ゴキブログ一覧
2010 .12.22
10月5日に移し替えたシロアリとメクラヘビ
約2ヵ月半経過.
地表は静かである.
トビムシが無数に走り回っている以外,大きな生物の気配はない.
どうなっているのであろうか.
表面に配置しているデバイスを掘り返したが,シロアリはいなかった.
中間層に埋設してあるデバイスを割ったら出てきました.
メクラヘビも潜って逃げる姿を確認したので,両種とも健在のようだ.
2010 .12.21
フタテンコバネゴキブリ飼育
野外種ではあるが,飼育に関しては特に気を使わなくても問題は無さそうである.
ただ,冬場は加温が必要だと思う.
現在約22℃の環境で飼育中.
餌は固型飼料のみ.
水カップには,以前はミズゴケを配置していたが,現在は入れていない.
野外採集個体はあった方が良いかも知れない.
2010 .12.20
クマネズミの仲良いペア
クマネズミの繁殖は難しい.
基本的には広いケージで行なう.
これは,狭いケージでも繁殖する数少ないペア.
いかにも仲が良さそうである.
相性が合わないと,雄はとんでもない目にあう.
2010 .12.17
マルゴキブリの餌
ブログを遡ると,2009/09/18にF2が生まれている.
写真の幼虫はその時生まれたF2の仔.
すなわちF3.
やはり,約1年半近くかかっている.
これは殖えない.
というか,時間がかかる.
餌は固型飼料と,昆虫ゼリーを与えているが,特別よく食べているように見えない.
今回,家で飼っているハムスター用の「ベビーコーンおやつ」のような物が,時化って処分する事にしたので,たまたま偶然与えてみた.
幼虫が寄ってきて食べている様子.
表面は,確かに最初より削れて減っている.
固型飼料より嗜好性が高そうである.
2010 .12.16
粘着クマネズミ
約10日ほど前に粘着シートにて捕獲したクマネズミ.
飼育する為,粘着シートよりはがしたのち現在の状況.
ネズミの体表(毛等)に付着したポリブデン(粘着剤)は,毛ごとはがれこのような毛の無い状態に一時的になります.
人間の髪の毛ではこうはならず,伸びて切るまで付いているでしょう.
同じ毛のようなイメージでしたが,長さが決まっている体毛と,伸び続ける髪の毛とはメカニズムが違うようです.
これで,半月もしないうちに小奇麗な出で立ちとなります.
この間に,体表中のイエダニ類の駆除をフェノトリン等のパウダーで行なっておきます.
ちなみに,この個体は生後1ヶ月以内の幼獣です.
2010 .12.15
Eurycotis spp.交尾
Eurycotis属の中でも以外と苦戦している種.
卵鞘を産まない.
幼虫がわけもなく死亡する.
しかし,他は全く元気.
Eurycotis floridanaは害虫.
本種はたぶん違う.
その違いだろうか.
とりあえず交尾をしているので,後10日後ぐらいには生み出すのではないだろうか.
大きくなる種なので,迫力がある.
2010 .12.14
ジャイアントウッドローチ飼育
体長が大きいので,ある程度殖えた時から大プラケで飼育している.
マットは必要ないかもしれないが,チャレンジする余裕もなく,ヤシガラマットで飼育している.
マットは乾燥していても,私の所では問題ない.
半年ほど飼育していると,マットもなくなり糞がマットのようになる.
ヤシガラも食べるようだ.
おにぎりの沢庵も食べるぐらいだから,何でも食べる.
基本的な餌は例の固型飼料.
2010 .12.13
白鼠の子供
クマネズミのアルビノ系統が,絶滅の危機に瀕していた.
全然繁殖しない.
私の家よりも良い環境を与えているのに.
残ったのは白♀,茶♂各1匹.
そこで,繁殖しやすい小笠原系の♂に白♀をかけた.
結果,やっと生まれました.
とりあえず黒と茶ですが,この仔達に繋ぎます.
2010 .12.10
飼育ケージ
ゴキブリの飼育ケースは,主にプラケ中を使っている.
しかし,プラケといっても様々な種があり,どれを使うかは個人の自由.
私の場合,いろいろなメーカーを使った結果,今の2種に落ち着いている.
メーカー名は写真から推測してもらうとして,この2種何が良いかというと,四角い.
重ねるのに便利だし,変に膨らんでいないので,収納にも場所を取らない.
熱湯を入れてもひびが入りにくい.
蓋の密閉度は左はきつめ,右は余裕がある.
キツイと言っても,ダニや小型幼虫が逃げ出しても嫌なので,紙タイプの防虫シートを入れている.
防虫シートもそれぞれ違いがあり,左の蓋とケースの隙間が少ない場合は薄めのシート.
右のケースは隙間が少しあるので厚めのシート.
ちなみに炭カルを使っていても逃げる幼虫はミナミヒラタゴキブリなどの小型野外種.
余裕で登ってくるので,そういった種を飼育する場合は,左のキツメで飼育する.
同種産地違いが結構あるので,絶対に逃げない,逃げても入らない.
の2重のコンタミ対策である.
2010 .12.9
オガサワラゴキブリ属の床換えグッズ 他
オガサワラゴキブリ属の飼育はマットを使用している.
マット(ヤシガラ・腐葉土等)は,ゴキブリ自体の餌にもなり,身を隠す役にもたっていると思う.
飼育自体はそれほど難しくない為,順調に飼育できればマットが劣化してくる.
マット交換の際,マットと初齢幼虫を分けるのが結構大変(不可能).
そこで,幼虫の体形等を考慮し,篩を使ってみたら,上手くいった.
篩は様々な規格があり,写真の目のサイズであれば,1齢幼虫も通すことなく細塵のみを分けることが出来た.
幼虫は1匹も篩の目から落ちていない.
ただし,ぼやぼやしていると篩の上から成虫が逃げるので素早く作業する.
一つ訂正と侘びです.
昨日,コメントの方で海外のサイトをご紹介しましたが,日本国外との昆虫類を含む動物の取引に関しては,日本の法律の中で様々な規制があります.
植物防疫法,外来生物法,ワシントン条約,家畜伝染病予防法(昆虫類は関係ない)
海外では,日本国内では違法になるものと,合法な物とが混在しています.
その辺りを十分に確認の上,しかるべき手続きに従って,法律に遵守し行なうようお願いします.
Hideziさん,いろいろありがとうございます.
2010 .12.8
ヤマトゴキブリ飼育
他のPeriplaneta属と同様で飼育できる.
熱帯種と違い本種も爆発的に殖えず,床換えの頻度も少なくてすむ.
昔の昆虫図鑑とかを見ると,クロゴキブリの♂成虫写真を,ヤマトゴキブリと解説しているものが多く見られる.
それほどゴキブリは興味の対象からは外れた昆虫だったのだろう.
この間違い,結構多いので探してみると楽しいかも.
2010 .12.7
ネッタイジムグリローチ復活
オガサワラゴキブリ同様適当飼育をしていたら幼虫が3匹ほどしかいなかった.
昨年の事である.
本種は,オガサワラゴキブリよりも小型である.
その為か,乾燥には弱かったようで,乾燥飼育をしていたらそうなった.
心機一転.
雌雄はかろうじて確保できていたのでじっと我慢の小規模飼育をしていた.
やっと晴れて小プラケから中プラケに移せるまで殖えた.
♂成虫.
♀成虫.
意外と気に入っている.
そのうち同定いたします.
2010 .12.6
Therea petiveriana 卵鞘孵化
Therea属は5種が記録されており,そのうちの2種がペットローチとして流通している.
分布は全てインド地方で,本属はインド特産なのだろうか.
昨年,インドに行ったときは影すら見なかったが.
たぶんジャングルの奥地に生息しているのだろう.
安富和男博士が書かれた「ゴキブリ3億年のひみつ」には「ナナホシビロウドゴキブリ」の名が付いている.
ドミノがいつから使われだしたか分からないが,こちらの和名も的を得ている.
1993年に出版された本なので,ペットとしては古くから有名であったのだろう.
しかし,孵化したから言えるが,中々殖えず苦戦していた.
やっと卵鞘が孵化.
うれしいですね.
2010 .12.3
残念
11月末に朝比奈正二郎博士が亡くなられました.
97歳だったそうです.
一度お会いしたいと思っておりましたが,残念です.
謹んでご冥福をお祈りいたします.
2010 .12.2
蟻の展足
集めるのは好きなのですが,標本作製は苦手です.
従ってあまり無茶はしないのだが.
針は微針を使い触角や脚を固定する.
しかし,ここまで小さいとちょっとはまりそうである.
以前43のフルディテールを作っていた頃の感覚が甦ってくる.
今はいいが,乾燥後はどうやって整理するのだろうか.
2010 .12.1
Pseudomops septentrionalis
family Blattellidae
subfamily Blattellinae
genus Pseudomops Serville, 1831
species Pseudomops septentrionalis Hebard, 1917
アメリカ・メキシコ・コスタリカに分布.
♀成虫.
♂成虫.
♀と♂の簡単な見分けは翅の色.
黒っぽく見えるのは♀.
薄茶色に見えるのは♂.
産卵.
成虫の大きさはモリチャバネほどの小型種.
オレンジ,黒,白の配色が美しい.
テラリウムの中で,本種やPanchlora nivea,Hemithyrsocera histrio,Onychostylus vilisなどを飼育したら楽しそうです.
2010 .11.30
Oxyhaloa deusta飼育
これもごく普通.
餌は以前にも紹介したと思うが,草食動物用ペレットが食べが良い.
これを与えてからは,落ち葉など面倒な物は与えていない.
うさぎ,モルモット用.
これを,ワモンやクロゴキに与えてもあまり食べなかった.
様々な種に与えたら,結構好んで食べる種が見つかるかも知れない.
しかし,葉っぱ食系のヤエヤマオオゴキブリはいまいち.
2010 .11.29
ゴキブリの解剖
オガサワラゴキブリの♀生殖器官.
両サイドの黄色いみかんの房状の物が卵巣.
そこから中央部に輸卵管で繋がっている.
オガサワラゴキブリ受精嚢.
輸卵管の途中に付いている袋.
←の中に精子が詰まっている.
潰すと,このように無数の精子が泳ぎだす.
(生理食塩水中)
拡大.
長さは80~100μm.
2010 .11.26
シラミバエの蛹
昨日,シラミバエ成虫を頂いたN氏より,今度は蛹を頂きました.
これは野外で見かけても,何かのタネかと思い,採集しないでしょうね.
とてもハエ類の蛹とは思えません.
どちらかというとマルカメムシ類のクモの巣に撒かれて臭くてクモも食わずに放棄された死骸のようです.
鳥の巣にこれが転がっているのでしょうか.
今まで,鳥の巣にはあまり興味ありませんでしたが,これから少し探してみようかと思います.
2010 .11.25
クロゴキブリ飼育
室内で加温飼育していても,冬になると成虫は少なくなり,幼虫が主となる.
累代を重ねると家畜化され,この辺の越冬メカニズムが狂うと聞くが,体に記憶されたリズムはそう簡単には狂わないのだろう.
飼育に関しては,熱帯種とは違い,室内であれば加温なしで越冬するであろう.
2010 .11.24
ビートルローチ衝撃の 3○
羽化直後の♀と交尾する♂は今更驚かない.
が,これは少し不自然?多い?
濾紙で引き上げるとやはり3匹くっついている.
別の角度より.
日常的にこんな事が起きているのだろうか?
ゴキブリの交尾は沢山見てきたが,普通は1対1.
人間界もいろいろいるのだから,しょうがないとは思うが.
昆虫の世界にもあるんですね.
しかし,どうやってくっついているのだろう.
2010 .11.22
ホラアナゴキブリ 長翅の意味
ケージを開けると,コバエが飛び出した.
と思ったら,長翅の♂.
写真を撮ろうとごそごそしている内に逃走.
まあ,♂なので繁殖はしないが,反省せねば.
しかし,まさか飛ぶとは思わなかった.
結局,飛んだ写真はなく,ケージの中にいた飛びそうな別の長翅.
2010 .11.19
Archiblatta hoevenii 成長差他
羽化する個体の横で,初齢に近いような個体が同居している.
これは,同じ卵鞘より孵化した個体.
この違いはなぜ起きるのか.
発育不全の可能性もあるが,異常個体であれば長くは生きていないだろう..
同世代との成長をずらす事により近親を避けるためか.
このペースでは成虫まで,まだ半年は必要だろう.
はたして,成虫となるか.楽しみである.
そうこうしていると,別の卵鞘個体群の中の1雌が脱皮しそうな気配.
今度は前回失敗の連続だった垂直面での脱皮.
深夜だったので,そのまま就寝.
今年は,脱皮失敗が無いのでそれほど心配はない.
翌朝.
期待通り無事完了していた.
2010 .11.18
Archiblatta hoevenii 羽化 3
脱皮が失敗しない訳?
結構重そうな体を支えるしっかりとした脚.
昨年は,垂直面での脱皮に,足場が安定せず失敗をしていたと思ったが,
平面でも脱皮は成功する事から,設備的な失敗ではなく,生理的・体力的な失敗だったのだろうか.
以前もぴょんきちほいくえんさんより同じような事をアドバイスされたが.
前回の飼育と違う点は人工的な足場はやめた.
餌は固型飼料に偏らず,キノコ類もまめに与える.
多頭飼育をやめた.
土壌維持生物としてトビムシのみを投入.
F2になった.
そんな所だろうか.
2010 .11.17
Archiblatta hoevenii 羽化 2
56分後.
腹端が抜けるまで30分近く要した.
この状態で40分近く静止していた.
68分後.
やっと向きを変え,脱皮殻を食べに動き出す.
この間,別の幼虫が近くに寄ってきたが,何事も起きず脱皮殻も横取りされなかった.
明けて6時間後.
やっと色づいてきたがまだ骨格は固まっていない.
脱皮殻は途中で摂食の邪魔をしたせいか半分ほど食い残している.
とりあえず無事完了.
今年の個体達は,脱皮不全をほとんど起こさない.
2010 .11.16
Archiblatta hoevenii 羽化 1
F2成虫への脱皮
4分後.
8分後.
14分後.
横から.
26分後.
2010 .11.15
キチャバネゴキブリ 羽化
言葉は不要ですね.
2010 .11.12
キチャバネゴキブリ 終齢幼虫
本種やキスジゴキブリは結構好きな種である.
♂幼虫.
これはF2かF3ぐらいになると思うが,意外と微妙な環境変化で体調を崩しやすい気がする.
案外チャバネのような簡素なセットのほうが安定しているので,うまく飼育できるのかもしれないが,まだ試す時間と度胸がない.
♀幼虫と♂幼虫.
2010 .11.11
ブラベルス ディスコイダリス飼育
Blaberus discoidalis Serville, 1839
ブラベルス属の飼育は比較的簡単な種が多い.
本種もどんどん増える.
ブラベルス属の中では,最も古くから日本に輸入されていたのではないだろうか.
あまりもポピュラーなため,ローチ飼育者でも意外と飼育していなかったりするかも.
ブラベルス属は種によって,乾燥した状態では初齢幼虫が弱かったり,
成虫に脱皮する際,羽化不全を起こす種も見受けられる.
しかし,本種はほとんど心配ないようだ.
2010 .11.10
机周りのハエトリグモ
少し前から気になっていた.
足元や,アノール実験室内でよく見かけていた.
特別嫌いでもないし,クロゴキ初齢や,ノミバエ類の駆除でもしてもらえればと,放置していたが,最近は机の上まで進出してきたようだ.
まあ,にぎやかで良い.
写真から同定しようと思っていたが,きれいに写っていなかったので種は不明.
アダンソンハエトリは良く見るので,♀かも知れないが,また捕まえたらちゃんと同定しましょう.