ゴキブログ一覧
2011 .10.31
サツマゴキブリ孵化
9月に産卵し,保育状態に入った浜名湖産サツマゴキブリ.
先日,卵がやっと孵化し27匹の1齢幼虫が出てきた.
孵化までに要した日数は59日.
タッパーを置いていた場所が,冷房の風の当たる場所であったからか,少し時間がかかっている.
ちなみに前回は45日.
産仔数は40匹であった(サツマの過去ブログ参照).
こんな粗末な容器でちゃんと産むとは,屋外でも増えるわけですね.
2011 .10.28
マルゴキブリ床換え
やっと数えるのが大変な程度に増えてきた.
飼育環境が合っているか別として,これだけゆっくりだとケージも汚れないので,床換えの間隔が異常に長くなっていた.
換える前.
見た目は特別問題ない様に見える.
上物を取り除くとこんな感じ.
実はここに脱皮殻が沢山堆積していた.
どうも脱皮殻は好きではないようだ.
終了.
これでまた1年以上床換えはしないだろう.
2011 .10.27
ホラアナゴキブリ カメラの限界
シロワラジムシを排除してから誠に良く増えている.
久しぶりに有翅雄を見かけた.
雌.
ホラアナゴキブリを綺麗に撮るなら今使っているリコーでは無理のようだ.
次回,顕微鏡下で再挑戦する・・予定.
2011 .10.26
マダラゴキブリ幼虫水浴
ヤエヤママダラゴキブリ Rhabdoblatta yayeyamana
コマダラゴキブリ Rhabdoblatta formosana
マダラゴキブリ Rhabdoblatta guttigera
皆水浴が好きなようだ.
いつ見ても,誰かが水場に入っている.
この中で糞も良くする模様.
2011 .10.25
アトロポス 新成虫
Blaberus atropus
生息地である中南米の民家では,こういった風景もあるのかもしれない.
同定に関しては,入手できた少ない資料を基に行なった.
が,これでは誰も同定できないだろう.
2011 .10.24
ワモンゴキブリ脚再生
以前,触角無しと脚無しを紹介したが,脚無しが脱皮し,無事成虫となった.
前回の状態.
基節先端より欠損している.
脱皮後.
脚がある.
前回は矢印の所から無かった.
それが見事に再生している.
しかし,良く見ると腿節は若干細く短い.
脛節は明らかに短い.
が見た目は普通に見えるほど見事な再生である.
瞬間を見たかった.
実験的には簡単に出来るので瞬間も見ようと思えばそれほど難しくないとは思うが,業務とはあまり関係ないし,過去にさんざん実験され尽くしている筈なのでまあ良しとしよう.
さらに拡大.
写真右が再生.
転節も形は小さい.
2011 .10.21
ワモンゴキブリ バラ産み
今回の卵数はいつもの単発とは違い,数が多かった.
卵鞘はどこに行ってしまうのだろう.
2011 .10.20
ウスヒラタゴキブリ 越冬個体
10月に入って房総方面で採集されたウスヒラタゴキブリ幼虫.
いつものK田君に頂いた.
毎回,採集してきてくれるが,なかなか累代が続かない.
F1は出るのだが,その後が・・・・.
この結果は2年後ほど先になるでしょう.
乞うご期待.
2011 .10.19
ネットに首ったけ
狭山に行った際,茶畑に張られたネットの風景.
飛んできて,ネットに気がつかず突っ込み挟まったか?
とも思ったが,こいつはもがきながら脱出しようとしている.
ちょうど頭が入るサイズなので,止まった際,飛び越える事をせず,潜り抜けようとして身動き出来なくなり,こうなったのではないだろうか.
笑えるほどこのネットにくっついていた.
2011 .10.18
ゴキブリ写真 2
チャオビゴキブリSupella Longipalpa 雄成虫
雌成虫.
幼虫.
バックの色が違うのがいい加減な証.
も少しセッティングに時間をかければ,もっと綺麗にできる.
と思う.
2011 .10.17
ゴキブリ写真 1
発表スライド用に撮ったが,いい加減な私の写真としては,綺麗に出来たと思うのでご紹介.
ミナミヒラタゴキブリOnychostylus vilis
オガサワラウスヒラタゴキブリOnychostylus pallidiolus boninensis
ヒメチャバネゴキブリBlattella lituricollis
イエゴキブリNeostylopyga rhombifolia
これだけはW採集品につき,いろいろ欠損がある.
2011 .10.14
Deropeltis sp.
エチオピア産だそうだ.
雄の形態はDeropeltis erythrocephalaに良く似ている.
が,雌は少し角ばっており,卵型の形態に見慣れた現在,少し新鮮である.
幼虫は,金色の微毛を身体にまとい,光の加減でビロード状に見える.
2011 .10.13
コウモリの骨格
PCO業は害虫ばかりが対象ではない.
ヘビやコウモリなど,様々な生き物の相談がくる.
それも楽しみの一つである.
コウモリ調査で拾ってきた骨格.
結構綺麗に,カツオブシムシ類に食べられている.
多分種名はアブラコウモリ(イエコウモリ)Pipistrellus abramus.
こちらは食べられる前.
日本のコウモリ類は,鳥獣保護法により保護されており,生体の捕獲,飼育は出来ません.
ご注意を.
2011 .10.12
緑
Panchlora nivea
この写真だけ見たら,マツムシか何かの飼育写真と思うかもしれない.
青や赤も見たいですね.
2011 .10.11
クマネズミ交尾
夜中に実験をしていたら どたばたと始まりました.
まず,1匹の雌(白)の後を複数の雄が付いて大運動会.
2,3周して雌が立ち止まったところを1匹の雄が後ろから交尾を仕掛けます.
瞬間的に交尾はおわり.
これを何度も繰り返す.
雌は白いので分かるが,雄がいつも同じ個体なのか,目を凝らして見ていたのだが,良く分からない.
ハツカネズミの交尾は良く観察さるが,クマネズミの交尾は初めて見た.
2011 .10.7
オガサワラゴキブリ 母島産
以前同属がダニにより酷い目にあったが,今回もオガサワラゴキブリのマットにダニが変な出方をしていたので調べてみた.
すると,幼虫がおかしな死に方をしている.
しかし,顔面や大切にはダニは付いていない.
生存していたのはこれだけ.
中に変な形態の(幼虫+成虫)/2が2匹??
しばらく観察する事とする.
2011 .10.6
コワモン幼虫脱皮
コワモンゴキブリ幼虫脱皮.
抜けた古い外皮と向き合い,これから食べようとしている所でしょうか.
2011 .10.5
Blaberus giganteus 飼育
ブラベルス ギガンテウス飼育.
大きいだけで,特別癖があるようには見えない.
ただ大きいので,羽化時に翅バカが生じる.
そこで,コルクマットを丸め入れてある.
幼虫から成虫まで,コルクの内側に張り付いている.
他の土中性に見える種も,こうしたレイアウトをすると,張り付く状態を好む種がいくつもいると思う.
順次,導入していければと思う.
2011 .10.4
Archiblatta hoevenii メスと卵鞘
その後,卵鞘は良さそうなのを産み続けているが,一向に孵化しない.
矢印が卵鞘.
本当に良さそうな状態に見えるが・・・・.
年内には答えが出るであろう.
関係ないが,先日紹介したゴキパッチンは,○急ハン○に売っているそうです.
「ドッキリガム」で検索するとネット上でも結構ヒットします.
2011 .10.3
Hemithyrsocera histrio床換え
本種の1齢幼虫は,非常に小さい事が障害となり,増えはじめてからは床換えが出来ないでいた.
しかし,死骸やマットの劣化(ミズゴケの変色や糞・死骸のカビによる劣化)が目立ち始め,これ以上放置すると,幼虫死亡が始まりそうな気配がしたので,床換えを強行した.
前.
死骸の山だが他の種の死骸より綺麗ではある.
大物を移し終えた後の最後の移動.
ゴミ等は移さないように,虫体のみ誘導する.
炭カルの上にしがみ付く1齢幼虫.
蟻そっくり.
終了.
すっきりした所で.
先程の1齢幼虫も含め,本種は齢数によって形態が変化する.
ゴキブリの中では数少ない幼虫も楽しめる種ではないだろうか.
2011 .9.30
ワモンゴキブリ左後脚欠損
以前の触角欠損と同じ実験グループの別の個体.
左後脚が腿節先端あたりでなくなっている.
これも脱皮間近な為,再生を観察する事とする.
脚1本無くても元気である.
2011 .9.29
モリチャバネゴキブリ♀
たまにはこういった写真も良いかと.
モリチャバネゴキブリ♀成虫.
腹面より.
下面は17卵が確認できる.
上下で34卵.
肛下板で隠れている部分も考えると40卵程度.
横から.
しっかり確保されている.
卵鞘を外した内部.
卵鞘端部と体内の様子が分かる?
2011 .9.29
モリチャバネゴキブリ♀
たまにはこういった写真も良いかと.
モリチャバネゴキブリ♀成虫.
腹面より.
下面は17卵が確認できる.
上下で34卵.
肛下板で隠れている部分も考えると40卵程度.
横から.
しっかり確保されている.
卵鞘を外した内部.
卵鞘端部と体内の様子が分かる?
2011 .9.28
今日の三色
三色.
白,黒,茶.
こちらは2色.
白,黒.
2011 .9.27
オオモリゴキブリ産卵
やっと産みました.
卵鞘で入手したのが,去年のインセクトフェア.
丸一年を要した事になる.
後2匹ほどメス幼虫がいるようなので,次の世代に何とか繋げたいものだ.
2011 .9.26
トコジラミ
昨年あたりから日本でも問い合わせが多くなった害虫.
半翅目
トコジラミ科
学名 Cimex lectularius
和名 トコジラミ
英名 Bed bug
別名 ナンキンムシ
今年はさらに多い.
以前は宿泊施設が中心でしたが,今年は一般の住宅でも繁殖している事例が多くなり,来年はもっと大変な事になりそうです.
成虫を中心に赤→卵.
黒→糞(血糞).
青→初齢幼虫.
トコジラミは,カメムシの仲間なので,触ると異臭を放ち,不完全変態なので,ゴキブリのように幼虫,成虫が同所に潜み同じ物(血液)を食す.
お持ち帰りした虫体.
ゴキブリと違い,逃がしたら大変な事になる生き物.
採集しても,飼育はしない方が良いと思います.
ちなみに,一般住宅への主な侵入経路は,旅行などで泊まった時に,お土産として持ち帰る事が多いようです.
皆様ご注意を.
先週はインセクトフェアがあり,1年ぶりのご挨拶に行ってきました.
会場でお会いした方々,お疲れ様でした.
2011 .9.22
日本のサソリ 2種
日本に生息するサソリは2種が記録されているが,両種とも小形で,毒は弱いとされている.
また,人に対しての攻撃性も弱く,無理につかむ事をしなければ積極的に刺して来る事は少ないようである.
この両種,大きな違いはヤエヤマサソリは単為生殖により増えること.
一方,マダラサソリは雌雄そろわないと繁殖不可能.
それが影響してか,同じように管理していてもヤエヤマサソリは増えていくが,マダラサソリは,現在1ペア.
♂.
♀.
硫黄島でも沢山は見かけなかったので,是非,両種が生息している西表あたりで状況を観察してみたい.
2011 .9.21
リュウキュウクチキゴキブリの巣拡大
朽木を削って作った空間が広がっている.
もっと大きなケージであれば,蟻の巣のようにいくつかの部屋と通路を観察する事ができるかもしれない.
広いスペースと容器があれば作って見たい.
面白い展示物になると思うのだが.
2011 .9.20
触角無しワモンゴキブリ
単独で飼育している個体だが,脱皮に失敗したのか触角が無い.
こうして見ると,ゴキブリの特徴の一つとして,「長い触角」は重要なパーツなのだろう.
なんとなく「トホホ」な顔に見える.
さて,次の脱皮でどこまで復活するか.
2011 .9.16
2011年夏 ホラアナゴキブリ
シロワラジを排除してから順調に累代できている.
が,寿命が短いのか「ホラアナだらけ」のようにはならない.
また,チャバネや他の繁殖力が盛んな種のように,「死骸だらけ」にもならない.
最近は,餌も殆んど入れていないが,飼育できている.
まあ,カビだらけの固型飼料は入っているが,ダニが食べているやら良く分からない状況.