ゴキブログ一覧
2010 .7.22
殺ゴキブリダニ寄生実験結果 1
5日後.
まずは チャバネゴキブリ Blattella germanica
何匹か死亡している.
顔面.
結構な数が寄生している.
腹面,脚部.
こちらも無数に付着している.
次にワモンゴキブリ Periplaneta americana
大きい為か全頭生存.
顔面には付着していなかったが,腹面や腹部末端に少数付着.
オガサワラゴキブリ Pycnoscelus surinamensis
全頭生存.
被害に遭った種と同属なだけに,付着の部位が良く似ている.
顔面.
脚.
2010 .7.21
殺ゴキブリダニの再来 その4
あの事件翌日.
中齢幼虫1匹,初齢1匹を残し全て上の写真のようになった.
虫体内部にダニが群がり,昨日まで生きていた個体とは思えない.
次なる手として,生き延びた個体を,例の徘徊性ダニ多発マットに入れた.
いつもは目の敵にしているが,よく考えるとこのダニが発生して飼育個体に問題が発生したことは一度も無い.
これで様子を見る.
2010 .7.20
その後のヤマビル
先週末まで生きていたと思ったが.
ダメな様である.
卵もいまだに孵化せず,大自然の生物を育む力には脱帽.
それとも,人の血液では無理なのか?
はたまた私の血液がまずいのか?
卵が孵化したらまたご報告します.
2010 .7.16
殺ゴキブリダニの再来 その3 実験
このダニは果たして地上徘徊性のゴキブリにも寄生するのだろうか?
感染拡大は怖いが,気になったので以下の種で簡易実験をしてみた.
①家屋害虫の代表種 チャバネゴキブリ Blattella germanica
②大型害虫種 世界のワモンゴキブリ Periplaneta americana
③同属の地中性ゴキブリ オガサワラゴキブリ Pycnoscelus surinamensis
④臭いだけは負けないスカンクゴキブリ Eurycotis floridana
⑤屋外の大型有名種 Blaberus discoidalis
Blattella germanica
Periplaneta americana
Pycnoscelus surinamensis
Eurycotis floridana
Blaberus discoidalis
それぞれの容器に餌は固型飼料,水と餌としてニンジンを入れた.
そこにダニ湧きマットを小さじ1杯入れ,1週間ほど放置する.
こんな状態.
結果の評価として, Pycnoscelus surinamensisをコントロールとして比較する事にする.
ちなみに,この作業は,飼育室外で行い,作業後は風呂に入り,服も着替えその日は飼育室にも立ち入らずに家に帰った.
結果は後日.
2010 .7.15
殺ゴキブリダニの再来 その2 悪あがき
とりあえず救出した個体は,ダニ忌避効果をうたっている針葉樹マットに移す.
そして,容器の保管も飼育室から離れた場所に隔離する事とした.
恐ろしい事になっている.
本当に再来だ.
拡大し,あの時の標本と比較したが,どうやら外見は全く同じ.
もう1種,.
こいつも前回の発生時,一緒にいたのと同じ.
2010 .7.14
殺ゴキブリダニの再来 その1
タイ産のPycnoscelus sp.のマットに異変が.
そこかしこがピンク色になっている.
また,マットにダニでも出たかと思ったが,何かが違う.
水容器の上で,おかしな死に方をした幼虫.
マットを探すが生きた個体が殆んどいない.
探し出した幼虫には,見に覚えのあるダニがビッシリ付いている.
エジプト砂漠ゴキブリ Polyphaga aegyptica の時と同じである.
結局,救出できたのはこの5匹のみ.
またやってしまった・・・.
Polyphaga aegyptica は卵鞘を産んだので,卵鞘からのダニ排除で救出できたが,本種は卵胎生.
この5匹が頼みの綱だ.
確か,単為生殖していたと思ったので,1匹でも残れば復活できるのだが.
2010 .7.13
Blaberus giganteus 飼育
このギガンテウスは翅端まで80mmほどの大きさになる.
羽化に際し,翅が伸びきらない翅バカになりやすかったが,コルクボードを入れたら綺麗に羽化するようになった.
餌は固型飼料のみ.
マットはヤシガラ乾燥で初齢幼虫も元気に育っているようだ.
2010 .7.12
ホラアナゴキブリ床換え
飼育を開始して初めての床換え.
約1年と3ヶ月この左のセットで飼育してきたが,シロワラジが大繁殖と,それに伴うマットの泥化が顕著になったので思い切って交換した.
右がニューセット.
餌キャップの初齢幼虫.
虫体が小さいので,潰さぬように,もれが無いように移すのは大変だ.
ワラジより全然小さい.
指にも平気で乗ってくるが,吹くと飛んでいくし,振り落とそうとしても意外と落ちず,悪戦苦闘.
右が移し終わり.
その後しばらく右の容器もそのまま維持し,孵化した幼虫なども順次移す予定.
2010 .7.9
タマヤスデ繁殖
12月に小さな子供だったものが,少しだけ大きくなっている.
真中が親サイズ.
その周りが幼体.
ちゃんと生きていた.
それにしても,ワラジムシのようにワラワラ状態には増えないようだ.
飼育はタッパーに入れてこんな状態.
乾燥せず,長期放置してもマットは乾かない.
中の状態.
海外の大型タマヤスデも,こんな感じで上手く行けばよいのだが.
中々難しい.
2010 .7.8
モリチャバネゴキブリ 飼育
モリチャバネゴキブリの飼育は,産地により難易度が違うような気がする.
累代するのであれば,暖かい地方の個体群をお勧めする.
餌は固形飼料.
水場にミズゴケを置いているが,南の個体群は必要ないことが多い.
2010 .7.7
Hemiblabera sp 交尾
family Blaberidae
subfamily Blaberinae
genus Hemiblabera Saussure, 1893
Hemiblabera brunneri (Saussure, 1869)
ではないかと思うのでうのですが,ハッキリしていないのでspとしておきます.
こうゆう短翅系の雌雄は,形態で分かりやすい種が多いのだが,本種は少し分かりにくい.
右が♀.
と,そこに他の♂が集まってきた.
この翅はほとんど役に立っていないと思っていたが,ちゃんと使われており,しかも可動するようだ.
なかなか愛嬌がある.
今までは,雌雄同形のあまり変化の少ない種だと思っていたが,少し見直した.
2010 .7.6
ヤエヤマキスジゴキブリ床換え
成虫の産卵がピークを迎える前に床換えすることにした.
本種のようにマットを使用している小型種は,孵化が始まるとマットに潜む初齢幼虫の移動が大変になる.
マットの様子.
終齢幼虫と共に卵鞘が確認できる.
マット容器からの卵鞘抜き取りは,幼虫も飛び出してくるので炭カルを塗ったプラケで行う.
終了.
2010 .7.5
ヤエヤマキスジゴキブリ卵鞘確認
ダニも発生していたので一応卵鞘にダニが付着していないか確認.
それと,ダメ卵鞘の撤去.
数が少ないと楽である.
卵鞘の大きさはまちまち.
外から卵数が確認できる.
2010 .7.2
ヤエヤマキスジゴキブリ飼育
こんな感じ.
産卵は加湿したマットに産み付ける.
幼虫は落ち葉の下などに潜んでいるが,おそらくダンボール等のシェルターでも良いだろう.
落ち葉の良いところは,見た目,崩れない,餌になる.
しかし,日常的に食しているのは固形飼料.
2010 .7.1
イエゴキブリ産卵
野外採集品.
♀1匹だけだが,成虫であれば交尾は殆んど終わっている.
なので当然産卵を始めた.
飼育品は1♀からの累代は難しそうだが,果たして野外品の産卵はどうであろうか.
この個体,両後脚と左尾肢が破損している.
採集前の写真では完品なので,採集時か輸送時に破損したと思われる.
ワモンゴキブリと同じ扱いをしたと思ったのだが,
レアな種のため思わず力が入ったか,それとももろいのか.
いずれにせよ楽しみである.
2010 .6.30
オオムカデ 床換え
石垣産のオオムカデ.
ヤンバルオオムカデといわれる種ではないかと思うが確かにでかい.
タッパーに穴を開け,逃走防止に金網を貼り付けた容器で飼育していたが,狭くなってきたので引越し.
こちらに移動させようと思う.
容器は小プラケ.
蓋の内側には金網をはめる.
移動中.
右手でムカデ.
左手でシャッターを押したのでぶれている.
にしても恐ろしかった.
この大きさになると,長ピンセットもぐいぐい登ってくる.
大暴れの末何とか収まったが,金網に張り付き下りてこない.
測ると20㎝ほどあるようだ.
2010 .6.28
カシノシマメイガ
Pyralis farinalis
本種は,食品工場などで話題になる蛾類で,ノシメマダラメイガよりはるかに大きく,夜間街灯に飛来する蛾に雰囲気は似ている.
綺麗な蛾で.何度か飼育しようとしたが,手を抜くとすぐ絶える.
ゴキブリには関係なさそうだが,たまにゴキブリ飼育断念等による,ケージごとゴキブリを貰い受けると,本種が発生していることがある.
それがいた.
ケージに張り付いていた.
最近,ノミバエが飼育室内で飛んでおり,原因解明の為,全ケージ確認したら2匹見つかった.
これまた原因がわからない.
これで最近見かける害虫は,クロゴキブリも入れて3種になってしまった.
少し本腰を入れなければならないだろう.
2010 .6.25
モリチャバネゴキブリ 羽化
千葉県産モリチャバネゴキブリ
幼虫.
成虫.
モリチャバネゴキブリは,生息地によって前胸背板の黒斑の形が変わる.
羽化間もない個体.
2010 .6.24
ワモン産卵開始
生み始め.
まだ形になっていない.
卵鞘は,体内で作られ外部に出てくるのではなく,腹端から外部に出る直前で形成されながら出てくる.
2010 .6.23
クロ大発生
結構頻繁に見るようになってきた.
流し台近くで雌雄が徘徊.
前回使ったエアゾールを散布.
やはり逃げられた.
2匹いたが,雌は逃げられ雄のみ冷凍.
クロゴキは対象として大きすぎる.
2010 .6.22
ヤマビル 卵3
2個目を産んだのを確認して以来,放置していた.
最初に産下された卵に,カビのようなものが生えている.
ちょっと意外な状態.
簡単に孵化すると考えていたが,雑菌だらけの手で触ったのがいけなかったのだろうか?
親はまだ腹一杯の状態で,吸血行動に出る気配は無い.
2010 .6.21
クロゴキ氷殺虫
夜,テラスに出ると,沢山いることに気づいた.
管理されていないゴキブリは少し困る.
抜本的な駆除を考えなければならないが,それはこの次として,とりあえずこの個体だけでも.
このフロアーは害虫類を飼育しているため殺虫剤は使えない.
と言う訳で,前から使ってみたかった殺虫成分の入っていないエアゾールを試す.
エアゾールの勢いで虫体が吹き飛ぶが動きをそぐ事は出来るようだ.
引っくり返っているうちに集中散布.
凍っている.
蘇生するかと思ったが,翌日もそこにひっくり返っていた.
2010 .6.18
またしてもクロゴキブリ卵鞘
壁にかけてあるガンを見るともなしに見ると,黒い見慣れたものがついている.
前回使ったのが約2ヶ月前だから,使用直後にこの部屋に♀が出没し,産卵したのだろう.
しかも,孵化している.
この前の天井の卵鞘といい,どうにかしなければ.
2010 .6.17
コロセウスとギガンテウス
左がBlaberus colloseus.右がBlaberus giganteus.
ブラベルス属をいろいろ見てきたが,この辺が落ち着きどころではないだろうか.
コロセウスは翅に黒斑が出てこない.
ギガンテウスは翅中ほどから先端にかけて黒斑が発現する.
もう少し見ていくと,アトロポスあたりも見えてきそうだ.
2010 .6.16
ワモンらしくないワモン
ワモンらしくないワモンゴキブリ.
前胸背の黄紋も少ない.
翅もブラベルスのような広がり方をしている.
2010 .6.15
産卵角度
ワモン卵鞘続きです.
今度は極端に上方にせり上がった卵鞘.
普通は傾いていてもこの位.
2010 .6.14
ワモンゴキブリ床換え
大型で成虫になるまで時間のかかる種も,増えたら当然ケージは汚れる.
死骸と生体,卵鞘が混在している.
水容器も汚れがひどい.
ガーゼを齧るのでもう少し放置すると,ガーゼが落ちる.
落ちると蓋のヘリを齧りだすので,「ぺチン,パチン」といった不気味な音を出し始める.
逆にその音がすると,「水無いな」と分かるしだい.
交換後.
だいぶすっきりしましたが,一月もすると元の状態に戻る.
2010 .6.12
チャイロネッタイスズバチ
これより離島します.
着くのは明日の午後3時過ぎ.
ウエザーステーションより.(たぶん東京方面)
海がきれいである.
こちらは,旭日山付近のジャングル.
山の駐車場付近で見かけたチャイロネッタイスズバチ.
外来種である.
小笠原諸島,父島,兄島,弟島に定着している.
地表でホバリングしていたところをうまく撮ることが出来た.
大型のハチといえばオガサワラクマバチもいるが,こちらは撮るチャンスがない.
2010 .6.11
母島
日帰りで母島に行ってきました.
ははじま丸.
父島と母島は約50km離れており,2時間ちょっとで連絡している.
オガサワラゴキブリを探したのだが,母島の土壌は赤土の石のようなもので出来ており,いくら探してもいない!
あちこち探し,1時間ほどかけて5,6匹やっと見つけた.
父島で1時間もかければ数え切れないほど取れるのだが.
ポイントが悪かった可能性もあるが,まあ取れたので○.
本種は山の中より人工的に人の手が入った場所が多く見られる.
オガサワラゴキブリよりも沢山出てきたコワモンゴキブリ幼虫.
同数出てきたワモンゴキブリ幼虫.
母島の日帰り滞在時間は約4時間.
出向時間までの数十分港周り探すと,オガサワラトカゲガが沢山いました.
父島ではあまり見ることが出来ないが,ここは街中にて沢山見ること
2010 .6.10
オガサワラカミキリモドキほか
オガサワラカミキリモドキ Eodia ogasawarensis
ランプ虫とも言われ,刺激するとカンタリジンを含む体液を出し,それに触ると水泡を起こすと言われる.
とわいえ,小笠原の固有種である.
その蛹.
ビロウの枯葉についた卵鞘.
オガサワラウスヒラタゴキブリかミナミヒラタゴキブリのものだろう.
イエシロアリの群飛.
規模はまだまだだが,今まで見た中では大きかった.
しばらくすると,羽を落としペアになっている個体が沢山地面を徘徊している.
このうちの何%が巣を構築できるのだろうか.