ゴキブログ一覧
2009 .6.30
タイワンオオムカデ
琉球諸島に生息するオオムカデ.
Scolopendra morsirans ではないかと思う.
この個体も結構大きくなった.
以前咬まれた個体は10cm程度の大きさであったが,かなり痛かった.
このぐらいの個体に咬まれたら,注入される毒量からいっても,
ただでは済みそうに無い.
体長は20cm弱.
しかし,この個体は残念ながら命尽きてしまった.
ピンクマウスを与えすぎたかもしれない.
そんなわけで,手に乗っています.
2009 .6.29
シロアリ飼育
ヤマトシロアリの飼育.
シロアリ類の飼育は以前より行なってきた.
しかし,土や木材を入れると,観察するには難しい状態となり,
良い方法が無いかと考えていた.
たまたまある本に,コロニーが小さいうちは木より紙のほうが食べる.
とあったので,早速紙のみの飼育をおこなってみた.
直径8cmほどのプリンカップに,ティッシュを湿らせて詰め込み,
ヤマトシロアリ50匹ほどのコロニーを投入.
約1ヵ月後の状態.
ティッシュに道を開け,活動しているのが観察できる.
今のところティッシュも劣化していないので,見た目にも「綺麗」に見える.
裏から.
傾けるとシロアリがプリンカップをすべり一方移動してしまう.
ヤマトシロアリは,刺激に敏感なため,
この飼育方法での頻繁な観察は控えたほうが良いと思うが.
でも,見えるので結構気になってみてしまう(笑).
こちらは,今チャレンジ中のイエシロアリニンフセット.
半年は変化がなさそうである.
2009 .6.26
壷にはまったクマネズミ
飼育頭数の増えたケージには,
給水に陶器で出来た給水瓶を追加して使っているが,
たまに,その中に仔ネズミが入る.
通常はすぐに出られるのだが,この仔は出られなくなったようだ.
いない様だが,
いた!
自力では出ることが出来ないようなので,出やすいようにと傾けてみた.
かなり頑張っていたが,自力では結局出ることが出来ず.
この後,手で引っ張って出してあげた.
頑張って生きろ!
2009 .6.25
Deropeltis spec
Deropeltis属.
日本国内では本属のDeropeltis paulinoi がお馴染みと思う.
本種は幼虫期に黄色いバンドの発現は無く,ただ黒単色である.
しかし,♂成虫の特異な形態は魅力の一つであると思う.
♂成虫.
頭部から翅端まで40㎜近くあり,実際の体調より大きさがある.
♀成虫は翅が無く,典型的な雌雄異型のゴキブリ.
♂幼虫.
頭部はオレンジ色をしており,綺麗な種である.
2009 .6.24
ホラアナゴキブリ 卵鞘 2
ホラアナゴキブリの卵鞘を再び発見.
まだ白い卵鞘.
それにしても体長を考えると,巨大な卵鞘である.
生態は不明なことばかりなので,データを取りたいと思いつつ,
増えたらやろう,やろうと今日に至っている.
2009 .6.23
ハイイロゴキブリ 卵鞘
繁殖に関して何の心配の無いハイイロゴキブリ.
その為あまり関心を持って観察したことはほとんど無い.
餌を補充しようとして何気に見ると,
同じように卵鞘を出した個体が3匹集まっていた.
なぜかお互いが移動しても付かず離れず等間隔を保っている.
卵鞘を数えると18×2 36ほどの卵が見える.
2009 .6.22
スズキゴキブリ 卵鞘
スズキゴキブリ♀成虫が産卵を開始した
はじめて見る卵鞘である.
数日後探すとマットの上に無造作に落ちていた.
異常卵だから放置したのか,もともとの産卵方法なのかよく判らない.
結構長さがある.
ゴキブリ属の中では長い卵鞘を産むトビイロゴキブリ卵鞘との比較.
長さ約14㎜.
トビイロゴキブリとほぼ同じぐらいの長さがある.
しかし,高さは無く,痩せた感じのする卵鞘である.
高さが無いということは中の一個一個の卵の大きさはトビイロゴキブリより小さく,
中に入っている卵の数が多いことになる.
数えると,約40個の卵があることが確認できる.
2009 .6.19
スズキゴキブリ 幼虫
Periplaneta属だけあり,幼虫はよく見かけるゴキブリに似ている.
腹端部に白い粘液質状の物質を貯めているように見える.
2009 .6.18
スズキゴキブリ ♀成虫
ゴキブリ科 Family Blattidae
ゴキブリ属 Genus Periplaneta Burmeister
スズキゴキブリ Periplaneta suzukii Asahina
分布は石垣島.西表島.奄美大島となっている.
Periplaneta属の中で,唯一害虫として認識されていない種は,
ウルシゴキブリと本種.
ただ姿かたちはゴキブリそのものであるので,
家屋内に居たら通常のゴキブリ同様の扱いを受けるであろう.
♀成虫は,短翅で胸部を覆うのがやっと.
腹部背面は露出している.
翅の下が透けて見える.
2009 .6.18
スズキゴキブリ ♀成虫
ゴキブリ科 Family Blattidae
ゴキブリ属 Genus Periplaneta Burmeister
スズキゴキブリ Periplaneta suzukii Asahina
分布は石垣島.西表島.奄美大島となっている.
Periplaneta属の中で,唯一害虫として認識されていない種は,
ウルシゴキブリと本種.
ただ姿かたちはゴキブリそのものであるので,
家屋内に居たら通常のゴキブリ同様の扱いを受けるであろう.
♀成虫は,短翅で胸部を覆うのがやっと.
腹部背面は露出している.
翅の下が透けて見える.
2009 .6.17
小笠原 その他
今回,一航海の出張であったが,
今回も,小笠原に生息するさまざまな生き物に会うことが出来た.
移動途中に長崎展望台より長崎を見下ろす.
天気は良かったが,山の方は霧が立ち込め,
風が強い日が多かった.
今回も野外にビントラップとコップトラップを設置.
やはり捕まるのはワモン・コワモンが多い.
コワモン幼虫.
コップトラップ.
コワモンゴキブリ,ワモンゴキブリ.
コップはネズミが多い地域に仕掛けると,中の餌をネズミに狙われ,
ひっくり返されあまり捕獲できなかった.
確実に捕獲したいのであれば,ビンを使ったほうが良い.
また,今回雨はほとんど降らなかった為,入水は無かったが,
屋外に設置する場合は,雨対策が必須である.
毎回,1~2回,交尾を見ることが出来る.
上が♀,下の大きいほうが♂.
2009 .6.16
小笠原より クマネズミ
3日間トラップをかけて合計5匹捕獲した.
小笠原のクマネズミは今まで捕獲された個体は,
明るい茶色が多かったが,今回黒っぽい個体も混ざっていた.
左から♀,♂,♀.
2009 .6.15
小笠原より その他の生き物
ヒメチャバネゴキブリを探しているとアシダカグモが沢山出てきた.
♀.
♂.
♂は模様がハッキリと出て綺麗である.
オガサワラヤモリ.
バス停の番をしていた.
こちらはホオグロヤモリ.
「ケッケッケッケ」と良く鳴く.
まさにカベチョロである.
2009 .6.13
小笠原より ゴキブリ偏
本日より小笠原に来ています.
東京竹芝桟橋を出たのが昨日午前10時.
到着したのが本日,11時30分.
25時間30分かかります.
小笠原丸より東京方面を望む.
水平線だけです.
そんなわけで,今日見つけた小笠原のゴキブリをご紹介.
ミナミヒラタゴキブリ.
伐採されたヤシ類の枯葉より採取.
ヒメチャバネゴキブリ.
本種はたぶん小笠原のどこにでも居ると思われる.
しかし,私はこの場所でしか見つけることが出来ない.
ここにくると今のところ100%発見できる.
オガサワラウスヒラタゴキブリ.
昨年は同じ場所で沢山見つけたが,今回はこの幼虫1匹のみ.
妙に蟻が多く,その為にどこぞへ引越ししたのかも.
もう少し他の場所を探索してみようと思う.
2009 .6.11
オレンジヘッドビュレットローチ 卵鞘
本種も本当によく増える.
一回の産卵で何匹産んでいるのか?
たまたま卵鞘を出している個体がいたので,数を調べてみた.
この卵鞘は18個
意外と少ないようだが,10匹の♀が18匹産めば180匹である.
大きさも小さいことから短期間で成虫になるであろう.
ゴキブリ算式に増える種であると考えられる.
2009 .6.10
ホラアナゴキブリ卵鞘
卵鞘を一度見たいと思っていたのだが,
やっと腹端に付けているのを発見.
体の大きさから比べるとかなり大きい卵鞘である.
カメラの精度が今一なのでこの程度しか撮れないが,
中には入っていても2匹(2卵)程度の感じである.
拡大.
サヤエンドウを短くしたような形である.
孵化した卵鞘を探してみようと思うのだが,なかなか実行できない.
2009 .6.9
イエゴキブリ産卵場所
相変わらずイエゴキブリ卵鞘の孵化率が悪い.
卵鞘の産卵場所としてダンボールのシェルターでは問題があるかもしれないと思い,
もう少し保水性の良いと思われる,コルクの産卵シェルターを入れてみた.
すると,コルクを齧ってカムフラージュ産卵をしている卵鞘を発見.
上手に埋め込んでいる.
こんな感じで産下されたら,屋外で発見する事は不可能だろう.
拡大.
これは孵化しそうだ.
2009 .6.8
ジャイアントウッドローチ 交尾
右が♂.
左が♀.
これでまた何ヵ月後に,大量に子供が生まれてくる.
飼育している皆さん,
こんな巨大なゴキブリがローチトラップに捕獲されないよう,
くれぐれも管理は厳格に行い,
飼育をやめる場合,逃がすなどはせず,責任を持って処分してください.
そうしないと我々PCOが儲かるだけですよ(笑).
2009 .6.5
海外のローチ管理状況 1事例
餌ローチとして有名なBlaberus discoidalis .
幼虫の状態で海外より入荷したものだが,なんと変わったものが出てきた.
幼虫が続々羽化してきたある日,「ギョ!」
Blaberus craniifer „ Black Wing“ ♂.
さらに「ギョ!」
Blaberus boliviensis (Princis, 1946) ♀.
はたしてハイブリッドなのか,混生飼育しているのか.
まだ幼虫が残っているので,今後何が出るか興味あるところである.
2009 .6.2
オレンジヘッドローチ Eublaberus distantii (Kirby) 脱皮
Eublaberus distantii (Kirby)幼虫
脱皮直後の真っ白い状態.
まだ,外骨格は非常に柔らかい.
にもかかわらず,普通に歩き回り,マットに潜ろうとする.
脱皮後時間の経過と共に,骨格が固まってくる.
それに伴い白色から徐々に色が付いてくる.
ほぼ固まった状態.
脱皮直後に歩き回る生命力はゴキブリならでは.
たくましい.
2009 .6.1
エジプト砂漠ローチ 初齢幼虫~
エジプト砂漠ローチ Polyphaga aegyptica (Linnaeus)
ダニ被害より3ヶ月,順調に幼虫が育っていると思っていたが,
マットに「ボーセリンローチ」に発生したのと同じダニが大量に発生していた.
ダニは懲り懲りなので,仕方なくマットを全部交換したのだが,
幼虫はいたって元気?にしていた.
篩いで拾い上げ,別タッパーに一旦移し,
ダニが付いていないのを確認後,別セットに戻した.
大きい幼虫は10㎜弱まで成長をしている.
この属の成長は遅いと巷ではささやかれている.
確かに3ヶ月でこのサイズでは,成虫になるのは来年?
ワモンゴキブリは200~300日ほど要するので,
それから考えると遅いほうかもしれない.
この徘徊性のダニ.
大型で動きが早いので見た目は目障りだが,
実は「有益なダニ」かもしれぬと思い始めている.
比較的悪条件になっているマットに発生しやすい.
そして,特にゴキブリに対する被害も確認できない.
現にエジプト砂漠ローチ幼虫140匹ほどいたのだが,
前回数えたときと比べても減っていない.