ゴキブログ

2021 .6.25

ワモンゴキブリの成長差

カテゴリー:ワモンゴキブリ

Differences in the growth of Periplaneta americana

一つの卵鞘から同時期に生まれても,各個体の成虫スピードには差が出るのは普通のことである.
この差がどの範囲だと普通なのか?
ワモンゴキブリだと幼虫期間は134~1,031日の幅がある(緒方ら,1989).

こちらは,2020年12月に1卵鞘から孵化したワモンゴキブリ幼虫.
この中に幼虫は何匹写っているでしょうか?










正解は5匹.
見つかりましたか?
答えはこちら↓.


数字だけだと「幅があるね~」程度だが,実際にの差を見ると毎日ゴキブリに接している私もびっくりした.
しかも,この個体群は12世代も単為発生しているスーパークローンである.

並んだ写真.
みな同じ瞬間に生まれた個体たちです(飼育温度は当然一緒).
不思議ですね.
この仔が成虫になったときにはお知らせします.
下手すると2年以上先になるかもしれません.
お楽しみに.

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  1. せがかり より:

    遺伝情報と生育環境も同じ…
    おもしろすぎますね。

    • komatsu より:

      昔はクワカブやっていましたが,ここまで成長差が出ることはなかったです(多分そうゆう個体は死亡していた).
      私が思うに,成長を超送らせて,オスに出会える期間を延ばす戦略かもしれません.
      が,クローン.
      この個体が無事に成虫になるか見届けます.

      • せがかり より:

        >昔はクワカブやっていましたが
        中国で天然オオクワメスを譲っていただいたので、20年ぶりに産卵木セットしました笑

        • komatsu より:

          ホペイというやつですね.
          一時期,はやりました.
          実は私もひょんなことからヘラヘラ幼虫を譲ってもらうことになりました.
          順調にいけば8月入手できます.
          今から発酵マット必要かなとそわそわしています.

  2.