ゴキブログ一覧
2010 .8.20
サツマゴキブリ飼育

本種も飼育は比較的容易である.
野外での生息環境は水分の多い環境が多いようだが,私の個体群は,写真のようなマット無しで飼育が可能である.
特別なシェルターとして,木の皮を2枚ほど入れている.
餌は固型飼料のみ.
2010 .8.19
ワモンゴキブリ飼育

ワモンゴキブリなどの国産Periplaneta属は飼育が簡単である.
少数の採集個体から飼育を始めると,初めはゆっくり,F1が卵を産み始めると爆発的に増える.
そうすると餌と水の消費が増え,手間がかかりだす.
冬の温度管理だけ気をつければ飼育できる.
2010 .8.18
最後の卵鞘 孵化
Archiblatta hoevenii F1が最後に産んだ卵鞘が孵化した.

今度は16匹とW卵鞘とほぼ同数の孵化数であった.
2010 .8.17
ゴキブリの害
机の上には色んな物が並んでいる.
継続中の仕事の材料や同定前の検体など.
あるとき,標本に丸く奇妙な穴が開いていた.

誰かのいたずらかと思ったが,こんな手の込んだ事は出来ない.
もしや,クロゴキかと考えていたら,今度はゴキブリがやられた.

見事に同じ手口である.
おそらくクロゴキ.
ゴキブリを駆除するか,標本を放置しないようにするか.
とりあえず後者で対応する事にした.
それにしても,悔しい.
2010 .8.16
カシノシマメイガ発生源
以前,飼育室内に発生しているとお知らせしたが,ついに発生源を発見.

こちら.
Blaptica dubia のケージを開けると2匹飛び出した.

いつの間に侵入したのか不明であるが,ゴキブリの飼育マット内に発生するのは,本種とガイマイゴミムシダマシぐらいであろう.
あの適度な湿度が良いのであろうか.
2010 .8.13
アゲハモドキ
Epicopeia hainesii.

仕事で多摩動物公園に行ってきた.
園内のアジサイの葉の上に止まっていた.

実は,今まで一度も実物を見たことが無く,こんなに小さいとは思っても見なかった.
綺麗な昆虫である.
ここは昆虫が好きな人であれば,一度は行った事があると思う.
園内には,ゴキブリが常設展示されており,展示の仕方は勉強になる.
他にもハキリアリやグローワームといったホタルのように光るハエの幼虫などを見ることが出来る.
グローワームは現在繁殖が軌道に乗り,以前にもまして多数の幼虫(光)を見ることが出来るようになったとの事.
是非一度いかれてはどうだろう.
2010 .8.12
かぼちゃの嗜好性
ゴキブリの実験材料に「かぼちゃ」をもらった.

余ったので,大型種のケージに入れて見た.

Archimandrita tesselata.

よく食べてくれる.
数時間後見ると,潜って食べている.
野外でも様々な果実を食べているのであろう.
大型種なだけにかぼちゃが良く似合う.

Blaberus giganteus .

Aeluropoda insignis.

Princisia vanwaerebeki.

Gromphadorhina oblongonota.
どの種も,皮まで残さず無くなっていた.
家庭から出る生ゴミも少量であれば処理してくれそうだ.
ただし,一つ気になった事は,種によって糞が黄色くなり,人の糞の様相を呈することが分かった.
2010 .8.11
殺戮ダニからの生き残りたち 最終章
脱皮したようである.

顔面のおびただしいダニは消えうせている.
しかし,数匹残っているのでピンセットで排除した.

脱皮殻には移動しそこねたか,まだ張り付いているダニもいる.
脱皮殻内を見ると,死骸を食べるタイプのダニがうごめいている.
全部廃棄.
この個体が無事産仔すれば復活する事になる.
2010 .8.10
Archiblatta hoevenii F2 孵化
4個目の卵鞘が孵化した.

相変わらず大きい幼虫である.
そして,一目でArchiblatta hoevenii の幼虫だと分かる.

よく考えると,1齢幼虫と成虫で形態的変化が少ないのは,知る中では本種ぐらいではないだろうか?
いいゴキブリだ.
W個体の卵鞘より孵化率が悪い.
孵化数もWの時は16頭とか出たが,この卵鞘も11頭であった.
2010 .8.9
タイ産マルゴキブリ 産仔
一時フワッと増えたが,上手く成長せず,殆んど死に絶え,そろそろケージを片付けようと思っていた.

カビの生えた成虫の死骸.
記録を見ると,前回の大掛かりな世話は昨年の12月末となっている.

しかし,奇跡の復活をしていた.
最後の1♀が産んでくれただけだが.
石垣のマルゴキブリが少しずつではあるが,増えているので放置してあったのだが.
少しやる気が出てきた.
それにしてもこの種は何食っているのか,どういった環境が好むのか全く分からない.
2010 .8.6
Lucihormetica verrucosa飼育

昨日のアイスポットとなんら変わりない.
この属は,果たしてこんなにマットが必要か.
ヨロイモグラもマット無しで繁殖させている人もいる.
もう少し,簡単に出来ると楽なのだが.
2010 .8.5
Lucihormetica subcinta 飼育

オオゴキブリやクチキゴキブリと同様.
少し違うのは,固型飼料を良く食べ,ニンジンなども食べる.
数年前,始めたときは全然上手く行かなかったが,この個体群はガンガン増える.
2010 .8.4
オガサワラゴキブリ飼育

右が水,左は固型飼料.
たまにおやつでニンジン.
マットは朽木や腐葉土,ヤシガラ適当ミックス.
最初は湿っているが,そのうち乾燥してくるがそのまま.
個体数が少ない場合は加湿したほうが安定するが,増えたら乾燥のままでどんどん増えている.
本種もケースを登るので,炭カルは必須.
2010 .8.3
ワモンゴキブリ 産卵いろいろ
産卵の仕方にも個性がある.

普通は,このように周りの素材を唾液と混ぜてカムフラージュを行なう.

が,毎回容器内に固定もせずに転がし産みする個体もある.

もっと激しいのは,卵鞘無し.
しかし,これは未交尾雌なので致し方ない.
2010 .8.2
殺戮ダニからの生き残りたち


発見当初,2,3齢だった個体は,脱皮でもしたのか一回り大きくなり,ダニも殆んど付着していない.

こちらの成熟幼虫も,顔面や口器周りはなくなっている.
上手く脱皮のタイミングで見つけられると,殻を撤去しダニの駆除も進むのだが.
ちなみに,今回利用したダニ.
結構役立ちそうで,数週間前にマダラゴキブリケージに発生していた,ゴキブリに徘徊的に付着している0.5mmほどダニ(マダゴキに寄生している物とは全然小さい)も,気になったので,このハンターダニを入れたところ,いなくなっているようだ.
使い方によっては生物農薬的に使えそうな気がしてきた.
そのほか,ガイマイゴミムシダマシの幼虫が良いと教えていただき,早速投入しようとしたら全滅していて使えませんでした.
害虫の累代はゴキブリより難しい.
今回,この件で様々な方法を皆様に教えていただきました.
次の機会(2度と起きては困るが)に試したいと思います.
有難うございました.
2010 .7.30
殺ゴキブリダニ寄生実験結果 3
実験2の結果
ダニが付いたニンジンと一緒に入れたオガサワラゴキブリ.

約1週間後
顔面には3匹付いていた.
体は腿節に2匹付着していただけ.
ニンジンに集っていたダニが変形して寄生するのでは無さそうだ.
寄生したダニは,ニンジンの中に紛れていたのだろう.
何れにせよ,発生した場合は完全に隔離しなければいけないだろう.
2010 .7.29
千葉のクロゴキブリ
鳥の調査で千葉県某所に夕方出かけていた.
鳥を見るのはどうしても空になるので,首が疲れる.
最近歳のせいか妙に肩がこる.

薄暗くなり,橋の欄干を見るとクロゴキがいる.
疲れも少しだけ消え,上手い具合に撮ろうと思うが.

こんな所でしょう.

フラッシュ無し.
そういえば先程この写真を撮影したカメラが壊れました.
修理も過去に5回ほど行い,もう限界でしょう.
新しいカメラを購入します.
新しいカメラで撮ると,飛翔も上手く撮影できるかもしれません.
2010 .7.28
オオムカデ産卵ラッシュ

石垣産のムカデ産卵.
透明シェルターでも産んでくれた.
2月に採集されて脱皮もしていないので,有精卵であることを期待したい.

もう一種,小笠原産タイワンオオムカデが,マットを舞い上げ潜っていると思ったら,産卵していた.
2010 .7.27
飛翔 クロゴキブリ
夜仕事をしていると,事務所内を大きな蛾が飛んでいるのに気付いた.

最近ヤガ科に関して調査をしていたので,捕ろうと思ったらクロゴキであった.
クロゴキが飛ぶのは,クロゴキ大発生室内で殺虫剤を散布した時にはよく見たが,自然飛翔は始めてみた.

あわてて写真を撮ったが良く分からない.
写真の真中に薄い影が移っているがこれではダメだ.

しつこく追いかけ「飛べ飛べ」と追い立てるが,飛んだ時にカメラを構えたのでは遅すぎる.

姿は捕らえたが・・.

飛び立つ瞬間.
腕が悪いと思うが,カメラのせいにもしたくなる.
2010 .7.26
Aeluropoda insignis 飼育

マダゴキ系は,小さな幼虫が潜伏出来る隙間を作るのが良さそうである.
こうしてから,初齢幼虫の生存が良くなった.
2010 .7.23
殺ゴキブリダニ寄生実験結果 2
スカンクゴキブリ Eurycotis floridana
全頭生存.

寄生も殆んど見られないが,皆無ではなく腹面に少々.
最後 Blaberus discoidalis
こちらも全頭生存.

寄生部位は顔面.

そして腹面も.
こうしてみると,種を選ばず寄生する事は可能のようだ.
冗談ではない.
他のゴキブリまで感染したら大変なことになる.

一つ気が付いた事で,餌として入れたニンジンにも,オガサワラゴキブリ死骸体腔内に詰まっていたダニと同じダニが猛烈に付着している.
そこでこのダニが付いたニンジンと,無寄生のオガサワラゴキブリをカップに入れ,どうなるか観察する事にする.
2010 .7.22
殺ゴキブリダニ寄生実験結果 1
5日後.
まずは チャバネゴキブリ Blattella germanica

何匹か死亡している.

顔面.
結構な数が寄生している.

腹面,脚部.
こちらも無数に付着している.
次にワモンゴキブリ Periplaneta americana

大きい為か全頭生存.

顔面には付着していなかったが,腹面や腹部末端に少数付着.
オガサワラゴキブリ Pycnoscelus surinamensis

全頭生存.
被害に遭った種と同属なだけに,付着の部位が良く似ている.

顔面.

脚.
2010 .7.21
殺ゴキブリダニの再来 その4
あの事件翌日.

中齢幼虫1匹,初齢1匹を残し全て上の写真のようになった.

虫体内部にダニが群がり,昨日まで生きていた個体とは思えない.
次なる手として,生き延びた個体を,例の徘徊性ダニ多発マットに入れた.
いつもは目の敵にしているが,よく考えるとこのダニが発生して飼育個体に問題が発生したことは一度も無い.
これで様子を見る.
2010 .7.20
その後のヤマビル
先週末まで生きていたと思ったが.

ダメな様である.
卵もいまだに孵化せず,大自然の生物を育む力には脱帽.
それとも,人の血液では無理なのか?
はたまた私の血液がまずいのか?

卵が孵化したらまたご報告します.
2010 .7.16
殺ゴキブリダニの再来 その3 実験
このダニは果たして地上徘徊性のゴキブリにも寄生するのだろうか?
感染拡大は怖いが,気になったので以下の種で簡易実験をしてみた.
①家屋害虫の代表種 チャバネゴキブリ Blattella germanica
②大型害虫種 世界のワモンゴキブリ Periplaneta americana
③同属の地中性ゴキブリ オガサワラゴキブリ Pycnoscelus surinamensis
④臭いだけは負けないスカンクゴキブリ Eurycotis floridana
⑤屋外の大型有名種 Blaberus discoidalis

Blattella germanica

Periplaneta americana

Pycnoscelus surinamensis

Eurycotis floridana

Blaberus discoidalis
それぞれの容器に餌は固型飼料,水と餌としてニンジンを入れた.
そこにダニ湧きマットを小さじ1杯入れ,1週間ほど放置する.

こんな状態.
結果の評価として, Pycnoscelus surinamensisをコントロールとして比較する事にする.
ちなみに,この作業は,飼育室外で行い,作業後は風呂に入り,服も着替えその日は飼育室にも立ち入らずに家に帰った.
結果は後日.
2010 .7.15
殺ゴキブリダニの再来 その2 悪あがき

とりあえず救出した個体は,ダニ忌避効果をうたっている針葉樹マットに移す.
そして,容器の保管も飼育室から離れた場所に隔離する事とした.

恐ろしい事になっている.
本当に再来だ.

拡大し,あの時の標本と比較したが,どうやら外見は全く同じ.

もう1種,.
こいつも前回の発生時,一緒にいたのと同じ.
2010 .7.14
殺ゴキブリダニの再来 その1
タイ産のPycnoscelus sp.のマットに異変が.

そこかしこがピンク色になっている.
また,マットにダニでも出たかと思ったが,何かが違う.

水容器の上で,おかしな死に方をした幼虫.
マットを探すが生きた個体が殆んどいない.

探し出した幼虫には,見に覚えのあるダニがビッシリ付いている.
エジプト砂漠ゴキブリ Polyphaga aegyptica の時と同じである.

結局,救出できたのはこの5匹のみ.
またやってしまった・・・.
Polyphaga aegyptica は卵鞘を産んだので,卵鞘からのダニ排除で救出できたが,本種は卵胎生.
この5匹が頼みの綱だ.
確か,単為生殖していたと思ったので,1匹でも残れば復活できるのだが.
2010 .7.13
Blaberus giganteus 飼育
このギガンテウスは翅端まで80mmほどの大きさになる.
羽化に際し,翅が伸びきらない翅バカになりやすかったが,コルクボードを入れたら綺麗に羽化するようになった.

餌は固型飼料のみ.
マットはヤシガラ乾燥で初齢幼虫も元気に育っているようだ.
2010 .7.12
ホラアナゴキブリ床換え
飼育を開始して初めての床換え.

約1年と3ヶ月この左のセットで飼育してきたが,シロワラジが大繁殖と,それに伴うマットの泥化が顕著になったので思い切って交換した.
右がニューセット.

餌キャップの初齢幼虫.
虫体が小さいので,潰さぬように,もれが無いように移すのは大変だ.

ワラジより全然小さい.

指にも平気で乗ってくるが,吹くと飛んでいくし,振り落とそうとしても意外と落ちず,悪戦苦闘.

右が移し終わり.
その後しばらく右の容器もそのまま維持し,孵化した幼虫なども順次移す予定.
2010 .7.9
タマヤスデ繁殖
12月に小さな子供だったものが,少しだけ大きくなっている.

真中が親サイズ.
その周りが幼体.
ちゃんと生きていた.
それにしても,ワラジムシのようにワラワラ状態には増えないようだ.
飼育はタッパーに入れてこんな状態.

乾燥せず,長期放置してもマットは乾かない.

中の状態.
海外の大型タマヤスデも,こんな感じで上手く行けばよいのだが.
中々難しい.





















































