ゴキブログ一覧
2009 .9.2
シロアリ飼育 経過

1ヶ月前とあまり変わらないが,シロアリの通路は太く広くなっている.

拡大.
たまに兵蟻が確認できるが,90%以上は職蟻である.
未だにティッシュはカビ等が出ることなく,見た目綺麗な状態を維持している.
2009 .9.1
Gromphadorhina oblongonota産仔
以前 フルーツゴキブリ(Gromphadorhina portentosa)の出産を紹介した.
その際は,卵鞘を体外に放出した直後に仔が出てきたが,
今回 Gromphadorhina oblongonota は,明らかに腹端部の体内より一齢幼虫が出てきた.

ケース越しで判り難いが,卵鞘らしきものは見えない.
白い幼虫の下になにやら気になる動きをする中齢幼虫がいる.
よく見ると生まれたての幼虫を食べている.

おかしいと思い,ケース内の餌を見ると全く入っていなかった.
虫体が大きいので餌の消費が激しい.

ケース内より.

出産の行事は,発見してからあっという間に進行し,
終ったかと思った矢先,今度は出産した♀腹端より不透明なゼリー状の液体が噴出.
それに生まれ出たばかりの幼虫が群がり吸い取っている.

どうしてもケース内からは良く見えないが,幼虫以外に♂成虫も食べにきている.
成分としては,今後幼虫が生きて行くための必要成分が入っていると思うが,
成虫も食べにくるところを見ると,栄養価も高いのであろう.
見た目はミルクの様である.
2009 .8.31
ゴキブリだもん
先週末,ちょっとした寄り合いがあり,すごい人たちと知り合う事ができた.
共通点は「ムシ」.
その中でも「ゴキブリ」.
飲んでる時の会話も,隣に客がいるのに「○○ゴキブリ」が飛び交う.
今から思うと,そばに座った客は皆1時間も座っていなかったような気がする.
と言う訳で,サインを頂いてしまいました.

皆さん良くご存知.
すでに絶版となったゴキブリ愛好家のバイブル.

その他に,ハネカクシ他分類何でもOKのスペシャリスト.
直翅専門といいつつ,こちらも何でも知っているすごい人.
しかもマレーシアの例の種も飼育している.
私が一番平凡だったかも(笑).
今後もこのような方々の協力を頂きながら,
「ゴキブログ」を進化させていきたいと思います.
2009 .8.28
ゴキブリ in 広島
広島営業所を拠点として市内をうろうろしたのだが,
営業所で回収してもらったローチトラップに珍しいゴキブリを発見した.

皆さんわかりますか?
トビイロゴキブリです.
もしかしたら,広島県では初記録かもしれません.
それともう一種.
こちらはお馴染みのモリチャバネゴキブリ.


街中の小さな緑地帯にも普通に生息しており,
公園等では多数の幼虫を見ることが出来た.
この幼虫群の中に変わった種がいないかといつも探すのだが,
モリチャバネ群の中にはいたためしが無い.
2009 .8.27
アルゼンチンアリ in 廿日市市
昨日まで広島に出張していました.
目的はいろいろありましたが,一つはアルゼンチンアリ.
一度は調査したいと思っていた廿日市市.

ついにその状況をこの目で見る事が出来ました.

アルゼンチンアリの害①:室内を徘徊し不快.

アルゼンチンアリの害②:他のアリ類を駆逐し,植物害虫を保護.

アルゼンチンの生態の特徴 : どこでも繁殖.
普通にいます.
しかし,どこにでもいる訳ではなく,まだ地域は限られています.
ぱっと見は普通のアリで,意識して同定でもしないと,本種とは判りません.
2009 .8.26
ボーセリンローチ捕獲法

垂直面に止まっている状態の個体は手で捕り易い.
しかし,天井面に止まっていると,生かして捕獲しようとすると,
手加減する為逃げられる.

拡大.
そこで再登場.

ハエトリ棒.

これをこのように被せます.
すると柄の内部を伝って手元の収納膨らみの中に入るという訳.

大変便利である.
いずれにせよ,逃がさなければいいのですが.
♂ですから繁殖の心配はないですが.
皆さんも,くれぐれも逃がさないようにしましょう.
2009 .8.25
ボーセリンローチ床換え
卵胎生でよく増える種.
死骸が溜まって来て,マットが粉のようになってきたので,
ダニが出る前にと思い大掃除.

飼育していると稀に黄色い個体が生まれてくる事は以前述べたが,
今回沢山の幼虫を見ると,幼虫の段階で黄色く発色しているような個体も僅かにいる.

掃除の際,毎回脱走される.
今回も3匹飛んで逃げる.
飛ぶのは軽い♂だけであるが,♀油断すると滑空ぐらいはするので要注意.
しかし,光に向かいすぐ止まるので手の届く範囲に止まっていれば捕獲は容易に出来る.

掃除が終るとこんな感じである.
2009 .8.24
マルゴキブリ 成長速度

この♂成虫は2007年11月に生まれた個体.
最近やっと成虫になった.
まもなく2年目を迎えようとしている.
早い個体は今年1月に成虫となったが,
おそらく♀と成長が合わなかったのだろう.
いまだにF2が出てこない.
同じマルゴキブリ属のヒメマルゴキブリは,
大きさが小さいとはいえ,すでに大繁殖している.
もしかすると,熱帯に生息していながら,
越冬を行うような変な生態なのかもしてない.
現状では国内種で最も成長が遅い可能性がある.
しかし,同じ熱帯のタイ産Trichoblatta sp は,
すでに子供が10mmを超えており,これだけ似ている種であれば,
大きな生態の違いは無いと思うのだが.

タイ産Trichoblatta sp 幼虫.
2009 .8.21
シナゴキブリ 卵鞘

♀が卵鞘を尾端に付けている.

拡大.
横向きに付けている.

落ちていた卵鞘.
本種もエジプト砂漠やカプチーナのように,大きさがバラバラ.
大きいものは15mmを超え,小さい卵鞘は5mmほど.
それでも孵化するのだろう.

標準的な大きさの卵鞘拡大.
右に突き出たヘラ状の部分を,腹端にで保持しているのだろう.
2009 .8.20
シナゴキブリ雌雄

♀成虫の胸部各背板(前・中・後)のふちは金色に縁取られ,
漢方薬の高級感を漂わせる.

♂腹端部.
腹端まで腹板が細かく配列される.

♀腹端部.
腹板数が♂に比べ明らかに少ない.
2009 .8.19
マダラサソリ脱皮殻
国内のサソリは小さいため場所をとらなくて良いのだが,
自然木のシェルターを使っていると,
今回のように子供を産んだ後など,何匹生き残っているか確認しにくい.
ヤエヤマサソリがいい例で,何匹いるか見当も付かない.
餌やりついでにシェルターをどけてみると,脱皮殻が落ちている.
どうやら一斉に脱皮したようだ.
最近の餌は ショウジョウバエが中心なので,脱皮殻が残っているのだろう.
(コオロギだと食べられてしまう可能性アリ)
これを数えれば何匹いるかわかる.

16個ある.
意外と残っているので安心した.

本当に小さいので,餌を食べているのか確認できていないが,
このサイズまで生き残って,この数がいれば共食いもしていないのだろう.
多頭飼育してこの結果であれば,まずまず飼育しやすいサソリという事になる.

拡大.
小さくてもキョクトウ.
特徴が現れているように見える(サソリは詳しくないので違ったらごめんなさい).
2009 .8.18
マダゴキ Gromphadorhina oblongonata
一言に「マダガスカルゴキブリ」 といっても様々な種がいるようで,
国内にも10種類近くの「マダゴキ」が輸入されている.

本種もその一つ.
マダゴキの中でも大型になる種で,100mm超えもあるという.
重量,横幅もあり,つやのある体色が特徴.

また,前胸背の突起も巨大で,見た目のインパクトは大きい.

体長は,マダゴキの場合 伸びた状態と,縮んだ状態で結構差が出るので,
計測する時は,リラックス?させ「でれ」とした状態で撮ると大きく撮れる.
2009 .8.17
ヤエヤママダラゴキブリ 寄生アブ
2007年冬に友人が採集した♀成虫の腹部から出てきたアブ.
アブの割には綺麗.

手元に来た時は腹部が卵鞘を持っているかのように膨らんでいた.
しばらくしてケースの掃除をすると大きな蛹がマットにある.
飼育室内でこんな巨大な不明種が自然発生する訳も無く,
おそらく,腹部に寄生していた幼虫が脱出し,蛹になったと思われる.

蛹(脱皮殻).
同定を試みたが,自力ではさっぱり解らなかった.
ゴキブリはその後もしばらく生きていたが,
結局子供を生むことも無く★となった.
どなたかわかる方がいれば,教えて頂きたいと思います.
2009 .8.14
生ゴミ処理ゴ機
ゴキブリのほとんどの種は,普通に飼育すれば大体増える.
増え始めると際限なくなる.
そうなると,繁殖数のコントロールは簡単に出来なくなる.
その証拠に,ゴキブリ用のエアゾールなどが市場にあふれかえっている.
ペットローチといえどもゴキブリ.
増えるものは増える.
小型種であれば場所は取らないが,
ジャイアントウッドローチのような大型種は大きなケージが必要となる.
虫体が大きくなると,食べる餌の量も増える.
少し餌をやらないでいると,手に乗せた時に皮膚をいきなり齧り出した.
人だと思っていない.
食い物と思っているようだ.

そんな彼らであるから,なんでも食べるだろうと「おにぎり(たくあん)」をあげてみた.
このおにぎり,昼に食べようと冷蔵庫に入れ,消費期限の少し切れた商品.
別に食べ物を無駄にしているわけではありません,念の為.
「エコ」ですかね.

4時間後.
指で持ち上げているのは海苔.
たくあんも見当たらない.

マットに戻すとまだ空腹なのか食べに来た.
白く見えるのは海苔に張り付いたご飯.
この感じだと,何でも食べてくれそうである.
2009 .8.13
アイスポットローチ ペア
羽化ラッシュが続き成虫が増えてきた.
夜間ギシギシ聞きなれない激しい音が聞こえるので,
音の出元を探すと,本種のケージから聞こえる.
底から中を透かしてみると,♂成虫どうしが前胸前縁をぶつからせている.
結構派手な闘争をするようだ.
この分だと狭いケージでの多頭飼育はまずいかもしれない.
と思い,ケージを開けて見たもののそれ以上手出し出来ず,
また蓋をしてしまった.


その時一緒に掘り出されたペア.
オオゴキのようにペアを確立し,縄張り意識も強そうである.
こうゆう種の飼育は意外と失敗しやすい気がする.
2009 .8.12
グリーンバナナローチ Giant 続き
「大きさしか違わない」では情けない.
そこで,各腹端部とその他簡単に違いを探してみた.

ノーマル♂の腹面腹端部.

Giant♂の腹面腹端部.
はっきり行って大差ない.
細かいところでは尾突起の幅や形.
肛下板の形が少し違う.

ノーマル♀の腹面腹端部.

Giant♀の腹面腹端部.
♀の場合♂より変化がある.
雌雄共通の大きな違いは,腹面にある気門が,
ノーマルはハッキリ確認できるが, Giantは確認できない.

もう一つ,頭部複眼間の色がノーマルは褐色になり,
複眼が繋がって見えるが,

Giantは体色と同じ色のため,複眼が離れて見えるところ.
う~ん・・.
いずれにせよ,大きさ以外は大差ないか.
2009 .8.11
グリーンバナナローチ Giant
Panchlora sp.”Giant”
Panchlora 属でペットルートに乗っている種は,
Panchlora nivea
本種Panchlora sp.”Giant”
そして,Panchlora spec. ” Northern Costa Rica “ の3種.
写真で見る限りどれも薄緑色の体色で違いが良く解らない.

これは.”Giant”の種.
やはり大きな違いはサイズなので,これでは何が違うのか解らない.

♂比較.
右が.”Giant”.
若干大きく見えるが,♂の場合個体差の範疇を出ない.

♀比較.
同じく右が.”Giant”.
♀は明らかに大きい.

終齢♀幼虫比較.
当然右が.”Giant”.
大きいが細部まで見ないと形態の違いはわかりにくい.
2009 .8.10
ヨロイモグラゴキブリ 繁殖
最近はほとんど姿を見たことが無く,プラケの底に空洞を掘り,
生きているのだけは確認していた.
今回,白いものが見えたので,もしやと思いよく見ると子供がいる.

巷では,繁殖成功の話がちらほらあったが,
やっとここにも春が来ました.

ちなみに飼育環境.
マットは安価な甲虫飼育マット.
餌は広葉樹枯葉.
ユーカリ腐葉土.
モクマオウ腐葉土.
たまにニンジン・固形飼料.
一番人気はやはりユーカリ腐葉土のようで,
多めに投入してもいつの間にかなくなっている.
ニンジン・固形飼料も食べているが,「大好き」という感じではない.
2009 .8.7
マダラゴキブリ幼虫
幼虫の特徴は特に無く,マダラゴキブリ全般に見られるように,
茶褐色で湿った場所を好む.


しかし,ヤエヤママダラのように水中に入っている事はあまり観察されない.
水場が無くとも湿った環境さえ維持できれば特に問題なく成長すると思う.
初齢幼虫もマララゴキブリ属は良く似ており,幼虫段階の同定は大変そうだ.

2009 .8.6
マダラゴキブリ
マダラゴキブリ科 Family Epilampridae
マダラゴキブリ属 Genus Rhabdoblatta Kirby
マダラゴキブリ Rhabdoblatta guttigera(Shiraki)
九州南部から種子島・奄美大島に産し,本種は九州以南沖縄本島北部までに分布するが,八重山には入らない.

♀成虫.

♂成虫.

大きい方がヤエヤママダラゴキブリ.
小さい方がマダラゴキブリ.
見て解るとおり,ヤエヤマを小さくした感じのゴキブリ.
2009 .8.5
ビートルローチ交尾?!

この状態を見たとき,一瞬カイコとゴキブリが交尾している??.
なぜ蛾が・・.
よく見ると,やはりそんな訳は無かった.
ちゃんとゴキブリ同士の交尾であった.

しかし,通常昆虫は羽化直後の,外骨格が固まらない状態では交尾などしない.
ワモンゴキブリは羽化後約1週間後から交尾を開始する.
普通はそう言うものだ.
これを見て思い出したのがあるユスリカの話.
そのユスリカは,♀が水面上で羽化を開始すると,
親切に近寄ってきて,脱皮の手伝いをする.
無事羽化が終わり♀が♂に礼を言おうとすると,
すかさず交尾に持ち込んでしまうらしい.
しかし,ゴキブリ類の中でもこんな事が起きているとは想像していなかった.

♀の翅が大分伸びてきた.

発見から1時間後.
やっと交尾終了.
しかし,♀は白いままだ.
2009 .8.4
シロアリ飼育 続き
去年夏の終わりに,処分品で安く購入した蟻の観察用品があることを思い出し,
本来は土を入れ,蟻を入れるのであるが,土の代わりにティッシュ.
蟻の代わりにヤマトシロアリを入れた.
ベースは1ヶ月ほど前に紹介したヤマトシロアリ飼育プリンカップ.

プリンカップの下部にシロアリが移動できる穴を開け,
これを蟻飼育キットの上部蟻投入口に接続した.
そして側面の観察面に黒い厚紙をクリップで固定.
接続直後に観察キットに移動をはじめた.

半月ほどして見てみると,上のプリンカップには全くいなくなり,
皆,下の空間に移動した.

拡大.
シロアリの行動が良く分かる.
どのくらいの期間飼育できるか楽しみである.
この蟻の観察キット,もう1つ買ってあり,
中が手狭になったら接続して見たいと思う.
ちなみに,イエシロアリのプリンカップは,上手く行かず半分が死亡していたので,ティッシュはやめ,土に埋め直した.
2009 .8.3
トルキスタンゴキブリ孵化
トルキスタンゴキブリ孵化の様子.
周りに散らばっている仔ではなく,卵鞘から頭を出している個体に注目.

カマキリの出嚢のように薄い膜(クチクラ)に包まれた状態で,
卵鞘接合部より頭部から出てくる.

まだ,クチクラにくるまっている状態.
薄い膜(クチクラ)は,卵鞘から幼虫が完全に出る直前に,卵鞘に引っかかり,
中身の幼虫だけが抜け出す.
たまにクチクラから出る事ができず,膜をかぶったまま死んでいる個体を見ることあがる.

足が確認できる.

孵化終了.
幼虫腹端に白いゴミのようなものがあるが,これが卵鞘の中で幼虫を保護していた膜.
たまにクチクラから出る事ができず,膜をかぶったまま死んでいる個体を見ることあがる.
ちょうど今回孵化した卵鞘の下にいる個体.
これはだめであろう.

そしてこのような頭部が黒い1齢幼虫となる.
2009 .7.31
トルキスタンゴキブリ 爪間板
餌昆虫としてマダガスカルゴキブリの座を奪った感のある本種.
他にも餌ゴキブリとしてはアルゼンチンゴキブリ(デュビア)等があるが,
マダゴキと同じく卵胎生.
初齢幼虫を集めるのも大変である.
そして硬い.
それに比べ本種は卵鞘を生むので齢数管理がし易い.
また,1齢幼虫は小さく,
爬虫類ハッチベビーから国産サソリなどの小型種の餌さとしてちょうど良い.
卵鞘を集めておくと孵化した幼虫を集めるのも楽である.
また,最大の特徴はプラケなどのケースを登らない事.

これはトルキスタンゴキブリ脚先.
ゴキブリが垂直面を登るのは,爪間板と呼ばれる器官が発達しているためであるが,
本種はそれが退化(進化?)しており,脱走の心配が少ない.

こちらは左がワモン,右がイエゴキ.
爪の間の白いスライム状のものが爪間板.
これを吸盤のように垂直面に張り付かせ登っていく.
2009 .7.30
トルキスタンゴキブリ
トルキスタンゴキブリ Blatta(Shelfordella)lateralis別名 チュウトウゴキブリ
ペット業界では「レッドローチ」として爬虫類の餌に利用され,流通している.
私もオガサワラトカゲの飼育に大変重宝している.
成虫形態は,雌雄異形で♂は薄茶色の体色をしている.

本種に近似種のBlatta(Shelfordella)gussakovskiiという種もおり,
違いは,前翅基部に黄白色の条紋が無いなどで見分けが付く.らしい.
♀は濃茶色で短翅.

本種は,古くは1981年に初めて国内で生息が確認されて以来,
現在でも国内で害虫として定着している.

幼虫は雌雄同形態.
頭胸背面は明茶色.腹部は黒に近い濃茶色のツートンで見分けやすい.
過去に幼虫の同定依頼を受けた事もあり,
国内での分布拡大の恐れがあると思われる.
2009 .7.29
標本整理
たまっていた標本整理をした.

ゴキブリが8割以上.
中でもチャバネゴキブリ科が一番多い.
ついでワモンゴキブリ.
外国種は繁殖したら作ろうと思いつつ,
国内採集個体の標本作成に時間をとられ出来ない.
その他がクモ・ハエ・貯穀害虫など.
この辺も同定後の整理となる為,
特にハエ類は未同定が増えてたまっていく.
2009 .7.28
ヤエヤマキスジゴキブリ 脱皮
脱皮直後と分かっていても,この白さは驚いてしまう.

まだ真っ白.

少しすると前胸背の
黒班の模様が出てくる.
キスジゴキブリは黒班が崩れず,まるまった形であるが,
本種は見ての通り突起状に黒班部が飛び出る.
2009 .7.27
クロゴキブリの落ち着きどころ
いつもの屋外飼育室.
最近コップトラップや,コオロギ生け捕りトラップにクロゴキブリが殆ど入らない.
冬場の卵鞘撤去や,コップトラップの地道な駆除が功を奏したかと油断していたら,
あまり使わない扉の下に成虫が集合していた.

等間隔に整列している.
車間距離ならぬ,ゴキブリ間距離は触角の先端が他個体に触れる距離に近い.
飼育環境下ではこんな事はあり得ない.

拡大.
左から♀,♂,♀,♀でしょうか.
今年の新成虫たちであろう.
写真をとっていたら,この後,皆思い思いの方向へ逃げていきました.
この中の1♀がこの夏に生むと考えられる卵鞘数は少なく見て20個.
その1卵鞘より平均25匹の幼虫が孵化すると,
なんと1♀より500匹の幼虫が生まれる計算になります.
やはりゴキブリの駆除は本腰を入れないといつまでたっても終わりがなさそうです.
2009 .7.24
オオゴキブリ
オオゴキブリ科 Family Panesthiidae
オオゴキブリ属 Genus Panesthia Serville
オオゴキブリ Panesthia angustipennis spadica(Shiraki)
ゴキブリの中で最も昆虫扱いを受けている種ではないだろうか.
食性も通常のゴキブリは雑食だが,オオゴキブリ科は朽木を食べるので,
クワガタなどの甲虫類と同一的なイメージを持ってくれている様である.

雌雄ペア.
管理といえば,たまに飼育ケースのマットに水を与える程度.
ここ半年ほど姿を見たことがなかった.
しかし,この前リュウキュウクチキゴキブリが餌切れで外に出ていたことを考慮し,
本種も床換えをした.
案の定,中の朽木はボロボロに粉砕されており,
その中から幼虫19匹が出てきた.

まだ生まれて間もないのだろう.
通常,ゴキブリ飼育は中プラケを使用しているが,
他のゴキブリであれば中プラケで何百匹も,まとめ飼育しても問題ないが,
オオゴキブリ科のゴキ達は,成虫になると,
2,3ペアが限界のような感じである.
2009 .7.23
ヤエヤマキスジゴキブリ 幼虫
幼虫は茶褐色で見た目はモリゴキブリ属みな似ている.

終齢幼虫.
幼虫での同定は大変そうである.

1齢幼虫.
非常に小さな幼虫で,体色もしばらくは白い状態のまま.
右に見えるのは卵鞘.





















































