ゴキブログ一覧
2014 .11.28
Polyphaga saussurei 孵化
Ootheca of Polyphaga saussurei hatched.
本種に関しては,成虫の雌雄が判別できていない.
また,未交尾産卵するのかも分からない.
そして,卵鞘が全く孵化しない.
以前も,10個以上抜き出し,内部の発育状況を見たが,卵割している卵はなし.
卵鞘の孵化に要する日数.
乾燥状態で良いのか.
ないないづくし.
なので,最近は半ば諦め,成虫が死んだらおしまい.
と思っていた中での幼虫発見.
1齢幼虫と思われる.
2齢幼虫.
これが育ったら,雌雄の判定をキッチリしてみます.
2014 .11.27
ネバダオオシロアリ羽アリ
Winged ant of Zootermopsis nevadensis.
飼育を始めて2年と半年.
初めて羽アリの発生を確認しました.
巣の中を1匹だけが巣の中を徘徊しています.
その後,しばらく観察しましたが,確認できたのはこの1匹だけ.
マット外にも出ている個体はなく,これから大発生する前兆か?
個体密度も高くなってきており,床換えをしなければいけないのかも知れません.
2014 .11.26
Archiblatta hoevenii とエリンギ
Archiblatta hoevenii and a king oyster mushroom
現地ジャングルでもこんな感じでキノコを食べているのだろうか.
捕りに行きたい(キノコじゃないよ).
2014 .11.25
マルバネゴキブリの床換え2
Cleaning of the breeding case of a Hebardina yayeyamana.2.
適当でも増えている.
前回の床換えは3月.
最近使う頻度が大きくなった種蒔き用ポット.
ハサミで加工でき,素材が植物質なのでゴキブリの定着も良いようだ.
尾突起が確認できる.
よって♂.
2014 .11.21
ハグロケバエ集団越冬?
Group hibernation of Bibio tenebrosus
少し古い話となってしまうが,お蔵入りさせるのも勿体ないので登場.
当社鳥害担当のI井さんが埼玉の自宅周りで発見した虫.
発見日は2014年10月26日.
ネットで調べると,「地獄虫」と呼んでいる地方もあるらしい.
なんとナイスな呼び名.
道端で遭遇したら「ぞっ」としそう.
確かに,いきもの嫌いな人が見たら,そのものでしょう.
正体は成虫にしてみないと確定できないが,情報を集めてみるとハグロケバエの幼虫の可能性大.
こちらは,過去に撮影した成虫.
採集もして来てくれたので,記念撮影し,土に潜らせベランダの日陰にて越冬させてみる事にする.
2014 .11.20
Archiblatta hoeveniiの分泌液
The liquid which Archiblatta hoevenii secretes.
床換えの時,移動させようと持ち上げたら見事にくらいました.
が,この液体.
透明とばかり思っていたが,白いことが発覚.
本人は平気のようだが,どこから分泌されるのかいまだに不明.
早めに手洗いで落とさないと最低1日は,臭いが落ちないのだが,写真とっていたら透明になった.
で,臭いも残った.
2014 .11.19
ハエトリグモの給餌 3
Feeding of jumping spider 3.
小型のゴキブリを透明カップ内で飼育している.
その容器に,中のゴキブリを食おうと常連のハエトリグモが徘徊.
前回失敗しているので,そっとピンセットで持っていく.
と今度は成功.
確かに,この時期事務所内は餌昆虫も少ないだろう.
2014 .11.18
ブドウトリバ
Nippoptilia vitis
事務所内侵入昆虫.
屋外ではたまに見た記憶があり,「変な形」とぐらいでしか感じていなかったが,室内にいると正体を調べたくなるもので調べました.
まあ,蛾の一種とはすぐに分かる.
が,検索キーが上手く的中せず,形態の写真で調べたので手間取った.
日本にいる蛾の種類は4,500種もあり,どうしても毒蛾などのマイナスイメージと毛虫が嫌われ,子供受けは良くないようだ.
私も,子供のころは蝶には興味があったが,蛾は興味が無かった.
だが,本種のように綺麗とかではなく,「不思議な形」が面白いと思うようになってきた.
2014 .11.17
黄色いイエゴキブリ
Yellow Neostylopyga rhombifolia
脱皮直後の白い個体は良く見るが,黄色くなるのはイエゴキ特有?
綺麗な色ですね.
2014 .11.14
保護されたハツカネズミ幼獣
Protected mouse cubs
現場から届いた衰弱したハツカネズミの幼獣2匹.
都内では,ハツカネズミの生息はほとんど確認されておらず,この個体は物に紛れて持ち込まれたと考えられます.
眼は落ち窪み.毛が逆立ち,1匹は餌を自力で摂る力が無い状態であった.
現在やっと自力で餌を摂れるまで回復した.
可愛いですね.
雌雄を確認したらちょうどペアだったので繁殖させて実験に使う予定.
殺す実験ではありません.念のため.
2014 .11.12
Anallacta methanoidesの立ち姿
Posture of the Anallacta methanoides
シェルターに隠れる個体もいるが,害虫種に比べケージの壁面に張り付いている個体も多い.その為か,炭カルが早めに削り取られる.
で,前から気になっていたが,素早い割には蓋をあけると全員動きを止め,「達磨さんが転んだ」の状態になる.
幼虫.
成虫.
他のゴキブリは,蓋を開けようが,何をしようがお構いなく動き回るが,本種は静止する.たまにゆっくりと動き出す.
その姿勢は「気をつけ」状態に見える.
2014 .11.11
クサビノミバエ
Megaselia scalaris
今回,コワモンゴキブリのケージに侵入していたノミバエはクサビノミバエでした.
今まで発生していた種が本種なのかは不明ですが,多分そうでしょう.
背面より.
蛹.
検索すると,ゾンビマシーンのような記事が見受けられます.
ゴキブリもそうなるのか?
しばらく観察しようと思います.
2014 .11.10
Henschoutedenia flexivitta の交尾
Copulation of Henschoutedenia flexivitta
ハイイロゴキブリNauphoeta cinereaを大きくした様な種.
卵胎生.外観.丈夫.糞の性状など良く似ている.
その割には属が違う.
2014 .11.7
日本ペストロジー学会新潟大会
The 30th Japanese Society of Pestology Niigata meeting.
今年の大会は新潟で開催.
近年,世界でも家屋内侵入や,疫学的にも注目を集めてきている種である,オガサワラゴキブリの幼虫期の雌雄判定に関して発表しました.
特別講演は今年話題になったデング熱を中心に国立感染症研究所の澤邉先生から「衛生害虫の最新情報と動向」についてお話しがありました.
このスライドに使われている写真は,ベクターコントロールが行われた後のジャングルらしいです.
日本では見ることの出来ない貴重で綺麗な写真でした.
で,懇親会です.
毎回思うのですが,これが結構盛大です.
今年はこんな感じ.
これだけでも,学会に入る価値有?(笑)
新潟といえば,昨年の岐阜大会でも書きましたが,キョウトゴキブリ.
また,最近ではカエルの新種(少し古い)が見つかったり.
まだまだ珍しい生き物がいそうです.
今回は,ハードスケジュールで,散策する余裕はありませんでしたが,一度ゆっくり夏に来たいですね.
次回は宮城県で開催です.
興味のある方は参加下さい.
2014 .11.6
防虫シートの穴
Pinhole of paper which prevents insect invasion.
今夏は,ノミバエ侵入があまりにも多かった.
そのため,ゴキブリの世話の都度,シートの穴チェックを始めた.
すると,結構あることがわかった.
裏面.
普通のセロテープにて補修.
表裏から貼るとなお良い.
これで,1年以上もつのだが,本当は新品に換えた方がいい.
Blaberus giganteus は,駆除成功し今の所発生無し.
2014 .11.5
クマネズミに食われたクロゴキブリ
Periplaneta fuliginosa eaten by the black rat.
クロゴキブリの死骸を見ることも少なくなってきました.
冬はそこまで来ています.
逆に,クマネズミの家屋内侵入が急激に増える季節です.
クマネズミ侵入の初期の場合は,簡単な対処で追い払うことが出来ることがあります.
餌を求め侵入して来るため,餌を摂れないようにする.
また,安住の地を与えないことです.
さて,成虫死骸です.
この時期路上で早朝によく見かけます.
これは外階段で.
久しぶりに見かけたので,よく見ると頭部がありません.
ここは,クマネズミの通り道になっており,おそらくクマネズミに食べられたのでしょう.
ネズミのゴキブリ食いは業界では良く聞かれることですが,あまり研究されていません.
是非やってみたい課題です.
もっとゴキブリと時間を!
2014 .11.4
標本の整理
Arrangement of a specimen
これから乾燥する季節.
標本箱を開けるには都合の良い時期となる.
半年以上収納できなかった標本を整理した.
このオオムカデはこうして見てもその巨大さが分かる.
愚痴ではないが,ピンクなど与えなければ良かった.
機会があれば再チャレンジしたくなる.
で,外国種も数々あるが,最も気に入っている箱がこれ.
国内でもレアな採集場所の個体が詰まっている.
また,個体変異も見る事が出来る.
もう1つ,全国のモリチャバネを集めた箱も重要な箱の1つ.
産地により,前胸背板の黒状斑の形が違うのが一目でわかる箱.
まだまだ集めてみたい山地が沢山ありますね.