ゴキブログ一覧
2020 .10.30
中毒ネズミの救護2
Rescue of the addicted black rat 2
再び粘着についたクマネズミ到着.
今回は成獣の♂♀各1匹.
今回も前回と同じ場所で捕獲された個体なので殺鼠剤を食べているだろうと思い,剥した後観察するとやはり目や鼻に血が付着している.
前回,死亡させてしまった後,ビタミンKのサプリメントを買っておいたので,早々に与えた.
剤型は柔らかい皮膜の中にジェル状のKを含んだ油脂が入っていたので,中身を注射器に入れ,各1錠を2匹に与えた.
1匹目.
2匹目.鼻先に血がにじんでします.
「グエ~」
「フ~」
初日は,朝1錠,夜1錠.
それ以降は様子見て与える予定.
来週には結果が出ていると思います.
助かるといいのですが.
2020 .10.29
Therea olegrandjeaniの模様2
Therea olegrandjeani Wing Pattern 2
先日のブログでも紹介したが,あれ以来気になりちょうど今羽化ラッシュなのでコマ目に覗いていた.
やはり,結構な変化があるようで面白い.
そこに,真っ白な個体発見.
一般的に羽化直後は白いのはわかるが,これがどう変化するか隔離して観察した.
たまたまだと思うが,白が多い個体となった.
♀は新成虫だと思うので,これに近い♂を同居させてみることにした.
果たしてどのような色になるか!
結果が出るのは・・産卵まで1ヶ月,孵化まで3か月,成虫まで10か月.
1年以上先ですね.
気長に続報をおまちください.
2020 .10.28
悪戯好きなクマネズミ
Rattus rattus that loves mischief
クマネズミにもいろんな性格があります.
一般的には臆病ですが,このように近寄ると手を出す奴がいる.
「触らせてくれ~」
必死に手を出すしぐさが可愛い.
「届いた!」
「パク」
このままやりたい放題させていると簡単に穴をあけられるので退散.
この子です.
可愛いですが,指を入れようものなら血だらけになります.
野生とはそうゆうものです.
2020 .10.27
ヒメクロゴキブリの様子
The State of Sorineuchora nigra
すでに冬の気配がする10月末.
本種も,おそらく野外では樹皮下に集まり,越冬の準備をしているのではないだろうか?
こちらでは,まだ若齢幼虫が走り回り,成虫も少し見られる.
今年で2回目の冬を迎えるこの群れ.
いつもはこの時点でいなくなっているのだが,これだけいると来年の夏まではいくつか残りそうだ.
2020 .10.26
シマヘビの体
The body of a Elaphe quadrivirgata
脱皮しました.
最近は2か月間隔で脱皮が続いています.
ケージを清掃後,しばらく暴れさせて一息ついたところで身体撮影.
頭頂部.
鱗.
側稜.
顎.
舌.
体長は約155cm.
もう大人のサイズです.
こちらに来た時は65cmだったのすが,早い物で4年がたちこんなに大きくなりました.
2020 .10.23
Therea olegrandjeaniの模様
Therea olegrandjeani Wing Pattern
新成虫の羽化ラッシュです.
模様は変異が少ないですが,たまに白が多い個体が混ざっている.
ネットで画像検索すると,何パターンかあるようだ.
今,こちらで飼育しているのは白が少ない.
しかし,1個体だけ繋がった個体がいる.
この個体群は,2008年より飼育していた群れが滅んだ後,ここ2,3年で入手した物.
上は2008年個体群.
白が多く模様が繋がった個体が見つかった.
こうゆうのを検討するのもまた楽しいですね.
2020 .10.22
Pseudoderopeltis sp. ♀
Pseudoderopeltis sp. ♀
脱皮間近の幼虫.
脱皮後.
♀成虫.
小さな前翅が確認できます.
腹端部の分泌物がすごい.
これでは食いたくなくなりますね.
♂はまだ見たことないですが,どうも長翅のようだ.
しかし,ざっと見たところ♂らしきは1個体のみ.
しかもまだ亜終齢程度.
心配である.
2020 .10.21
Archimandrita tesselata
Archimandrita tesselata
中齢幼虫がぺらっぺら.
水切れして結構時間が経過していたらしい.
水の上においたら身動きせずに飲んでいる.
多少の水切れ状態だと,人が近づくと逃げていくが全く動かない.
小型のゴキブリだとOUTだろう.
お詫びとしてニンジンサービスした.
2020 .10.20
シロマダラの餌
Food of Dinodon orientale
過去最大の餌を食べました.
こんなに膨らんだ腹は初めて.
次の給餌は7~10日後を予定している.
本来は,餌のストック量が少ないので冬は冬眠させたいのだが,タイミングが分からない.
以前,アオダイショウをさせたことあるが,翌春生きていたが冬眠中に何度も起きたのかケースの中はぐちゃぐちゃで,平穏な状態でないことが予想できたので,それ以降していない.
それでこちらにいる連中は全て冬眠なし.
2020 .10.19
ヨロイモグラゴキブリ土中空間
Underground space of a male Macropanesthia rhinoceros
中は♀1匹.
時期的に産仔かな?
♂は外でウロウロ.
2020 .10.16
16 雑事 10
Little things 10
ワモンゴキブリPeriplaneta americanaの産卵始まり.
W型の肛上板が開いてまだ白いが卵鞘の先端が見え始めている.
こうなると早い個体は12時間程度で産卵するが,温度が低かったりすると丸1日以上をようする.
Eucorydia sp.脱皮.
こんな色の種がいたら綺麗です.
スズキゴキブリPeriplaneta suzukii 卵鞘の孵化は今のところゼロ.
竜骨部から腐質が出た卵鞘.
見た目はまともだがダメな卵鞘.
2020 .10.15
シロマダラ成長
Dinodon orientale growth
シロマダラ脱皮
サイズは前回と変わらずの56cm.
しかし,少しずつ大きな餌を食べ始めている.
大きな餌を食べると,餌間隔は長くなるようで,前回脱皮から今回脱皮までヤモリ2匹食べただけ.
貴重な餌なので,極力無駄にしないよう,食うタイミングを計るのは難しい.
また,咬みつく行動も少なくなってきたように思う.
今回は1回も咬まれなかった(咬まれても全く感じないが).
2020 .10.14
Eucorydia sp.減った
Eucorydia sp. has decreased
動くものがない色あせたケース内.
記憶では,沢山いたと思ったがかき混ぜて成虫が2匹程度.
相変わらずの間抜け飼育ですね.
こうならないと慌てない.
そうはいっても究明しないといけないので以下.
バットにまずそうなマットをあけ,卵鞘,幼虫を拾う.
簡単にマット交換できない理由が幼虫が小さすぎて拾うのが大変なこと.
卵鞘もこれまた小さいため拾いにくい.
♂成虫.
尾突起が見えますか?
目だって飛び出ている部分ではなく,その内側に1対見えています.
本属の雌雄は背面から見た腹部の大きさがあまり変わらないので,このように腹端部を見ないとよくわからない.
♀成虫.
終齢に近い幼虫.
これらをプリンカップ大にミズゴケに付着した卵鞘とともに環境をつくり直し,ムカシゴキブリ類の卵鞘保管同様手元に置き手厚い管理飼育を開始する.
2020 .10.13
ほうれん草,ナス,ニンジン
Spinach,Eggplant,Carrot
マダラゴキブリが柑橘類やその他の生きた葉を食べることに味を占め,こんな物を入れてみた.
ニンジンは過去にいろんな種に与えているが冷蔵庫にあるのでついでに.
スズキゴキブリ投入
結果
ほうれん草は好きではないようだ.
コマダラゴキブリ
少し放置しすぎてカビているが食べてない.
マダラゴキブリ
ほうれん草は茎を少し齧っているが他の葉に比べると,好みではなさそう.
キャベツなどがよさそうか気がする.
ルリゴキブリ
写真撮り忘れたが,ナスも食べない.
食材試し始めたらきりがない.
普通に繁殖できている種は特別な物は与えなくてもよいが,スズキゴキブリや,マダラゴキブリ類の代を重ねるごとに細っていく種は,継続飼育が出来るようにしたいですね.
餌で出来るのか,環境なのか.
2020 .10.12
中毒ネズミの救護
Rescue of the addicted black rat
昨日,いつものように粘着シートから救出したクマネズミ幼獣だったが,今朝見ると出血していた,
ワルファリン中毒に間違いなさそうなので,ビタミンKを探したが手直になし.
仕方なく,抹茶を混ぜた流動食をつくり食べさせた.
翌朝,出血がかなり減っている.
これで持ちこたえると思ったが,この日の午後なくなった.
騒ぐことなく,静かに.
以前助かったドブネズミは+納豆も与え,確か駕籠で捕まり,さらに成獣だったと記憶している.
また,その時はワルファリンだったが,今回はジフェチアロールのはず.
切ないですね.
合掌.
2020 .10.9
シロアリケージにムカデ生息
Termite cages are inhabited by centipedes.
2018年11月21日に茨城県で採集したヤマトシロアリのケージですが,小さなムカデが生きています.
このケースは,セットした当初はタマヤスデやこのような小さなムカデが混入していました.
しかし,昨年の夏にはタマヤスデが消え,ムカデは記憶がないですが,記憶がないということはいなかったのではないかと思います.
その後,ブラーミニメクラヘビを入れましたケージです.
果たしてムカデは当時の個体か,ペアがいて繁殖を繰り返しているのか?
興味のある所です.
メクラヘビを入れた後,シロアリの目撃が激減したのですが,最近盛り返しています.
時間があるときにひっくり返し,ヘビの安否とムカデの数を確認します.
乞うご期待.
2020 .10.8
スズキゴキブリの卵鞘Ⅱ
Oothecae of Periplaneta suzukii Ⅱ
卵鞘ですが,やはり孵化しませんでした.
採卵してから80日以上経過してこの状態.
残念です.
ついでに,もう1ケージも汚くなったので清掃かねて卵鞘を選別.
これだけあって,全く孵化しないのは根本的に何かが間違っているはず.
虫体を見ると,成虫の触角がどれもブチ切れ.
餌の問題もあるとは思うが,まだ幼虫で雌雄揃うので飼育密度を下げたケージも作成.
♂.
♀.
こちらは触角切れの成虫大ケージ.
集めた卵鞘.
また手厚く観察します.
2020 .10.7
リュウキュウモリゴキブリ床換え
Cleaning of the breeding case of the Episymploce sundaica
本種の場合,この飼育方法で大体2か月置きの掃除となります.
こんな感じ.水と餌を追加すればこう少し放置しても大丈夫ですが,本種も1度クラッシュしたことがあるので無理はしません.
虫体にもよくないでしょう.
今回は,中のタッパーは交換せず,土を攪拌しただけで済ませています.
ただ,2か月全く放置しているわけではなく,ほぼ毎日外からは水の残量や死骸のたまり具合を観察し,結果的に手をかけるのが2か月になるということです.
生き物の飼育は大変です.
2020 .10.6
久米島ウルシゴキブリ孵化
Hatched of a Periplaneta japanna
9/9に採卵した卵鞘が孵化しました.
20匹前後.
少ないことはないので正常でしょう.
でもまあ,大事にケージに移動.
これは1齢だけのケージ.
現在3卵鞘分が入ったが死亡はないようだ.
だが,幼虫を分けた小ケージは現在8割がた死亡し,現在中齢2匹のみ.
混ぜるわけにはいかないのでケージが増えてしまいます.
なぜ久米島が大事なのか.
・・・・.
2020 .10.5
ウスヒラタゴキブリ交尾
Mating of the Megamareta pallidiola boninensis
小笠原亜種です.
左が雄右が♀.
その下に写っている幼虫は,左が♂で右が♀だと思われます.
この状態でもカメラから逃げるようにかなりのスピードで移動しケースの中で撮れたのはこんな写真だけ.
幼虫.
2020 .10.2
Aeluropoda insignis
Aeluropoda insignis
脱皮直後.
塗装前の模型のようだ.
♂ですね.
質感が樹脂のようです.
2020 .10.1
クロゴキブリの体色変異
Color variation of a Periplaneta fuliginosa
第70回日本衛生動物学会大会で報告したクロゴキブリの茶色版.
不思議な奴らでW♀成虫4個体飼育し,取れた卵鞘から羽化した成虫は全て黒い.
今回,5匹目に挑戦.
この個体も先日フラッシングして唯一出てきた1匹.
ピレスロイドを吸引しているので,すぐに水洗いしてVIP環境に置いていたら復活.
すでに卵鞘を2個産んだ.
様態回復のあかしの跗節ナメンテ.
先日のアマミモリゴキブリではないが,頭部が自由に動くことが良くわかる.