2008 .3.4
マダガスカルゴキブリ産仔 3
カテゴリー:マダガスカルゴキブリ
しばらくすると,産んだ卵を口元の小顎肢でまさぐりはじめた.
この時点で歩き始めている個体は8匹,
孵化していない卵を食べ始めた.
しかし,よく見ていると孵化しそうにない未発達の卵や,
明らかに死んでいる卵を選んで食べている様だ.
卵が出す振動か臭いで生死がわかる様だ.
それから数時間後,結局この時孵化しそうだった卵食を免れた卵も,
薄い卵膜から抜け出す事ができず死んでしまった.
最終的に幼虫として活動をはじめる事ができた個体は9匹のみ.
少し手助けすれば脱出出来そうな個体もあるのに駄目であった.
おそらく野生ではもっと確率が高いと思われるが,
飼育下ではうまくいかない事が多いのだろう.
一般に出回っているマダゴキって養殖モノが多いですよね。
これによる近親交配の影響でしょうか。
多く出回っている種は,茶色や黒一色の個体など,いくつかの色彩が出ます.今回紹介した種もその系統なので,何種類かが混ざっているか,近親も影響しているのかも知れません.