2021 .10.4
白眼ワモンゴキブリ卵鞘孵化
カテゴリー:ワモンゴキブリ
Hatching ootheca of white eyed Periplaneta americana
意外とあっさり孵化しました.
9匹はいるでしょうか.
普通のワモンゴキブリ孵化幼虫であれば,たくましいので適当に水と餌とシェルターを入れておけば死亡することはまずないが,今回は単為生殖幼虫と同じ手厚い環境にセットしました.
小容器に溺れないようにミズゴケを多めに入れ,ミズゴケの隙間に潜めるようにしたもの.
白眼かどうかはこの写真では分かりにくいですが白です.
この状態で4齢ほどになるまで様子を見ようと思います.
交配のため別系統と同居させた個体はまだ幼虫です.
白眼ゴキブリについて詳しく教えて下さい。
堀内さん
見ていただきありがとうございます.
今流通している個体は,黒の体色に白眼,通常の体色に白眼の2種だと思います.
黒の体色に白眼,については出元が分かりませんが,通常の体色に白眼については以下の論文にあります.
Jefferson, G. T. (1958). A white-eyed mutant form of the American cockroach, Periplaneta americana (L.). Nature, 182(4639), 892-892.
これによると,ヨーロッパのグラモーガン州の深炭鉱で発見された。この突然変異体はメンデルの劣性遺伝であり、実験室での観察から性連鎖はないことがわかった。
過去11年間、ピット内のゴキブリの大まかなサンプリングが時々行われ、白目変異体が個体群の約5%を占めることが判明した。
ゴキブリは長い間坑内に生息していたと言われているが、白目型がいつ出現したのかは不明であり、個体群全体の数の変動に関する信頼できる情報もない。
サウス・ウェールズの炭鉱の動物相を調査したところ、Periplaneta americanaはごく普通に見つかったが、白目の変異体が見られたのは1つの坑だけであった。
とあります.