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2008 .1.21

アタマジラミ

カテゴリー:虫,

アタマジラミ Pediculus humanus humanus
ペストコントコントロール業界では,だいぶ前から話題になっていた昆虫である.
話題にはなるが,本種やケジラミは人の体に直接生息し,
建築物等には生息しないため駆除の対象には殆どなり得ない.
コロモジラミは希にビルや公共のトイレに○ー○レスの人が着替えをした際,
床面に大量に落っこちる.
すると我々が呼ばれ,同定及び駆除をする事になるのだが,ケジラミは未だ見た事がない.
最近の読売夕刊にも出ていたが,今 巷ではアタマジラミが話題となっている.
テレビでも特集を組んで放送していた.
当然ペストコントロールを行う弊社にも,同定依頼が舞い込む事も.
先日も営業所から「アタマジラミ」の卵らしき物が届いた.
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間違いなくアタマジラミ卵であった.
私にも小学校に通う子供がおり,気にはかけているが,未だ発見出来ない.
しかし,噂では流行していると聞いており,気が抜けない.
個人で行える予防方法としては,
1.洗髪を親が定期的に行い ゴシゴシ洗う.
2.洗髪後親がドライヤーで乾かす.(この時熱による殺虫と,卵の発見が出来る.)
子供に気を付けろと言っても無理である.
もし見つけたら,保健所等の情報を確認し,適正な処置を行う.
ちなみに,シラミ類は寄生する宿主によって特異的に分化しており,
例えば猿にはサルジラミ,アザラシにはアザラシジラミが寄生し,
どれも普通のシラミの形態をしているが,
唯一象に寄生するゾウハジラミは,口吻が長く突出し,象のように見える.
何もそこまでまねしなくても良いと思うのだが.
参考文献:加納六郎,篠永哲(2003)新版日本の有害節足動物.東海大学出版会,21pp.

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