ゴキブログ一覧
2021 .3.31
コマダラゴキブリ終了
End of the Rhabdoblatta formosana
マダラゴキブリとほぼ同時期に飼育はじめた本種.
ついに終了となりました.
理由としては成虫になる数が少ない.
卵鞘を収納しない(交尾がうまく出来ていないのかも).
あとは,マダラのように好んで食べるものが見るからない.
formosanaだからでしょうか.
まだまだ深いゴキブリの世界.
日本の種だけでも十分楽しめます.
2021 .3.30
ルリルリルリ
Eucorydia, Eucorydia, Eucorydia
湿ったところが好きなのか,密度が高くなりひしめき合っているのか分からないが,こんな状態で飼育できます.
実物はメタリックの濃い青紫が密集して眩いばかりなのだが,写真に撮ると伝わらなかった.
2021 .3.29
シロマダラ脱皮間近と脱皮
A Dinodon orientale about to molt and its shedding skin
脱皮が近づいて皮膚の色が白濁したシロマダラ.
頭部を見ると目の膜も白くなっています.
最近は,この違いが分かるようになってきました.
4日後.
脱皮後の状態.
違い分かりますでしょうか.
濃い色がはっきりとしています.
脱皮殻の長さは前回より3cm縮んで52cm.
やはり実物で測らないと分からないですね.
脱皮は前回の間隔より10日ほど短くなり45日でした.
2021 .3.26
マダラゴキブリ2年目
Second year of the Rhabdoblatta guttigera
水溜まりを作り,リンゴなどの水分が多いエサを与えているケージはカビが出やすくなり,昆虫には良くない環境になり易いです.
マダラゴキブリ類はエアレーションを入れて,サンショウウオを飼うような管理が出来ればもう少し長く累代が出来るのではないかと思っています.
本種は多分汚れに強いのではないでしょうか.
それでも,変死がいくつか出ます.
それでも,まともな成虫も出ており,何とか繋いでいる状況.
これは雌で卵鞘を無事収納終わるところです.
この時,乱暴に扱う(掴んだり)と卵鞘を出して悪くすると保育嚢も反転して露出され,それで終わってしまいます.
注意しましょう.
今回は珍しい色の雄が出ていました.
たまに発生します.
こんなに色が違います.
黒も素敵です.
で,床換え終わり.
リンゴは比較的好みますが,すぐ腐り管理が面倒です.
2021 .3.25
ワモンゴキブリ頓死
Periplaneta americana sudden death?
説明しにくい様子のワモンゴキブリ.
この状態で動かない.
フラッシュ焚いても動かない.
ゴキブリの寿命による死に方は,集団で飼育していると分からないが,単独飼育しているとこんな感じで死亡する.
活動中にストンと事切れたかのように.
しかし,まだ羽化して半年程度なので寿命はおそらく迎えていない.
よく見ると,生きていた.
ちなみにこれは何をしているかというと,シェルターの中に触角を入れて中の様子を確認している状態.
結構な時間この状態だったので,容器をつついたら潜り込みました.
やはりワモンゴキブリは半年やそこらでは死にませんね.
2021 .3.24
アオダイショウ大の身体検査
Physical examination of a large Elaphe climacophora
冬眠容器から出して2週間近く経過したがまだ餌を食べない.
しかし,水浴びはするようで容器をひっくり返し水浸しになったので掃除と同時に少しハンドリングをした.
デカいだけあり,大人の横顔.
今のところ咬む素振りなし.
よく見るとあちこちに傷が!
顔左.
まだ傷がふさがっていない.
酷いですね.
痛いだろうに,細かい傷まで数えるとこの3倍以上ありました.
ネコなどに悪戯されたのか,ヒトにやられたのかわかりませんが,回収されたヘビは傷が多いです.
こんなにやられても,泣くことも吠える事も出来ず,誰にも助けてもらえずに逃げるだけです.
都会にも多いアオダイショウやシマヘビは毒はなく,触ろうとしなければ人に攻撃はしません.
逆に家に侵入するネズミなどを食べてくれています(鳥も食べますが).
野鳥やノネコ同等に可愛がってとまではいわないが,いじめないでほしいです.
2021 .3.23
クロゴキブリ リメイク
Remake a Smoky-brown cockroach
以前発売されていたカプセルトイのクロゴキブリをもう少しクロゴキブリチックにした.
モデルは沢山いるので困らない.
まずはモデルとなる♀成虫を用意.
塗料は
クリアーブラック
クリアーブラウン
クリアーレッド
ピュアブラック を用意した.
筆もタミヤの3本セット.
結構なお値段しました.
左はノーマル.
右が加工後.
手を加えたポイントは,前胸背板の光沢と黒さ.
ウルシゴキブリにならないような翅の茶色保持.
最近は,左のような茶が強いクロゴキブリもよく見かけるが,和名を優先して作りました.
ついでに,裏にはタイピンの使わない物を加工してピンを取り付け,スーツにも装着できるようにしました.
どこかで見かけたら声をかけてください.
2021 .3.22
雑事16
Little things 16
ハカラメの花が中途半端です.
暖かくなったので一気に開花すると思ったのですがここから進まないです.
例年のようにこのまま枯れてしまうのでしょうか.
トビムシは着実に増えています.
加湿環境のケージには全て入れるようにしています.
昨年冬にもらったキスジゴキブリの幼虫ですが,いつの間にか羽化して死んでいました.
今年は採集しに行こうと思います.
Eucorydia tokaraensis
ミズゴケに好んで産卵しています.
本属は,ある程度過密で飼育したほうが,維持しやすいようですね.
2021 .3.19
ダニ駆除
Extermination of mites
いつものダニですが毎回今度こそと駆除していますが,全部駆除が終わったと思った約1週間以内に,別の容器で見つかることを繰り返しています.
しかも,今までなぜこんなに発生しているのを気が付かなかったのかと思うほど大発生した状態で見つかります.
その為,たびたびの紹介も面倒になりブログは封印していました.
一番しつこく残っていたのはオガサワラゴキブリの飼育容器で,ヤシガラが排除の障害になっています.
そこで,繁殖可能な個体数だけ取り分け,念入りに水洗いとマットの短期繰返し交換を行い,他は全て冷凍淘汰し1ケージずつ駆除してきました.
その結果,このコロニーが今のところ最後の怪しいケージとなり,駆除を実施しました.
Panchlora sp.の黄色が出る種です.
2ケージあるので淘汰してもよかったのですが,黄色が出やすいのはこのケージで,もう一つはダニはいないのですが黄色が出ないため残すことにしました.
方法はいつも通り,熱湯でシェルターなどを駆除しつつ,虫体だけを新しい容器に移していきます.
幼虫は一旦ヤシガラ小容器に移し,24時間ダニ落としをして,新容器に移しました.
完成です.
意外と幼虫が少なく,状態も薄ぺっらの貧栄養状態のようで,放置していたら終わっていたかもしれません.
根絶宣言は最低半年は観察したいと思います.
ちなみに,以前にもお伝えしましたが,マダゴキ類の体表に寄生するダニは3年経過した今も発生していません.
2021 .3.18
ハワイシロアリ羽アリ
Incisitermes immigrans (Snyder, 1922)
本種を調べると,意外に和文での解説がないので少し紹介します.
和名の通りハワイで最初に発見され,マダガスカル,パナマ,ペルーなど南米で見つかっています.
日本では硫黄島から1995年に初めて報告されています(シロアリと防除対策編集委員会,2000).
生息場所はハワイでは枯木,木製の電柱,柵の木柱などに多く建築物への加害は稀とのことです.硫黄島ではギンネムの枯木に生息しています(児玉ら,2000).
羽アリは,ここでの過去の記録を調べると3~6月に発生しています.
体色は頭部は栗褐色,前胸と腹部はやや淡栗褐色,翅は無色透明です.
2021 .3.17
ワモンゴキブリ飲水
So thirsty
水を切らしていました.
給水直後,水の臭いがわかるのでしょうね.
私が側で見ているのにすぐに飲みに来て一心不乱に飲み始めました.
カメラを近づけても逃げないですね.
よほど水が欲しかったのでしょう.
約3分後.
離脱.
2021 .3.16
タマヤスデ3回目の床換え
Third time for the pill millipede cleaning the breeding case
前回実施してからまだ4ヵ月なのだが,すでに糞だらけで餌になるような腐葉土がなくなりました.
右が糞だらけのケース.
スギの葉の状態.
よく食べてますね.
朽木に潜り脱皮している個体.
脱皮殻.
いつものようにスプーンで土を削りながら埋もれている個体を新容器に移します.
大中小と様々なサイズが出てきました.
脱皮殻があまりにも多く目立ったので,今回からカタツムリの飼育に使っていた「カトルボーン」も入れてみます.
最終的に掘り起こした虫体は144匹.
4ヵ月前が117匹でしたので増えています.
もっと大きなケースで飼えば土の交換サイクルは減ると思うのですが,この作業も結構時間かかるのでこのサイズで飼育するのが良いかなと思います.
2021 .3.15
モモタマナバッサリ
Erminalia catappa pruning
葉にダニが付いていることはお話ししました.
発生量は少なかったので,見つけるたびに指潰し駆除を行っていたのですが,どうもいなくならない.
それと,ゴキブリ用の葉はしばらく使える量がストックで来たこと.
中プラケより大きな葉は使いずらいので,小さな葉の収穫を考えて剪定しました.
ちなみに,左の茶色の葉は枯れて落ちた葉.
右の緑の葉は枝を切って乾燥させて収穫した葉.
どちらも同じように使えています.
で,これだけでハダニの駆除が出来るほど甘くないと思い,念のためピレトリンの殺虫剤を幹と土と水皿表面,鉢底に散布しました.
散布は,飼育室内ではできないので廊下に出て行い,一晩外に放置して室内に取り込みました.
3月下旬には新葉が出て,駆除の結果がわかると思います.
しかし,室内保管でダニが付いたので,定期的に行わなければ駆除できないかもしれません.
2021 .3.12
フタテンコバネゴキブリ 父島産
Lobopterella dimidiatipes collected in Chichijima Island
2019年に父島で採集したフタテンコバネゴキブリ.
順調に増えており床換えをしました.
産卵場所は,餌容器内やケースに転がし産み,水容器ミズゴケ内など所かまわず.
ただ,転がし産みの卵鞘の多くはこのように凹んでいます.
多分孵化しないでしょう.
終わりです.
本報告は,日本衛生動物学会誌,71巻4号 p.337-339に掲載されています.
ご興味のある方はご覧ください.
2021 .3.11
オオモリゴキブリ残念
Disappointing results of the Symploce gigas gigas
数日前まで元気な姿を見せてくれていたのだが,
ダメであった.
2018年春に野外品が届き,F2まで行ったがそこで終了となった.
キスジゴキブリ,キチャバネゴキブリこのあたりの何かを見つけないと累代は出来そうにない.
今年はキスジでチャレンジしようと思います.
2021 .3.10
アオダイショウ掘り出し
Digging out the Elaphe climacophora
掘り出しました.
この越冬スタイルで越冬成功1例目.
慣れてくれば毎年出来るかも.
取り出した直後は体が冷たく動きも緩慢でした.
泥落とし中.
越冬前の体重と比較してみます.
越冬前は,986g.
越冬後.964g.
22g減少.
意外と減っていない.
今回の越冬は約3か月半.
よくよく考えれば大きなヘビは3か月ぐらい食わなくても平気と聞くし,ヒトの感覚で考えてはダメなのかもしれませんね.
体が温まったころ餌を入れてみます.
2021 .3.9
シロアリにも春
Spring Comes to Termites
中プラケに押し込まれているヤマトシロアリも狭いと無言の抗議が激しくなっている.
一応,餌は入れてあるのだが住居スペースがないようだ.
すでに一つヤマトシロアリは大きなコロニーがあるので,これ以上大きくしたくないのだが.
ブラーミニメクラヘビがいれば餌にも使う事が出来るのだが,小笠原の予定は早くて6月.
イエシロアリも暴動を起こしそうな状態になっており,何か考えないとまずそうだ.
2021 .3.8
ヒメクロゴキブリ2021春
The Second Spring of the Chorisoneura nigra
今年で.2年目の春を迎えました.
新記録です.
更に,ますます持って盛んに増えています.
まず1ケージ.
成虫が発生しています.
2ケージ目.
以前与えたリンゴが乾燥して張り付いていますが,その下には小さな幼虫が多く潜んでいます.
湿度などが良いのでしょうか.
ゴミを除去出来ませんが,汚く腐るわけではないので〇.
今回もほとんどいじらず,水だけを交換して終わり.
ところで越冬アオダイショウですが,餌食べてませんでした.
よく考えたら,外に出したままの給餌だったので寒くて舌は出せても,捕食して消化までは動けないと思われる.
早々に室内に収容します.
2021 .3.5
越冬アオダイショウの3/5
Overwintering Elaphe climacophora on March 5.
「冬籠りの虫が這い出る」といわれる啓蟄の今日.
昨年の11月中旬に越冬させたアオダイショウがどうなっているか覗いてみました.
これは昨年外に置いた時の写真.
実は,空気穴が軒下から外に出ており,大雨が降ると結構な量の水が入ることが今年になってわかり,上に植木鉢を置いて,それからは入らないようにしてはいましたが,水没なんてことになってはいないかと気になっていました.
今年の状態.
鉢はどけています.
中の状態.
オオムカデの時の記憶がよみがえります.
恐る恐る覗くが暗い.
目が慣れてきたら見えてきました.
舌出してこちらを伺っています.
という訳で,今日は餌を置いて様子を見ることにします.
掘り起こしは明日以降行います.
良かった良かった.
2021 .3.4
カメラ新調
New camera
本ブログに使用しているカメラはマクロに強いコンデジ.
最初の頃はRICOHのCXシリーズを使っていましたが,シリーズ終了とともに深度合成できるオリンパスTG-4に乗り換えました.
その後,複数必要になりTG-5も購入.
こいつが昨年,電源ONすると,日付がリセットされる症状が発生.
保障があるうちにと修理に出し戻ってから数か月後に同症状が発生.
前回の症状の時,再現できないとかさんざか言われたので,今回は発生した日時とその写真をスマフォですべて撮影し,レポートを添付で出したらTG-6になって戻ってきました(追加料金取られましたが).
やはり,新品はうれしいですね.
対応にあたってくれた皆様,ありがとうございます.
2021 .3.3
つくし
Equisetum arvense
本社近くの交差点で信号待ちをしていたのですが,そこにある△緑地帯を見ていると「つくし」が生えていました.
この時期にしか見られないというのはありがたいですね.
「つくし」は,私は種名のようにざっくりで記憶していたのですが,調べると「スギナ」.
そう,スギナ 聞いたことあります.
も一つ,種名は普通カタカナで書くのですが,私はひらがなのイメージが強いです.
子供のころの記憶にひらがながこびりついています.
更に,スギナはシダ植物で胞子茎が「つくし」.
今更ながら,そうだよね~となりました.
良い季節になることを願いたいですね.
2021 .3.2
復活2発
Come back of two species
チャオビゴキブリ.
昨年,卵鞘が孵化しなくなったケージから僅かに生まれた初齢幼虫を集めたケージ.
11月から12月にかけて集めたものだが,すでに成虫になる個体も出てきた.
熱帯原産の害虫とされている種は,成長が早いですね.
幼虫が途中で死んでいくかと思ったが,皆順調に成長している.
あとはこの成虫の産む卵鞘が孵化すれば一件落着?
Eurycotis sp.
こいつも現在卵鞘生産中.
この卵鞘は色が少し薄いのが気になるが,
あちらこちらに産んでいる.
ミズゴケ近くもあれば,このような乾いた植物材に産んでいる卵鞘も多数ある.
これに加水するとカビたりするので,下手に手をくわえない方が良いのは経験済み.
2021 .3.1
Phoetalia pallida床換え
Cleaning of the Phoetalia pallida breeding container
国内では西インドローチとも呼ばれています.
西インドとは,wikipediaによると,インド西部と西インド諸島を指すようで,本種の名前は西インド諸島を指しています.
コモンネームはpallid cockroach; pale-bordered cockroach
淡い縁のあるゴキブリです.
前胸背板の縁の事を指していると思われます.
3ヵ月ぶりの掃除です.
水もなく餌もなく.
その為シェルターを齧っています.
という訳ではないですが,餌が入っていても徐々に齧って減っていきます.
今回は,新しいシェルターに交換しました.
新しいケージにセットし,いつものようにザーと移します.
喉が渇いていたのかすぐに飲みに来ました.
餌は現在MFとZFを混ぜて与えています.
写真だと色がわかり難いですが,左がMF,右がZF.
ZFの方が緑がかり草の臭いがします.