ゴキブログ

2021 .11.5

ハイイロゴキブリ

カテゴリー:ハイイロゴキブリ

Nauphoeta cinerea

ハイイロゴキブリは,害虫扱いされていますが,爬虫類の餌として古くから飼育されている種です.
海外でも研究は古くから行われ,「発声」と呼ばれる現象も1960年代に研究されました.
Hartman,& Roth(1967)によると,前胸部の後縁と前翅の翅脈を擦り音を出すようで,フレーズは2〜6個の複雑なパルスとそれに続く長い連続した不定形の音を3分ほど発するようです.
音は約15kHzまでの幅広い周波数帯で構成され,音圧は1cmで55〜65dBのようです.
確かに,夜とか飼育室にいるとカタカタコトコト音がしています.
というわけで大変メジャーな種となり,本種を飼育している人は逆に少ないのではないでしょうか.
私も,珍しいゴキブリは大好きですが,ゴキブリの古典と思われる本種やデュビアBlaptica dubia,ブラベルスBlaberus discoidalis,ドワーフヒッサーElliptorhina chopardi,トウヨウゴキブリBlatta orientalisは押さえておきたい種ですね.

ガラス面を登るとされていますが,炭カルは削らないので久しぶりの床替えとなりました.
餌食いが良く個体数が多くなると餌容器はすぐに空になりますが,飢餓にも渇水にも強く本当に丈夫です.

幼虫.
皆同じような茶褐色の幼虫ですが,他の種に比べ細長い個体が多いです.

♂成虫.
ちょうど♀の誘引行動をとっていました.
この腹板よく見るとずれています.
近親交配の結果なのか分か,昆虫全般に起こりやすいのか分かりませんが,飼育しているゴキブリでは珍しくないですね.

と思ったのですが,別の角度から見ると2か所でずれが出ています.
これでも普通に生活できるのは節足動物のすごいところでしょう.

床替え終了.

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