ゴキブログ一覧
2011 .2.9
Archiblatta hoevenii 羽化 4
♀成虫への脱皮.
ただでせさえ大きい種だが,脱皮直後の白い体色は,実物より余計に大きく見える.
横たわっていたので,失敗かと思ったが無事であった.
本種に限った事ではないが.
自然界ではどういった場所で脱皮するのだろうか.
2011 .2.8
マルゴキブリ増えた?
2007年11月より飼育はじめ,3年と少し.
やっと少し増えた?
といった状態になったような.
なんとなく,どこでも見かけるようになった幼虫.
この雌成虫たちが2回10匹程度産んでくれると,あっという間に幼虫200匹となるのだが.
2011 .2.7
コンタミ
Pseudomops septentrionalis
眺めていると,成虫より大きな幼虫がいる事に気づいた.
いくらなんでもでかすぎる.
飼育者の中には,何種も混ぜ合わせて飼育している人もいるようだが,それはそれで管理された混合飼育であれば,熱帯魚なども中の良い異種同士を入れ,観賞するから良いのだが,これは少し困る.
見たところ1匹だけ.
幼虫から推測するに,ハイイロゴキブリに見えるが成虫になるまで放置することにする.
問題は,いつどうやって混入したか.
ハイイロであれば,現在ハイイロと本種は別の棚にケージが入っており,自力で混ざることは考えにくい.
入手時にすでに混ざっていたと考えるのが自分的には納得できる.
まあ,良くある事と言ってしまえば良くある事かもしれない.
2011 .2.4
JAPAN PEST CONTROL ASSOCIATION
川越のM浦先生より,大変珍しく,かつ貴重な本を頂いた.
発行 : 昭和45年11月1日
企画 : 日本PCO連合会
翻訳・監修 : 佐々 学
発行所 : 日本PCO連合会
噂では聞いた事があった.
当時の衛生動物の研究者が,箱根の山にこもり,GHQのマニュアルを翻訳し,日本のPCOのために出版したバイブルと聞いた事がある.
価格 : 1200円
当時の物価からすると,結構高額な本だったと思われる.
一つ面白いのが,チャオビゴキブリをウスジマゴキブリと訳しており,探す場所として「机や椅子,化粧台,タンス等の下,壁にかけた絵の裏や額縁,漆喰の壁や天井などを調べる」と書いてある.
当時,チャオビが内地にいた報告は無く,アメリカの事情をそのまま訳していると思うが,このギャップが今読んでいて面白い.
ネットで探しても出てこない.
見つけたら即買うことをお勧めする.
2011 .2.3
トビイロゴキブリ 短卵鞘
以前,ワモンゴキブリとトビイロゴキブリは,外見が似ているので,卵鞘を探せば同定できる.様なことを書いた気がするが,現在個別飼育している個体がワモンに良く似た短い卵鞘を産んでいる.
一番上に位置する,色の濃い卵鞘がワモン.
その下2個のカムフラージュされたようになっているのがトビイロの短い卵鞘.
短い卵鞘を産む率は低そうだが,必ずしもこの特徴では見分けが付かない事になる.
深いですね.
知らない世界がたくさんあります.
2011 .2.2
ホラアナゴキブリ床換え2
約半年ほど前に交換したが,シロワラジが異常繁殖したため,マットを交換した.
もう一つの理由として,浅草在住のM氏より,ワラジは卵鞘に悪影響がある.
と,聞いていた.
現在のホラアナの状況を見ると,確かにワラジが異常繁殖してから,小さな幼虫が見かけなくなっている.
実際の影響は不明だが,本種のような微小種は環境の悪化で滅びやすいと思われるので,マットを交換した.
シロワラジ群.
移し中.
すっきり.
今度こそは,ホソワラジは入れていないと思う.
2011 .2.1
都会のネズミ事情
都市部で多く見かけるのはクマネズミ.
その為,クマネズミは生きたサンプルを必要とするときは簡単に手に入る.
意外と欲しいと思ったときに,なかなか入手できないのかこのドブネズミ.
ドブネズミの捕獲はカゴ罠で比較的簡単に捕まえる事が出来る.
しかも,殺鼠剤を使用すると良く食べるのでクマネズミに比べると駆除は優しい.
その為,ドブネズミを飼育する事はほとんど無かった.
今回,実験の為飼育を始めたが,クマネズミに比較すると,想像以上に良く増える.
親子.
白が♂.
ドブネズミのアルビノは皆さんよく知っている「ラット」と呼ばれる白鼠.
この白は野外で採集した天然アルビノ.
ドブネズミも,親子は仲がよい.
一つ問題は,クマネズミに比べ臭いはキツイ.
2011 .1.31
コワモンゴキブリ 交尾
左が♀.
右が♂.
同じゴキブリ科の中でも,ワモンやトビイロの前胸背板は,雌雄で大きさがあまり変わらないが,コワモンゴキブリは見て違いがわかるほど大きさが違う.
横より.
2011 .1.28
Rhyparobia maderae 飼育
マデラゴキブリの飼育.
飼育当初は,ヤシガラマットを入れていたが,現在はこんな感じ.
害虫群に入れられる種だけあって,ワモン飼育のように簡単なセットで増えている.
しかも卵胎生の為,卵鞘時の事故も少なく,卵鞘を産み落とす種より確実に増える.
餌はネズミ固型飼料.
写真は床換え間近の状態.
2011 .1.27
ワモン of the iou
片前翅が羽化不全なのは残念ではあるが,ワイルドワモン.
2011 .1.26
Hemithyrsocera histrio 初齢後期幼虫
体長5mm程度.
腹背面にはアリの腹部に似せた黒斑がある.
終齢近くまでこの特徴は残るようだ.
2011 .1.25
Hemithyrsocera histrio 退色
羽化したての成虫.
生涯このような色だと思っていたが,歳をとると退色する.
飼育は爬虫類ではないので,薄暗い環境である.
紫外線など太陽光を浴びていると退色はしないのだろうか.
2011 .1.24
仔を思う母クマネズミ
クマネズミの繁殖は難しい.
ドブネズミのように,狭いケージの中では中々繁殖をしない.
そんな中,この夫婦はケージの中で3回目の出産をした.
今回は6匹生まれ,4匹残った.
生後3週齢の子供.
すでに目が開き,走り回るが母の懐が居心地良いようだ.
しかし,腹下に収まっていない.
腕を伸ばし,仔をかばう様にこちらを警戒している.
2011 .1.21
ゴキブリ3億年のひみつ
ゴキブリに興味を抱いた人であれば,名前ぐらいは聞いた事があるでしょう.
安富和男博士の書かれたゴキブリ本.
歴史から人との関わり,行く末まで分かりやすくまとめてある良い本.
書店では絶版になっていたと思う.
もし見つけたら即買.
2011 .1.20
トビイロゴキブリ交尾
トビイロゴキブリ交尾.
トビイロゴキブリ自体がそう多くないので,そうそう見る機会が無い.
ワモンと変わりないともいえるが.
これは雄の翅が上にきている.
横より.
色んな角度から写真を撮ろうといじっていたら,
雌の翅が上に来ている.
交尾にあたり,翅の位置はどちらでも良いのであろう.
明日より1週間出張します.
ブログの更新は出来ると思いますが,その他の作業は止まります.
2011 .1.19
マダゴキ類のダニ駆除 その4
ちょうど1年前に全数水洗駆除を実施したが,残党がいたらしく,現時点で再び大発生となってしまった.
幸いな事に,炭カルの滑り効果と,蓋の間にシートを挟んでいる為か,他のマダゴキ類には移らない.
前回水道洗浄した後に,ダニに効果あると教えてもらったスプレーを使用して見た.
腹面に多く付着しているので,腹面だけ2吹きかけた結果.
スプレーを避けて背面や,ゴキブリから離れて徘徊するダニもいる.
一応効果はあるようだ.
しかし,
一晩置いといたら,元の通りゴキブリに付着していた.
スプレーした後,離れたダニを回収しないと,ダメなようだ.
ダニを殺す訳では無いので,当たり前といえば当り前だが.
2011 .1.18
Archiblatta hoeveni 産卵?
数日前,とほほな産卵を紹介したが,今度は少し期待できそうな卵鞘を産んでいた.
幾分,昨日の不完全白卵鞘が入っていそうだが,状況は改善されてきたと喜びたい.
2011 .1.17
白い卵鞘
トビイロゴキブリの未交尾♀の卵鞘.
ワモンゴキブリなども,未交尾だとこのような色素の抜けたような卵鞘を生む事がある.
結末は卵食されるのだが,正常に産下されたとしても,孵化はしない.
2011 .1.14
Princisia vanwaerebeki 飼育
虫体自体が大きくなる為,
飼育容器はプラケ特大の浅底の物を使用している.
マダゴキといわれるグループは繁殖は容易なイメージがあるが,突然産まなくなったりする為,少ない個体数から飼育を始めると,意外と難しい事がある.
ベストな飼育環境は不明.
このスタイルでも本種は維持できている.
2011 .1.13
ワモンゴキブリ頭部
たまに,好きなゴキブリは何ですか?
と聞かれる事がある.
好きと,欲しいは別と考え,「ワモンゴキブリ」.
と今の時点では答えている.
正面.
横.
斜め.
理由を聞かれても,これといってないが,どこにでもいるコスモポリタンな昆虫.
大きい.
綺麗.
繁殖が楽.
寿命が長い.
単為発生する.
探すとまだたくさんあると思うがこんな所で.
2011 .1.12
ゴキブリと駆除
書籍名 :ゴキブリと防除
著者 : 緒方一喜・田中生男・安富和男
出版社 :(財)日本環境衛生センター
衛生害虫として重要な種 13種を解説し,ゴキブリの歴史から生態・駆除・飼育までまとめてある.
表紙はコワモンゴキブリ(卵鞘生み始め).
裏.
価格は2000円.
すぐには絶版にはならないだろうが,買っておいて損は無いと思う.
2011 .1.11
Archiblatta hoevenii 想定外
前にも書いたが,F2の成長は,脱皮不全にならず,順調に成虫になっている.
唯一,同卵鞘内で成長不良だった幼虫が,やはりダメだった.
後一つ.ずっと気になっていたのだが,雌が卵鞘を付けているのを今回は見た事が無い.
♀成虫♂成虫共に複数おり,F3は「うはうは」と高を括っていたが・・・.
やっと確認できた卵鞘はごらんの通り.
これはやばいかも.
原因を究明中.
というか全く解らない.
2011 .1.7
チャバネゴキブリ孵化
PCOの業務の中で,最も多く接する昆虫がチャバネゴキブリである.
チャバネゴキブリの生態も,その実態も普通の人よりは詳しく身に着けている.
孵化する瞬間も,様々な経験から特別な物という感じはしていなかった.
がしかし,実際目撃すると,見た事が無いことに気がついた.
というか,そんな暇が無いと言うのが正解かもしれないが.
卵鞘を中に浮かせたまま幼虫があふれ出している.
まだ持ちこたえている.
開始から11分後.
皆脱出が終り,自立して行動を始めている.
がまだ親は卵鞘をつけて立っている.
と目を放した隙に,から卵鞘は外れて転がっていた.
この間約50分.
感動の出来事であった.
2011 .1.6
昆虫ゼリー
昆虫の飼育餌といえば「昆虫ゼリー」.
ムカデやハチといった毒虫までカバーする万能餌.
ゴキブリの飼育にも最近良く使う.
ヨロイモグラがゼリーを食べる様子.
もちろん,飲み水は基本であるので入れている.
食性がわからない種にはとりあえず使う.
しかし,無くてはならない物でも無さそうであるが・・・.
いろいろ使ってみたが,乳酸系はゴキブリには人気なし.
意外と○○タンパクゼリーとかより,安価な単味の物の方が好む気がする.
2011 .1.5
コマダラゴキブリ 交尾
♀の翅が多少不全であるが,交尾をする体力があれば産仔までいけるだろう.
マダラゴキブリ類は増えるときは何もしなくても殖えるが,何かのタイミングで体調をはずすと,一気に全滅に向かう(私の飼育法では).
油断大敵.
2011 .1.4
オオモリゴキブリ 3齢幼虫
表題と全く関係ないが,昨年末,桜島が雪に覆われる映像を見た.
鹿児島県は,九州の中でも独特のゴキブリ達が生息する地域.
ヒメマルゴキブリも鹿児島に産すると聞くが,あの雪の中無事越冬できたであろうか.
Symploce gigas gigas 3齢幼虫.
孵化後約2ヶ月.
体長は7mm内外.
体色は薄黄色.
野外種ではあるが尾肢の周りに,Periplaneta属幼虫が蓄えている白濁した粘性液を有している.
この調子で成長すれば,春先には成虫になりそうだ.
2011 .1.1
Macropanesthia rhinoceros
本年もよろしくお願いします.
2010 .12.28
フタテンコバネゴキブリ単為発生
本種は単為で卵が発生する.
上は単為発生した♀個体.
孵化率は悪いが単為でF1までは種を維持できる資質を持っている.
当然生まれてくる性は雌のみ.
しかし,F2はダメであった.
卵鞘は産むが,孵化しなかった.
さて,年内の本ブログの更新は今日で終りです.
一年間ありがとうございました.
来年は国内種のさらなる充実をめざし,努力したいと思います.
2010 .12.27
デュビア 飼育
アルゼンチンフォレストローチ.
餌ローチの代表格.
餌切れ,水切れにも強く,よく殖える.
何と言っても幼虫が強い.
糞も乾燥しており,飼育していて臭いがほとんど感じられない.
2010 .12.24
冬場の温度管理
事務所が移転して初めての冬を迎えている.
以前居た所は,空調管理されたビルの中であったので,室温や湿度の管理はあまり気を使わなかった.
今の場所は,暖房は入っているが隙間風がどこからともなく入ってきて,温湿度管理が大変である.
棚の最上部に置いた温度計.
上は28℃.
湿度23%.
下はこの位置で23℃.
上下の高さは約180cm.
現在,棚の高さ(温度)により,低温に強そうな種と,弱そうな種を分けて置いている.