ゴキブログ一覧
2024 .10.31
マメズタ,2024
Lemmaphyllum microphyllum,2024
龍ヶ崎に引っ越してきて1年たちました.
引っ越してきた1年前マメズタに良かれと飼育室の窓際において全滅しかけました.
枯れる前.
壊滅.
そして,1年間直射には当てず熟成させた結果がこちら.
当時の勢いはありませんが,シダ?も生えてきて,少しずつ復活してきました.
動物に比べ気の長い成長ですが,これもまた良いものです.
2024 .10.30
第68回生活と環境全国大会
68th Life and Environment National Convention
神奈川県民ホールで開催されました.
午後の生活衛生公開講座では「本当に怖いトコジラミ」をテーマとして4人の演者による講演が行われ,私は「プロが行うトコジラミ防除紹介,最近の動向について」発表してきました.
トコジラミは10年以上前からPCO業界では騒がれており,昨年の海外でのニュースによりやっと一般の人にも認知されるようになったと思います.
トコジラミから身を守るには,正しい知識が不可欠です.
ネット上には真偽が疑わしい情報もあります.
情報を見極める目とトコジラミを見つける目を養いましょう.
2024 .10.29
ウスヒラタゴキブリのリンゴ酸の嗜好
Malic acid preference of the Megamareta pallidiola
以前報告したが,ウスヒラタゴキブリとクロゴキブリの炭カル消費が早い.
擦れて無くなるというより,食べて無くなっているようにみえる.
その理由が,ここに来てから使っているリンゴ酸入りエタノールにあるのではと思い,普通のエタノールで溶いて塗ったケースに入れ替えた.
その1か月後.
以前は,1か月しないうちに,このようになっていた.
今回はまだ残っているが削れ方は似た感じ.
今一つ効果は分からなかった.
クロゴキブリも合わせてもう少し様子を見ます.
2024 .10.28
ボールパイソンの気持ち
Python regius feelings
やっとこの仔の気持ちを少しつかめた気がした.
掃除してくれ.
という事のようだ.
前から糞をすると丸くなるのは知っていたが,この姿勢は心の声だったことにやっと気づいた.
2024 .10.25
ヤエヤママダラゴキブリ現在
Rhabdoblatta yayeyamana Now
木の中は空.
要するに成虫はいない.
老齢の死骸多数.
残った幼虫.
♀1.
残り5匹はすべて♂.
孵化幼虫はゼロ.
縮小するか悩みましたが今回だけ大プラケで様子を見ることにしました.
この他には,シロアリケージに放飼グループ.
成虫だけ入れた中プラケグループ.
わずかに確保できた若齢幼虫グループ.
があります.
そちらの状況はまた後日.
2024 .10.24
トンボ池のヤゴ
Dragonfly nymphs in Dragonfly Pond
現在のトンボ池.
以前ヤゴと思っていたのはカゲロウだったとお伝えしました.
その後,様子見ていてもボウフラとユスリカ幼虫ばかりでただの水たまりとかしているので,池を整理しようかと思いすくってみました.
何と,幅が広いヤゴ発見.
なんとなく大きなトンボになりそうな風貌.
数は2匹でしたが,もう少しいるかもしれません.
こうしてトンボ池は存続することになりました.
2024 .10.23
Gyna lurida床替え
Cleaning of the breeding case of the Gyna lurida
こちらも久しぶりの床替えとなりました.
Gyna属は,過去に
Gyna bisannulata
Gyna caffrorum
Gyna capucina
を飼育しましたが,この中でも飼育しやすさは№1だと思います.
餌はMF以外にも床材のヤシガラも食べているようで,ヤシガラに混ざり糞が多く混在しています.
飛ぶので炭カルもこの様に上下から削られていきます.
終了.
2024 .10.22
アオダイショウ水洗
Washing Elaphe climacophora in water
水が汚れているので替えました.
この個体はこの容器に入っていると非常におとなしくジーとしています.
このまま洗い場にもって行きシャワーで水の入れ替え.
人慣れしているのか,臆病で固まっているのか.
何とも判断できませんが,可愛いやつです.
綺麗になってそのまま元のケースに戻りました.
2024 .10.21
Phoetalia pallidaの卵数
Number of eggs of Phoetalia pallida
Phoetalia pallidaが産卵してました.
卵鞘が縦になっているのでまだ卵鞘の産出中.
数えると15卵.
2列なので倍の30卵.あと5列はありそうなので総数は40以上.
オガサワラゴキブリもそうですが卵胎生は産卵数が卵鞘産みの2倍ぐらいあります.
卵鞘を産出後,横に寝かせて今度は保育嚢に収納します.
2024 .10.18
クマネズミの○○
XX of Rattus rattus
繁殖ケージ内に見慣れない物がある.
腫瘍か,それにしてはデカすぎる.
尻尾があるので想像は付いたが,もしかして死んでいる?
静かにケージ内に入り近寄るが大きな動きはない.
それにしてもデカい.
死んではいないが弱っているのかと思ったが,元気であった.
ちょっと恥ずかしそうなオーナー.
ネズミの世界の平和的な瞬間でした.
2024 .10.17
ヤエヤマサソリ1匹
Last of the Liocheles australasiae
この飼育容器はダニが何度も発生して,そのたびに全員引っ越しをしていましたが,今は完全駆除.
それはよかったのですが,気が付いたら1匹だけとなっていました.
複数いたときは気にも留めていなかったのですが,こうなると気になってしょうがない.
まだ成虫ではないのでしばらくは要観察です.
2024 .10.16
Lucihormetica verrucosa 床替え
Cleaning of the breeding case of the Lucihormetica verrucosa
久しぶりの床替え.
記録を見ると1年ぶりでした.
現在の状況.
潜るのでいつも水容器がひっくり返っています.
いつもマットは容器の半分くらいまで入れるのですが,1年でその半分まで減ってます.
固型飼料も食べますが,広葉樹マットも食べてます.
左に移す容器を置き,左から篩で虫体を拾いながら新居へ移します.
幼虫が小さいと篩の目から落ちるので,幼虫が大きくなってからが楽です.
完成.
2024 .10.15
第75回日本衛生動物学会東日本支部大会
The 75rd Annual Meeting of Eastern Region of The Japan Society of Medical Entomology and Zoology
先週末,東大で日本寄生虫学会東日本支部との合同大会が開催されました.
今回は,東京都ペストコントロール協会で実施した,伊豆大島の害虫調査の中でゴキブリ相について発表しました.
懇親会では沢山の先生方とお話が出来,また記念撮影などもさせて頂き大変有意義な大会でした.
また,秋の東大弥生キャンパスは初めて入りましたが,まだヒトスジシマカが吸血に来たり,銀杏が落ちていたり外に出ても楽しい場所でした.
2024 .10.11
白眼ワモンゴキブリ♀死亡
White-eyed Periplaneta americana ♀ died
今年6/29に黒眼♂と同居させた白眼♀が死亡しました.
軽く半年は生きるので,同居させる時期が遅すぎたのか.
それとももともと能力低下していたのか.
腹端部に糞の塊が付き始めると,もう産卵はしません.
これは死亡する少し前に撮影した状態.
跗節は外れ翅端もかすれています.
近いかなと思っていたのですが天寿を全うしたと思います.
2024 .10.10
Blaberus giganteus床替え
Cleaning of the breeding case of the Blaberus giganteus
Archimandrita tesselataに続きB.giganteusも大プラケに移しました.
皆翅が縮こまっています.
大型種はのびやかに伸びてほしい願いを込めて.
2024 .10.9
ヤエヤママダラゴキブリ激減と1齢幼虫少し
Rhabdoblatta yayeyamana drastically decreased and a few 1st instar nymphs
以前はガサガサいたのですが,すっかり静かになってしまいました.
明らかにWより短い寿命で死んでいる.
予想していたことですが,累代ヤバそうなのでとりあえず床替えしました.
1齢幼虫いた~.
良かった.
その数,10匹.
1卵鞘にも満たないですが,とにかく繋がりました.
これらは,小プラケで別飼育します.
親ケースも綺麗に作り直し.
個体密度が減ったので,これで残りの仔たちが産んでくれると良いのですが.
2024 .10.8
龍ヶ崎の爬虫類たち
Reptiles in Ryugasaki
部員がごみを捨てに行ったとき見つけました.
ヤマカガシです.
網に挟まり出れないでいるというので助けてやろうと,
ただ,その前にひと撮影していたら逃げられました.
ヌマガエルが多いのでいても不思議はないですが,久しぶりにいました.
さらにシャーマントラップを敷地内に仕掛けているのですが,トカゲが入ってました.
まあこんなこともあるのでしょう.
元気そうだったので逃がしてあげました.
この敷地内で確認できた爬虫類は,ヤマカガシ,アオダイショウ,ニホントカゲ,ニホンヤモリの4種.
今年はそろそろ見れなくなりそうですが,来年が楽しみです.
プチ野生の王国.
2024 .10.7
NHK取材
NHK
おはよう日本でネズミの問題について放送されました.
取材のときに頂いた土産.
NHKクッキーです.
皆でありがたくいただきました.
2024 .10.4
Archimandrita tesselata床替え
Cleaning of the breeding case of the Archimandrita tesselata
今まで中プラケで飼育していたのですが大きな種には狭そうです.
現在,大型種の飼育環境改善を行っている一環で,フラット大プラケに移しました.
本種は狭い容器で過密飼育しても大きさにあまり変化がなさそうですが,Blaberus giganteus などのBlaberus属の大型種は小さくなるようなので順次切り替えています.
変更後.
広々です.
マットが乾燥するまでは固型飼料からダニが出やすくなるので少量を小まめに与えます.
2024 .10.3
キョウトゴキブリも順調
Asiablatta kyotensis are also doing well.
本種も昨年より卵鞘の孵化が悪くなり,幼虫が少なくなっていました.
これもごちゃごちゃ物置きセットにしたら順調に増え始めました.
やはり湿度でしょうか.
まずは安心.
2024 .10.2
イエゴキブリ
Neostylopyga rhombifolia
一度クラッシュした個体群ですが,やっと安定してきました.
ごちゃごちゃ物置くと湿度が増すのか幼虫も普通に出始めてます.
彼らは湿度をためるの苦手のようですね.
若齢幼虫もミズゴケに多く潜んでします.
とりあえずめでたしめでたし.
2024 .10.1
ネッタイトコジラミはツル面を登る
Tropical bed bug could climb better onsmooth surfaces
ネッタイトコジラミはトコジラミと同様,私たちの住宅(特に寝室)に住みつき,血を吸う昆虫です.
日本でも数年前より沖縄をはじめ,東京,大阪,福岡などで生息が報告されています.
本種はトコジラミに比べ多くの殺虫剤に抵抗性を獲得していることで知られており防除が難しいといわれています.
行動ではツル面は登れないため,それを利用したトラップが海外では販売され使われています.
今日は,トコジラミはツル面登れないが,ネッタイは登れるという話です.
以下の論文に書かれています.
Kim, D. Y., Billen, J., Doggett, S. L., & Lee, C. Y. (2017). Differences in climbing ability of Cimex lectularius and Cimex hemipterus (Hemiptera: Cimicidae). Journal of economic entomology, 110(3), 1179-1186.
登れる理由に,脛節に生えている毛が,トコジラミより長いことを報告しています.
そこで,実際に飼育しているトコジラミで撮影して見ました.
左がトコジラミ,右がネッタイトコジラミ.
なるほど,量が多い.
研究では実験装置を作り科学的に証明しています.
興味のある方は読んでみてください.
日本ももっと研究しないといけませんね.