2016 .2.8
都市有害生物管理学会
The 37th Society of Urban Pest Management, Japan meeting
先週末,慶應義塾大学にて年次大会が開催され参加してきた.
あいにく写真を撮り忘れたので,私の発表したネッタイトコジラミの話でも.
巷で問題になっているトコジラミは,いまや珍しい生き物ではなくなっている.
それに近い種で,形態が良く似たネッタイトコジラミCimex hemipterusという種がいる.
写真左.
右2個体はトコジラミ.
この種は,熱帯地方に多く見られ,日本国内では南西諸島に生息するとされている.
しかし,日本におけるネッタイトコジラミの記録はほとんど存在しない.
そこで,沖縄県で捕獲されたトコジラミを調べたら,ネッタイトコジラミが含まれていた.
見分ける違いは前胸背板の形態.
これはネッタイトコジラミだが,前胸背板の側縁が広がりがない.
それに比べ,このトコジラミは,薄く広がっている.
それと,側縁の立毛がネッタイは立っているが,トコは寝ているのが特徴.
日本では見たことないですが、インドネシア、シンガポール、中国で数回ずつ目撃しました。中国(広東省)のものは写真が残っていたので確認すると、ネッタイでした。
今更ながら、残念なのは吸血はされた記憶が無いことです。
トコジラミ類に刺されて痒くなるのは,数回刺されてからです.
もしかしたら1回くらいは刺されているかもしれません.
日本でも被害が大きくなる原因は,刺されても初回のうちは痒くならないので,発生しているホテル客室内に泊まって刺されても気がつかず,警戒もせずに室内で過ごし,虫を家に持って帰ってしまうことです.
なるほど!です。
それは刺される機会が少ないからなのか(たとえば、蚊であっても最初の数回は痒くない?)、介在する化学物質の機序に差異があるのかどっちなんでしょうか?(軽く聞き流してください)
マダニ(タカサゴなんちゃら)に初めてやられた時も、目立った炎症反応は特にありませんでした。幸いにも「2回目」は無いのですが。
そのようです.
蚊刺されも,最初の1~5回くらいは痒くならないそうです.
あまり話題になりませんが,ノミもそうだと思います.