar larva of the Sigmella sckenklingi
鹿児島出張の際に捕獲してきた♀成虫が産んだ卵鞘の孵化ラッシュ.
野外性ゴキブリの幼虫は,茶褐色が多い中,本種は違う.
チャオビゴキブリの幼虫に似ている.
2015 .10.29
Archiblatta hoeveniiの卵鞘
Ootheca of the Archiblatta hoevenii.
立派な卵鞘だが色が薄すぎる.
小さいが,しっかりと色づき健康そうな卵鞘.
孵化すればどちらでも構わないが,どうなんでしょう.
後,1ヶ月もすると孵化が始まる予定.
2015 .10.28
キョウトゴキブリダニ駆除
The extermination of the Asiablatta kyotensis.
このダニの状況がお見せできないのが残念.
このように一見して居ない様に見えるので,気が付かず中をメンテすると手に登ってくる.
登っているのを気が付かずにその手で次のケージを触るとうつる.
で,こんな面倒くさい事をする羽目となる.
それでも,この勝率は低く,半分くらいは再発する.
2015 .10.27
シマヘビ
Elaphe quadrivirgata
都内で捕獲された.
アオダイショウは珍しくないが,シマヘビは珍しい.
しかし,子供の頃さんざん見ているので,興味を持ってみた事がなかった.
見慣れているつもりだったが,この目の大きさはちょっと驚いた.
可愛いではないか!
アオダイショウは臭いも独特なものがあるが,こいつは無臭.
ハンドリングしていたら,頭部が三角.
子供の頃,頭部が三角のヘビは毒蛇と教わってきたが,これは三角ではないか.
調べると,あまり関係ないとの結果だが,この歳にしてちょっと新鮮な発見でした.
痩せ細っていたので,ピンクを与えるとすぐに食いついた.
これは可愛いい!
そして,こうして増えていくのであった.
2015 .10.26
Panchlora sp.”Giant”1齢幼虫
First instar of Panchlora sp.
ダニ駆除が成功したか眺めていて気が付いた.
この属の幼虫は,どれも光沢ある茶褐色をしていると思っていたが,本種の1齢幼虫は,腹部が淡褐色のツートンでありました.
Panchlora niveaの確認したかったが,現在滅んでしまって確認しようがない.
次回入手して確認しようと思う.
2015 .10.23
第67回日本衛生動物学会東日本支部大会
The 67th Annual Meeting of Eastern region
本日,田町にて第67回日本衛生動物学会東日本支部大会が開催されました.
シンポジウムでは,PCOと研究者をどのように連携するかといった非常に有意義のある討論がおこなわれました.
一般講演も,蚊・シラミ・ゴキブリ・ブユ・ハエに関する発表があり,私もチャオビゴキブリの本土定着に関して発表してきました.
右がチャオビ♂成虫.左がチャバネ♂成虫.
こうして見ると良く似ていますね.
皆さんの周りにいる小型のゴキブリはどちらでしょう.