ゴキブログ一覧
2021 .10.29
アカボシルリゴキブリ
Eucorydia tokaraensis
悪石島産です.
昨年クラッシュして,幼虫数匹残っていたのですが,手厚い?飼育で何とか成虫になりました.
気になるのは雌雄がいるかです.
ルリゴキブリ類は,腹部の大きさだけでは見分けがつけにくく,腹端部の形状なんですが,見えませんね.
まあ,数匹いるので大丈夫でしょう.
2021 .10.28
ダニの続き
More on Mites
本グループのどのケースにこのダニが出ているのか確認しました.
まずはEupolyphaga sinensis
♂
♀
こんな顔をしています.
脚の付け根なども確認しましたが付着なし.
次,Polyphaga saussurei の別のケージ.
こちらは,現在大寄生されている成虫とは別の幼虫ケース.
綺麗なもんです.
次,Therea olegrandjeani
こちらもダニはいなさそう.
次,Polyphaga aegyptica,こちらは2ケージあるので1個目.
異常なし.
前胸背板と頭頂の間にいるのはツメダニです.
餌に発生するコナダニ類を餌として繁殖しています.
見ていたら,コナダニが前胸背板の奥にいたので追いかけて?いたのでしょうか?
この形はミナミツメダニでしょう.
こいつは,畳などに出ると人を刺して皮疹を引き起こす害虫になりますが,こういった隔離された中にいるのは,コナダニ類を食べるいわば益虫です.
しかし,今回の殺Gダニは食べないのかこの状態です.
2個目も異常なし.
最後,Therea regularis
異常なし.
ということは,Polyphaga saussurei に関しては,この寄生された個体を処分すれば,残っている個体群はダニフリーになります.
問題は,1ケージしかなかったTherea petiverianaです.
成虫が少し残っいるので,それが卵鞘を産みさえすれば,徹底的に掃除して孵化させればダニフリーが出来ると思いますが,少し時間がかかりそうです.
一連の作業をしている最中のPolyphaga saussurei 幼虫,起き上がりゴキブリ.
2021 .10.27
アリの卵
Ant eggs
卵は増えてきましたが孵化しているのかよくわかりません.
餌も食べているかよくわからず,慣れない生き物を飼育すると心配事が増えます.
それがまた楽しいわけでもあるのですが.
2021 .10.26
白眼クロゴキブリ全滅
Annihilation of the white-eyed Periplaneta fuliginosa
急に寒くなりましたね.
先週からストーブを使い始めました.
ゴキブリにもつらい季節到来です.
そして,本種もついに途絶えました.
♂でした.
いくつかの保存をしたので,お金があればジェラッシックパークごとく復活も可能でしょうが,そんなことして喜ぶ人は数人でしょう(笑).
Periplaneta属は気を付けましょう.
2021 .10.25
ダニの排除
Complete elimination of mites
殺ダニマットに移したゴキブリを改めて観察.
今は張り付いているだけ.
これが突然脱皮して喰い始める.
ダニはピンセットで擦れば剥がれるが,1個1個やっていられない.
面相筆の毛を短くカットして流水で擦りながら洗ってみたが,意外と落ちない.
で,結論は卵鞘から育てるのみ.
2021/7/21にPolyphaga aegypticaの卵鞘に付着するこのダニの卵をご紹介したが,結局このグループのゴキブリはこの方法で取り除くことにした.
まずは各先端から確認.
これは割けているので×.
中にダニが入っている可能性が大きいし,すでに死亡している.
この作業は実態顕微鏡など拡大鏡が無いと難しい.
こちらは少し開いているので当然×.
これは〇.
そしてこのようにケースに入れ加温しながら保管.
孵化するまでは,生き残っている親から採卵しながら保管が続く.
2021 .10.22
殺Gダニ大暴れ
Mites killing cockroaches
また出てしまいました.
Polyphaga saussureiです.
こちらはTherea petiveriana
貪り食うとはまさにこのことです.
何とか共存を考えていたのですがやめます.
とりあえず,クワカブ用の殺ダニマットに避難させました.
今回使用したのはこの2品.
たまたま知人から頂いたのがありました.
以前もクワカブ用を試して?だったので果たしてこれはどうか.
用法用量にしたがい使用しました.
共存をやめる方法は次回へ.
2021 .10.21
ワモンゴキブリ白眼×黒眼
White-eyed Periplaneta americana×Black-eyed P. americana
すべて成虫となりました.
白眼♀.
密度が低いせいか触角がきれいに伸びています.
黒眼♂1.
こうして見ると黒眼も素敵ですね.
早ければ今月末には産卵がはじまるはずです.
現在,白眼の卵鞘が3つ孵化しているので,その個体たちで飼育は続けられそうですが,この交配の結果も始めると気になるのでしばらく維持することになると思います.
ワモンゴキブリは世界中に分布していますが,系統の管理は重要ではないかと考えています.
ちなみに今回交配した黒眼は翅が長く大型になりやすい東京都中央区の系統です.
ただし,同じ東京都でも1ブロック離れると変化することがあるので深いです.
2021 .10.20
Elliptorhina chopardi産仔
Elliptorhina chopardi nymph
前にもお伝えしたが成虫は残り数匹.
雄も1匹.
半分は諦めていたのですが.
いました.
2齢以上に育っています.
2匹は確認.
楽しみはもう少し取っておくとして今日の確認はここでやめ.
とりあえず雄が雌と交尾ができ,精子を渡すことができる体調であることが分かった.
産仔の間隔は45日前後と考えられるので,次の予定は11月の今頃か?
一喜一憂するゴキブリ飼育です.
2021 .10.19
事務所を守るハエトリ軍団
Corps of the Jumping spider guarding the office
そろそろ見かけなる時期だと思うが,今年はあちこちで見かけた.
それだけ餌になる虫が侵入してきているということだと思う.
要は室内虫が多い年,ってことか.
給湯室.
飼育室
階段室
そして事務室.
私の机の真後ろのファイル隙間に出没.
すべてアダンソンハエトリです.
心強い限りです.
2021 .10.18
千葉県のカタツムリ
Snails found in Chiba Prefecture.
珍しく出かけました.
くじ運がよくなるお寺だそうです.
本堂
駐車場
音楽が鳴っている建物
お寺にゾウ.
変わった組み合わせですが,本堂左には墓地があり檀家がいることがうかがえる.
お葬式にもゾウが出てくるのか興味がある.
御利益の大きさもあるのか物価が高く,普通の〇倍?
おみくじだけは標準でしたが.
ドライバーの私は,私なりの興味を探したが大きなカタツムリ発見.
このサイズは田舎では子供の頃普通だった.
しかし,大人になってからは野外でほとんどお目にかかっていない.
少しうれしくなり,これだけ大きければ種名などすぐわかるだろうと写真だけ撮影したが??
ミズジマイマイ?
カタツムリ難しすぎ!
2021 .10.15
ツチゴキブリとヒメクロゴキブリ
Margattea kumamotonis and Sorineuchora nigra
私の飼育環境では両種ともにWF1は容易に得られF2も比較的容易.
それ以降が怪しくなり消滅することが多い.
最近の飼育では,ヒメクロゴキブリは新記録更新.
ツチも幼虫が発生しない危機的状況より復帰.
特別何をしたか?
室温は冬季も加温していたが,自然光が入る場所に置くようにした.
それがどう影響したかは不明だが,累代が継続しにくい種はこの場所に置くようにしている.
2021 .10.14
白眼ワモンゴキブリ卵鞘孵化2
Hatching ootheca of white eyed Periplaneta americana Part 2
先週に続き孵化しました.
今回は10匹以上います.
普通に孵化しているように見えますが10個程度採卵した中から1個です.
この陰には50日以上保管して孵化せず廃棄された卵鞘が約10倍あります.
明らかに少ないです.
成虫に飼育ケース内も孵化幼虫はまだ出ていません.
本系統は世界中で飼育されているはずですが,皆さん普通に飼育できているのでしょうか.
前回と同じような絵面ですが,単為発生のワモン幼虫もこの状態でないと生存率が落ちます.
大事な種の保管は乾燥に気を付けましょう.
2021 .10.13
ワンダーカマーその2
Wunderkammer Part 2
娘が見事1っ発引き当てた白.
相変わらずのぐにゃっぐにゃ.
宣伝に使われている物とは素材が違うのではないかと思うくらいグニャグニャ.
前回同様ポットのお湯を入れて1分ほどして形成しました.
ゴキブリ,ミミズのコレクターは押さえておいてもいいかな.
黒色はそれだけ売っていれば買うけど,運だけではもういらない.
2021 .10.12
サツマツチゴキブリ
Margattea satsumana.
2年ぶりに再開しました.
いつもは真冬に採集した個体から飼育を始めていましたが,今回は夏採集個体からスタートします.
夏は中齢幼虫が多く老齢幼虫は全体の1割程度でしょうか?
これらが秋に成虫になり越冬すると思われます.
Archiblatta hoeveniiが2匹と減り,キノコの消費に余剰が出たので最近はいろんな種に与えています.
本種も少しは興味があるようですね.
実際のところ野外ではあらゆるジャンルの物食べていると思うので,そのバランスを人工的な飼育環境で再現するのは難しいと思います.
しかし,そんなこと言っていたら何も進まないのでやれることはやりたいと思っています.
2021 .10.11
禁断のアリ飼育
Forbidden ant breeding(antlion)
アリの飼育は昔から多くのマニアの間で行われていることは知っていました.
流行はしてもアリだけは手を出さないと思っていた.
が,最近女王アリを拾う機会が多く,殺すのも忍びないと始めてしまった.
T岡さんによるとハリブトシリアゲアリらしい
飼育法を調べると,石膏を敷くと良いとあるが,なかったのでタルクにヤマト糊と水を混ぜて固まらせたものを使用.
食いそうなもの入れても食べている気配なし.
気が付くと幼虫らしきものがいた!
何を食べているのだろう.
まあ,まだ1か月程度なのでお試しということで.
2021 .10.8
ゴキブリの精子
Cockroach sperm
動画の編集に手間取りました.
と言ってもカットするだけですが(笑).
ウルシゴキブリの精子です.
初の動画.
再生できるでしょうか?
説明しなくてもどれだかわかると思いますが,動いている細長い物体がそうです.
昨日の貯精嚢をピンセットで摘み出し,スライドグラスに乗せ生理食塩水を少々滴下し,カバーグラスで押しつぶします.
生物顕微鏡で100~400倍で観察することができます.
精子の全長は60μm程度です.
2021 .10.7
ウルシゴキブリの貯精嚢
Spermatheca of the Periplaneta japanna
腹端部背面.
貯精嚢はこの状態では見えません.
位置的には肛門と輸卵管の間にあります.
その為,これを裏返し肛門の出口付近を探します.
このくの時に曲がった器官が貯精嚢です.
Periplaneta属は卵巣が2個あるのに貯精嚢は1個しかありません.
Pycnoscelus属は見つけやすく輸卵管の途中に2個あります.
これをつぶすと精子を観察することができます.
訳あって,明日に回します.
2021 .10.6
Archiblatta hoevenii復活
Resurrection of Archiblatta hoevenii
反対側から.
何でしょうね.
一匹になったと思っていたのですが,シェルターを覗いたら2つの影が.
どこかに紛れていたのでしょう.
何はともあれよかった.
そのうちの1個体.
これは♀っぽいですね.
無理に雌雄は確認しないことにします.
自然に任せるのが一番.
2021 .10.5
クマネズミ
Black rat
人にも個性があるように,ネズミにも個性がある.
だるまさんネズミもそうだったが,この個体も部屋に入ると大概このポーズでこちらを見ている.
鼻を撫でてもおとなしくしており,だんだん目をつぶる.
気持ちが良いのかよくわからないが,こうして触らせてくれるのはかわいいですね.
でも,普通は齧られるので良い子はマネしないでね.
2021 .10.4
白眼ワモンゴキブリ卵鞘孵化
Hatching ootheca of white eyed Periplaneta americana
意外とあっさり孵化しました.
9匹はいるでしょうか.
普通のワモンゴキブリ孵化幼虫であれば,たくましいので適当に水と餌とシェルターを入れておけば死亡することはまずないが,今回は単為生殖幼虫と同じ手厚い環境にセットしました.
小容器に溺れないようにミズゴケを多めに入れ,ミズゴケの隙間に潜めるようにしたもの.
白眼かどうかはこの写真では分かりにくいですが白です.
この状態で4齢ほどになるまで様子を見ようと思います.
交配のため別系統と同居させた個体はまだ幼虫です.
2021 .10.1
Polyphaga saussurei
Polyphaga saussurei
成虫軍団.
幼虫軍団.
卵鞘を付けている個体.
ようやく幼虫の齢数にばらつきができ始めました.
本種の良いところは,初齢幼虫を除けば,この100均篩で虫体だけ選別できるところ.
もう少ししたら卵鞘を集めて孵化保管の時期になる予定.
本種ですが,1957年の研究ですでに実験動物として使われ,サナダムシやサルモネラを媒介する衛生害虫の要素があると報告されています.
意外と古くから飼育されていたことに驚きました.
中央アジア南部では最も一般的な家庭環境に生息するゴキブリの一つだそうです.
ところ変わればですね.