ゴキブログ一覧
2009 .7.8
オガサワラゴキブリ 幼虫と卵鞘
幼虫の胸背部は,光沢のある濃褐色.
腹背部よりつや消しの褐色.
よく土にもぐり日中は潜りっぱなしであるが,
夜間は結構出てきて徘徊するようで,プラケの炭カルが意外と擦り減る.
ガラス面を登らない種と勘違いすると,大脱走される.
卵鞘.
片側21個×2列で42個の卵が並ぶ.
本種は卵胎生で卵鞘を保持した♀は腹部が大きく長くなる.
2009 .7.7
オガサワラゴキブリ
オガサワラゴキブリ科 Family Pycnoscelidae
オガサワラゴキブリ属 Genus pycnoscelus Scudder
オガサワラゴキブリ Pycnoscelus surinamensis(Linne)
体長18mm内外の小型種.
分布は熱帯種にしては広く九州以南,小笠原諸島等に分布する.
生息場所は土中でどこにでもいるイメージがある.
左の翅の長いほうが♂.
右の腹端の出ているほうが♀.
2009 .7.6
マダラサソリ
サソリ目
キョクトウサソリ科
マダラサソリ Isometrus europaeus
日本に生息するサソリはヤエヤマサソリと本種 マダラサソリの2種.
体長45㎜内外.
体,蝕肢,歩脚とも細長く,ヤエヤマサソリより体長は大きいが,華奢に見える.
日本では八重山諸島,小笠原 父島 母島 硫黄島に分布しているが,
父島・母島は,一説ではオオヒキガエルなどの外来種の捕食圧の影響で,
ここ何年も目撃されたという話も聞かない.
私も,行く度に探すが見たことも,聞いたことも無い.
しかし,硫黄島には普通にいるようで,木の割れ目などで見かけるらしい.
キョクトウサソリ科は強毒の種が多く,
国外種のキョクトウサソリ科は全て特定外来生物に指定され,
一部特例を除き飼育等は出来ない.
そんな中,唯一国産種ということで飼育できるキョクトウサソリ科である.
それが子供を産んだ.
見えにくいが,親の上に無数に仔サソリが乗っている.
1匹はぐれ仔サソリがいた.
もう親離れしたようだ.
2009 .7.3
リュウキュウクチキゴキブリ
オオゴキブリ科 Family Panesthiideae
クチキゴキブリ属 Genus Salganea Stal
リュウキュウクチキゴキブリ Salganea taiwanensis ryukyuanus Asahina
オオゴキブリ科のゴキブリは生活環境が朽木の中であるため,
普段はマットの中や,やはり朽木内に潜み,
なかなかその姿を見ることは無い.
分布は沖縄本島より南では発見されておらず,
奄美大島・徳之島までの離島に生息.
本種は30mm内外のオオゴキブリに似た種であるが,
大きさも一回りほど小型であり,,
成虫になると翅を咬みあい一様にこの個体のような一見短翅の外見となる.
たまたまケージを覗くと,ペアらしき成虫2匹と,
その周りに生まれたばかりの幼虫を発見.
数えると約20匹.
水容器の右上方マットの上にいるのだが,これでは判らないので拡大.
クチキゴキブリ属は,オオゴキブリ属よりも親子の絆は強いといわれ,
幼虫が成長しても同じ材中に集団で生活している.
急にケージの蓋を開けたため親は端に避難.
その後を追って集まる子供たち.
2009 .7.2
イエゴキブリ 孵化と卵鞘
イエゴキブリが孵化していた.
2匹写っていますが判るでしょうか.
下の白いのは羽化個体です.
こちらは産卵用に入れたコルク.
隙間に1齢幼虫が隠れていました.
それにしても,孵化が上手くいっていない.
3ケージに分けていた中の1つが孵化せず全滅したので,
卵鞘の中を確認した.
ほとんどが乾燥している.
乾燥していない卵鞘もこんな感じ.
中の卵を確認したら,卵鞘15個全ての卵が成長していない.
ワモンゴキブリやクロゴキブリの孵化しない単為生殖卵ですら,
卵の細胞分化ぐらいは観察できるのに,今回の卵鞘は全滅.
ということは,孵化しない原因として,
交尾が上手くいっていない可能性もある.
雌雄間違いなく混ざっているのに,交尾しない?
出来ない?
これはまた,面倒な課題を見つけた.
2009 .7.1
オオモリゴキブリ
チャバネゴキブリ科 Family Blattellidae
チャバネゴキブリ亜科 Subfamily Blattellinae
モリゴキブリ属 Genus Symploce Hebard
オオモリゴキブリ Symploce gigas gigas Asahina
♂成虫.
この写真実はスズキゴキブリの♂としてブログに書きましたが,
間違ってました.
こちら♀.
判りにくいですが,卵鞘つけています.
そうなんです.
気づいたきっかけは,スズキゴキブリの♂が卵鞘を付けたからです.
「ギョ!」と全て腹端部を確認したらオオモリゴキブリ♀でした.
♂腹端部.
オオモリゴキブリに間違いありません.
本種は雌雄とも同形.
体長は20㎜前後.
分布は石垣・西表と狭い.
沖縄本島との間の島にもいそうだが,未調査である.
と言う訳で,スズキゴキブリの項は訂正しておきました.
2009 .6.30
タイワンオオムカデ
琉球諸島に生息するオオムカデ.
Scolopendra morsirans ではないかと思う.
この個体も結構大きくなった.
以前咬まれた個体は10cm程度の大きさであったが,かなり痛かった.
このぐらいの個体に咬まれたら,注入される毒量からいっても,
ただでは済みそうに無い.
体長は20cm弱.
しかし,この個体は残念ながら命尽きてしまった.
ピンクマウスを与えすぎたかもしれない.
そんなわけで,手に乗っています.
2009 .6.29
シロアリ飼育
ヤマトシロアリの飼育.
シロアリ類の飼育は以前より行なってきた.
しかし,土や木材を入れると,観察するには難しい状態となり,
良い方法が無いかと考えていた.
たまたまある本に,コロニーが小さいうちは木より紙のほうが食べる.
とあったので,早速紙のみの飼育をおこなってみた.
直径8cmほどのプリンカップに,ティッシュを湿らせて詰め込み,
ヤマトシロアリ50匹ほどのコロニーを投入.
約1ヵ月後の状態.
ティッシュに道を開け,活動しているのが観察できる.
今のところティッシュも劣化していないので,見た目にも「綺麗」に見える.
裏から.
傾けるとシロアリがプリンカップをすべり一方移動してしまう.
ヤマトシロアリは,刺激に敏感なため,
この飼育方法での頻繁な観察は控えたほうが良いと思うが.
でも,見えるので結構気になってみてしまう(笑).
こちらは,今チャレンジ中のイエシロアリニンフセット.
半年は変化がなさそうである.
2009 .6.26
壷にはまったクマネズミ
飼育頭数の増えたケージには,
給水に陶器で出来た給水瓶を追加して使っているが,
たまに,その中に仔ネズミが入る.
通常はすぐに出られるのだが,この仔は出られなくなったようだ.
いない様だが,
いた!
自力では出ることが出来ないようなので,出やすいようにと傾けてみた.
かなり頑張っていたが,自力では結局出ることが出来ず.
この後,手で引っ張って出してあげた.
頑張って生きろ!
2009 .6.25
Deropeltis spec
Deropeltis属.
日本国内では本属のDeropeltis paulinoi がお馴染みと思う.
本種は幼虫期に黄色いバンドの発現は無く,ただ黒単色である.
しかし,♂成虫の特異な形態は魅力の一つであると思う.
♂成虫.
頭部から翅端まで40㎜近くあり,実際の体調より大きさがある.
♀成虫は翅が無く,典型的な雌雄異型のゴキブリ.
♂幼虫.
頭部はオレンジ色をしており,綺麗な種である.
2009 .6.24
ホラアナゴキブリ 卵鞘 2
ホラアナゴキブリの卵鞘を再び発見.
まだ白い卵鞘.
それにしても体長を考えると,巨大な卵鞘である.
生態は不明なことばかりなので,データを取りたいと思いつつ,
増えたらやろう,やろうと今日に至っている.
2009 .6.23
ハイイロゴキブリ 卵鞘
繁殖に関して何の心配の無いハイイロゴキブリ.
その為あまり関心を持って観察したことはほとんど無い.
餌を補充しようとして何気に見ると,
同じように卵鞘を出した個体が3匹集まっていた.
なぜかお互いが移動しても付かず離れず等間隔を保っている.
卵鞘を数えると18×2 36ほどの卵が見える.
2009 .6.22
スズキゴキブリ 卵鞘
スズキゴキブリ♀成虫が産卵を開始した
はじめて見る卵鞘である.
数日後探すとマットの上に無造作に落ちていた.
異常卵だから放置したのか,もともとの産卵方法なのかよく判らない.
結構長さがある.
ゴキブリ属の中では長い卵鞘を産むトビイロゴキブリ卵鞘との比較.
長さ約14㎜.
トビイロゴキブリとほぼ同じぐらいの長さがある.
しかし,高さは無く,痩せた感じのする卵鞘である.
高さが無いということは中の一個一個の卵の大きさはトビイロゴキブリより小さく,
中に入っている卵の数が多いことになる.
数えると,約40個の卵があることが確認できる.
2009 .6.19
スズキゴキブリ 幼虫
Periplaneta属だけあり,幼虫はよく見かけるゴキブリに似ている.
腹端部に白い粘液質状の物質を貯めているように見える.
2009 .6.18
スズキゴキブリ ♀成虫
ゴキブリ科 Family Blattidae
ゴキブリ属 Genus Periplaneta Burmeister
スズキゴキブリ Periplaneta suzukii Asahina
分布は石垣島.西表島.奄美大島となっている.
Periplaneta属の中で,唯一害虫として認識されていない種は,
ウルシゴキブリと本種.
ただ姿かたちはゴキブリそのものであるので,
家屋内に居たら通常のゴキブリ同様の扱いを受けるであろう.
♀成虫は,短翅で胸部を覆うのがやっと.
腹部背面は露出している.
翅の下が透けて見える.
2009 .6.18
スズキゴキブリ ♀成虫
ゴキブリ科 Family Blattidae
ゴキブリ属 Genus Periplaneta Burmeister
スズキゴキブリ Periplaneta suzukii Asahina
分布は石垣島.西表島.奄美大島となっている.
Periplaneta属の中で,唯一害虫として認識されていない種は,
ウルシゴキブリと本種.
ただ姿かたちはゴキブリそのものであるので,
家屋内に居たら通常のゴキブリ同様の扱いを受けるであろう.
♀成虫は,短翅で胸部を覆うのがやっと.
腹部背面は露出している.
翅の下が透けて見える.
2009 .6.17
小笠原 その他
今回,一航海の出張であったが,
今回も,小笠原に生息するさまざまな生き物に会うことが出来た.
移動途中に長崎展望台より長崎を見下ろす.
天気は良かったが,山の方は霧が立ち込め,
風が強い日が多かった.
今回も野外にビントラップとコップトラップを設置.
やはり捕まるのはワモン・コワモンが多い.
コワモン幼虫.
コップトラップ.
コワモンゴキブリ,ワモンゴキブリ.
コップはネズミが多い地域に仕掛けると,中の餌をネズミに狙われ,
ひっくり返されあまり捕獲できなかった.
確実に捕獲したいのであれば,ビンを使ったほうが良い.
また,今回雨はほとんど降らなかった為,入水は無かったが,
屋外に設置する場合は,雨対策が必須である.
毎回,1~2回,交尾を見ることが出来る.
上が♀,下の大きいほうが♂.
2009 .6.16
小笠原より クマネズミ
3日間トラップをかけて合計5匹捕獲した.
小笠原のクマネズミは今まで捕獲された個体は,
明るい茶色が多かったが,今回黒っぽい個体も混ざっていた.
左から♀,♂,♀.
2009 .6.15
小笠原より その他の生き物
ヒメチャバネゴキブリを探しているとアシダカグモが沢山出てきた.
♀.
♂.
♂は模様がハッキリと出て綺麗である.
オガサワラヤモリ.
バス停の番をしていた.
こちらはホオグロヤモリ.
「ケッケッケッケ」と良く鳴く.
まさにカベチョロである.
2009 .6.13
小笠原より ゴキブリ偏
本日より小笠原に来ています.
東京竹芝桟橋を出たのが昨日午前10時.
到着したのが本日,11時30分.
25時間30分かかります.
小笠原丸より東京方面を望む.
水平線だけです.
そんなわけで,今日見つけた小笠原のゴキブリをご紹介.
ミナミヒラタゴキブリ.
伐採されたヤシ類の枯葉より採取.
ヒメチャバネゴキブリ.
本種はたぶん小笠原のどこにでも居ると思われる.
しかし,私はこの場所でしか見つけることが出来ない.
ここにくると今のところ100%発見できる.
オガサワラウスヒラタゴキブリ.
昨年は同じ場所で沢山見つけたが,今回はこの幼虫1匹のみ.
妙に蟻が多く,その為にどこぞへ引越ししたのかも.
もう少し他の場所を探索してみようと思う.
2009 .6.11
オレンジヘッドビュレットローチ 卵鞘
本種も本当によく増える.
一回の産卵で何匹産んでいるのか?
たまたま卵鞘を出している個体がいたので,数を調べてみた.
この卵鞘は18個
意外と少ないようだが,10匹の♀が18匹産めば180匹である.
大きさも小さいことから短期間で成虫になるであろう.
ゴキブリ算式に増える種であると考えられる.
2009 .6.10
ホラアナゴキブリ卵鞘
卵鞘を一度見たいと思っていたのだが,
やっと腹端に付けているのを発見.
体の大きさから比べるとかなり大きい卵鞘である.
カメラの精度が今一なのでこの程度しか撮れないが,
中には入っていても2匹(2卵)程度の感じである.
拡大.
サヤエンドウを短くしたような形である.
孵化した卵鞘を探してみようと思うのだが,なかなか実行できない.
2009 .6.9
イエゴキブリ産卵場所
相変わらずイエゴキブリ卵鞘の孵化率が悪い.
卵鞘の産卵場所としてダンボールのシェルターでは問題があるかもしれないと思い,
もう少し保水性の良いと思われる,コルクの産卵シェルターを入れてみた.
すると,コルクを齧ってカムフラージュ産卵をしている卵鞘を発見.
上手に埋め込んでいる.
こんな感じで産下されたら,屋外で発見する事は不可能だろう.
拡大.
これは孵化しそうだ.
2009 .6.8
ジャイアントウッドローチ 交尾
右が♂.
左が♀.
これでまた何ヵ月後に,大量に子供が生まれてくる.
飼育している皆さん,
こんな巨大なゴキブリがローチトラップに捕獲されないよう,
くれぐれも管理は厳格に行い,
飼育をやめる場合,逃がすなどはせず,責任を持って処分してください.
そうしないと我々PCOが儲かるだけですよ(笑).
2009 .6.5
海外のローチ管理状況 1事例
餌ローチとして有名なBlaberus discoidalis .
幼虫の状態で海外より入荷したものだが,なんと変わったものが出てきた.
幼虫が続々羽化してきたある日,「ギョ!」
Blaberus craniifer „ Black Wing“ ♂.
さらに「ギョ!」
Blaberus boliviensis (Princis, 1946) ♀.
はたしてハイブリッドなのか,混生飼育しているのか.
まだ幼虫が残っているので,今後何が出るか興味あるところである.
2009 .6.2
オレンジヘッドローチ Eublaberus distantii (Kirby) 脱皮
Eublaberus distantii (Kirby)幼虫
脱皮直後の真っ白い状態.
まだ,外骨格は非常に柔らかい.
にもかかわらず,普通に歩き回り,マットに潜ろうとする.
脱皮後時間の経過と共に,骨格が固まってくる.
それに伴い白色から徐々に色が付いてくる.
ほぼ固まった状態.
脱皮直後に歩き回る生命力はゴキブリならでは.
たくましい.
2009 .6.1
エジプト砂漠ローチ 初齢幼虫~
エジプト砂漠ローチ Polyphaga aegyptica (Linnaeus)
ダニ被害より3ヶ月,順調に幼虫が育っていると思っていたが,
マットに「ボーセリンローチ」に発生したのと同じダニが大量に発生していた.
ダニは懲り懲りなので,仕方なくマットを全部交換したのだが,
幼虫はいたって元気?にしていた.
篩いで拾い上げ,別タッパーに一旦移し,
ダニが付いていないのを確認後,別セットに戻した.
大きい幼虫は10㎜弱まで成長をしている.
この属の成長は遅いと巷ではささやかれている.
確かに3ヶ月でこのサイズでは,成虫になるのは来年?
ワモンゴキブリは200~300日ほど要するので,
それから考えると遅いほうかもしれない.
この徘徊性のダニ.
大型で動きが早いので見た目は目障りだが,
実は「有益なダニ」かもしれぬと思い始めている.
比較的悪条件になっているマットに発生しやすい.
そして,特にゴキブリに対する被害も確認できない.
現にエジプト砂漠ローチ幼虫140匹ほどいたのだが,
前回数えたときと比べても減っていない.
2009 .5.29
オレンジヘッドビュレットローチ葉食
本種の落ち葉喰いが激しい事は以前紹介したが,
入れると「あっ」という間に葉脈だけになってしまうので,
投入直後,一週間後を撮影してみた.
まず投入直後.
ゴキブリを飼育しているケージには見えない.
落ち葉を入れると,シェルターから沢山のゴキブリたちが食べに出てくる.
そして,一週間後.
綺麗に食べられている.
落ち葉を集めるのも結構大変な作業で,
街中の公園や田んぼの周りなどの落ち葉は,
近隣で散布された農薬等が付着している可能性もあり,
この辺を考慮して落ち葉拾いをしてくる.
2009 .5.28
クマネズミ子供
そんな訳で,クマネズミ飼育ケージ内にイエダニが大発生した為,駆除を行った.
その時に出て来た子供クマネズミ.
成獣は素手で触ると突如噛んで来るので手袋をするが,
幼獣は多分大丈夫ということで手袋はしない.
スキンシップをとるのもクマネズミの生態を知る上で重要である.と思う.
では,定期的にイエダニ駆除を行っていてなぜ発生するのか?
昔は写真の様に粘着シートに捕獲されたクマネズミを,
粘着シートからはぎ取り,体に付いた粘着(ポリブデン)を落とす為,
小麦粉や粉末飼料をふりかけ,静養飼育を行った.
すると,ポリブデンが付いた箇所はいったん毛が全て抜け,
禿げた状態になり,綺麗な毛が生えてくると元の外見に再生する.
たとえばこんな感じ.
そのような状態ではさすがにイエダニも駆除されるらしく,
飼育ケージ内のイエダニ発生はあまり無かった.
しかし,現在は箱罠にて捕獲する個体が多くなり,
野外に生息していた状態のまま持ち込むため,
体に付着したイエダニも同時に施設内に持ち込み大発生してしまった.
2009 .5.27
イエダニ刺咬部位
クマネズミを飼育していると飼育施設内にイエダニが発生する.
発生密度が低いと,人(飼育者)まで被害にあうことは少ないが,
突如として大発生し,大変な事態となる.
気が付くきっかけは私が被害にあうこと.
最初は「あれ?かゆい.どこかでやられたかな?」程度である.
発生源が飼育施設にあると気が付くのにタイムラグがある.
大体パンツのゴム回りに2,3箇所刺されておかしいと気が付く.
イエダニが主に刺す部位は上から
1. 脇の下
2. 二の腕
3. へそ回り
4. パンツゴム回り(背中方面はあまり刺さない)
5. 股間(前と後ろ)
6. 靴下ゴム回り
となる.
5番は場所が場所なだけに人前で掻くことも出来ず,辛いものがある(笑).
治療は特にしたことは無いが,痒み止めでも塗れば速く収まると思う.
しかし,個人差があるので程度により皮膚科を診療するなど各自対応していただきたい.
あまり綺麗な写真ではないので恐縮ですが,
イエダニに刺されて掻いた後.