ゴキブログ一覧
2013 .11.29
アカイエカ?
Culex pipiens pallens?
今年は,現場以外で蚊成虫を見ることはないかと思っていた矢先.
給湯室で発見.
しかも,イエカsp.
この建物で見た蚊は,ヒトスジシマカのみだったので,さらに驚き.
この時期に見つけると,思わず吸われてもいいような気になる.
2013 .11.28
ヤマトゴキブリ整列
Alignment of Periplaneta japonica.
みな,頭を上に向け,等間隔で並んでいる.
適度な飼育密度だと,こんな感じで潜んでいるのだろうか.
Periplanetadで,こんな状態はあまり見た事がない.
この姿勢が落ち着くのだろう.
2013 .11.27
ヤシガラ床に発生したマルミノヒガサタケ
Leucocoprinus subglobisporus generated to the coconut husk floor.
ヤシガラの湿ったマットによく出るキノコ.
これは,Archiblatta hoeveniiの飼育ケースから発生した.
以前から,何のキノコは疑問に思っていいたが,やっと調べる気になった.
画像より,軽く調べてとりあえず マルミノヒガサタケ かと.
胞子まで調べると,より確実そうだが,今回抜いて捨ててしまったので,次回生えてきたら,胞子をサンプリングしてみたいと思う.
毒は不明とあるが,とても試す気にはなれず,ゴキブリが食わないのだから,良いことは無いと言う結論にしておきます.
こうして拡大してみると,綺麗なキノコであるが,後の胞子バラまきを想像すると捨てたくなる.
有識者の皆様が見て,違うと思われた方,お知らせ下さい.
2013 .11.26
ミナミヒラタゴキブリ緑色化個体
The individual which Onychostylus vilis greened.
以前も,何回か紹介しているが,発生するとよく目立つ.
左はノーマル.
右が変色個体.
額も顎も緑色.
老後はこういった現象の解明でもしようかと思うこの頃であった.
2013 .11.25
キミャクヨトウ
Dictyestra dissecta
飼育棟の階段にうずくまる蛾.
危うく踏みそうになったが,何か変だと思い,よくよく見るとどこかで見た事のある蛾が.
でも思い出せない.
ヤガ科で検索するも,該当は見つからず.
所蔵の「原色日本蛾類図鑑(下)」で発見.
今日は風が強く,蛾も急場をしのいでいたのだろうか.
しかし,作業が終わり事務室に戻ろうとこの場所を見たら,すでに消えていた.
この時季に,こんな大きな昆虫に出会えるとは思ってもいなかった.
2013 .11.22
コマダラゴキブリ
Rhabdoblatta formosana.
今年の七夕に届いたコマダラゴキブリハッチ直後ベビーであったが,すでにみな成虫になり,産卵を始めている.
餌は,固型飼料,おやつに昆虫ゼリー,そして落ち葉.
そして,水浴容器は幼虫期には手放せない.
これからの時季,空気が乾燥し,同時にマットも乾燥しやすくなるので,小型の乾燥に弱い種は,気が抜けないシーズンとなる.
皆様,乾燥には注意いたしましょう.
2013 .11.21
ミズゴケの処理
The processing method of sphagnum moss.
何気に使っているミズゴケですが,ゴキブリに使う際は,細切れが使い易い.
その為,水でほぐした状態にしておき,ハサミで細切れにしてある.
こうすると,必要量だけ摘み上げることが出来,作業性が良い.
2013 .11.19
パンダマウス
Mus musclus mollosinus
一般的なハツカネズミに比べ,ふた回りほど小さい種.
江戸時代からペットとして飼われていたが,いつの間にか滅んでしまった.
しかし,昭和に入り,遺伝研の森脇博士がヨーロッパに旅行した際,夜店で売られているのを日本に持ち帰り,現在のパンダマウスが固定されたと言われている.
ハツカネズミはみな同じだと思っていたが,この種を見てから考えが変わりました.
2013 .11.18
Archiblatta hoevenii F2交尾
Copulation of Archiblatta hoevenii F2
良い卵鞘が少ない中,交尾は久しぶりに確認.
期待して待つことにする.
2013 .11.15
ペストロジー学会第29回岐阜大会
The 29th Japanese Society of Pestology Gifu meeting
11/14,15.岐阜においてペストロジー学会岐阜大会が開催されました.
私は,クマネズミの成長を発表をしてきました.
ネズミに関する発表は2題.
私と矢部先生だけでした.
いかに,クマネズミが扱い難いかわかります.
ゴキブリ関連は9題で,少し人気が出てきたようでうれしい限りです.
会議は,淺野大会長を初め,実行委員会の皆様のおかげで,素晴らしいものとなりました.
あらためて感謝申し上げます.
次回は新潟で開催されます.
PCO関連の様々な企業も参加しますので,そちらの方面を目指している方は,学生会員の枠もありますので,是非一度参加されてみてはいかがでしょう.
さて,新潟と聞いて頭に思い浮かぶのは,キョウトゴキブリ.
1961年に粟島にて採集され,その後1981年にも場所は不明だが同県で採集されている.
近々の多産地である京都,東京からもかなりの距離があり,しかも日本海に浮かぶ離島で見つかり,その周りの県では全く発見されていない.
不思議です.
蝶や甲虫のように,もう少しマニアが増えれば,もっと新しい産地が見つかると思うが,こればっかりは,あと何十年立っても無理でしょう.
2013 .11.14
Deropeltis paulinoiの短い卵鞘
Short Ootheca of Deropeltis paulinoi
綺麗なゴキブリである.
通常の卵鞘は,長さにして15㎜以上ある.
そして,短いタイプは見た記憶がなかったが,こんなのを最近発見.
これは,どう見ても短い.
約10㎜.
ワモンゴキブリの卵鞘そっくりである.
当然,コンタミはないのでDeropeltis paulinoi の卵鞘に間違いは無いのだが.
個体差なのか,飼育環境なのか不明だが,自由研究の題材としてネタが尽きないゴキブリ達であった.
2013 .11.13
Blaberus giganteus
Blaberus giganteus
最近,Blaberus属の話題を見かけることが少なくなりました.
皆様飼育しているのでしょうか?
あらためてよく見ると良い形をしています.
丈夫で飼い易い.
よく増える.
これを野外で捕獲することを考えると,ぞくぞくします.
熱帯のジャングルに行って見たいですね.
2013 .11.12
アシダカグモ雄
Male of Heteropoda venatoria
茨城県のとある現場より採集した個体.
O木部長(以前所長)より頂きました.
生きているときは,なかなか大きさを測る事が出来なかったが,寿命なのか老衰死をしたため,やっと大きさを計測出来た.
雄です.
結構大きいですね.
本種は,家屋内に生息し,クロゴキブリなどを捕食する益虫とされています.
しかし,大きさ,クモであること,動きが素早く,夜見ることが多い事から,嫌われています.
しかし,人を襲うことは過去に報告は無く,おとなしい種です.
私としては,ゴキブリハンターに,沢山ほしいところです.
2013 .11.11
ツェツェバエ
Glossina
双翅目・ハエ亜目・ツェツェバエ科(Glossinidae)に属する昆虫の総称.吸血性で,アフリカトリパノソーマ症(睡眠病)の病原体となるガンビアトリパノソーマやローデシアトリパノソーマなどの媒介種として知られれいる.
A氏に頂いた標本.
自己採集品だったはず.
小さい昆虫ながら,ちゃんとまとめられて標本となっている.
これは宝物ですね.
近年は,WHOの努力により,発症者数は減ってきているようだが,未だ大変な病気のようである.
2013 .11.8
ゴキブリ類の繁殖能力が低下した個体群
The individual group to which the ability of reproduction of cockroaches fell.
ゴキブリ飼育をしている中で,あるきっかけで突然繁殖が困難になる種がいくつか存在する.
私が経験した中でも以下の種で確認している.
Periplaneta brunnea
Periplaneta fuliginosa
Periplaneta japonica
Periplaneta japanna
Neostylopyga rhombifolia
Panesthia angustipennis yayeyamensis
Elliptorhina chopardi
Lucihormetica subcinta
Deropeltis paulinoi
Eurycotis decipiens
原因は,今の所不明だが,Eurycotis decipiens で確認した,同種の生食いは,その流れを汲んでいるように見えた.
・・・・・・・・.
2013 .11.7
Polyphaga aegyptica 孵化幼虫わらわら
There are many larvae of the Polyphaga aegyptica which hatched.
Polyphaga属の飼育において,卵鞘の孵化までかかる時間が長いためか,卵鞘同士で孵化時期を合わせているのか,いつもこんな状態になる.
従って,これが皆一斉に成虫になるので,時期によっては,これの成虫版となるわけである.
2013 .11.6
晩秋のクロゴキブリ若齢幼虫
Periplaneta fuliginosa of juvenile instar of late autumn
屋上に出る踊り場にて,クロゴキの幼虫がうろうろしていた.
だいぶ寒くなり,今年はもう見ることはないかと思っていたのだが.
3齢あたりだろうか.
どこから出てくるのかよく見渡したところ,巾木の隅にクロゴキが好みそうな穴発見.
この中に何匹か潜んでいるのだろう.
仕事なら,殺虫剤を注入するところだが,来年まで様子を見ようと思う.
2013 .11.5
Archiblatta hoevenii F2羽化
Emergence of Archiblatta hoevenii F2
何とか上手くいったようだ.
体重が重くなるせいか,成長するほど脱皮の失敗が多くなる.
広いスペースで,様々なシェルターを設置し,個体各々が良好を選択出来る様にしないと,羽化不全は一向に減る気配がない.
このように,平面で綺麗に脱皮する個体もいることはいる.
2013 .11.1
アオバアリガタハネカクシ
Paederus fuscipes.
先日,埼玉県鶴ヶ島に昆虫類の調査に行った際,出てきた甲虫.
目的は全く別の種であったが,さすがにこの時期になるとあまりいない.
飽きていた所に突然現れた.
ハネカクシの中では目立つ綺麗な体色をしている.
本種は,ペデリン(Pederin)という毒素を持っており,刺激すると分泌し,皮膚に付くとやけどのような症状になることで有名.
私は体験したことがなかったので,何でも体験派としては,良い機会だとおもったが,少し寒くて,テンションが上がっていなかったので止めときました.
次回をお楽しみに.