2007 .8.20
世界のワモンゴキブリ
朝比奈正二郎著『日本産ゴキブリ類』の各論のトップに記されているゴキブリ.
本種はゴキブリ科 ゴキブリ属 ワモンゴキブリ となる.
Periplneta americana (Linne)
全世界の熱帯域に分布し,以前エジプトに行った人より,ゴキブリ好きな私にとエジプトのゴキブリをあしらったブローチ??を頂いたのだが,中に入っていた種はワモンゴキブリだったのには驚いた.あんなものをおみやげにして,買う人は殆どいないと思うのだが,ちょっと探したが出てこないので,見つかったらお見せしたいと思う.
国内の分布は沖縄・小笠原では屋外にも普通に見られ,本州都市部の地下に生息分布を広げている.
東京でも地下街にはわりと普通種となりつつあり,アメ横などは夏の夜間路上を徘徊している個体をよく見る.
近年のトピックスとしては,ヒューストンミュージアムで以下のような案内を出した.
“Cash for Cockroaches
Healthy, live American Cockroaches needed for new Insect Wing.“
直訳すると,「new Insect Wingにて,生きのいいワモンゴキブリが必要となったので購入します.」のような内容.本文には25¢/1匹(1000匹締め切り)とあった.
はたして集まったのか興味はあるが,ちょっと大きなケージで飼育していればすぐに1000匹ぐらいには増えると思うのだが.
本種成虫は前胸背板の『ワモン』に様々なタイプがあり,典型的な紋が出るものから,トビイロゴキブリのように紋が消えかけるものまである.
高校生時代私は大阪市在住で、近所の銭湯に通っていたのですが、そこの岩風呂の人造石の継ぎ目からちょこちょこ顔をのぞかせていたのがワモンゴキブリでした。自宅で見るクロゴキブリより一回り大きいのが印象的でした。
もう40年も前のことです。
せがかりさん
古い記事を見ていただきありがとうございます.
40年前ということは1980年代.
その頃にクロゴキブリとの違いを認識していたとはお見それいたします.
普通の人なら大騒ぎだったのではないでしょうか(普通でないと言っているわけではありません)(笑).
ワモンといえば地下街や温泉街,下水などに多いですが,銭湯は聞いたことないです.
ただ温泉に近い施設なので,一度入り込んだら定着しそうですね.
中国の方の見方では漢方風呂といったところかもしれません.
楽しいお話有難うございます.
ははは。まぁ娘からは「今まで出会ったいちばん変な人」とは言われています。順を追って読んでいきますので、また変な書き込みするかもしれませんが、よろしくお願いします。中国の方の見方では、というお話が出てきましたが、実は現在中国(上海)在住です。
興味を持っていただきありがとうございます.
上海にはネズミの駆除で行きましたが,ゴキブリは採ること出来ませんでした.
今では良い思い出になっています.
追記:平凡社カラー新書「家庭昆虫園」を愛読しておりました。
篠永先生の本ですね.
存在知りませんでした.
購入して読んでみます.