ゴキブログ一覧
2015 .6.30
サツマツチゴキブリ幼虫
Nymph of Margattea satsumana
今年2月に採集した個体のF1幼虫達.
続々孵化中.
野外に生息する小型種の初齢幼虫の多くは,なぜか樹脂でできた,自然界に存在しない筈の物の表面に多く付着している.
樹皮や,葉にも当然付着しているが,それより多くの個体が観察される.
場所は選ばないって事でしょうか.
2015 .6.29
クロゴキブリ採集
Collection of the Periplaneta fuliginosa
最近クロゴキグリがやけに目に付く.
やはり,捕獲しても逃がしていたら,当然といえば当然だが.
それでどの程度いるのか捕獲して見ることにした.
裏階段①
一晩で,この成果.
これは,予想以上に生息しているようだ.
裏階段②
こちらは0.
ネズミ飼育室内.
成虫が.
しかも♀.
前から見かけるごとに,外に出していたがまだいることが判明.
トラップを増やして継続して見ることにする.
2015 .6.26
クマネズミケージ内育児
The pup that a roof rat takes care of its baby in a cage
生後17日.
目が開いて,可愛さ全開.
しかし,この親は殺鼠剤抵抗性系統.
当然,仔もその血が受け継がれているはず.
とわいえ,外見ではそんなことは全く分からない.
この頃からハンドリングすると,成獣になっても人を恐れない個体が出るが,動きのすばやさは天性の物なので,ケージから出して遊んでいても,何かに驚くとどこかにすっ飛んで行き,行方不明となる.
写真を撮っていると,親が心配顔でこちらを注視している.
これまた可愛い.
2015 .6.25
新ケージにホラアナゴキブリ移植
Nocticola uenoi uenoi is transfused into a new breeding case
昨日作った新ケージに壊滅ケージから虫体の移植.
直ぐ行わないのは,ミズゴケや紙シェルター,落ち葉,土など,今まで別々に管理していたものを,混ぜ合わせた為,馴染ませる目的がある.
が,紙シェルターは2~3日してカビが出,その後消滅するので,その後のほうが本当は良いと思うが,毎回壊滅に向かっているので,短日で移すことになってしまっている.
メス成虫発見.
この日,発見できた虫体は5個体のみ.
予備ケージを作っていなかったらと思うと,ぞっとする.
これから1ヶ月ほど卵鞘の孵化個体を回収する為,古いケージを管理する.
2015 .6.24
ホラアナゴキブリの飼育
Breeding of the Nocticola uenoi uenoi
今年の3月に予備ケージを1つ作成して,2ケージで管理していましたが,大正解となってしまいました.
今日見ると,古い方のケージの個体数が激減.
過去にもこのような状態になり,何とか切り抜けてきているが,こんな綱渡りは安定的な飼育が出来ているとは言えないでしょう.
で,新ケージ作製.
前回から気に入っている土中に紙質シェルター細かく切り,ちりばめる.
ミズゴケで通路を確保する為にミズゴケをかぶせる.
左はベースが土で腐葉土を少し混ぜ,土が固まりにくくする為落ち葉を粉砕して混ぜたもの.
それをケースに「フワ」と投入.
給水器や成虫潜み用ミズゴケシェルターを埋め込み,落ち葉をかぶせて完成.
マット交換は,半年に一度は行った方が良さそうである.
2015 .6.23
樹皮・木片
The bark and chip of wood
オオゴキブリ類の飼育をしていると発生する樹皮や,食いそびれた木片は,野外性のゴキブリ飼育には欠かせない小物である.
2~3cmの物でも,保存しておくと結構役に立ちます.
簡単に水洗いをおこない,乾燥させて保存しておきましょう.
2015 .6.22
ハエトリ給餌,2.
Feeding to saltigrade 2.
今度は仔グモ.
なにぶん,一人二役.
右手にカメラ,左手に虫持ったピンセットでチャレンジしているので,クモが虫を取る瞬間を撮影するのは難しい.
見事キャッチ.
毎回,この瞬間を撮ろうとしているがうまくいかない.
今回は,なんとかなった.
2015 .6.19
タランチュラの毒牙
Venom fang of the Theraphosidae.
左はインディアンオオナメンタル,右がたぶんメキシカンレッドニー.
どこに毒液を注入する管があるのか疑問だったが,見て納得.
イメージでは,内側か先端だろうと思っていたが,先端外側にあった(↑の箇所).
この牙が刺さり,この穴から毒液を注入されたらさぞ痛かろう.
2015 .6.18
Eucorydia sp. の交尾
Mating of the Eucorydia sp.
左♂.
右♀.
♀は腹部が幅広く,飛ぶことは出来なさそうだが,♂は舞い上がります.
野外では盛んに飛んでいるのかも知れません.
2015 .6.17
ネッタイトコジラミ給餌 2
Feeding of the Cimex hemipterus 2.
癖になった.
2015 .6.16
Archiblatta hoeveniiの優秀な個体
Excellent individual of the Archiblatta hoevenii
今いる幼虫の親の1匹.
現在も,全く孵化しない卵鞘を生んでいる雌がいる.
何が違うのだろうか.
雄は同居させているので,交尾が成功していない事は無いと思うが.
孵化しない親が死亡したら,受精嚢でも確認してみようと思う.
2015 .6.15
ヒメクロゴキブリその後1
The later state of the Chorisoneura nigra 1.
今回は,まだ失敗していない.
ポイントは,餌のカビ発生阻止.
それと,合わせてE藤君より沢山の個体を頂いたので,餌がカビている暇がないと思われる.
幼虫は,水容器脇に集合することは少なく,乾燥した樹材隙間にいる.
成虫の寿命がもう少し長ければ,鑑賞も楽しめるのだが.
2015 .6.12
ホラアナゴキブリ長翅終齢幼虫?
Is it last instar larva of the long tegmina and wings of the Nocticola uenoi uenoi ?
ケース底面のシェルター内で発見.
明らかに,普通の幼虫または成虫と形態が違う.
2015 .6.11
蚊拓
Mosquito print.
今年初の事務所内へのヒトスジシマカ侵入.
ホント仕事が手につかなくなる.
コメカミあたりに止まったところを,必中.
魚拓ならぬ蚊拓.
2015 .6.10
Archiblatta hoevenii幼虫死亡?
Has a larva of the Archiblatta hoevenii begun to die?
幼虫が死んでいる!?
過去の飼育では,本種の幼虫は,他の種に比べ死亡率が高かった.
しかし,今回は1匹も死んでいないと思う.
ついにきたかと思い,メガネをずらして顔を近づけると 安堵.
脱皮殻でした.
いや~順調順調.
2015 .6.9
アオスジアゲハ羽化
Emergence of the imago of the Graphium sarpedon
コンクリートジャングルの片隅にはりついていた.
蛹化のためにここにいることは予想できたので,写真だけ撮り,通り過ぎた.
が,よく考えれば,ビルの外壁で蛹になれば,間違いなく清掃でばらばらにされる.
回収し机の傍に容器に入れ,放置していた.
順調に蛹になったものの,次なる試練「寄生蜂」の可能性があり,羽化はあまり期待していなかった.
今日見ると羽化寸前.
羽化し易いようにホワイトボードに貼り付け,しばらく別の作業をして気が付くともぬけの殻.
この葉っぱについているとばかり思ったがいない.
飛んだ?ハズも無く,落ちた?で下を探したら無事羽が伸びて静止していました.
この後,外に飛んでいきました.
やれやれ.
2015 .6.8
Hemiblabera tenebricosa
Mating of the Hemiblabera tenebricosa.
当初,Hemiblabera brunneri だと思っていましたが,
Hemiblabera tenebricosa のようです.
交尾.
左♀.右♂.
2015 .6.5
Princisia vanwaerebeki 正面
The front of the Princisia vanwaerebeki.
最近忙しく,ゆっくりゴキブリを鑑賞している時間がとれない.
ケージのメンテ中,立派な個体がいたので,久しぶりにゆっくり眺めてみた.
大きく,重量もあるので,「ゴキブリは扁平」といっても結構迫力がある.
顔を伏せている様に見えるが,複眼はしっかり前を見ている.
また,前胸背にある,発達した2個の隆起は角のように見える.
触覚のお手入れ中.
口を使うときは,正面を向いているように見える.
怪獣のようですね.
2015 .6.4
ネッタイトコジラミの給餌
Feeding of the Cimex hemipterus
ネッタイトコジラミの特徴は,前胸背板の形状などがよく知られていますが,腹短部の剛毛が長く,肉眼でも「もさもさ」しているのが分かります.
最近は,直ぐに反応が出るようになりました.
これで,どこに泊まってもトコジラミを探知できます.
2015 .6.3
横須賀のキスジゴキブリ
The Symploce striata Striata which was collected in Yokosuka
♂成虫.
栗色の綺麗なゴキブリです.
K田君が採って来てくれました.
一度行きたいと思っていたのですが,先を越されました.
幼虫.
大中小の幼虫が混ざっています.
越冬形態は鹿児島では幼虫しか見られませんでした.
こちらも同様だと思われます.
2015 .6.2
シミ類の餌
Bait of silverfish
シミが餌を食べる瞬間をはじめてみた.
以前から,餌にはトイレットペーパー・テトラミンなど与えてはいた.
紙には穴が開くので食べていると思われたが,食べきって追加するほどの食欲も見られず,テトラミンもカビが生えて何だか分からなくなる.
で,そうこうしていると少しずつ減っていき,いなくなる.
先日,殺虫剤散布から復活したシミに,お昼のパンの破片を落とすとちゃんと食べてくれた.
シミというと,古書などの紙類の被害がどうしても優先し,完全な和食昆虫のイメージがあった.
そのため,パンのようなバターを使ったものを食べるとは思いもよらなかった.
2015 .6.1
フタホシモリゴキブリ床換え
Cleaning of the breeding case of a Sigmella sckenklingi
これから梅雨に入ると,飼料にカビが生えやすくなります.
ひどいときは,餌として摂食不可能な状態になることもあり,生息数の少ないケージは,注意が必要です.
早めはやめの手入れが必要です.