ゴキブログ一覧
2012 .1.31
Polyphaga saussurei
Polyphaga saussurei.
エジプト砂漠ローチと同属.
しかし,雄は翅がなく♀と同形らしい.
どれが♂でしょう.
どれが成虫なのかも分からない.
一つ言えるのは,卵鞘を付けている個体が♀成虫であるということ.
♀.
♂?
雌よりも一回り大きく,厚みがあり重量も重い.
左は上の写真で卵鞘をつけていた♀.
左が♂?
腹端部の形状は皆同じに見える.
では全て♀で,交尾無でも卵鞘を産むタイプなのか?
今のところ??
2012 .1.30
シニマネカレハゴキブリ
The cockroach which carries out dead imitation.
Shinimanekarehacockroach
未だ同定未実施.
雄成虫.
2匹.
雌成虫.
2匹.
分かりますか?
野外で採集した標本だけでは,同種とは考えないですね.
誰かが飼育をして同種と判断したのでしょうか.
2012 .1.27
コンタミ
Contamination of a cockroach.
最初は目を疑った.
どう見てもリュウキュウモリゴキブリ.
しかも卵鞘をもっている.
右の白いのは羽化直後.
目に付く個体だけ集めただけでこんなに沢山集まった.
なぜこんなに沢山いるのか??
どうも,入手時点で幼虫が紛れ込んでいたと思われる.
とは言え,以前はヨロイモグラゴキブリのケージにHemithyrsocera histrioが侵入した例があるので,100%とは言い切れないが.
ちなみに,正式に同定した結果やはりリュウキュウモリゴキブリEpisymploce sundaicaであることが判明した.
ゴキブリの管理はちゃんとしましょう.
2012 .1.26
ダニ駆除
Tick extermination.
ヨロイモグラゴキブリの床換えをしたのだが,その理由がこれ.
写真中央のピンク+ダイダイ÷2 の色をしたツブツブ.
拡大,矢印のツブツブ状のもの,全てダニ.
例の手に登るやつです.
レンジで「チン」して殺虫するのだが,時間が短いと熱の伝わりが遅い表面中央に集合する.
凄い数である.
なかなか根絶できない厄介なダニ.
2012 .1.25
ホラアナゴキブリの餌
Food of a Nocticola uenoi uenoi.
小さすぎるので何を食べているか良く分からなかった.
しかし,増えてくると餌を食べる姿や,餌の減りも目で確認できるようになった.
前回床換えしてからすでに1年近く経過している.
乾燥には気をつけているが,それ以外は特段手間がかからない.
このサイズで,もっと増やすことが出来れば,餌昆虫としても人気が出るかもしれない.
2012 .1.24
ボーセリンローチ 黄色
Gyna lurida yellow type.
すっかりお馴染みのGyna lurida .
卵胎生でよく増え,丈夫.
ゴキブリ本来の魅力なのだが,イマイチ話題に上がらない.
しかし,黄色を発するゴキブリはそう多くない.
2012 .1.23
ツメダニ
Cheyletidae sp.
書類の上に小さな動くものを発見.
チリダニか,例のマットに大発生する徘徊性の種と思い,指で潰したが,まだ動いている.
いつものダニ類なら潰れる圧をかけたはずが潰れないのは,いつものダニでない可能性がある.
拡大すると,ツメダニでした.
クワガタツメダニと思われる.
発生源はゴキブリケージ内の餌箱に違いない.
わざわざダニを飼育するのも大変なので,ほしいときにツメダニが手には入るのは便利といえば便利.
今まで気がつかなかったのだが,ツメダニって結構丈夫なんですね.
2012 .1.20
最後のキチャバネゴキブリ
The last male Symploce japonica.
一時期普通に繁殖できていたのっだが,突然卵鞘が孵化しなくなり,最後の♂となった.
地味だが,好きな種だった.
2012 .1.19
沖縄の衛生害虫
sanitary insect pest of Okinawa
論文の引用文献を調べていてこの本の存在を知った.
そして,検索していたら古本屋に在庫を見つけた.
たまたまの,偶偶で注文したら無事到着.
シリーズもので,沖縄の自然⑫が「沖縄の衛生害虫」らしい.
衛生害虫が自然シリーズに入ってしまうのもなかなかおもしろい.
今ではあまり見ることの出来ないイエゴキブリが沢山写っており,ゴキブリ以外にも沖縄固有の害虫が面白い.
カラー写真も豊富で,今出版されている害虫書では見た事の無い写真が豊富に使われている.
右のウスヒラタゴキブリは多分ミナミヒラタだと思うが,ヤマトゴキブリをクロゴキブリと間違っているより清々しい.
シリーズ沖縄の自然⑫
沖縄の衛生害虫
1986年3月 初版第1版
著者:岸本高男・比嘉ヨシ子
発行所:新星図書出版
定価:1,800円
いつも同じことを言うが,見つけたら買っておこう.
2012 .1.18
アメリカカンザイシロアリの出家?
An ordination into priesthood of Incisitermes minor.
カンザイシロアリの飼育は,外から観察し難く、順調に餌木より糞が排出され手いるのを見て、「よしよし」となる.
たまに,ターマトラックが手元にあると、それを当てて生きているのを実感できる.
数日前,餌木の表面を女王と数匹の幼虫が出歩いていた.
そのうち木中に戻ると思ったが,増えも減りもせずこの場所にいる.
どうもこの場所に住み着くようだ.
こうなると俄然面白くなる.
しばらく観察し,変化があれば登場してもらおう.
2012 .1.17
ワモンゴキブリ再性能力 №3の結果
Periplaneta americana re-performance power.
The result of No.3.
成虫にはならなかったが,見事再生している.
前の状態.
脱皮後.
色が黒くて完全な大きさではないが,ふ節まで再生されている.
どのようにこの脚が生えてくるのか,その瞬間を是非とも観察したい.
2012 .1.16
Eurycotis sp. 孵化
Ootheca of Eurycotis sp hatched.
私のところでは,このグループの中でこの種だけ繁殖できないでいた.
そんな状態の中,やっと1卵鞘孵化した.
まだ,良さそうなプチプチの卵鞘があるのでもう少し孵化が増えそうである.
この他にも,まだ繁殖が軌道に乗っていない種が数種ある.
それらは高い確率で×になる.
本種も,半分あきらめの中での孵化は非常にうれしい.
2012 .1.13
イエシロアリ4年もの
The nest of Coptotermes formosanus for the 4th year.
4年前に1ペアからスタートしたコロニー.
引越し後,置き場所が無く,窓下の寒い場所に放置してあったのだが,最近の冷え込みがきつい為,生きているか土を掘ったら元気に出てきました.
拡大.
頭が黄色いのが兵蟻.
2012 .1.12
カギムシ
Peripatoides novaezelandiae
有爪動物門に含まれる生物.
以前入手した時は,「あっ」と言う間に全滅.
今回は気合を入れ,寒い場所に置いてある.
15℃~19℃.
ゴキブリを専門に扱っていると,どうしても「生き物は暖かいほうが元気」な環境においてしまうが,これに関しては心を鬼にして,寒い場所においている.
生息地の気候を調べると,20℃を越える季節もあるようですが,経験者の皆さんが云うように寒い環境の方が適しているのでしょう.
15℃でも生き生きと動き回っている.
フラッシュを使いうと,紫色に発色し綺麗.
コウガイビルよりは好かれそうな生き物である.
ちなみに例のコウガイビルは餌のミミズが合わなかったのか,突如溶けてしまいました.
2012 .1.11
ワモンゴキブリ再性能力 №2の結果
Periplaneta americana re-performance power.
The result of No.2.
この個体の脱皮後.
ふ節は無事再生されている.
しかし,触角が妙な事に.
背面より見て左触角が短くなり,右が4倍ほど長くなっている.
これで終齢でしょう.
次の脱皮で見事完品に生まれ変わる事を期待したい.
2012 .1.10
ヨロイモグラゴキブリの近況
A recent state of Macropanesthia rhinoceros.
左に見える2匹は3年前にここで生まれた仔たち.
一番巨大な個体が実父.
その下に隠れて見えるのが,新しい母.
混ぜると問題が出るかと心配したが,結構皆仲良くやっていてくれている.
今年こそは,新雌の繁殖に期待したい.
2012 .1.6
宮古島のゴキブリ類
Cockroaches inhabiting Miyakojima.
ミナミヒラタゴキブリOnychostylus vilisとヒメチャバネゴキブリBlattella lituricollisの混生飼育.
幼虫で入手し,成虫になったら分けようと思いつつ,忙しく現在に至る.
羽化し立てがいたが,脱皮ガラがそばにありヒメチャバネと判明.
淡黄色一色がミナミヒラタゴキブリ幼虫.
体側に黒状が入るのがヒメチャバネ幼虫.
仲良く暮らしており,特別お互いを排除しあう事は今の所ない.
ただ,増え方を見ると,ヒメチャバネゴキブリに分がありそうだ.
2012 .1.5
ミナミヒラタゴキブリ床換え
The cleaning of the breeding case of the Onychostylus vilis.
「種」自体が小さいので,出るゴミも小さい.
プリンカップに入っているミズゴケも乾燥と汚れで固まっている.
本種は,炭カルが少しでも劣化すると,1,2齢幼虫はグングン登りつめる.
ミズゴケもほぐし,汚くなった素材は処分する.
ダンボールのシェルターにも抵抗無く住み着くが,天然素材のほうが見てくれも綺麗.
2012 .1.4
ヒメクロゴキブリ卵鞘
Ootheca of the Chorisoneura nigra
越冬していたものを,室温で管理した為,雌雄各1匹が成虫となってしまった.
さらに卵鞘がケース下面に転がっている.
3mm無い大きさ.
マットに産卵されたら見つけるのは大変そうだ.
こんな生み方では,孵化率は低そうだが,孵化するでしょう.
もひとつ,♂が早々と絶命していた.
雌成虫の動きも緩慢.
まだ加齢しない幼虫もいるので,こいつらに夢を繋ごう.
今年も頑張ろう.
2012 .1.1
明けましておめでとうございます.
A Happy New Year..
チャバネゴキブリ科 Family Blattellidae
ヒメゴキブリ亜科 Sabfamily plectopterinae
ヒメクロゴキブリ属 Genus Chorisoneura Brunner v.W.
ヒメクロゴキブリChorisoneura nigra
♂成虫.
♀成虫.
2011 .12.28
ウスヒラタゴキブリ越冬のその後
Subsequent appearance of the Onychostylus pallidiolus pallidiolus which is passing the winter.
その後は2年先と予告したが,変化があったので.
当然といえば当然なのだが,成虫になっておりました.
野外では幼虫のままだったのでしょうが,飼育室は最低でも20℃.
分布も南西諸島まで広く分布するせいか,越冬しなくても活躍できるのでしょう.
ついでに特徴を.
近似種のミナミヒラタゴキブリと似ているが,以下の箇所で本種と分かる.
前胸背黒点2個(→).
腹面の黒斑.
これはミナミヒラタゴキブリにはありません.
さて,今年も今日で仕事は終りとなります.
見に来て頂いた皆様,大変お世話になりました.
また来年もよろしくお願いします.
2011 .12.27
触角無ワモンゴキブリ羽化結果
Periplaneta americana without the antenna shed off the skin; the result?
9月に触角がない終齢幼虫をお見せしたが,やっと脱皮(羽化)した.
はたして触角は再生するか.
9月の状態.
基部から欠損している.
結果.
??
無さそうな感じ.
冷蔵庫で大人しくしてもらい,拡大.
これは失敗ですね.
2mm程度の毛のような触角が再生されたのみ.
さすがのゴキブリも触角のような節が沢山あるパーツは難しいのかもしれない.
2011 .12.26
ハエのおもちゃ
Toy of a lifelike fly.
磁石で張り付くようになっている.
以前,トンボなどをモチーフにした張り付き昆虫を見たことはあるが,ハエは初めて.
まあ,誰もこんな物は買わないだろう.
レジの前にあった雑虫トレーからハエの勢いでムカデも購入した.
購入先は写真から判断してください.
リアルな出来の悪さ,しかし,特徴は良く出ている.
こんな大型のハエは日本にはいないが,熱帯にはいそうなサイズ.
同じパッケージの中に大・中・小などサイズはばらばら.
いかにも手作り.
しかし,気に入った.
ムカデもこうして見るとそれなりに見える.
2011 .12.22
2011年末のArchiblatta hoevenii
The situation of the Archiblatta hoevenii of the end of 2011
現在も元気に活動しています.
しかし,卵鞘は孵化せず.
来年は奇跡が起きるか.
期待しないで期待したい.
2011 .12.21
オガサワラゴキブリ♂成虫のバリエーション
Individual difference in the form of the Pycnoscelus surinamensis.
♂個体のバリエーション.
右の個体はいかにも羽化したての若々しい色合いだが,何れの個体も羽化後2ヶ月は経過している.
左が標準的な個体.
このような成虫の変化は,ワモンゴキブリやトビイロゴキブリに多く観察される.
Surinamensisなのに,何で♂が??
と思われる方は今しばらくお待ち下さい.
2011 .12.21
オガサワラゴキブリ♂成虫のバリエーション
Individual difference in the form of the Pycnoscelus surinamensis.
♂個体のバリエーション.
右の個体はいかにも羽化したての若々しい色合いだが,何れの個体も羽化後2ヶ月は経過している.
左が標準的な個体.
このような成虫の変化は,ワモンゴキブリやトビイロゴキブリに多く観察される.
Surinamensisなのに,何で♂が??
と思われる方は今しばらくお待ち下さい.
2011 .12.20
コウガイビル
Bipalium sp.
またまた変わった生き物を頂きました.
よくよく見ると結構面白い生き物だと今更ながら気づいた.
ネットで調べると,海外には色彩も華やかな種があるようで,また海外で探す生き物のレパートリーが増えてしまった.
しかし,ひとつ困った事に本種の正体がわからない.
口は体の中央部と聞いたが,頭部の裏側に口のような物がある.
知っている方がいましたら教えていただきたいと思います.
ちなみに採集地は日本です.
2011 .12.19
モリチャバネゴキブリ産卵(広島産)
Blattella nipponica of Hiroshima laid eggs.
12月に広島より採集してきたモリチャバネゴキブリの雌成虫産卵.
本種の関東での越冬齢は,中齢~が殆んどのようだが,ゴキブリ類の餌用として採集してきた落ち葉内に紛れていたのは成虫であった.
室温(ゴキブリ飼育室内)でプリンカップに入れて飼育していたのだが,産卵を確認.
越冬中の個体がこの時期に産むとは思いませんでした.
日本国内の本種の分布は,まだ南西諸島まで達しておらず,ヤマトゴキブリと同様,温帯に適応した種だと考えています.
が,こうして産卵する所を見ると,熱帯にも適応できるかも知れません.
2011 .12.16
アミメヒラタゴキブリ飼育
Breeding method of the Onychostylus notulatus.
野外に生息し,色彩も綺麗なゴキブリであるが,飼育はあまり気をつかった事がない.
普通の飼育.
餌は固型飼料.
水皿に念のためミズゴケを配置するが無くても良さそう.
ただ,固型飼料はダニ(ケナガコナダニ+ツメダニ)が出易いので,ダメな人はやめたほうが良いだろう.
雑食なので,何でも食べます.
でも,本当は植物などを配置した生息環境に近いレイアウトで飼育したいですね.
2011 .12.15
ワモンゴキブリの再生能力 前編 仕切りなおし
Ability to reproduce of the cockroach The first part “2”
11月21日のワモンゴキブリだが,残念な事に脱皮せずに死んでしまった.
見ていると,歩行が困難な上すぐに横転するようになり,いろいろ手を施したがダメであった.
そこでもう一度仕切りなおし.
№1.
右後脚欠損.
前回の脱皮時に中途な再生をしているような,不完全な腿節がある.
№2.
右アンテナと左ふ節欠損.
№3.
左後脚欠損.
年内中に1個体ぐらいは脱皮すると期待したい.