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2022 .3.9
標本作成と炎症
Specimen preparation and inflammation
以前,標本にしたインディアンオーナメンタルPoecilotheria regalis.
私的には良く出来たと思っている.
冷蔵庫に入れっぱなしでいつも腐らせたりするので早々に製作開始.
まずは腹部を解剖用ハサミで腹面から切開し,内臓を摘出する.
かなりの量が出てくる.
卵があったのかもしれない.
わずかに異臭がするが腐りによるものと違う.
筋肉のようなものも,量が多いのハサミで切りながら切除する.
ほぼ皮だけになりました.
次に脱脂綿を小さく丸めて詰め込んでいきます.
今一つの膨らみ方ですが,
腹部横が割けてしまったのでこれで完成とします.
毛が大分抜けて,自然の毛並みがなくなってしまいましたが,これ以上やるとズタズタになりそうなのでやめ.
後は乾燥したらどうなるか.
で,この後が大変でした.
ハサミやピンセットを片付けているあたりから手が痒い.
じわじわ全体が痒い!!!!!
良く生きている個体は刺激すると毛を飛ばして,それを吸い込むと大変な目に合うと聞いていたが,死虫であれば平気だろうと素手で作業したがそれがいけなかったようだ.
ジンジン痒くなる.
顕微鏡で手を見たが毛らしいものは刺さっていない.
とりあえず流水で冷やすと大分収まるが温まると痒い.
事務所にはかゆみ止めなどないのだが,古いタイガーバームがあったので塗りたくり,様子見るが改善されたようなされないような.
そのうちに,腕に発疹が単発でポチポチ出てきた.
これがまた痒い.
仕方なく薬局に急行.
店員に昆虫の毒による炎症に効くものが欲しいと説明しても,この寒い時期に作業服のおっちゃんが何言ってんだか.
みたいな感じで,どこが痒いのですか?
で,手のひらを見せても腫れていませんよ.
と言われ,
なるたけ条件に合いそうなものとしてPVA配合というのを購入.
帰ってすぐに塗り1時間ほどで気にならないレベルまで収まりました.
いろいろやったので,何が効果あったのかわかりませんが,とりあえず今夜はゆっくり寝れそうです.
いやいや,タランチュラを触るときは手袋をして触りましょう.
良い勉強になりました.