ゴキブログ一覧
2021 .9.8
クマネズミ幼獣の死因
Cause of death of black Rats
粘着から剥がしたクマネズミが死亡しました.
幼獣です.
幼獣の生存率は成獣に比べると高く,剥がしてから1か月以内に死亡した例は近年で記憶がないほど.
何か原因があると思い解剖しました.
まず,殺鼠剤の影響でないことは,出血が全く見られないことから予想できます.
また,その他の毒物の可能性も,回収してから1週間以上経過しているので考えられません.
どうやら腸管に粘着が付着した毛が詰まってしまったようです.
中を開けてみると案の定ベトベトした毛が大量に出てきました.
採集後の療養中は,抜けてくる毛を強制的に取り除いたりするのですが,今回はしませんでした.
愛情が足りないと起きてしまうようです.
反省しています.
2021 .9.7
Periplanetaのような死に方
Similar to the postmortem state of Periplaneta spp.
Drymaplaneta semivittaです.
幼虫も若齢から終齢,そして成虫とまんべんなくいます.
しかし,この死虫の状態は,Periplaneta感染群の状態にそっくりに見えてしまい,見るたびにもやもやしてしまいます.
このように一旦綺麗にするのですが,1か月後には先ほどのような状態になります.
2021 .9.6
白眼ワモンゴキブリ
White-eyed Periplaneta Americana
2020 .2.6に半分冗談で「調子に乗っているとまた全滅するかも.」
と書いたが,
幼虫がいない.
残っている成虫も,触角が切れた個体が多く勢いがない.
同じ失敗を繰り返すのは飼育者としてNGですね.
近々に手立てを考えて実行しないと.
2021 .9.3
ヤネホソバ 卵
Eilema fuscodorsalis eggs
産みたて.
時間とともに緑に変化.
孵化が近づくとこのような状態になりる.
2021 .9.2
ボールパイソン糞を避ける 2
Python regius avoiding dung Part 2
マウスフルアダルトを毎日食べ続けた後,きれいに脱皮.
そろそろ,すごい糞をするだろうと思っていた矢先,奇妙な光景を目撃.
普段は,こんな感じで広がっているのだが,
部屋入って見ると固まって丸くなっている.
蓋を開けてもそのまま.
中はこんな状態.
ホントこの感覚は人と同じですね.
触りたくない!
近寄るのも嫌だ!
このうんこ.
今は一部をゴキブリの餌として利用するため大事に保管している.
皆野生では繋がっていると思います.
2021 .9.1
クロゴキブリの感染症
Infections that kill cockroaches
想像ですが,トビイロゴキブリのケージから移ったようですね.
白眼のクロゴキも現在2匹しか残っていない状態.
このコロニーも,飼育はじめてまだ2年と経過していない新しいコロニー.
同じ親から生まれた別のケースは,普通に増えています.
死骸の山です.
生存虫なんと5匹.
それと,生きていそうな卵鞘9個.
卵鞘は,殺菌剤で表面をサッっと殺菌して保管.
飼育資材はすべて新しいものと交換.
その為,現在はPeriplaneta属の虫体はもとよりケースを触った場合もその都度1回1回手洗いと殺菌をしています.
本来は,このようになったケージはすべて殺処分,殺菌を徹底的にするのですが,入手困難な系統もあり難しいです.
どうすればよいかはいくつか考えているのですが,なかなか着手できないです.
これから冬に向け,手荒れがひどくなるので憂鬱ですね.
2021 .8.31
クマネズミ別バージョン
Rattus rattus different version
またすごい顔をしている仔がいる.
これも門歯が格子にハマって出れないようだ.
なんで急にこんなことが起こり始めたのか?
今まで数年以上このケージを使っているが,起きたことは一度もない.
今年に入って急にだ.
一つ考えられるのは,この個体を入れて前のも小笠原野生個体だということ.
都会の個体に比べ,情熱的で反発力が強いのかもしれない.
ちなみに,こいつのハマりは重症ではなく,鼻先を指で押したらするりと抜けた.
まったくもう.
2021 .8.30
ツチゴキブリ孵化
Hatch the Margattea nimbata
成虫の数から考えると,もっと様々な齢数の幼虫がいなければおかしいのだが,とりあえず1齢幼虫が出現した.
今のところ数匹.
あとはいかに死なないように成虫にするか.
チャバネゴキブリ科の野外種は,普通は弱くないのだが,累代途中で突然虚弱になり,全滅に向かってまっしぐらに進み始めるのでしばらく注意が必要.
この成虫も気持ちよさそう.
2021 .8.27
ヤモリが窓に来る訳
Why Geckos Come to the Window
夏の夕方になるとこの窓外に,結構な頻度でヤモリが来ていることは大分お伝えしていたが,やっと理由がわかりました.
こちら.
おそらく,誘虫灯の光が窓の外にもれて,この窓辺に多くの昆虫が集まってきているのではないでしょうか.
実際,ここ浅草でも誘虫灯の実験をするとこんなにいるの?と思うくらい虫が捕まります.
少しすっきりしました.
2021 .8.26
リュウキュウクチキゴキブリ
Cleaning the breeding cases for the first time in a year
約1年ぶりの床替え.
オオゴキブリ科は,成虫になったらペアを分けて飼育しないと増えないようだ.
少し前は表面を数匹の成虫が走り回っていたが,今は死骸だらけ.
生きた個体を見ないし,マットも乾燥して不味そうなので交換した.
覚悟はしていたが3匹しかいなかった.
普通この数だとペアそろわず終わりになるのだが,ゴキブリ運だけはあるようで,
♀幼虫(終齢)
♂成虫
♂幼虫(終齢)
お見事.
そしてみんな潜っていきました.
秋には赤ちゃん(若齢幼虫)を見ることができるかもしれません.
ブログをアップしていて気が付いたのですが,虫体の腹端部にダニが付いていますね.
写真撮っているときは全く気が付きませんでした.
次回気を付けて排除するようにしたいと思います.
また1年後かな.
2021 .8.25
シロマダラの最後
Death of a Dinodon orientale
シロマダラですが,死亡しました.
4日前に餌を食い,白っぽくなっていたので脱皮すると思っていたのですが.
この状態で動かなくなっていました.
原因不明.
一応,動き出すかと思い一晩見ましたがダメでした.
生存期間は幼蛇を採集したので約3年でした.
ネット上では飼育下で10年とありますので,天寿を全うさせることはできなかったようです.
野生の小型ヘビは難しいと痛感しました.
最後に体長を測ると51㎝.
脱皮殻計測では56㎝とかになっていたので,脱皮殻計測した際は1割カットで適正な体長になるようです.
ご報告でした.
2021 .8.24
イエシロアリの給水タワー崩壊
Termite water tower collapse.
久しぶりに登場.
イエシロアリ.
変化がなかったので,登場してませんでしたがついに給水タワーが崩壊しました.
本来はこの写真のように上部から黒い土の柱が水面に貫通していたのですが,その部分が水中に落下しました.
落下した部分を拾い上げ,中の状態.
1,2割が動いています.
落下して数時間が経過したところでしょうか.
幸い,プールの周りから蟻道が水中に下り,なくても水は撮れる状況になっています.
いじり始めると時間がかかるのでとりあえず,これで放置します.
2021 .8.23
完全復活
Full recovery
以前の状態に戻りました.
前回はこの状態で突然卵鞘が孵化しなくなり,数匹まで減ってしまいました.
ゴキブリ飼育は甘く見てはいけないです.
なので,2ケージに分けシェルターの一部は新品を入れました.
2021 .8.20
台湾産ルリゴキブリ
Eucorydia sp. in Taiwan
成虫になるまで結構時間かかりました.
と言っても,体長が大きいからではなくもともと遅いからだと思います.
ルリゴキブリの2回りほど大きいです.
日本の種とハイブリットはできるのでしょうか.
2021 .8.19
孵化
Hatching a ootheca of the Periplaneta gajajimana
中に残っているのはもう出てくることは不可能です.
みんなの力がないとガマ口をこじ開けることができません.
最低4匹くらいでないとだめだったかな?
1枚目の写真から最後の写真まで約5分.
早い個体は4分ほどで卵鞘から脱出している.
一番無防備な時なので,いかに早く物陰に潜めるかが生き残るカギなのだろう.
白くぐしゃぐしゃと残っているのは,卵の殻.
卵鞘から出るときに殻を同時に脱ぎ捨てて出てきます.
2021 .8.18
ヤネホソバ 生態
Eilema fuscodorsalis,Ecology
最近飼育をしている関係で,いろいろ面白い光景が観察できる.
成虫.
脱皮直後で自分の頭部を食べる幼虫.
まだ体毛が乾ききっていないのかバサバサしている.
蛹新旧(黒が旧).
この幼虫の餌は「地衣類」.
食性も変わっている.
こうして眺めていると,大変興味深い生き物だ.
2021 .8.17
マダラゴキブリの保育嚢
The brood sac of Rhabdoblatta guttigera
保育嚢を露出している♀.
マダラゴキブリは,この状態で死亡しているのをよく見る.
こうなると次の産卵は起こらず大概1週間以内に死亡してしまう.
他の卵胎生のゴキブリに比べ,見る機会が多いように思う.
我が仔を見に来たのか,水容器の周りでジッとしていた.
2021 .8.16
Shelfordina terminalis
Shelfordina terminalis
水容器に集まってます.
ほとんどが♂成虫ですが,♀成虫も少し混ざっています.
翅の先端が切れて見える個体.
この写真では3匹ほど確認できます.
前にも少し書きましたが,学名のterminalisはターミナル,終点,末端といった意味があり,それが由来と考えられます.
学名の意味を調べると勉強になります.
このように,カップを動かしても逃げる個体はなく,人を危険な動物と判断していないようです.
ゴキブリにもいろんなタイプがあり面白いですよ.
2021 .8.13
雑事19
Little things 19
お盆休みがはじまりました.
今年も帰省はできそうにありません.
なのでブログは続けます.
青海にてワモンゴキブリ再び.
夜行けば捕獲できそうです.
県を越えずに都内に捕りに行こうかしら.
昨日,別の粘着から救出したニホンヤモリ(都内産).
♀です.
元気になったので逃がしました.
いつもの♂と仲良くやってもらいたいものです.
それとご報告ですが,シマヘビとアオダイショウ大ですが,後輩のM君が子供と観察したいとのことで,少し前にもらわれていきました.
お元気で~.
2021 .8.12
だるまさんが転んだクマネズミの続報
A continuation of Mr. Daruma fell down’s Black rat
毎日この部屋に入るのだが,何か違う?
位置がおかしい.
逃げない.
というか,動けないでいるようだ.
歯がクリップの隙間に入り抜けないようだ.
○○~と思うも,これは一大事.
大事な前歯がなくなれば死活問題だ.
ドライバーで抉るも簡単には外れない.
2~3分ほどかけて,歯がな折れないように慎重に・・何とか外れた.
なんかヨレテいますね.
昨日昼間は気が付かなかったので,夜からだとして24時間は経過している.
何はともあれ,救出できてよかった.
ホッ.
2021 .8.11
ヒメクロゴキブリの床替え
Cleaning of the breeding case of the Sorineuchora nigra
ツチゴキブリと同じ2年目種.
正確には2年半だが,本種も2ケースに分けて飼育している.
そのうちの初期からのケースは2年半手つかず.
最近虫数が少なくなっていることは気づいていたが,もう一つあると放置していた.
しかし,ツチゴキブリのこともあるので交換した.
明らかに住みにくそうな汚れ方.
エサ皿も死骸だらけ.
虫体も成虫幼虫混ざっているのですが少なかった.
完成.
ついでにもう一つのケースも交換しました.
こちらは成虫幼虫が多くおり,まだ安心のように思いますがケースの汚れは繁殖に影響が出るようなので,こまめな清掃は必須です.
2021 .8.10
イエシロアリ 8月
Coptotermes formosanus in August
今年こそは羽蟻が出るのではないかとドキドキしたのですが発生せず.
そろそろ巣の大きさもこの容器では収まらないような気がしています.
水飲み場も改修した後こんな状態になり,上からつるした意味がなくなりました.
蟻道も出しまくり,毎日見てヤバそうな方向に延びているのは折っています.
餌が足りない合図のようで,補充するとこの暴れ方は少なくなります.
餌取りに働きアリ達が割かれて,蟻道構築はいったん休みになるようですね.
2021 .8.6
8月のツチゴキブリ
The Margattea nimbata in August
採集日からちょうど2年.
現在沢山の虫体がいるのですが,よく見ると幼虫がいない.
探し.
探し,やっといた.
といった少なさ.
時期から言えば成虫が多いのは理解できるが,過去のツチゴキブリの衰退過程によく似ている.
ケース1.
ケース2.
カップ1.
と3つに分け様子見ます.
今日も外出したのですが,同じような場所でクマゼミが鳴いていました.
隅田公園はアブラゼミやミンミンゼミばかりですが,来年あたりは置き換わりがはじまるのでしょうか?
もしくは7年後?
2021 .8.5
浅草のクマゼミ
Black cicada, Cryptotympana facialis in Asakusa
今朝,本社へ移動中にクマゼミの鳴き声を聞きました.
浅草に勤めて10年以上ですがここで聞いたのは初めてです.
平和島や海岸沿いはいると聞いていたので,毎年セミの声は気にかけてたのですが,ついにご対面?聴.
昨年はコロナで外出が少なく,セミの声自体を聴くことが少なかったので,昨年も鳴いていたのかも.
そこで,ネットで軽く調べましたが,浅草の情報は出てこなかったのでいずれにしても最近のことかもしれません.
声を聞いたのはこのあたり.
2010年のある調査では,関東一円分布しているとなっているので,ここに住んでいる人にすれば珍しくはないのかもしれません.
が,数年前に同じく浅草でモンキアゲハを見た時と同じくらいの驚きでした.
2021 .8.4
ワモンゴキブリ単為F13卵鞘
F13 ootheca of a parthenogenesis of Periplaneta americana
1個目が産卵されました.
見た目はまあ良し.
親.
別保管のため剥がすと1/3ほど色が薄くシワが入っている.
孵化は難しそうですね.
2021 .8.3
卵鞘にダニの卵
Mite eggs attached to ootheca
Polyphaga aegypticaの成虫だけ飼育して卵鞘をとっているカップ(2021 .6.11)ですが,成虫からはダニは広がらないと思っていましたがやられました.
そこで,産卵された卵鞘だけ救出し,あとは処分しました.
念のため卵鞘のダニ穴(2021 .7.21)が無いか確認ていると,穴はなかったのですが,卵が付着していました.
親ダニも卵鞘と分かっていて付着させているのでしょうか.
これでは如何に気を付けていても,ダニの感染は続いてしましますね.
最終的に手元に残ったダニ排除卵鞘は7個.
さてさて,孵化してくれるでしょうか?
孵化までは3か月ほどかかるので結果がわかるのはしばらく先です.
2021 .8.2
だるまさんが転んだ
Mr. Daruma fell down
実験室のクマネズミ.
部屋に入ると手前の2匹がいつもこちらを向きます.
何とか近くで撮影したいのですが,急に近づくと逃げそうなので,そっと,そっと.
少し近づいてはパシャリ.
パシャリ,消えた.
右の仔は最後まで逃げませんでした.
何を思っているのでしょうか.
2021 .7.30
ハネカクシの翅出し
Wing out of a Staphylinidae
事務所内に初登場.
ハネカクシです.
たぶん,動物の餌として持ち込んだ野外採集物について入ったのでしょう.
珍しいのでカメラで追っかけていたら,翅が出てきました.
翅出すところは初めて見ました.
こうなると別の生き物ですね.
遠目では羽蟻のように見えます.
この後,プッ と飛んで見失ってしましました.
最近室内でアダンソンハエトリが目に付くようになってきたので,餌食になってしまうかもしれません.
2021 .7.29
Corydidarum magnifica
Corydidarum magnifica
♂です.
♀です.
幼虫です.
久しぶりの登場となりました.
何でしょう.
一度増えると興味がなくなる?
大勢の人が維持しているので,危機感がなくなる?
決して嫌いになったわけではないのですが.
しかし,爆発的に増えるでもなく「維持」ですね.
飼育ケースも汚くなってきたのでそろそろ掃除したいと思います.
そして,大繁殖するよう組みなおしたいと思います.
2021 .7.28
クロゴキブリ長旅お疲れ様
Thanks for the long journey, Periplaneta furiginosa
九州から東北経由東京着.
飼育容器に移すとそろって喉を潤していました.
その後,食事.
野外採集なので,この固型飼料は初めて見るものだと思いますが,ちゃんと食べてくれます.
で,昨日のネズミですが,帰り際にどうなっているか確認してもらいました.
残念なことに脱出はできなかったようです.
ご冥福をお祈りいたします.